5月17日(金)より公開される、日本の大人気コミックを韓国で映画化した『リトル・フォレスト 春夏秋冬』。
本作は、“読んで美味しい”と話題の五十嵐大介のコミック『リトル・フォレスト』を原作とする映画で、恋愛、就職と何一つ思い通りにいかない主人公ヘウォン(キム・テリ)が、故郷に帰り、新たな自分の生き方を探していくストーリー。主演は、パク・チャヌク監督『お嬢さん』のオーディションで1500分の1の競争率を勝ち抜き、センセーションを巻き起こしたキム・テリ。そして、日本でもロングラン大ヒットを成し遂げた『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』など、韓国映画界に欠かせない若手俳優No.1のリュ・ジュンヨルが共演する。
2018年の韓国は、国内恋愛映画で最速記録を打ち立てた『Be With You ~いま、会いにゆきます』など、日本作品の“韓国版リメイク映画ブーム”が巻き起こったのだが、本作もその中のひとつ。韓国では公開後、『リトル・フォレスト 春夏秋冬』=《退職推奨映画》といった面白いあだ名が付けられるほど話題となっている。
そんなヒット作『リトル・フォレスト 春夏秋冬』は、リメイクするにあたり、原作『リトル・フォレスト』からどのような要素を活かし、どのような要素を加えて大ヒットに結びつけたのか? 本稿では両作品を比較しながら紹介する。

ストーリー
都会から田舎に帰ってきた若い女性が主人公で、田舎の四季を背景に家族や友達、隣人と共にささやかな日常を自給自足しながら過ごす、というメインストーリーは同じ両作品。しかし、原作では“自給自足している料理”に集点を合わせたとすれば、韓国版では“登場人物のストーリーと関係性”に集点を当てている。
教員採用試験、恋愛、就職……何一つ思い通りにいかない都会の日常から離れ故郷に戻ったヘウォン(キム・テリ)。彼女は、いつの間にか諦めてしまった夢見る人生を探し求めているジェハ(リュ・ジュンヨル)と、ウンスク(チン・ギジュ)、ふたりの幼馴染と共に、丁寧に料理をして作った食べ物を一緒に分かち合いながら、お互いが抱えている過去の傷を癒やし合い、新しい未来に向けて一歩踏み出す。
料理
『リトル・フォレスト』のもう一つの主人公、それは「料理」。四季の旬の食材を活用して丁寧に料理をする、というところは同じで、“栗の甘露煮”“ジャガモパン”“すいとんみ”といった料理は、原作でも韓国版でも登場する食べ物。
しかし、韓国版では韓国的な感性を活かすために、“クレーム・ブリュレ”“マッコリ”“トッポッキ”など、韓国の伝統料理を披露。韓国版の料理企画を担当したフードスタイリストは、「“栗の甘露煮”と“お好み焼き”以外は原作に登場する料理を全て変えました。シナリオで提示した料理それぞれにストーリーが組み込まれていたので、原作側にも確認してOKを頂くことができました」と料理選定の秘話を明かし、韓国版で登場する料理は単なる食事ではなく、人間関係をつないでいく媒体として重要な役割を担っている。
猫と犬
原作漫画で主人公のペットは“猫”。しかし、韓国版ではオグという名の“犬”が登場。イム監督は「田舎で女性が一人暮らしをする設定ですから、(猫より)犬の方が防犯面で心強いし、観客が安心して見届けられると思いました」という理由を明かしている。
イベント情報
『リトル・フォレスト 春夏秋冬』公開記念トークイベント
場所:シネマート新宿
日程:5月20日(月) 18:30の回 上映後(トーク+本の販売サイン会)
登壇者:
・古家正亨(ラジオDJ・テレビDJ・韓国大衆文化ジャーナリスト)
・Mina Furuya(アーティスト、コリアン・フーディスト)
チケット販売:劇場窓口、オンライン予約ページにて好評発売中
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/topics/20190520_15659.html
【STORY】
恋愛、就職と何一つ思いどおりにいかない日常から抜け出し故郷に戻ってきたヘウォンは、旧友であるジェハとウンスクに再会する。他人とは違う自分だけの人生を生きるために故郷に戻ってきたジェハ、平凡な日常からの逸脱を夢見るウンスクと共に自ら育てた農作物で一食一食を作っては食べ冬から春、そして夏、秋を経て再び冬を迎えることになったヘウォン。こうして特別な四季を送りながら、故郷に戻ってきた真の理由を悟ったヘウォンは新たな春を迎えるための第一歩を踏み出すが…。
作品情報
『リトル・フォレスト 春夏秋冬』
5月17日(金)シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか 全国ロードショー

監督:イム・スルレ
出演:キム・テリ(『お嬢さん』『1987、ある闘いの真実』)、リュ・ジュンヨル(『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』)、チン・ギジュ(「麗<レイ> ~花萌ゆる8人の皇子たち~」)
原作:五十嵐大介『リトル・フォレスト』(講談社「アフタヌーン」所載)
配給:クロックワークス
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オフィシャルサイト
http://klockworx-asia.com/little-forest/
『リトル・フォレスト』原作コミック