「隠しカメラで恋人達を撮っているような生々しさ」銀杏BOYZ・峯田と臼田あさ美が映画『南瓜とマヨネーズ』を語る

「隠しカメラで恋人達を撮っているような生々しさ」銀杏BOYZ・峯田と臼田あさ美が映画『南瓜とマヨネーズ』を語る

日常の普遍的な尊さと女性の繊細な心情をリアルに描いた魚喃キリコの代表コミックを『パビリオン山椒魚』 『ローリング』で知られる鬼才・冨永昌敬監督が映画化した『南瓜とマヨネーズ』。

11月11日(土)に全国公開された本作の大ヒットを記念して、主演の臼田あさ美とミュージシャンとして長きに渡り最前線で活躍しつつ、NHK連続テレビ小説『ひよっこ』出演や宮藤官九郎脚本による2019年NHK大河ドラマ『いだてん』への出演が発表されるなど俳優としての活躍も目覚ましい銀杏BOYZのボーカル・峯田和伸が登壇した記念トークショーイベントが12月5日(火)に開催された。

トークショーイベントでは、ミュージシャンの恋人を支える役を演じた臼田とミュージシャンとして生みの苦しみを経験する峯田の二人がそれぞれの視点から本作の楽しみ方を掘り下げたトークが展開された。

来場した観客に臼田は「こんばんは。公開から3週間経ちましたが、連日たくさんのお客さんに観ていただけているということで、大変うれしく思っております。今日は峯田さんに来ていただいたので、最後まで楽しくお話したいと思います。よろしくお願いします。」と挨拶。そして峯田は「僕は、一度映画を観ているのですが、これからまた上映を観たいと思います。楽しみにしています。」と挨拶した。



公開劇場のメイン館となる新宿武蔵野館では本作が、2017年に上映された邦画作品で興行収入NO.1を記録。さらに臼田はトークイベントの前日の12月4日に発表された第39回ヨコハマ映画祭で出演作の『愚行録』が助演女優賞を獲得している。

そんな臼田について、2009年に『色即ぜねれいしょん』で共演経験があり、10年来の交友がある峯田は「映画賞を受賞したり、主演映画の興行収入NO.1になったりと、僕は自分の娘のように嬉しい。」と話すと、臼田は「妹ぐらいじゃないですか。(笑)」とすかさずツッコミを入れる。

峯田は続けて「臼田さんとはもちろん映画の現場でお会いしていますし、普段からライブへも来てくれたりと交流はあるんですよ。臼田さん自身は自分が出演している作品を良いものにしたい、という気持ちを持っている方なので、そういう方が世間に評価されたり、映画好きな人から「臼田さんいいね」と言ってくれるのは、自分のことのように嬉しいです。」と絶賛した。

それに対し臼田は「峯田さんとは10年ぐらい交流があるのですが、こんなに褒めてもらえるとは思わなかったです。魂レベルで信用している人なので、すごくすごく嬉しいです。」と照れ笑いを浮かべていた。



すでに映画を鑑賞した峯田は「すごい映画だと思いました。役者さんのセリフの言い方だったり息遣いがすごく生々しくて“呼吸”が聞こえるようでした。隠しカメラで恋人達のやりとりを撮っているような、そのぐらいの生々しさがありました。役者さんもすごいですし、とても良い映画を観たなという感じがしました。」と映画の感想を述べた。

さらに、プロのミュージシャンを目指している登場人物・せいいちに対して、峯田は「痛くて見てられなかったです。映画とか写真を撮っていたり、絵を描いている人や曲作ってる人など、何かモノを作っている人は少なからず他人とは思うことができない切実な映画ですよ。」と語り、さらにせいいちと実体験で重なる部分はありますか? という質問には「同じく曲を作る時風呂場で歌ってます。同棲はしたことないけど、彼女が家に来た時も風呂場で曲作っていましたね。」と話した。



最後に臼田は、「正直私は私自身がツチダに共感してこの作品に惚れ込んだわけではなくて、恋人の“せいちゃん”をどうにかしたいという気持ちだけが変わらずありました。その気持ちだけでこの作品を撮影したので、共感してもらえるかどうかはありますが、私にとっては大事な作品です。撮影してから1年以上経ちますが、今でも“せいちゃん”元気にしてるかなとか、“ツチダ”はなんとか頑張ってやってるかなとか、そんな気持ちになるような大事な人たちなので、温かい目で見ていただけたらと思います。最後までよろしくお願いします。」と挨拶し、イベントを締めくくった。

映画『南瓜とマヨネーズ』

大ヒット公開中

監督・脚本:冨永昌敬
原作:魚喃キリコ『南瓜とマヨネーズ』(祥伝社フィールコミックス)

キャスト:臼田あさ美 太賀 浅香航大 若葉竜也 大友律 清水くるみ 岡田サリオ
光石研 / オダギリジョー

製作:『南瓜とマヨネーズ』製作委員会
制作プロダクション:スタイルジャム
配給:S・D・P
オフィシャルサイト
kabomayo.com

©魚喃キリコ/祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会

【STORY】
ツチダ(臼田あさ美)は同棲中の恋人・せいいち(太賀)のミュージシャンになる夢を叶えるために、内緒でキャバクラで働き生活を支えていた。一方、無職で曲が書けずスランプに陥ったせいいちは毎日仕事もせずにダラダラと過ごす日々。しかし、ツチダがキャバクラの客・安原(光石研)と愛人関係になり、生活費を稼いでいることを知ったせいいちは心を入れ替え働き始める。そんな矢先、ツチダにとって今でも忘れられない昔の恋人・ハギオ(オダギリジョ-)と偶然、再会を果たす。過去の思い出にしがみつくようにハギオにのめり込んでいくツチダだったが…。

原作本

南瓜とマヨネーズ
魚喃キリコ(著) 
フィールコミックス

©魚喃キリコ/祥伝社フィールコミックス