捕手未経験なのに盗塁を刺しただと!? 急造キャッチャー 楽天・銀次が魅せた“銀次キャノン”がSNSでトレンド入り

捕手未経験なのに盗塁を刺しただと!?  急造キャッチャー 楽天・銀次が魅せた“銀次キャノン”がSNSでトレンド入り

野球という種目において、キャッチャーは特別なポジション。ピッチャーであれば、通常10数人登録しているものの、キャッチャーは各チーム登録人数が2~3人と代えが効かないため、チームとして上手く“やりくり”しなくてはならないのだ。しかし、時には無理を承知でキャッチャーに代打を出さなくてはならない場面もある。4月7日に行なわれた、楽天対オリックスの試合で起きたハプニングがまさにそれだ。

この試合、楽天は5-2と3点負け越した状態で9回を迎え、絶体絶命のピンチの状況。平石監督は、正捕手の嶋に変わって途中出場していた2番手捕手の足立に、代打として藤田を送ったのだ。この平石監督の采配は見事的中し、土壇場で5-5の同点に追いつくことに成功。試合は再び振り出しに戻った。

しかし、「キャッチャーのポジションに誰がつくか」という問題が浮上した。多くのチームが捕手3人制を取っている中、楽天は現在キャッチャー2人体制を取っているため、ベンチには控えの捕手が既にいなくなっていたのだ。(もちろん、平石監督はこの状況をわかってキャッチャーに代打を送っている)
状況を理解している楽天ファンがざわつく中、9回裏の守備に登場したのはキャプテンの銀次だった。本職は内野手の銀次だが、実はキャッチャーとして入団しておりアマチュア時代に捕手の経験はある。しかしながら、プロ野球生活14年で一度も1軍マスクをかぶったことのない銀次。ファンだけではなく、ベンチのチームメイトや首脳陣もドキドキだったはずだ。

もちろん、相手は“急造捕手”の隙を狙ってくる。9回裏、オリックスはランナーを出すとすぐさま盗塁をしかけたのだ。銀次は、ボールを捕球すると二塁へ必死の送球。本業の捕手と比較すると、少々弱い山なりのボールながらも送球がうまい具合に横に流れ、ランナー西浦が走りこんだ場所にノーバウンドで届きタッチアウト。なんと、“急造捕手”が盗塁を刺すという前代未聞のビッグプレイをやってのけたのだ。この衝撃的なプレイ映像をパ・リーグTV公式SNSが公開すると、「キャッチャー 銀次」がトレンド入りするほど大きな話題となった。

楽天の公式SNSも活躍に大興奮。昨年末の日本シリーズで一躍有名になったソフトバンクホークス・甲斐拓也の“甲斐キャノン”になぞらえ「銀次キャノン!!!!!」と、ツイートした。

その後も、銀次は3人の投手をしっかりとリード。大きなミスをすることなく、試合を引き分けに持ち込んだのだ。この銀次の活躍には平石監督も「勝ち以上の引き分けだ!」と絶賛した。日の当たらないポジション、キャッチャーの重要性を多くの野球ファンが実感したこの出来事。各チームともに、状況によっては捕手登録以外の選手が急遽キャッチャーとして登場することが今後も考えられる。それぞれのチームの“隠されたキャチャー候補“に注目して観戦してみるのも、面白いかも知れない。

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