3月24日(土)に全国公開される映画『BPM ビート・パー・ミニット』より、本編映像が解禁された。
本作は、エイズ患者やHIV感染者への差別や不当な扱いに対して、抗議活動を行う団体ACT UPのメンバーだったというロバン・カンピヨ監督自身の経験をベースにした作品。1990年代のパリで、エイズ患者やHIV感染者たちへの差別や不当な扱いに抗議し、闘った主人公・ショーンの駆け抜けた26年間の人生を力強くエモーショナルな映像と共に描かれている。
また本作は、「第70回カンヌ国際映画祭」においてグランプリを受賞、「第90回アカデミー賞」の外国語映画部門のフランス代表にも選出されており、ヨーロッパ映画賞作品賞をはじめ、サテライト賞およびインディペンデント・スピリット賞の外国語映画賞ノミネートなど世界中の映画祭で旋風を巻き起こしている。さらに“フランスのゴールデングローブ賞”と称される「リュミエール賞」では、『アデル、ブルーは熱い色』(部門受賞)を超えて作品賞、監督賞(ロバン・カンピヨ)男優賞(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)、脚本賞(ロバン・カンピヨ、フィリップ・マンジョ)、新人男優賞(アルノー・ヴァロワ)、音楽賞(アルノー・レボティーニ)と計6部門の最多受賞。第43回セザール賞では、作品賞、助演男優賞(アントワン・ライナルツ)、脚本賞(ロバン・カンピヨ、フィリップ・マンジョ)、有望若手男優賞(ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート)編集賞(ロバン・カンピヨ)、音楽賞(アルノー・レボティーニ)と、本年度最多6部門受賞の快挙を成し遂げている。
解禁された映像は、ACT-UPのメンバーたちが、製薬会社のオフィスに笛を吹きながら乗り込み「メルトン製薬人殺し! その手に血が!」と叫びながら、血液に見立てた“血糊”の袋をオフィスに投げ入れるという衝撃的なデモのシーン。「僕らは病気だ。時間がない。猶予がないんだ! 僕らは死ぬ。わかるか?」と必死に訴えかける主人公ショーンの姿が描かれている。
【STORY】
90年代、パリ。愛と叫びを武器にショーンは世界を変えようとした。生きたいと強く願い、社会と闘った若者たちの生命の鼓動は今も激しく鳴り響く。
舞台は1990年代初めのパリ。エイズの治療はまだ発展途上で、誤った知識や偏見をもたれていた。「ACT UP Paris」のメンバーたちは、新薬の研究成果を出し渋る製薬会社への襲撃や高校の教室に侵入し、コンドームの使用を訴えたり、ゲイ・プライド・パレードへ参加するなどの活動を通し、エイズ患者やHIV感染者への差別や不当な扱いに対して抗議活動を行っていた。行動派のメンバーであるショーンは、HIV陰性だが活動に参加し始めたナタンと恋に落ちる。しかし、徐々にショーンはエイズの症状が顕在化し、次第にACT UPのリーダー・チボーやメンバーたちに対して批判的な態度を取り始めていく。そんなショーンをナタンは献身的に介護するが…。
生と死、理想と現実の狭間で揺れ動きながらも、強く生きる若者たちの生き生きとした表情や行動、濃厚で鮮烈な彼らの人生に、観る者の鼓動は高鳴り、激しく心を揺さぶられる。
映画情報
『BPMビート・パー・ミニット』
3月24日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ユーロスペースほかにて全国ロードショー

原題:120 battements par minute/英題:BPM(Beats Per Minute)
脚本・監督:ロバン・カンピヨ(『パリ20区、僕たちのクラス』脚本・編集、『イースタン・ボーイズ』監督)
出演:ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート、アルノー・ヴァロワ、アデル・エネル
2017年/フランス/フランス語/カラー/シネマスコープ/5.1ch/143分
映倫区分:R15+
『BPMビート・パー・ミニット』オフィシャルサイト
http://bpm-movie.jp/
© Céline Nieszawer