映画『高崎グラフィティ。』制作のきっかけは、佐藤 玲からのTwitterのDM 「新手の詐欺か?」

映画『高崎グラフィティ。』制作のきっかけは、佐藤 玲からのTwitterのDM 「新手の詐欺か?」

8月より全国公開される映画『高崎グラフィティ。』の完成披露試写会が8月9日に東京・渋谷のユーロライブにて開催され、佐藤 玲、萩原利久、岡野真也、中島広稀、三河悠冴、川島直人監督が登壇した。

本作は、堤 幸彦(映画監督・演出家)を筆頭に大根 仁(演出家)、平川雄一朗(演出家)、小原信治(作家)といった、気鋭のクリエイターを輩出する映像制作会社オフィスクレッシェンドが次代を担うクリエイターの発掘・育成をめざして立ち上げた映像コン テスト「未完成映画予告編大賞」=「MI-CAN」で第1回グランプリを受賞した作品。

もともと、佐藤と川島監督が同じ日本大学芸術学部の出身であり、企画のきっかけを作った佐藤は「卒業間近に何かやりたいと思い、それまでほとんどしゃべったことなかったんですけど、Twitterのダイレクトメッセージで『何かやりませんか?』と連絡しました」と明かすと、川島監督は「(佐藤さんは)学内でも有名だったので『新手の詐欺か?  マズいな』と思った(笑)」と振り返りつつ「文面に熱いものがあり、一緒に何かやりたいと思いました。卒業式の前日くらいに連絡をもらったんですけど嬉しかったです」と語った。その企画が、見事に「未完成映画予告編大賞」のグランプリを受賞し、こうして長編映画へとなった。佐藤は「グランプリのときも『ホントに?』と思ったけど、こうして作ることができて、ここまでこぎつけて嬉しいです」と喜びをかみしめた。

萩原は、本編で演じている優斗という役について「最初は自分の中に(優斗の要素が)ないんじゃないかと思ってたんですが、監督と話をして、オーディションのときに僕が話した高校時代の話に優斗と近いものがあるんじゃないかと感じたと聞いて、そこから役を広げていきました」と述懐。一方、当初は優斗役でオーディションを受け、本編では直樹役を演じることになった中島は「最初は優斗の気持ちがわかる部分が多い気がしてたんですが、高校生活を思い返す中で直樹のバカっぽい感じを思い出して、監督と話し合いながら作っていきました」と明かした。

岡野は、舞台となった高崎と地理的にも近い栃木出身で「街の雰囲気や人柄が(栃木と)似ていると感じました。普段、地方に行くと、休みの日はひとりで遊びに行くんですが、今回は、あまりに地元と似ているせいで仕事に来ている感じがせず、だらけちゃうと思って、あえて休みの日は東京に戻ったりしました」と振り返り、年の近い5人での共演については「下の名前で呼び合うのも新鮮でしたし、短期間でギュッと仲良くなりました。今日の控室でもワチャワチャしていて、毎日がお祭りのようで楽しかったです」と笑顔で語った。

そんな5人の中でムードメーカーになっていたのが三河。女性陣と距離を縮めるために、休みの日にゲームセンターで獲った宝石(?)を岡野と佐藤にプレゼントしたそうだが、岡野が「『目つぶって』と仰々しく渡されました(笑)。撮影中は肌身離さず持ってたんですけど、打ち上げのときに丁重にお返ししました」と明かすと、三河は「返されてない! 床に転がっていた(苦笑)!」とせっかくのプレゼントを捨てられたと反論した。一方の佐藤は「私のは(部屋の)本棚にあると思います……たぶん(笑)」とぼそり。女性陣の仕打ちに三河は傷心のようだった。

この若い5人に対し、大人たちの役には渋川清彦、川瀬陽太ら演技派のベテランが配されているが、川島監督は「大人には“壁”として存在してほしかった」と意図を説明。渋川と父娘を演じた佐藤は「ご一緒したのは1シーンだけでしたけど、ほぼアドリブで、私は渋川さんに合わせて反応するだけでよくて、感動しました」と振り返った。

萩原は社長と下っ端社員という関係で川瀬と共演したが「怖かったです(笑)! 反応は作ったものじゃなく、リアルにそのまま出ていると思います。5人でいるときの僕とは違う顔が見られると思います」とベテラン俳優の存在感に圧倒され、ナチュラルな反応が引き出されたと明かした。川島監督はこうしたシーンの演出について「最初は緊張しましたが、こちらがひとつ言えば、3つ、4つ返ってくる感じで楽しかったです」と充実した表情を見せた。

また、映画にちなんで高校時代にやり残したことを尋ねると、三河は「男女数人でみんなで泳ぎに行ったりしてみたかった」と語り、中島は「昔から小さくて線が細いので、10代の頃にもっと食べておけば……」と語った。岡野は「制服で他校の文化祭に行ってみたかった!」、萩原は「あり余るエネルギーを部活にぶつけたかった」と明かし、佐藤は「女子高だったので、男子と登下校したかった。映画みたいに自転車で2人乗りとかしてみたかったです」とそれぞれに果たせなかった青春の願望を口にしていた。

最後に川島監督はキャスト、スタッフ、そして協力してくれた高碕の人々への感謝を述べ「みんなの熱い気持ちを全てスクリーンにぶつけたつもりです。完成した映画の5人を見ると、大人でも子どもでもない、18歳のあのころの気持ちを思い出しました。みなさんも思い出していただけると嬉しいです」と語り、会場は温かい拍手に包まれた。

【STORY】
群馬県高崎市を舞台に高校の卒業式を終えてからはじまる、5人の男女の数日間を描いた青春群像。幼なじみの、美紀、寛子、優斗、直樹、康太の5人は、高校を卒業してそれぞれが未来への夢や不安を抱えていた。そんな中、美紀の父親が進学のための入学金を持ったまま失踪。年上の彼氏との結婚生活を夢見ていた寛子も、彼氏への不信感を募らせる事態が。自動車修理工場を営む父との確執を抱えた優斗は、ふとしたはずみで犯罪に巻き込まれていく。直樹と康太もそれぞれに心に抱えた屈折を持て余していた。クラスメイトなのにそれぞれが抱える夢や悩みも知らなかった5人は、卒業パーティーの一夜をきっかけに衝突しあいながらも友情を育み、自らの人生の新たな一歩を踏み出していく……。

作品情報

『高崎グラフィティ。』
8月18日(土)シネマテークたかさき、イオンシネマ高崎にて先行公開
8月25日(土)より アップリンク渋谷、イオンシネマ シアタス調布ほか全国順次公開

出演:佐藤 玲、萩原利久、岡野真也、中島広稀、三河悠冴、佐藤優津季、冨手麻妙、狩野健斗、山元 駿 / JOY / 篠原ゆき子、玄覺悠子、戸田昌宏、奥野瑛太、川瀬陽太・渋川清彦
監督:川島直人
脚本:小山正太
音楽:長尾洋輔
製作:長坂信人
エグゼクティブプロデューサー:神 康幸
プロデューサー:利光佐和子 松永弘二
協力プロデューサー:木城愼也、井上 潔
撮影:武井俊幸
照明:山本浩資
録音:柳田耕佑
助監督:東條政利
美術・装飾:平原孝之
衣裳:高橋幸希
ヘアメイク:杉本妙子
キャスティング:新江佳子
制作担当:髙橋恒次
制作プロダクション:オフィスクレッシェンド
配給:エレファントハウス

©2018 オフィスクレッシェンド

オフィシャルサイト
http://takasaki-graffiti.com/