「Fate/stay night [HF]」第二章、秘蔵のメイキング映像も! 制作過程を見ながらのトークショー開催

「Fate/stay night [HF]」第二章、秘蔵のメイキング映像も! 制作過程を見ながらのトークショー開催

本日8月21日(水)に発売される、劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」Ⅱ.lost butterflyのBlu-ray&DVDに先駆けて、劇場上映版からさらに250カット以上をブラッシュアップしたBlu-ray&DVD収録用映像「ビデオマスター版」を、映画館の大スクリーンと高音質の音響で上映するというイベントが、8月17日に新宿バルト9にて開催。メインキャストの衛宮士郎役の杉山紀彰と間桐 桜役の下屋則子が登壇した。

イベントでは、杉山と下屋を囲み、ufotable限定店舗特典となる特別映像「アニメーションマテリアルⅡ」を見ながら名シーンの数々を回想し、トークショーを展開。そんなイベントのオフィシャルレポートを本稿でお届けする。

オフィシャルレポート

最初のシーンは、雨に打たれる士郎と桜が初めて心を交わす「レイン」。ufotableの撮影監督・寺尾優一はこのシーンを「劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』の象徴的シーンのひとつでもある」とコメント。今回のイベントでは須藤友徳監督による“絵コンテ”、アニメーターが描いた原画(動画)を撮影した“線撮映像”、そして仕上げ(彩色)と撮影処理を加えた“完成映像”を同時に見せる制作過程映像が披露された。

この映像を観た杉山と下屋は、アフレコ当時の印象を回顧。下屋は「私たちは、絵コンテを撮影した映像でアフレコをしました。須藤さんの絵コンテは本当にきれいで、キャラクターの表情もとても丁寧に描かれています」とコメントし、「表情や感情がとても掴みやすいんです。ありがたいですね」と語った。

また、このシーンの演技プランについて、下屋は「桜が初めて自分のことを語り、思いをぶつけるとても難しいシーンだったので、収録をする前に、須藤さんとお話ができたらなと思っていたんです。そうしたら、このシーンの収録に入る前に小休憩が入って。須藤さんに話しかけようと思ったら、ちょうど奈須さん(原作)もそこにいらっしゃったので、このシーンについて伺いました。おふたりとお話しできたことで悩んでいたことも解決しましたし、迷っていた部分も確信に変わって、堂々と芝居をすることができました」と明かした。

一方、杉山は「桜の心情をベースに、このシーンの芝居を組み立てていった」と言い、「このシーンは桜が主軸で。士郎が知らなかったことを、桜が打ち明け、思いをぶつけてくる内容ですよね。だから、下屋さんが(須藤)監督や(奈須)先生に確認されて、演じられたものを、作中の士郎と同じように受け止めて。自分の中で感じたことをお芝居にしていきたいなと思っていたんです。だから、あえて収録前に(桜のセリフを)どう受けるかを確認したり、相談したりすることはしませんでした。テスト収録のときに演じてみて『そのままでOKです』というリアクションをスタッフさんからいただいたので、自信をもって本番収録に臨みました」と言及。これには下屋も「杉山さんといっしょに収録ができて良かったです。隣のマイクで演じる杉山さんの気持ちを、すぐそばで感じることができました。……フフフ、なんか照れるなぁ(笑)」と話した。

さらに、今回披露された「アニメーションマテリアルⅡ」の映像では、3DCGで描かれた雨粒もクローズアップ。ひとつのカットに、3DCGでの雨粒を近景900個、遠景20万個降らせることで、美しく激しい雨が降り注ぐシーンができたことが明らかになった。下屋は「雨粒が涙のように見えて、すごく素敵だなと思いました」と話し、杉山は「桜の悲しい涙のようにも見えますし、士郎に対する希望の光の木漏れ日のようにも見えるという、絶妙なバランスだなと思いました」と感心した様子だった。

2番目のシーンは、アインツベルン城でセイバーオルタとバーサーカーが戦う「パワーゲーム」。寺尾撮影監督は「第二章最大の激戦シーン。アインツベルンでの戦闘はシーン全体がひとつの広大な戦場で行われました」とコメント。「アニメーションマテリアルⅡ」では、空撮映像(俯瞰視点)でセイバーオルタとバーサーカーの戦闘が城内外のどこへ移動し、転戦していったかが明らかになっている。

この映像を観た杉山は「城がどれくらいの大きさで、キャラクターがどれくらい離れた位置にいて、どこにカメラを置かれているのか。綿密に計算されて、映像ができていることがわかりますね」、下屋は「バーサーカーとセイバーオルタは一瞬で飛んでスピード感があるので、本編映像では広さを感じていなかったのですが……こうやって俯瞰視点で見ると、アインツベルン城の広大さがよくわかります」と思わず吐露した。

このシーンではサーヴァントたちの戦闘が大迫力で描かれており、下屋は「サーヴァントの戦闘って本当に凄まじいものなんだなとよくわかります」とコメント。杉山は「神話の戦い、ですね。エフェクトもすごく細かいし、何重にも撮影処理が入っているんですね。日本の2Dアニメーションで洗練されてきた表現と、緻密に作りこまれた3Dモデルの表現とのマッチング感がすばらしいと思います」と語った。

「アニメーションマテリアルⅡ」では、この戦闘シーンの「絵コンテ」も映像収録。完成映像と比べて見ると、そのでき栄えの凄味がよくわかるだろう。杉山が「僕らがアフレコの時に見ていた映像は、絵コンテの段階のものだったのですが、その時点ですごい作画になりそうだと感じられて、アニメーターさんは大変だろうなと心配してしまうほどだったんです」と語ると、下屋も「こういうバトルシーンを見ていて、涙が出たのは初めてだったんです。それくらい、魂を感じる映像になっていました」と明かした。

そして、最後に披露されたのは、桜の秘密が明かされる「悪夢」のシーン。寺尾撮影監督はこのシーンについて「間桐 桜の夢を現実が連動する『悪夢』のシーン。注目はその後の路地裏のシーンとお城内部のシーンの、場所の広さや壁面の高さが完全に一致していることです。その意味は……?」と興味深い発言をした。「アニメーションマテリアルⅡ」では、桜の夢に登場するファンタジックな城やファンシーなキャラクターたち、城の額縁の絵を披露している。

そんなシーンについて、下屋は「初めて『第二章』の桜の夢のシーンを観た方は、何が始まったんだ? と驚いたかなと思います。このシーンは私たちも驚きました」とコメント。杉山も「僕も収録前にリハーサル用のビデオで拝見して、そう……来ましたか! と驚きでした」とその衝撃を語った。

続けて下屋は「このシーンは、原作ゲームのテキストだから成立するシーンだと思っていたんですね。桜の内面を描くシーンなので。須藤監督に絵コンテを見せていただいたときは、思わず『須藤さん! 天才ですね』と絶賛してしまいました」と須藤監督を称賛。杉山は「バランスが絶妙なんですよね。メルヘンな印象だけでなく、川に動物のぬいぐるみが流れていたり、どこかに不穏な印象がある。すごいなと思いました」と話した。

また、下屋は夢のシーンの見どころを「『第二章』のお城の内の壁に飾られている額縁の絵画は、『第一章』で士郎が影に接触したときにフラッシュバックするシーンで挿入されたビジュアルなんですよね。もし『第一章』のパッケージをお持ちの方は、コマ送りで確認していただきたいです」と挙げた。

最後に、いよいよ公開に向かう最終章「第三章」へ臨む、ふたりの意気込みが、特報PVの上映とともに語られた。下屋は「私たちがアフレコをするのは、これからなのですが、『Fate/Grand Order Fes.2019~カルデアパーク~』でのステージイベントに出演するにあたり、『第三章』のほぼ完成したシナリオを拝見したんです。[HF]ってストーリーも長いですし、物語も分岐していくので、須藤監督ではない方が映像化を担当されたら、きっと違う[HF]が描かれたと思うんです。でも、今回の須藤監督の[HF]はベストなんじゃないかな、と本当に思うくらいの完成度の高さなんです。ベスト・オブ・[HF]。辛いシーンも大変なシーンもたくさんありますが、私たちも身を引き締めてアフレコに挑みたいと思います」とコメント。杉山は「何を言ってもネタバレになってしまうのですが、本当にアフレコを楽しみにしています。そしてそのアフレコをしたものに、いろいろな演出処理が加わることで、どんなすごい映像になるのだろうと。これから、楽しみしかありません」と明かし、イベントは終了した。

なお、劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel] Ⅲ.spring song」の公開は2020年の春。ふたりのアフレコが、どのようなシーンを描くのか期待してほしい。

リリース情報

劇場版「Fate/stay night[Heaven’s Feel]」Ⅱ.lost butterfly Blu-ray&DVD
8月21日(水)発売

価格:
・完全生産限定版Blu-ray:9,500円+税
・通常版Blu-ray:5,800円+税
・通常版DVD:4,800円+税
本編ディスク仕様:
・字幕:日本語/英語収録
・音声:2ch/5.1ch
特典映像
・PV
・CM集

【完全生産限定版特典】
・武内崇描き下ろしBOX
(原画:武内 崇 彩色・仕上げ:こやまひろかず)
・須藤友徳描き下ろしデジジャケット

オリジナルサウンドトラック
・特典ディスク
・スペシャルブックレット
・イラストブック
※特典ディスクはDVD。
※商品の特典および仕様は予告なく変更になる場合あり

【STORY】
「俺は、桜にとっての正義の味方になるって決めたから」
少年は、真実からもう目を逸らさない。
少女を救うために。自分の選んだ正義を貫くために。
魔術師〈マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が
万能の願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。
その戦いは歪んでいた。
ひとりの少女――間桐 桜は犯した罪と共に、昏い闇に溺れてしまった。
桜を守ると誓った少年・衛宮士郎は遠坂 凛と共闘し、
「聖杯戦争」を終わらせるため、過酷な戦いに身を投じる。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルンは闘争の真実を知る者として、
その運命と向き合い、間桐臓硯は桜を利用して己が悲願を叶えようとする。

「だから──歯をくいしばれ、桜」

激しい風に抗い、運命に挑む少年の願いは、少女に届くのか。
終局を迎える「聖杯戦争」──。
最後の戦いが、遂に幕を上げる。

作品情報

劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」III.spring song
2020年春 152館にて公開
それでも歩く、新たな春のその先へ。

【STAFF】
原作:奈須きのこ/TYPE-MOON
キャラクター原案:武内 崇
監督:須藤友徳
キャラクターデザイン:須藤友徳・碇谷敦・田畑壽之
脚本:桧山彬(ufotable)
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一       
3D監督:西脇一樹
色彩設計:松岡美佳
編集:神野 学
音楽:梶浦由記
制作プロデューサー:近藤 光
アニメーション制作:ufotable
配給:アニプレックス

【CAST】
衛宮士郎:杉山紀彰
間桐 桜:下屋則子
セイバーオルタ:川澄綾子
遠坂 凛:植田佳奈
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン:門脇舞以
藤村大河:伊藤美紀
言峰綺礼:中田譲治
間桐臓硯:津嘉山正種
ライダー:浅川 悠
真アサシン:稲田 徹

©TYPE-MOON・ufotable・FSNPC

劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」オフィシャルサイト
http://www.fate-sn.com/
劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」オフィシャルTwitter
@Fate_SN_Anime