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“デブゴン”健在! 香港アクションの重鎮サモ・ハンが11年ぶりの来日

“デブゴン”健在! 香港アクションの重鎮サモ・ハンが11年ぶりの来日

ブルース・リーの薫陶を受け、「燃えよデブゴン」(78年)でスターダムにのし上がったサモ・ハン。80年代にはジャッキー・チェン、ユン・ピョウと共に香港アクション御三家と呼ばれ、アイドル的人気を獲得していたこともある。その後も俳優としてだけでなく、監督やプロデュース、そして武術指導などを務め、香港映画界の重鎮として活躍を続けてきた。今回20年ぶりに監督も務めた主演作『おじいちゃんはデブゴン』が完成。日本公開のプロモーションのために11年ぶりの来日を果たし、舞台挨拶を行った。

監督・主演作『おじいちゃんはデブゴン』に参加した豪華ゲストたちへのオファーは「電話1本」だけだった?

長年のファンだけでなく、若い女性ファンなども詰めかけた会場にサモ・ハンが登場すると、大きな拍手で迎えられた。

サモ・ハンは「またこうして日本に来ることができて本当に嬉しいです。若い頃から、こんなに年寄りになるまで応援してくださっていることに感謝します」と挨拶。映画の感想が気になるようで、観客に向けて「まず皆さんに聞きたいんですけど、この映画は気に入っていただけましたか?」と問いかけると、ひときわ大きな拍手が場内を包み込む。生サモ・ハンを観た観客のなかには、感激のあまり涙を流す人も。
サモ・ハンは「この映画がヒットすれば、また映画を作って、皆さんの前に来ることができますよ」と笑顔を見せた。

05年の『SPL 狼よ静かに死ね』のプロモーション以来、11年ぶりの来日となったが、「日本が大好きで、ずっと日本のことが気になってます。なので、香港にいてもずっと日本料理ばかり食べてますよ」と語り、「日本人は親切で礼儀正しいし、スタッフたちも非常にプロフェッショナル。ぜひまた日本でも映画を撮りたいと思います」と、『香港発活劇エクスプレス 大福星』(85)以来の日本ロケの可能性にも言及した。

今作が20年ぶりの監督作となったことについて、「監督はやっていなかったけど、製作とアクション監督はずっとやっていました。今回の作品は最初は脚本を読ませてもらって、監督もやってみないかと言われた。ドラマ性も強いし、キャラクターも素晴らしいので、受けることにしたんだ。ただ、最初の脚本ではアクションシーンが少なかったから、かなり増やしたんだ」と語った。

今作のアクションのこだわりについて聞かれると「どうやって相手の骨を折るかってことかな(笑)」とコメント。「この役は元・特殊工作員でボディガードという設定だ。要人を守るのが任務なので、人を殺すことはない。ただ、敵を征して、二度と攻撃してこないようにしなくてはならない。それなら、相手の腕や足の骨を折るというのがリアルな戦い方じゃないかと考えたんだ」と今作のアクションスタイルの設定を明かした。

さらに今作は、ユン・ピョウ、ユン・ワー、ツイ・ハーク、ディーン・セキ、カール・マッカなど、香港映画の全盛期を築いた映画人たちがゲスト出演している。オファーも大変だったと思われるが、「独り独りに電話して、1日でいいから現場に来ないかって誘ったんだ。みんな「暇だから出るよ」と快諾してくれたよ」とサモ・ハンにしてみれば、簡単なことだった様子。
ただし、「ディーン・セキとカール・マッカは、僕が頼まなきゃ出てくれなかったと思うけどね(笑)」と付け加えた。

ここで、シークレットゲストとしてサモ・ハンの日本語吹替えを務めてきた水島裕が登場。場内が奇跡の2ショットに湧き上がるなか、水島は「日本ではサモハンと水島裕はセット販売になってるんで(笑)。『サモ・ハン is BACK』……いい言葉ですね。今年の流行語大賞になって欲しいですね」と上機嫌。「20代の頃から吹替えをやらせてもらって、ミスターサモ・ハンと今日まで時間を一緒に過ごせたことが本当に幸せだと思います」と感慨深げな表情をみせた。

さらに水島は「僕が吹替えをやった役者ってみんな辞めちゃうんですよ。サモ・ハンだけがずっと頑張ってくれて、途中で監督に専念してスクリーンからいなくなった時期もあったけれど、こうしてカムバックしてくれたことを心から喜んでいます」と声を弾ませた。

サモ・ハンは「水島さんが引退されないように、僕もこれからも頑張っていきたいです」とコメント。水島は「監督をやっていただくのは構いませんが、1シーンでも出演して、ひとことでもセリフを喋って欲しい」とお願いしていた。

この主演映画『おじいちゃんはデブゴン』に続き、アクション監督として参加した『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝』(6月10日公開)と、サモ・ハン関連作が連続公開されることが決まっている。

映画『おじいちゃんはデブゴン』

2017年5月27日公開

人民解放軍中央警衛局を退役し、故郷の村でひっそりと生活している66歳のディン(サモ・ハン)。過去には要人警護で活躍していたこともある彼もいまでは認知症と診断され、物忘れがひどくなる一方。隣家の少女チュンファ(ジャクリーン・チャン)との触れ合いを心の拠り所にしていた。ある日、彼女の父親がマフィアのトラブルに巻き込まれてしまう。マフィアの魔の手がチュンファに迫るのを察知したディンは彼らとの闘いを決意するが……。

監督・アクション監督:サモ・ハン
脚本:チアン・チュン
キャスト:サモ・ハン、ジャクリーン・チャン、アンディ・ラウ
配給:(株)ツイン

オフィシャルサイトhttp://sammohungisback.com

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