Interview

今度は『夢中さ、きみに。』で陰キャ役! 変幻自在に役を演じる高橋文哉の“スイッチ”とは。

今度は『夢中さ、きみに。』で陰キャ役! 変幻自在に役を演じる高橋文哉の“スイッチ”とは。

『仮面ライダーゼロワン』で1年以上にわたってヒーローを演じた高橋文哉。その直後に出演した『先生を消す方程式。』で演じたのは、優等生でありながらも裏で生徒たちを操るサイコパスな悪役だった。そんな彼が、今度は陰キャラを演じている。

和山やまによる漫画『夢中さ、きみに。』は、単行本1巻完結にして累計20万部を突破する大人気作品。ユニークすぎる男子高生の淡々とした日常を描いた青春群像劇を実写ドラマ化するにあたり、高橋が演じるのは物語の中心となる人物のひとり、二階堂明だ。

中学校のときにモテすぎた反動で、平穏な日常を求めて「逆・高校デビュー」を果たした二階堂を、高橋はどのように演じるのか。手がかりは“二階堂モード”に入るためのスイッチにあるようだ。

取材・文 / とみたまい 撮影 / ヨシダヤスシ


二階堂にオン・オフのスイッチがあるように、自分にもスイッチがある

『仮面ライダーゼロワン』(飛電或人役)ではヒーローを、『先生を消す方程式。』(藤原刀矢役)では悪役を演じてきた高橋さん。今回の『夢中さ、きみに。』で演じる二階堂明は陰キャラということで、かなり振り幅の大きい配役が続いています。

お仕事をいただけるというのはもちろんですが、個性を持った役柄を続けて演じられるというのは、本当にありがたいことです。クランクインする前は「難しそうだな」と感じることもありますが、演じてみると本当に楽しい役ばかりです。そういった役を演じる機会をいただけることを、とても嬉しく思います。

『仮面ライダーゼロワン』で闇落ちしたときの或人や、『先生を消す方程式。』での狂気を含んだ刀矢のお芝居が印象的だったので、「高橋さん=二面性のある役」みたいなイメージが定着しつつあるのかなと思っていたところの二階堂明で驚きました(笑)。

ははは! ですよね(笑)。『先生を消す方程式。』の現場でも「二面性のある役が続くかもね」なんて話をしていて、それはそれで嬉しいなとも思っていたんですが、まさかの陰キャっていう、ぜんっぜん違う役をいただいたので(笑)、僕も驚きましたし、嬉しかったです。せんけす(『先生を消す方程式。』)を撮り終わるまでは、「次は漫画原作の学園ものだから」くらいしか聞いてなかったんです。それで、せんけすがクランクアップして、「『夢中さ、きみに。』の二階堂役です」って聞いて。和山先生の名前は知っていましたが、原作を読むのは初めてでした。

原作を読んで、二階堂をどのように感じましたか?

前半に林美良(演/大西流星)の物語が描かれていて、後半から二階堂明の物語が始まるっていうことも知らなかったので、「二階堂、全然出てこないな?」と思っていたんですけど(笑)、「うしろの二階堂」にさしかかって「あ、きたきた」と思いながら読んでいたら……「え? どういうこと?」って(笑)。

どういう意味での「え?」でした?

陰キャだっていうことは少し聞いていたんですが、想像とはまた違った陰キャだったというか……ただの暗いヤツじゃなくて、“中学校のときにモテすぎた反動で、平穏な日常を求めて「逆・高校デビュー」を果たした”陰キャって、最高ですよね(笑)。「これはまた、やり甲斐のある役をいただいたな」って。漫画原作の作品に出演させていただくのも初めてですし、そのうえ「こんなに面白くて可愛らしい役を演じることができるんだ!」って、すごい嬉しかったです。

現時点ではまだ二階堂をほとんど演じていないとのことですが(※取材時)、一癖も二癖もある役をどんな風に演じていこうと思っていますか?

自分のなかで、“二階堂スイッチ”みたいなものを作ったんです。二階堂にも“嫌われモードになるスイッチ”みたいなものがあるんですけど、それを自分にも作って、お芝居のなかで二階堂とリンクさせながら、必要なタイミングで押していくようなことができればいいなと思っています。「どういう顔が二階堂っぽいんだろう?」って、鏡の前で眼鏡をかけながら研究していて(笑)、なんとなく感覚がつかめてきたので、一律のお芝居にならないように、その場その場で必要な分量を出せていければいいなと思っています。

イケメンでありながらも、目立ちたくないからあえて陰キャになっている二階堂。高橋さんもキレイな顔立ちをされているので、彼のそういった感情はわからないでもない?

ん~、どうかなぁ?(笑)僕はそもそも、街を歩いていてもショックなくらい、全然気づかれないんです(笑)。仕事と仕事じゃないときの差がすごいみたいで、『仮面ライダーゼロワン』のときも、みんなから「おふみや」って呼ばれていたんです。“(仕事スイッチが)オフに入ってる文哉”で「おふみや」(笑)。朝の現場入りはとくに……それこそ二階堂みたいに眼鏡をかけていて、目は前髪で隠れてるし、メイクもしてない、衣装も着てない、なんなら半分寝てるくらいの感じで(笑)。そこからメイクをしてもらって、衣装を着ていくなかで、仕事スイッチがバチっと入っていくんですよね。

仕事が終わったら、また「おふみや」状態に?(笑)

戻ります(笑)。メイクを落として私服に戻ったら、「おふみや」ですね。だから気づかれない。気づかれたくない場合は、二階堂みたいに下を向いて歩くと思います。二階堂もそうやって、目立たないようにしていて。彼の「いま自分がこうしたら、こう見られるだろう」みたいに考えるところは、自分も似ているなと思います。

見られることの多い立場として?

というよりも、性格的なものなんですかね? 主観の自分と客観の自分がいるというか……いまこうして取材していただいているときは、撮影現場でもそうですが、「いまこの現場で、僕ができる仕事ってなんだろう? どうやって立ち回れば、この現場のみなさんが気持ちよく仕事できるだろう?」って、客観的に考える自分がいるんです。状況は全然違いますが、二階堂にもそういった“客観する自分”がいるような気がしていて、そういう部分は僕も似てるのかなと思いますね。

実写ドラマ化される『夢中さ、きみに。』でどんな二階堂が見られるのか、とても楽しみです。

初めて『夢中さ、きみに。』に触れる方はもちろんですが、原作ファンの方々が観てどう感じるのかな? と、いまからワクワクしています。原作にはないオリジナルの要素もあるので、そういったところも楽しんでいただいて、原作ファンの方々にも、和山先生にも「実写化されてよかった」と思っていただけたら、それ以上のことはないと思います。

そして、原作を読んでいない方々には「原作を読みたい!」と思っていただけるように、スタッフさんやキャストのみんなでそこを目指して頑張りたいと思っています。僕が演じる二階堂も面白いですし、大西流星さんが演じる林も本当に面白い、個性的な役なので、楽しみにしていただければと思います。

「これが“整う”ってやつか!」高橋侃の影響でハマったサウナ

学生たちのなんてことのない日常が描かれているところも『夢中さ、きみに。』の魅力のひとつだと思いますが、ご自身の学生時代を振り返って、「尊かったな」と思うような日常はありますか?

あります。ペットボトルを投げているだけで、楽しかったですから(笑)。ペットボトルフリップって言うんですが、一時期すっごくハマっていて。難しいシチュエーションに挑戦して、「惜しい!」とか「おおお~!」とかって、みんなで騒いで……楽しかったですね。懐かしいなぁ。

体育の時間はどんなに仲のいい友達にも絶対に負けたくなかったし。そういった、友達との関係性みたいなのも含めて「あの頃って、本当に楽しかったなあ」と思いますね。今作にも修学旅行の様子が出てきますが、僕も沖縄に行ったことを思い出します。みんなで本気の枕投げをしたり(笑)、夜、先生にバレないようにジュースを買いに行ったり。楽しい思い出です。

『夢中さ、きみに。』は年齢性別に関係なく「なんとなく気になってしまう人」を描いた物語でもあると思います。高橋さんは学生時代、気になったり、憧れを抱くような存在はいましたか?

先生がひたすらかっこよくて、憧れていました。調理を学ぶ高校だったので、実習の講師として、有名ホテルの料理長をされている方たちが来てくださるんです。実際に目の前で技術を一通り見せてくださって、「じゃあ作ってみましょう」って僕らも作るんですが、それが本当に楽しくて。

食べ比べなどもあるのでしょうか?

あります! 先生が作ったものと、自分が作ったものを食べ比べたら……同じ食材、同じ分量、同じやり方で作っているはずなのに、ぜんっぜん違うんです(笑)。「すごいな、かっこいいな」って思いましたし、料理人を目指していたときは、そういった先生方に対して憧れを抱いていましたね。

夢中さ、きみに。 高橋文哉 WHAT's IN? tokyoインタビュー

『夢中さ、きみに。』にちなんで、高橋さんがいま「夢中」になっていることを教えてください。

いまは、アニメとサウナですかね。僕は「流行ってるから観る」みたいのが嫌で『鬼滅の刃』も見ていなかったのですが、撮影現場とかでも話題に出てくるので、「観ておかないとみんなと話せないな」と思って一念発起して(笑)。全26話を2日でぶわーっと観たんですけど、めちゃめちゃ面白くて!(笑)「もっと早く観ておけばよかったな」とも思いましたし、アニメの面白さを知りました。

ほかにも色々観るようになった?

なりました。『呪術廻戦』も観ましたし、僕は『食戟のソーマ』が一番好きで観ていたんですが、あれってすごい長い期間やってるじゃないですか(2015年4月に始まり、2020年9月に第5期の放送を終了)。途中でタイミングを逃して観なくなったり、また観るようになったりしていて、「どこまで観てたっけ?」みたいな感じだったので、もう一度最初から観始めました(笑)。

アニメを観ることは、ご自身の表現にも影響していますか?

影響しています。とくに、セリフじゃないところのお芝居とかは、すごい参考になりますね。『仮面ライダーゼロワン』のときも、アフレコに活かせたらいいなと思って『炎炎ノ消防隊』とかの戦闘アニメを参考に観ていましたが、最近アニメをよく観るようになってからは、「これを実写化したらどうなるんだろうな?」って考えたりもしています。アニメだからできることとかもありますから、「じゃあ、これを実写で表現するにはどうするかな?」とかって、色々と想像するのが楽しいです。

もうひとつ、サウナに夢中とのことですが、ハマったきっかけは?

『先生を消す方程式。』で一緒だった高橋 侃さん(剣力役)が、めちゃめちゃサウナ好きなんですよ。「今日も行ってきた。明日も行ってくる」って、たぶん週5くらいの頻度で行ってると思うんです。サウナに行ってから現場に来たりしていて「そこまでして入りたいサウナって、そんなに魅力的なのかな?」と思って、サウナがある銭湯に行って。サウナに入って、水風呂に入って、そのあと外でちょっと休んで。その、水風呂から外に出た瞬間が超気持ちよくて!

整いました?(笑)

「これが“整う”ってやつか!」と思いました(笑)。それ以来ハマっていますね。一番仲が良くて近くに住んでる友達がいるんですけど、「僕もサウナは気になってた」って言うから一緒に行って。それから週2、3ぐらいの頻度で一緒にサウナに行ってます(笑)。

良いリフレッシュになりそうですね。

一時期ハマっていたゴルフも続いてはいるんですが……作品の撮影中にゴルフに行っても、作品のことばっかり考えてしまって没頭できないんですよね。サウナだったら何も考えずに「あ~、整った~!」ってなるから(笑)リフレッシュできますし、浮腫みや疲れもとれるので、僕にはピッタリでした。

紙に書いて壁に貼った「柚子胡椒」の意味とは?

本当に、2020年は高橋さんにとっても激動の1年だったと思います。

そうですね。この1年でお芝居に対する自分というのが、すごい変わりました。セリフひとつにしても、「もっと役らしくなりたい」と思ってすごく考えるようになって。「この役だったらどうやって言うのかな?」って、時間をかけて役の気持ちを考えるようになりましたし、こういった取材でも、自分の思ったことをちゃんと話せるようになったなというのは、すごく感じています。

夢中さ、きみに。 高橋文哉 WHAT's IN? tokyoインタビュー

高橋さんは“役に没入するタイプ”というイメージがあるので、息つく暇もなく役から役へと移っていって、「切り替えが大変なのでは?」と勝手ながら思ってしまいます。

そうですね。だからこそリフレッシュが必要というか……あ! いま夢中になっていることが、もうひとつありました!(指をパチンと鳴らしながら)ゲームです。僕の役者人生において、「つねに役でいよう、役でいたい」と思うのは、自分の楽しみにもつながっているので、まったく苦ではないんです。でも、何も考えずにリフレッシュする時間というのも必要だなと思っていて。そういう意味で、サウナやゴルフの打ちっ放しなんかは適しているんですが、リフレッシュとしてはゲームが最強かなと思います(笑)。

もともと、そんなにゲームはしないタイプだったと思うのですが?

そうなんです。でもあるとき、「あ~、本当にずっと役のことを考えているな」って実感したことがあって。テレビを観ていてもお芝居のことを考えてしまうので、「考えない時間を作るにはどうしたらいいかな?」と思ったときに、PS4を持っていたことを思い出して(笑)。「ゲームでもしてみよっかな」と思って始めたら、もうハマりましたね。「これだ!」って。

ゲーム中に敵を目の前にして「明日のセリフ何だっけ?」なんて思わないじゃないですか(笑)。その敵を倒すことだけを考えるので、ゲームをしている間は役のことが完全に頭から抜けるんですよ。それが最高のリフレッシュになっています。PS5もいつかはほしいなあ(笑)。

ところで高橋さんといえば、座右の銘や格言などを書いて壁に貼っている印象です。

ははは! そうですよね(笑)。

最近新たに貼った「言葉」はありますか?

いまはですねえ……「柚子胡椒」って貼ってます(笑)。いまの僕の夢が、柚子胡椒なので……って、これを言うと大体みなさんポカンとされるんですけど(笑)。

ネクストブレイク必至! 高橋文哉『仮面ライダーゼロワン』から待望の1st写真集『架け橋』まで「絶対に忘れらない1年」を振り返る

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2020.12.01

前々回、高橋さんのファースト写真集『架け橋』についてお話をうかがった際に出てきた言葉ですよね(笑)。

そうそう!(笑)あのインタビューののち、「柚子胡椒」って紙に書いて壁に貼ったんです。「一度ハマったら、なくてはならない存在。ほかには代えがたい存在」っていう意味の柚子胡椒ですね。そういう存在に僕もなりたいと思って、壁に貼っています。その下に柚子胡椒を4つ置いているんです。ははは! 僕大好きなんですよ、柚子胡椒。

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高橋文哉さん直筆サイン入りチェキ
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高橋文哉

2001年、埼玉県生まれ。2018年に芸能界デビュー。翌年9月から『仮面ライダーゼロワン』で主演・飛電或人役を務める。ドラマ『先生を消す方程式。』に続き、『夢中さ、きみに。』はドラマ出演2本目となる。ファースト写真集『架け橋』が発売中。

オフィシャルサイト
https://www.aplus-japan.com/talent/takahashifumiya/

Instagram
@fumiya_0_3_1_2

ドラマ特区『夢中さ、きみに。』

出演:大西流星(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)高橋文哉 福本莉子 坂東龍汰 楽駆 前田旺志郎 河合優実 横田真悠 ほか

原作:和山やま『夢中さ、きみに。』(ビームコミックス/KADOKAWA 刊)
監督:塚原あゆ子 髙野英治 宮﨑萌加
脚本:喜安浩平 濱田真和
制作:TBS スパークル
製作:「夢中さ、きみに。」製作委員会・MBS

オフィシャルサイト
https://www.mbs.jp/muchusa_kimini/

©「夢中さ、きみに。」製作委員会・MBS