「悔いの残らない良い作品ができた」瀬戸康史、『僕は、僕をまだ知らない』発売イベントで作品への思い語る

「悔いの残らない良い作品ができた」瀬戸康史、『僕は、僕をまだ知らない』発売イベントで作品への思い語る

瀬戸康史が、アーティストブック『僕は、僕をまだ知らない』を10月17日(水)に発売するにあたり、これを記念した先行発売イベントを 10月14日、ブックファースト新宿店にて開催した。

本作は、今年30 歳を迎えた瀬戸が、まだ知り得なかった自分の存在に気づいたという写真が詰まった、8年ぶりとなるアーティストブック。写真だけではなく、自身で創作した物語とイラストによる絵本『小さな神様』や、更に 2 万字を超えるロングインタビューを収録と、瀬戸本人のアーティストとしての幅の広さが感じられる渾身の1冊になっている。

登場すると、まずでき上がりの感想を訊かれ「とてもうれしいです。短い期間で撮影したんですが、悔いの残らない良い作品ができたなと思います」と作品のできあがりに満足しているコメントをしてくれた。

撮影中の印象に残っていることとして「今回、“つながる”ということをテーマとして、街とつながるという写真があるんですが、そこで串カツを食べました。わんこそば形式の串カツ屋さんでストップと言わないと永遠に出てくるお店で、40本くらい食べました。それがお昼だったんですが、夜はスタッフさんがおいしいものを用意して下さったんですが、一口も手がつけられなかったですね(笑)」とエピソードを披露。

瀬戸康史 アーティストブック『僕は、僕をまだ知らない』 撮影:桑島智輝 ワニブックス刊

お気に入りの写真について理由を話してくれた。「滝で撮らせていただいたんですが、それは自然とのつながりというもので撮って。撮影がもうすぐ終わるかなというころのすごくすました表情なんですけど、この後、滝の中で転んでびっしょびっしょになったんです。メイクさん、スタイリストさんなどいろいろな方に迷惑をかけたんですけど、『あの写真撮った時のぼくは、そのあとのことをまだ知らない』(笑)」と本作のタイトルにかけたコメントをして、場を和ませた。

お気に入りの写真 瀬戸康史 アーティストブック『僕は、僕をまだ知らない』 撮影:桑島智輝 ワニブックス刊

本作では、瀬戸自身による絵本も収録されている。「今回はじめて絵本という形でみなさんに読んでいただくんですが、もともと絵を描いたり、物語を作るのが好きで。今回は、日常に転がっている小さな幸せを…僕もそうですが、日常見逃しがちなところに目を向けてみれば、人生楽しく過ごせたり、人として豊かになれるんじゃないかなということがテーマです。ニアという、小さな生れたての神様という設定で、この子と人間とのふれあいの物語です」と経緯と作品を紹介。ニアのいうネーミングは、近く(英語でnear)にいるんだよということでつけたと説明もしてくれた。

瀬戸康史 アーティストブック『僕は、僕をまだ知らない』 ワニブックス刊

さらに絵本についてのエピソードを披露。ニアが登場するきっかけがあった。「小学生のころ、車にひかれそうになった時に後ろに引っ張られる感覚があり、助かったという経験がありました。それで“見えない何か”というものを信じるようになって。見えないけど“いつも見守ってくれているんだな”ということからニア=神様という、これがきっかけです」。奇妙な体験でありながら、幼いころから瀬戸の心に宿った想いが具現化した作品であるとのことだった。

瀬戸自身が創作した物語とイラストによる絵本『小さな神様』に登場するニア

10代で芸能界に入って、現在までに変わったなというところを訊かれると「人の目を見てちゃんと話せるようになったなと思います。このアーティストブックにも入ってるんですが、人とのつながりとか、そういうものを大切にしようと思ったのがきっかけでした。今まで拒否ってたんです、人が怖くて。人とつながってみると、案外悪い人じゃないんだなってことだったり、いろいろわかります。でもやってみないとわからないので、何かとつながるというのが大事なんだなと思いました。それが成長したところですね」と振るかえってくれた。

瀬戸康史 アーティストブック『僕は、僕をまだ知らない』 撮影:桑島智輝 ワニブックス刊

最近では、NHKドラマ『透明なゆりかご』では命と真摯に向き合う産婦人科医の好演が大きな反響となったが、役者として大活躍中の瀬戸は「どんな役でも自分の中にある一面だと思う」と話していた。本作にも、自身がコンセプトを考えたドラマ『海月姫』(フジテレビ系列)で演じた、鯉淵蔵之介が扮する“蔵子”の撮り下ろしポートレートも掲載されている。「6kgやせて、(体重)50kgでやってましたから。でも食べる事って大事なんだなって思いました。やっぱりしんどかったですもん。食べないダイエットをしてたんです。その分、みなさんが“キレイ、キレイ”って言ってくれました。“蔵子”は僕の中で印象に残っている役なので、役とのつながりは性別を超えたものということから、今回やらせていただきました」と、役とのつながりでは、“蔵子”が登場しているのにも注目してほしい。
そんな“蔵子”を演じたことで「ストッキングはくのがすごく早くなりました。2~3分かかっていたんですけど、ものの10秒くらいではけるようになりました。当時は」と、特技を身に付けたことを披露してくれた。

瀬戸康史 アーティストブック『僕は、僕をまだ知らない』 撮影:桑島智輝 ワニブックス刊

最後に「つながりがテーマで、僕が大切にしていることやそういったものを写真は絵本や文章で表現しています。この本が、みなさんのお守りというか、辛くなった時に読んで背中を押せるような1冊になっているので、よろしくお願いします」とアピールし、会見は終了した。

30代となったことで、プライベートの充実を目標にしていると話していた瀬戸康史。
ますます役者としての幅の広さを見せて、我々を驚かせてくれるだろう。
まだ知らなかった瀬戸康史の魅力に触れることが出来る瀬戸康史 アーティストブック『僕は、僕をまだ知らない』はワニブックスより10月17日発売。

瀬戸康史 アーティストブック
『僕は、僕をまだ知らない』

発売日:2018年10月17日(水)
撮影:桑島智輝
仕様:B5変形版/112頁/ソフトカバー
定価:¥2,315+税
発売元:ワニブックス

瀬戸康史(せとこうじ)

1998年5月18日、福岡県生まれ。
2005年俳優デビュー。映画、ドラマ、舞台など幅広い活躍をしている。近年の出演作品に、映画『ミックス。』『合葬』、ドラマ『透明なゆりかご』、連続テレビ小説『あさが来た』『幕末グルメ ブシメシ!2』『海月姫』、舞台『遠野物語・奇ッ怪其ノ参』『陥没』などがある。また、昨年、舞台『関数ドミノ』で第72回文化庁芸術祭演劇部門新人賞を受賞。出演映画『寝ても覚めても』が公開中。

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