小津、黒沢、大島…ロマンポルノで覚醒し、日本を代表する映画監督となった神代辰巳の全貌が1冊に!

小津、黒沢、大島…ロマンポルノで覚醒し、日本を代表する映画監督となった神代辰巳の全貌が1冊に!

今年逝去したショーケンこと萩原健一や内田裕也をはじめ、様々な役者、スタッフから「クマさん」の愛称で愛されてきた映画監督・神代辰巳。未映画化脚本などを収録し、初のクマシロ大全『映画監督 神代辰巳』が発売された。

神代辰巳は、松竹の助監督を経て日活へ移籍。その後1968年『かぶりつき人生』で監督デビュー。日活が1971年にロマンポルノをはじめると、神代は水を得た魚のように『一条さゆり 濡れた欲情』、『恋人たちは濡れた』、『四畳半襖の裏張り』、『赤い髪の女』など、国内の映画賞を賑わし、今なお愛され続ける傑作を作りつづけた。1974年には、東宝で『青春の蹉跌』を監督、その年のキネマ旬報ベストテン4位、同年10月にはじまったテレビドラマ「傷だらけの天使」でも2話監督を務めるなど、今なお記憶に残る作品を多く監督している。
その神代作品は、フランソワ・トリュフォー監督が絶賛したことでも知られており、ロッテルダム映画祭など海外でもレトロスペクティブ上映が組まれ、2016年の第69回ロカルノ国際映画祭では、Histoire(s) du cinema部門で『恋人たちは濡れた』が上映されるなど、今もなお海外で高く評価されている日本を代表する監督だ。

本作は、神代辰巳(1927〜1995)過去の批評、談会原稿を集め、神代映画のミューズ・宮下順子のほか、桃井かおり、酒井和歌子、荒井晴彦、長谷川和彦、根岸吉太郎、各氏の新たなインタビューや未映画化脚本も収録した超特大ボリュームの大全集。

蓮實重彦、山田宏一、山根貞男、上野昂志、中条省平など映画評論の大家たちによる神代作品の論考をはじめ、黒沢清、高橋洋、篠崎誠、青山真治、港岳彦、城定秀夫など現代日本映画界を代表する監督・脚本家による神代讃歌や、今年惜しくも逝去したショーケンこと萩原健一の神代作品インタビュー座談会を初集成したトークコレクション、初公開となるレアな写真を多数収録している。
さらに、今年逝去した内田裕也の主演作『嗚呼!おんなたち猥歌』当時の神代&内田の座談会、神代辰巳自らが撮影した宮下順子カラーグラビアの復刻掲載など貴重な資料が詰まったまさに《決定版》といえる一冊だ。

稀代のモテ映画監督・神代辰巳の魅力溢れる人柄と監督としての作家性に迫る渾身の一冊『映画監督 神代辰巳』を、数々の作品と共に堪能してほしい。

映画監督 神代辰巳

発売日:2019年10月25日
定価:12,000円+税
ISBN:978-4-336-06538-4
仕様・B5判/上製/704頁
ブックデザイン:鈴木一誌+下田麻亜也
出版社:国書刊行会