黒川文雄のエンタメ異人伝  vol. 3

Interview

『Downwell』開発者が語るゲームと未来(下)「ゼルダ」の衝撃と、次世代クリエイターへのメッセージ

『Downwell』開発者が語るゲームと未来(下)「ゼルダ」の衝撃と、次世代クリエイターへのメッセージ

大手のゲーム会社に就職してみたい!?

ところで、将来の夢については、「一軒家で平和で暮らして、ネコがいたらいい」と答えられていましたが今も同じですか?

もっぴん いえ、けっこうコロコロ変わりまくっています。もちろん、平和に生きられたらみたいなのは根本にはありますけど。

では、最近はどんな夢を持たれているんですか?

もっぴん もっと大きなゲームを作ってみたくなってきましたね。それで、就職したいなと思えてきたんですよ。

もっぴん

ええっ、そうなんですか!?

もっぴん ホントに最近の話で、また気持ちが変わるかもしれないですけどね。実は『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をやったんですよ。もう、めっちゃ面白くて、感動して。任天堂のゲームはたくさんやっていますし、他にもAAA(注13)のゲームをプレステ4とかでやって、「やっぱAAAはヤベエな、スゴイな」みたいなのはあったんですけど、今回の『ゼルダ』には本当に感動して。

注13)トリプルエー 格付け会社などがランク付けする際に使用する用語。文中では大資本のゲームパブリッシャーを総称する

そうでしたか。

もっぴん はい。それで考えさせられたんですよ。インディーゲームには素晴らしい作品がいろいろあって個人でもすごいゲームは作れるとは思うんです。 でも、『ゼルダ』、『ダークソウル』、『ブラッドボーン』レベルのモノはAAAでしか作れないですよね。そういったゲームを作る体験をしてみたくって…。それにゲーム会社に入って経験を積んで、それから独立してインディーゲームを作っている人たちもけっこういるじゃないですか。大手での経験があってこそ作れるというものもあるはずだし、その経験を持ってインディーに戻るということも可能かなって。

意外ですね。プロとして発表した処女作があそこまでブレイクスルーして世界中から注目が集まっているから、やっぱり次もインディーとして期待されていると思うんですが。

もっぴん もう1作、2作くらいは個人で出そうかなと思ってはいます。ただ、いずれ就職したいなっていうのはありますね、正直なところ。

ご自身でスタジオを作るという方法もあるんじゃないですか?

もっぴん いやあ、それは考えたことはないですね。もうホント素人なので。名刺も持っていないですし、会社のこととか何も分からないですから。

でも、それはサポートする人がいればできるわけで。実際、Devolver Digitalはお金を出してくれたわけですから、海外で資本金とか会社の運営資金を集めることも可能だと思いますよ。それで、人を集めて中規模くらいの作品を作って、どんどんお金と信用が集まってくればAAAクラスの作品も作れるようになるかもしれませんよ?

もっぴん いや、単純に大人数で作ってみたいっていうのもありますが、すでに存在している大きいスタジオに入ってみたいというのもあるんですよ。そういうところには、自分よりも経験を持っている人がわんさかいるじゃないですか。そこで恩師を探すではないですけど、いろいろと学びたいというか。経験のあるスタジオだからこそ得られるものもあると思うので、それを体験してみたい経験してみたいっていうのがやっぱりありますね。

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