Report

言葉に“魂”を乗せて届ける青春群像劇。三浦海里が初主演を務める「青空ハイライト」~from 主役の椅子はオレの椅子、開幕!

言葉に“魂”を乗せて届ける青春群像劇。三浦海里が初主演を務める「青空ハイライト」~from 主役の椅子はオレの椅子、開幕!

ABEMAチャンネルで放送されていた俳優育成オーディションバトル番組『主役の椅子はオレの椅子』(通称:オレイス)。19名の若手俳優の中から勝ち残ったメンバーが出演する舞台、「青空ハイライト」~from 主役の椅子はオレの椅子 が2月11日(木・祝)にMixalive TOKYO Theater Mixaで開幕した。
演技力やダンス、殺陣のほか、体力、精神力までも試された過酷なオーディションを勝ち抜き、主役の椅子をつかんだ三浦海里が初主演を務め、最終審査に残った河島樹来、清水田 龍、曽田陵介、園村将司、髙橋祐理(※「祐」は旧字体が正式表記)、中三川歳輝、飛葉大樹、松井遥己、森田力斗、そして敗者復活戦でサポートメンバーの中から選ばれた新美直己を加えた11名が出演。脚本・演出は同番組で講師兼審査員を務めた「劇団鹿殺し」の丸尾丸一郎が手がけ、書道をテーマにした青春群像劇が描かれる。
“オレイス”で育んだ絆で、キャスト一丸となって挑む舞台。彼らの成長した姿をゲネプロの模様からレポートする。

取材・文・撮影 / 近藤明子


彼らは人生のハイライトを生み出すことができるのか

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

≪ストーリー≫
書道教室を営む優秀な両親から落ちこぼれのレッテルを貼られ、重圧の中で生きてきた八雲(三浦海里)。名門高校に入学するも、楽しみも将来の夢も見出せず欝々とした日々を過ごすなかで、交通事故に遭い命を落としてしまう。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

突然、命を絶たれたことに混乱する八雲。このまま天国に行ってしまうのか……と思いきや、親友の満男(園村将司)と交わした“約束”を思い出し、雲の上で知り合った晴斗(飛葉大樹)と雨音(曽田陵介)と共に、神様(新美直己)と天使(河島樹来)の静止を振り切って天国から脱走する。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

地上に降り立った先は、かつては伝統と人気があったものの、今は部員の減少で存続の危機に陥っていた九十九高校書道部の部室。そこには仮入部した満男の姿もあった。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

書道部が解散の危機を逃れる条件として生徒会長の天王寺(松井遥己)から提示されたのは、2週間後に行われる全国学生書道コンクールで優勝すること。
副部長の橘(清水田 龍)は早くもあきらめモードだが、書道を愛する部長の海空(髙橋祐理)と満男はあきらめきれない。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

「亡くなった親友のためにも書道部を存続させたい」と涙ながらに語る満男に、八雲は自身の存在を知らせようと奮闘する。そんななか、偶然手にした筆や、服についた墨が書道部員たちには見えることに気づき、晴斗と雨音も一緒に全身に墨を塗って姿を現すことに成功。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

八雲らはコンクール出場のため書道部に入部することになる。しかし、出場に必要な部員数は8名以上。果たして彼らはコンクールまでに部員を集めて無事に出場することができるのか?

また、晴斗と雨音にも、それぞれ地上に思い残したことがあった──。
天国からの迎えが来る前に、彼らは人生のハイライトを生み出すことができるのか……。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

仲間との絆・信頼があるから全力でぶつかれる!

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

主人公の八雲を演じる三浦海里は、パッとしない日々を過ごす思春期の少年が抱える悩みや葛藤を繊細に演じてみせた。生きている間は何にも期待せず、どこか浮かない表情だった八雲が地上へ戻り、仲間と“青春”を謳歌していくなかで、フッと我に返った瞬間に「“一生懸命”が一番嫌いな言葉だったはずが、死んでから人生楽しんでどうするんだよ」と、ポツリとつぶやく表情はなんとも切ない。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

満男 役の園村将司は、八雲とは対照的な性格の親友として明るく高校生活を楽しもうとしている姿勢が伝わってくる。クルクルと変わる表情、ハキハキとしたしゃべり方、戻ってきた八雲に飛びついて全身で喜びを表現する無邪気な姿には、見ているこちらも自然と笑顔になってしまう。“友人の死”という重たいテーマを扱いながらも深刻な空気に支配されることなくいられたのは、「八雲ができなかった分までオレが書道をやるんだ!」という満男の前向きな決意があったからなのかもしれない。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

飛葉大樹は“オレイス”登場当初から独特の雰囲気を漂わせ、目を引く存在だったが、本作でも粗暴だが人間味を感じさせる晴斗を好演していた。パッと見は線が細く中世的な顔立ちだが、晴斗のライバル、チバラギ烈風隊のボス・一騎を演じる森田力斗との殴り合いのシーンでは、別人格が憑依したような鬼気迫る表情で激しいアクションも披露した。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

対する森田も強面の暴走族役になりきって、鋭い目つきで威嚇し、特技のダンスを生かしたキレのある身のこなしで激しいタイマン勝負を再現。一騎も戦いのあとに書道部存続のため渋々入部を了承するが、仲間となった晴斗たちと笑顔を交わし合い、新たな絆を育む姿は“青春”そのものだった。どこかでライバルを死に追いやったという負い目が、本音をぶちまけた殴り合いによって晴れたことで笑顔を見せられるようになったのか、などと想像もしてしまった。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

自身の死を受け入れられず、八雲と同じように最後に親友との約束をかなえるため地上に戻ってきた雨音を演じる曽田陵介が目を潤ませながら入院のつらさを語る場面や、たったひとりの友達・詩(中三川歳輝)のために作った歌を満面の笑顔で披露するシーンは気持ちがこもっていて、曽田が雨音と真剣に向き合い丁寧に役を作り上げていたのが伝わってくると同時に、役者としてのさらなる成長を感じた瞬間だった。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

そんな雨音を愛おしそうに見つめる詩を演じる中三川歳輝は、“オレイス”放送時と同様、舞台上でもキュートな魅力を振りまいていた。病弱で身体に負担をかけないように車いす生活を送っていた詩が、再会した雨音や新たな仲間と共に“青春”を楽しむため、自らの足で一歩を踏み出す決意をするシーンはちょっとした笑いを挟みながらも、感動的なシーンとして印象に残った。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

また、書道部副部長・橘を演じた清水田 龍は、大きな体躯を生かした熱血キャラのちょっと怖い先輩以外にも、天国の待合室で出会った天ぷら油で髪がチリチリになったおばちゃん役など、振り幅のあるキャラクターを演じ、物語を膨らませることに一役買っていた。まだまだ粗削りながらも果敢に挑戦する様子には、今後の成長が楽しみになるほど。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

“筆人(ふでんちゅ)”に憧れる書道部部長・海空をクールな表情で熱く演じた髙橋祐理(※「祐」は旧字体が正式表記)は、ダンスシーンでソロパートを担当するなど、役柄と同じように仲間をリードしていく頼もしさを発揮。台詞の剛と柔の演じ分けも見ていて楽しく、目を引くルックスも相まって存在感が感じられた。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

松井遥己が演じる天王寺は文武両道の完璧な存在としてチヤホヤされる一方で、ライバル視している海空を前にすると幼い頃からのクセで“うちなーぐち(沖縄の方言)”になってしまうというユニークなキャラクター。後半のシリアスなシーンも、うちなーぐち全開でコミカルに演じながら、滑舌の良さと安定した芝居で過度にふざけた感じにならない絶妙なバランスで強烈なキャラをぶれることなく演じきった。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

さらに、新美直己が演じる“前髪ばかり気にするチャラい神様”や、河島樹来演じる、ワガママな死者に翻弄され気苦労がたえない中間管理職的ポジションの天使という濃いキャラクターも登場する。ホストのような姿&天然発言の神様をスマートに演じる新美とは対照的に、河島は “天使の羽”を背負い、飛ぶために無駄に顔に力が入る残念なキャラクターを面白おかしく演じ、観客の笑いを誘っていたが、どちらも人間味をもって愛らしい存在に仕立て上げられていた。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

本作が初舞台となるメンバーもおり、緊張から表情や動きがかたいキャストもいたものの、それも初々しく、“青春”のきらめきとして感じられた。“オレイス”放送時から見せていたむき出しのガッツで挑み続ける彼らの熱演に、気づけばグイグイ引き込まれ、最後まで目が離せなかった。

特にラストの書道パフォーマンスで、全身を使って大筆と格闘するメンバーの姿は圧巻だ。仲間に見守られ、観客の熱い視線を感じながら1枚の紙に“魂”を込めた文字を書き込み、ステージに大きく掲げられる書。それを見つめる彼らの誇らしげな笑顔は、雲ひとつない青空のように晴れ晴れとしていて、会場に漂う墨の匂いが清々しく感じられた。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子 WHAT's IN? tokyoレポート

公演は2月21日(日)までMixalive TOKYO Theater Mixaにて上演。公演期間中には、サポートメンバーによるお出迎え(誰が登場するかは当日劇場でのお楽しみ)や番組登場アイテムのロビー展示企画、スペシャルゲストが登場するアフタートークの開催回もある(※参加メンバー&ゲストは公式サイトにて確認)。また、千秋楽公演(2月21日(日)17:00開演)は、ABEMA PPV ONLINE LIVEにて独占生配信される。

「青空ハイライト」~from主役の椅子はオレの椅子

2021年2月11日(木・祝)~2月21日(日)Mixalive TOKYO Theater Mixa


<千秋楽公演配信>
日時:2021年2月21日(日)17:00開演回
配信媒体:ABEMA PPV ONLINE LIVE
詳細等はこちらをご確認ください。

脚本・演出:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)

出演:
三浦海里/
河島樹来 清水田 龍 曽田陵介 園村将司 髙橋祐理(※「祐」は正しくは「示」(しめすへん)に「右」)
中三川歳輝 飛葉大樹 松井遥己 森田力斗 新美直己

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@aozorahighlight)
オフィシャルBlog
『主役の椅子はオレの椅子』番組アーカイブ