2016.10.17 映画公開記念
チャニング・テイタム(マイク役・原案)&リード・カロリン(脚本・原案)インタビュー
1作目が世界的なヒットになったことで、本作へのアプローチへの影響は?
リード・カロリン(以下カロリン) 『マジック・マイク』があんなふうに成功するとはまったく想定外だった。
チャニング・テイタム(以下テイタム) 少なくとも収支とんとんにはなると確信できるような形で作ったんだよな(笑)
カロリン あの映画では、ストリップの世界を拒絶すること、そしてあの世界に近づきたくないと思わせるような自己陶酔的な要素を捨て去ることを描いた。(そういう心情描写と)同時に、観客はキャラクターたち、ダンスなどさまざまな要素をとても楽しんでくれて、「続編では何をやるつもり?」と僕らに訊き始めたんだ。
正直なところ、金を稼ぐためだけなら、あのダンス映画の続編を作る方法はいくらでもあった。でも僕らは、もし続編を作るなら、金儲けのためというのは絶対やめよう、そんな目的ならきっとガタガタになるから、とずっと考えていた。幸い、この映画のストーリーは、そもそも1作目を作りたいと思った理由の一部から生まれている。
当時は作品に収まりきれず、外した部分だ。だから、「やっぱりあの部分を含めて映画を作りたい」と思ったんだ。
1作目が成功しようとしまいと、僕らはおそらくキャリアのどこかでこの映画を作ることを考えただろうね。
テイタム すごく変てこな映画だから。
カロリン まさにとんでもなく変てこだから。それに、マット・ボマー、アダム・ロドリゲス、ジョー・マンガニエロ、ケビン・ナッシュら、前作では焦点があてられなかったのでほとんど掘り下げられなかったキャラクターを演じたキャストを生かしたかったしね。
前作の撮影中、テイクの間に映画用のストリップ・クラブの客のやる気を維持するために、マットは歌を歌っていたし、ジョーとケビンは楽屋でジョークを飛ばし合い、アダムもあれこれやっていた。それを見たら、「これだけで1本の映画になりそうだ。どうやったら作れるかな?」と思ったんだよ。
テイタム 彼らは素の自分に戻っていた。ステージ上のいかにもダンサーというキャラクター、消防士や警官の扮装とかをせずに、素の彼らは歴史上のどんなダンサーにも負けないエンターテイナーなんだよ。
1作目が公開された週末の後で、僕らはこう話し合ったんだ。「僕らが望めば、もう1本作るチャンスがあるかもしれないぞ。そうしたら、絶対マットには歌ってもらおう。ほかに何を盛り込む?」
ほんと、そんな感じで続編の話は始まったんだ。全体をまとめるようなドラマチックなストーリーラインなどはまだ何もなかった。
僕は1作目で彼らがもっと活躍する場を作れなかったことを悔やんでいたんだ。彼らにはほんとうに驚かされたからね。アダムとは一度共演したことがあったが、ほかのみんなとはあれが初共演。そして彼らはセットで僕らをうならせた。
僕らが思いもしなかったようなキャラクターになりきり、それがどれもじつに興味深かった。
本作のために全員が再び集まり、一緒にトレーニングして振付を覚えていったときの様子は?
カロリン 同窓会みたいだったね。1作目では誰もどんな感じか分からずに撮影に臨んでいたと思うけど、この映画では誰もが「俺は今回、これをやるぞ」みたいに積極的だったよ。アダム・ロドリゲスはブレイクダンスを覚えていた。今回はまったく違う撮影になったね。
誰もが1作目よりもさらに激しいトレーニングをしていたし、この映画のことを前よりもちょっとばかり真剣に受けとめていた。実際に人が観に来てくれると分かったからだ(笑)。
テイタム そのとおり。『マジック・マイク』は、名高い監督が一見低俗な題材を扱うという意外性のある映画だった。
カロリン 最近、俳優たちに初めてこの映画を見せたんだ。(いつものように)映画を観ながら、「この部分やあのシーンを変えるべきだな」などと考えるのではなく、あれは高校のイヤーブックをビデオか何かで見ているような感じだった。とにかくあれこれ思い出すのが楽しかったよ。
(この映画を作るプロセスは)すばらしい体験だった。思い返せば、それがこの映画を作ろうと思った理由だったんだよね。
実際に撮影を始めようとしたときに、「あの仲間がまた集まるし、きっと楽しい撮影になる」という2つのことが最初から分かっていたのはよかった。ほかはどうなるかは分からなかったよ。
でも、あの創造性豊かな俳優たちを一堂に集め、このストーリーを通して彼らの優れた点を世の中に見せることができ、楽しい要素もふんだんに見せられることが僕らにはうれしかった。
本作で目指したトーンと、ストーリー展開について話してください。
テイタム 前作には、奇妙なサブカルチャーの暗部を少し照らして、ダークなトーンがあった。ある意味で、そういう世界を見せるのは娯楽性が高い。すごく楽しくて、ちょっと危険だし、社会から取り残されたような人間も当然出てくる。“道に迷っている人間”とは言いたくないな。彼らは欲しいものがはっきりしているから。みんな、やり手だよ。ストリップ以外にやることがある。ただ、人生で絶えずやってきたのはそれだけなんだ。
前作の監督スティーブン・ソダーバーグはその点にとくに注目したんじゃないかな。彼らはいわば社会のはみだし者であり、友達として母親に紹介したいような人間ではないかもしれない。彼らにはそういう危なそうな部分がある。
この映画では、彼らがどんな人間なのかを分かってもらえるように、人としての彼らをもっと見せていると思うよ。もちろん、彼らはみんなちょっとクレイジーだ。でも、彼らは人生と折り合いをつけて、楽しみたいと思っている、ある意味、愛すべきはみだし者たちなんだ。
相変わらず愉快でおバカだしね。僕も僕の友達もそんな感じだよ。何かまずい状況になり始めても、僕らはみんな、お互いをからかって笑っている。仲間に何か悪いことが起きても、その苦境にどっぷり浸かったりはしない。その代わり、それをネタにからかい始める。それがその苦境を乗り越える唯一の方法だから。この映画の男たちも同じだよ。
撮影中、とくに大笑いしたとか、印象的だったという、お気に入りのシーンや瞬間などは?
カロリン 僕のお気に入りの瞬間は、いちばん笑ったときで、ケビン・ナッシュ絡みだね(笑)。彼のキャラクターは映画では目立たないんだけど、ほぼどのシーンにもいるんだよ。スクリーン上で展開しているあらゆることの後ろのほうにいるので、誰も注意を払わないんだ。でも、彼がジョークを言うたびに、その言い方がケッサクなので僕は涙が出るくらい笑ってしまう。
でも彼がやっているいろいろなことが実を結んで、大きなインパクトになる瞬間がある。あるシーンで、彼は大農園の家でリッチな熟女たちと一緒にいる。
ほかの男たちは彼女たちとうまく調子を合わせるんだが、彼はなんとなく取り残された感がある(笑)。ライオンのたてがみみたいな髪、タンクトップ、タトゥーのこのレスラーみたいなこの男が、ワイン・グラスを手に座ってる。
熟女たちは、「若い頃にあなたたちみたいな人がいたらよかったのに。いろんな人と付き合いたかったわ。もっと性的に解放されていたらねえ」とか言う。すると彼は、「俺だって人並みにいろいろあった。たくさんの女達と付き合った。でも、俺を愛してくれる女房と子供がいる家が手に入るなら何にも要らない」(笑)。
何度も聞いてもいいセリフだよ。とにかく正直でリアル。誰もどう反応すればいいのか分からない。
テイタム 誰も彼(の本質)を知らないから。
カロリン 彼は映画で“ターザン”と呼ばれてる。図体はデカいけどミステリアスな彼はいつもそこらへんにいて、ボソっとつぶやく一言がケッサクなんだ。
テイタム 彼の周囲でストーリーが回っている感じ。
カロリン ほんとだよ。基本的に、『レスラー』のミッキー・ロークがダンサーになり、それまでどんな人生を歩んできたのかなんて決して言おうとしなのがターザン(笑)。そして誰も聞こうともしない。
テイタム だってみんなダンサーで、それぞれいろいろあるから。
大観衆の前で演じたときはどんな感じでした?
テイタム 僕はリードにTバックでステージに上がって、自分が書いた映画の男たちに加わってみろと言ったんだ。いくつか仕返ししたかったしね。
カロリン 何か月もTバック姿で踊る練習してた男たちと同じにされてはたまらない。
テイタム 知るか。問題はそこじゃない(笑)。頭で考えるだけの間は、ステージでTバックで踊るなんて面白そうだと思えるんだよね。でも、実際にステージに上がってみると、「俺、何やってんだ? なんでこんなことやりたいと思ったんだろ? サイアクじゃん」と思うんだ。毎回だよ。
僕が実際にストリップやってたときは毎晩、それがいちばん嫌な瞬間だった。ステージに上がって、パンツを引き裂き、Tバック一丁で立つんだから。どんなダンスをしようが、どんなカッコいいやつだろうが関係ない。その瞬間にカッコよくなくなるんだ。そりゃ、客の女の子たちは歓声をあげてるけど、同時に半分笑ってるんだよね。その時点でもう居心地悪い(笑)。
この映画では、彼らは最後のパフォーマンスに向けての旅を始める。そして最後にはみんな、Tバック姿で気恥ずかしい思いをするわけだけど、これはそんな男たちを描いた映画なんだよ。彼らは切羽詰った状況で、自分たちが何に直面するかもだいたい予想してる。でもみんな、仲間を愛してるんだ。仲間の誰かを完全に見放したりしない。そんな彼らだから観客にも愛されるんだ。
©2015 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.
RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT,LLC
映画『マジック・マイクXXL』

2015年10月17日(土)新宿ピカデリー、全国ロードショー
日本中の女性の皆様、お待たせしましたー
“地上最高”の男たちが、貴女を未体験の興奮へお連れします!
女性の心を知り尽くした情熱的で過激なダンス・テクニックで最後のステージを華々しく飾るチャニング・テイタム主演の最高のパーティーエンターテイメント。
最高の音楽に彩られた迫力のダンスシーンは、熱気ムンムンのライブ・ステージそのもの。気分は、パーティー会場!みんなで盛り上がれば、みるみる元気が湧いてくる!
『マジック・マイクXXL』は、、マット・ボマー、ショ―マンガニエロ、ケビン・ナッシュ、アダム・ロドリゲス、そしてガブリエル・イグレイシアスが最高のエンターテイメントを披露する!
快楽ホルモンのドーパミン全開でみるみる元気が湧いてくる究極のパーティーエンターテイメント
監督:グレゴリー・ジェイコブズ Gregory Jacobs
脚本:リード・カロリン Reid Carolin
製作:ニック・ウェクスラー Nick Wechsler
グレゴリー・ジェイコブズ Gregory Jacobs
チャニング・テイタム Channing Tatum
リード・カロリン Reid Carolin
製作総指揮:スティーブン・ソダ―バーグ Steven Soderbergh
配給:ワーナー・ブラザース映画