今月20日より公開となった細田 守監督の最新作『未来のミライ』とのコラボレーション企画の一環として、『サマーウォーズ』以来9年ぶりにオープニングテーマ・エンディングテーマを歌う山下達郎と細田監督の独占インタビューがニュースサービス「LINE NEWS」で公開された。
「細田さんのアニメには、人力のグルーヴが合う」──
山下:サマーウォーズの時も感じたんですけど、基本的に細田さんのアニメには、テクノが合わないんですよ。人力のグルーヴが合う。だから普通のリズム隊でつくっているんです。
細田:サマーウォーズは、すごくデジタルの作品っぽいんですけど、実は家族を描くアナログな作品です。そういったところを最初からご理解いただけて、本当に光栄です。
山下:ご自身はホームドラマじゃないっておっしゃってるけど、ホームドラマとファンタジーがないまぜになる、あのセンスが細田さんの持ち味だから。虚実ないまぜというか。
細田:そこらへんもだいぶ世間に認知していただけるようになりましたけど、それもサマーウォーズで達郎さんに曲を書いていただいたのが大きかったんですよね。
ピタッとはまった、テーマと尺のバランス──
山下:ホームドラマとして、くんちゃんと両親、ミライちゃんの物語だけで1本撮れる。逆に、未来の東京駅のシーンのような話で押し切っても1本撮れる。それがクロスオーバーしている。
細田:ああ、確かに2つ入ってますね。
山下:すごいと思うんですよね。純文学趣味の方とかは、そこまでしなくてもと思うかもしれない。しかもアニメで。でも「鉄腕アトム」とかもそうなんですよね。
細田:確かに。「鉄腕アトム」はベースは学園ドラマでありながら、SFで未来の世界を描く。それでかえって、ヒューマンな部分が引き立っているというのはありますね。
山下:しかも「未来のミライ」は上映時間98分でしたよね。これ、本当にすばらしいと思うんですよね。最近の映画は昔に比べてとにかく長い。映像作家趣味なのか、カットが長い。
細田:確かに、そうかもしれません。
山下:それがこの作品は、2つのテーマがクロスオーバーしながらこの長さに収まっている。これはすごい。
初めから古い。だから古くならない────
細田:それにしても、達郎さんの曲はすごく命が長いというか。僕らファンはどれだけ長い間、それぞれの曲を聴いてきたかというのがあるわけじゃないですか。
山下:いつ作られたのか分からないような作品が理想なんです。
細田:今回の作品は、時空をこえていくという話ですけど、達郎さんの曲こそが時間を飛びこえている。しかもそういう曲が何曲あるんだろうと。数えきれないくらいですよね。
山下:20代の時から、なるべく流行を追わないようにしようと。作曲法も、編曲法も、レコーディングのやり方も。最初は常に古いと言われるけど、初めから古いから、古くはならない。
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作品情報
『未来のミライ』
公開中
監督・脚本・原作:細田 守
キャスト:上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司 / 福山雅治
音楽:高木正勝
企画・制作:スタジオ地図
オープニングテーマ・主題歌:山下達郎
©2018 スタジオ地図
【STORY】
小さな庭から時をこえる旅へ―それは過去から未来へつながる、家族と命の物語。とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってきます。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うばかり。そんな時、くんちゃんがその庭で自分のことを“お兄ちゃん”と呼ぶ、 “未来からやってきた妹”、ミライちゃんと出会います。ミライちゃんに導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つくんちゃん。それは小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。待ち受ける見たことない世界。そして、初めて知る様々な「家族の愛」の形。様々な時間を経て、ささやかな成長を遂げていく、くんちゃん。果たして、くんちゃんが最後にたどり着いた場所とは? ミライちゃんがやってきた本当の理由とは――
オフィシャルサイト
http://mirai-no-mirai.jp/