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陳内 将・梅津瑞樹ら出演舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~が開幕! 再び戦いの渦に巻き込まれる経若の運命は──

陳内 将・梅津瑞樹ら出演舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~が開幕! 再び戦いの渦に巻き込まれる経若の運命は──

平安時代を舞台に、都を襲う鬼たちと人間との闘いを紡ぐ和風ファンタジー、舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~が1月8日(金)に東京・日本青年館ホールで開幕した。
一昨年上演された舞台「紅葉鬼」の続編となる本作では、主演の陳内 将が演じる“経若(つねわか)”の周囲で再び起こる鬼との戦いや権力をめぐる人々の思惑がドラマチックに描かれる。新たな展開を見せる新作公演の模様をレポートする。

取材・文・撮影 / 近藤明子


よりリアルに生き生きと「紅葉鬼」の世界が目の前に!

シリーズ累計発行部数350万部を突破している桜日梯子による人気マンガ「抱かれたい男1位に脅されています。」(月刊マガジンビーボーイ連載/リブレ刊)は、「抱かれたい男ランキング」1位の座を5年連続で守り続けてきた芸歴20年の実力派俳優・西條高人と、芸歴3年の新人俳優・東谷准太の恋愛模様をコミカルに、時にシリアスに描く大人気BL作品。

舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~ WHAT's IN? tokyoレポート

2018年秋にTVアニメ化され、2019年の夏にはアニメ第5話に登場した劇中劇「紅葉鬼(こうようき)」を原作とした舞台を初演。主演の陳内 将の美麗なビジュアルと鬼×人間の争いの中で運命に翻弄される登場人物たちの激しくも儚いストーリーが原作ファンはもとより多くの舞台ファンの胸を打ち好評を得た。

舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~ WHAT's IN? tokyoレポート

その続編となる舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~は、一昨年上演された初演の後日譚を描いたオリジナルストーリーで、西條高人/経若(つねわか)役の陳内と、彼の右腕である熊武(くまたけ)役の髙木 俊が同役で続投し、帝(みかど)役の山﨑晶吾も声で出演。初演で陰陽師・摩爬(するは)役を演じた富田 翔は、今作では摩爬の弟・保名(やすな)役で登場している。

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また新キャストとして茨木童子(いばらきどうじ)役で梅津瑞樹、渡辺 綱(わたなべのつな)役で小坂涼太郎、陰陽師・イクシマ 役で小波津亜廉と、2.5次元舞台への出演経験も多い実力派若手俳優陣が参戦。保名の弟子の行成(ゆきなり)役には平 楓士、小鬼・いぶき役の岩間甲樹と磯田虎太郎(Wキャスト)も共に物語を盛り上げる。
さらに、アニメで東谷准太 役を演じた声優の小野友樹が本作では酒呑童子の声を担当するなど、原作ファンには嬉しいサプライズも用意されていた。

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〈ストーリー〉
時は平安。
人里離れた地で、先の戦いで亡くなった人と鬼の弔いを続ける経若(陳内)。
世捨て人同然に暮らす彼のもとへ熊武(髙木)が訪れ、「都を襲う茨木童子(梅津)という鬼を止めるため力を貸して欲しい」と伝えるが、経若はその頼みを断る。
ある日、孤児となった小鬼・いぶき(岩間・磯田のWキャスト)が現れ、彼に小鬼・おまんの面影を見た経若は放っておけず面倒をみることに。
その頃、茨木童子の襲撃が激化する京の都を救うため、帝は陰陽師の保名(富田)に護りを強化するように命じると同時に、摂津の国より渡辺 綱(小坂)を招き入れる。
朝廷や鬼たちの思惑がうごめくなか、経若は再び戦禍に飲まれていくのだった──。

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アニメでは稽古場や公演中の数シーンしか描かれていなかった「紅葉鬼」が1本の舞台として成立した前作にも驚いたが、まさか続編が製作されるとは……。
“芸歴20年の実力派俳優・西條高人”という魅力的なキャラクターに命を吹き込み、誰もが納得する美しくも気高い“経若”を舞台上に具現化させた陳内の演技力はもちろん、初演出となった前作で町田慎吾が込めた作品に対する情熱と、畑 雅文/葛木 英 両氏が脚本に託した様々な想いによって再び幕を開けた本作は、オープニングから怒涛の展開で観る者の目をくぎづけにした。

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人間と鬼の停戦条約の中で幼い頃に人質として差し出され、鬼に育てられた帝の子息・経若。人と鬼のどちらの世界でも生きづらさを感じている彼の心情を、陳内が伏目がちにしっとりと演じる様は何とも言えぬ色気を漂わせていた。かと思うと、突然現れた小鬼・いぶきに「父上!」と呼ばれ憮然とする表情や、抱っこをせがまれてうろたえるコミカルなシーンなどもあり、前作よりも感情豊かな人物として描かれていたのが印象的だった。

舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~ WHAT's IN? tokyoレポート
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一方、人間に両親を殺された恨みと、自身に手を差し伸べてくれた酒呑童子に認められたい一心から虐殺を繰り返す茨木童子を演じた梅津は、その美顔もあいまって冷徹な狂気の鬼を迫力たっぷりに演じ強烈なインパクトを残した。同時に茨木童子が怒りを爆発させ刃を振り下ろすたびに、残酷さの裏にある哀しみの感情、“愛情に飢えた子供の純粋な感情”が見え隠れし、胸がキュッと締めつけられる思いがした。

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ほかにも、人間への不信を拭いきれないまま、かつての頭目・呉葉(くれは)の意志を継いで鬼と人間の懸け橋になろうとする熊武を、笑いをとるキャラクターを演じる機会が多い髙木がシリアスに男気たっぷりに演じ、妻と子供を鬼に殺された過去を抱えながら、それでも“殺さずの剣”を貫こうとする渡辺 綱の苦悩を小坂が熱演。長身の小坂が腰を落とし、鞘から刀を抜くことなくみねうちで次々と鬼を倒していく様は、伝説にある“猛勇の将”渡辺 綱の姿と重なって見えた気がした。

舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~ WHAT's IN? tokyoレポート
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また、渡辺 綱と共に鬼と戦う陰陽師・保名を演じた富田は、前作で演じた兄の摩爬とはガラリと雰囲気を変え、おっちょこちょいで人のいい、ちょっぴり頼りないキャラクターを人間味たっぷりに演じてみせた。そんな師匠を慕い陰で支える健気な弟子・行成 役の平は本作が初舞台だが、台詞のひとつひとつが丁寧で初々しい芝居はとても好感が持てた。

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さらに、人間でありながら鬼の側につき“何か”企んでいる様子のイクシマの不気味さ。頭巾で表情が見えないぶん、不気味さが倍増しているのはもちろん、小波津の台詞回しや声のトーンには“胡散くささ”が込められていて、舞台上に現れるたびにドキドキさせられた。

舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~ WHAT's IN? tokyoレポート

各シーンを彩る和太鼓・鳴り物(美鵬直三朗)とヴァイオリン(後藤泰観)の生演奏が物語をドラマチックに盛り上げ、後半からラストに向けての緩急のついたスピーディーな殺陣やキャストの鬼気迫る表情など、一瞬たりとも目が離せない緊張感溢れるシーンの連続に“生の舞台の素晴らしさ”をもあらためて実感させられる。

舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~ WHAT's IN? tokyoレポート

千秋楽公演(1月14日(木)17:00公演)は「Streaming+」「ニコニコ生放送」「シアターコンプレックス」でライブ配信(※見逃し配信付き)が行われる。また7月28日(水)にはBlu-ray&DVDの発売も決定しているので、こちらも要チェック!

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余談だが、前回の千秋楽公演で客席正面に「高人が招待した“ちゅん太(※東谷准太)”の席」を用意するという、エモい演出で原作ファンのハートをわしづかみにした製作陣。今回は果たして……!?

舞台「紅葉鬼」~童子奇譚~

2021年1月8日(金)~1月14日(木)日本青年館ホール


千秋楽公演ライブ配信
対象公演:2021年1月14日(木)17:00公演
詳細は各配信サイトをご確認ください。
Streaming +
ニコニコ生放送
シアターコンプレックス


Blu-ray&DVD発売
発売日:2021年7月28日(水)
[完全生産限定版]
Blu-ray(本編BD+特典映像DVD):9,800円(税別)
DVD(本編DVD+特典映像DVD):8,800円(税別)
[アニメイト・ANIPLEX+ 限定セット]
Blu-ray(完全生産限定版[BD]+特典DVD):10,300円(税別)
DVD(完全生産限定版[DVD]+特典DVD):9,300円(税別)
発売:アニプレックス 販売:ソニー・ミュージックソリューションズ


原作:桜日梯子
「抱かれたい男1位に脅されています。」(月刊マガジンビーボーイ連載/リブレ刊)
演出:町田慎吾
脚本:畑 雅文/葛木 英

出演:
西條高人/経若(つねわか)役:陳内 将

茨木童子(いばらきどうじ)役:梅津瑞樹

渡辺 綱(わたなべのつな)役:小坂涼太郎
イクシマ 役:小波津亜廉
行成(ゆきなり)役:平 楓士

殺陣衆:
塚田知紀 三上真司 来夢 村上歩夢
古川貴大 中土井俊允 藤原悠亮 佐藤慧一

熊武(くまたけ)役:髙木 俊

保名(やすな)役:富田 翔

演奏:
和太鼓・鳴り物:美鵬直三朗
ヴァイオリン:後藤泰観

主催:アニプレックス/ネルケプランニング/トライフルエンターテインメント/イープラス

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@kouyouki_b)

©DO1 PROJECT/舞台「紅葉鬼」製作委員会