Interview

西川貴教 王道かつ最新モードを搭載した新曲への絶対的自信と、西川的2020年を総括する

西川貴教 王道かつ最新モードを搭載した新曲への絶対的自信と、西川的2020年を総括する

美少女艦船化した西川貴教のビジュアルも大きな話題となった、人気ゲームアプリ『アズールレーン』のCMソングがついにフルバージョンで配信リリースされた。王道でありながらも、最新モードをも感じさせるロックチューン「As a route of ray」だ。約1年ぶりのソロ名義となる今作について、楽曲が生まれた経緯やソロプロジェクト・TNNKとしての歌への想いなど、インタビューを進めていくなかで彼の口から次々に飛び出してきた言葉には、今の西川貴教が色濃く反映されている。また、モデルジャパン部門ゴールドクラスにて優勝に輝いたフィットネスコンテスト『BEST BODY JAPAN 2020』日本大会など、2020年の活動もたっぷりと振り返ってもらった。2021年、西川貴教はどこに向かうのか。その先に広がる景色にますます期待が募る。

取材・文 / 本間夕子 撮影 / 荻原大志


西川貴教 WHAT's IN? tokyoインタビュー

ショートバージョンをずっと聴き続けてくださっていた皆さんには、ホント「お待たせしました!」っていう気持ちです

年の瀬も押し迫った12月30日に配信リリースされた「As a route of ray」ですが、これは2020年のうちに届けたかったということでしょうか。

というよりは、コロナ禍でリリースのスケジュールや組んでいた予定が色々とズレてしまったからですね。本当ならもっと早く、ゲーム『アズールレーン』のCMが始まったタイミングにリリースしたかったんですけど。でも、ちょうど新しいバージョンにアップデートされたCMが公開されているので、そこにタイミングを合わせられた感じにはなったかなって。これまでCMやYouTubeで公開されていたショートバージョンをずっと聴き続けてくださっていたさん皆さんには、ホント「お待たせしました!」っていう気持ちです。

西川さんが出演されたNISSIN POWER STATION[Reboot]のこけら落とし公演でフルバージョンを初披露されましたね。

フル尺をどこかで早く届けられないかなってずっと思ってたんですよね、ただ、実は最初はパワステのこけら落としもスケジュール的に難しくてお断りしてたんです。この曲のリリース日と同じ12月30日に、中止になってしまったabingdon boys schoolのツアーの振替公演のような形で、WOWOWでの番組がオンエアされたんですけど、その収録のための準備でほとんど時間がなかったんですよ。でも「どうしても」って粘っていただいたので、そんなに言ってくださるなら、と思ってやらせていただいたんです。やるって決めた以上は、スペシャリティじゃないですけど、少しでもご覧いただいてよかったなって思ってもらえる何かを入れられたらいいなという想いもあったので、じゃあそこで「As a route of ray」のフル尺初解禁しよう、と。リハーサルは、abingdon boys school用とパワステ用にスタジオを2つ押さえて体だけ移る、みたいな状況だったんですけど(笑)。

最初に聴けたのがライブだったというのも、とてもよかったです。パワフルでロックな疾走感に溢れたサウンドはやっぱり似合いますね。ちなみに『アズールレーン』のCMソングを、というお話はどういった経緯から生まれたものだったんでしょう。

実は2019年の春ぐらいからいただいていたんですよ。ただ、すごくありがたいお話だったんですけど、当時は全くスケジュールに隙間がなくて。ダメ元で「2020年だったらお受けできるんですけど」とお伝えしたら「待ちます」と言っていただいたので満を持して、という気持ちで臨んだんです。

待っていただいたからには、とことんやろう、と。

はい。先方のリクエストやご希望にはもう200%で応えられるようなものを届けたいなって思ってましたね。

大きな話題となった西川さんの美少女艦船化もそのひとつですか。

そうですね。ただ、なかなかやっぱりインパクトが強いので、企画書をいただいたときは「大丈夫ですか?」って感じだったんですけど(笑)。やる以上は振り切ったほうが面白いじゃないですか。なので楽しんでやりましたよ。そうそう、あの撮影が終わった直後ぐらいから(『BEST BODY JAPAN』の)大会モードに入ったんですよ。そういった意味では、あの頃の身体が懐かしい。まだバルクも残してたし、あれぐらいボリュームがあるほうが僕自身としても好きなんですよ。大会では、ボクシングでいうところの2階級落とすぐらいの減量が必要で……大会が終わった今、また戻りつつあるんですけど、あれぐらいの身体がベストなんじゃないかな。

じゃあ、あの仕上がりは西川さん的にもお気に入り?

はい。あとは色が違うくらい(笑)。

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自分の続けてきたことがきちんとつながって縁になるんだなってつくづく思います

あはははは。そもそも『アズールレーン』とは何かご縁があったんでしょうか。

株式会社Yostar(※『アズールレーン』を手掛ける中華人民共和国の上海悠星網絡科技有限公司を母体とし、日本の東京都千代田区に本社を置くコンピュータゲーム日本現地法人)の社長さんがガンダム好きで、僕が歌った主題歌などもすごく応援してくださっていたそうなんですよ。なので今回の企画が社内で立ち上がったときも早い段階から僕の名前を挙げてくださっていたみたいで。ありがたいですよね、自分の続けてきたことがきちんとつながって縁になるんだなってつくづく思います。

制作に入るにあたって、楽曲のイメージなどはどんなふうに構築されていったんでしょう。

どんな曲がいいですかっていう話の段階でモチーフに挙がってきたのが、まさに僕の過去の楽曲だったりして、「ありがとうございます。ホントに好きでいてくださってるんですね」みたいな(笑)。そうした先方の意向を踏まえた上で、今の僕ならどうするか、僕なりの解釈をしていった感じですね。『アズールレーン』はゲームのみならずアニメ化もされているし、幅広いファンがいらっしゃると思うんですよ。女性はもちろん、特に男性ファンがすごく多いから、大きいお友達がグッとくるような曲にしたいなって。ゲームをプレイしながら楽しんでもらえるような楽曲がいいんじゃないかなとか、いろいろ組み立てていきながら正解を見つける、みたいな。

今回、作詞にはRUCCAさん、作曲には菊田大介さん(Elements Garden)と、「天秤-Libra-」と同じ作家陣を擁した布陣となっていますね。

彼らも、僕が2000年代初頭あたりにリリースしていた楽曲をよく聴いてくれていて、そうしたところから作り手になっていった方たちで。だからか、前回「天秤-Libra-」で一緒に仕事をしたときもすごく心地よく、会話もスムーズに進められたんですね。正直、今回は納期もわりとタイトだったし、新しいトライをするより、とにかく早く正解を見つけたかったというのもあって、彼らとならいいものが作れるんじゃないかと思ったんです。「天秤-Libra-」での手応えもすごくあったし、逆に「天秤-Libra-」とはまた違ったアプローチで、もう一発欲しいなとも思ってて。自分のなかでも結構、早い段階でイメージはつかんでいたんですよ。Yostarさんからのリクエストは踏まえながらも、そのまま焼き増しするんじゃなくて、僕が思う“ここらへん”っていうのがあったので。そこに最短距離で近づいてくれそうなチームが彼らだったというか。実際、ハマりましたしね。

“ここらへん”というのは具体的に……。

『アズールレーン』ってゲームキャラもすごく可愛らしいので、キャラクターでファンになっていらっしゃる方もいると思うんですけど、ゲームシステムとしては王道のシューティングなんですよ。かわいい女の子キャラが出てくるゲームはたくさんありますけど、そことは一線を画しているというか、ある種、意地張って頑張ってる感じもかっこいいなと思っていたし、そういう意味でも、スピード感はあるけど、スピードだけに流されず、フックをたくさん持っているような構成で作れたらいいなっていう。あと、西川貴教の名義でリリースさせてもらうのであれば、ロックバンド的アプローチはもとより、うちのバンドにはDJもいるので、クラブ的な要素じゃないですけど、そういったサウンドも上手くミックスできたら、と。

たしかに、王道ではあるけど最新型という印象を強く受けました。

曲自体は意外とタイトなんだけど、展開が多いぶん充実感があって飽きずに聴いてもらえると思うんですよね。だからこそ早くフル尺を聴いてもらいたかったんです。ほんと、やっと出せました(笑)。

西川貴教 WHAT's IN? tokyoインタビュー

TNNKをやる大事な要素なんですよね、みんなと一緒にシンガロングしたいっていうのは

意外といえば、ソロ名義としての楽曲リリースは約1年ぶりになるそうで。誰かとコラボして歌うときとはまた感覚が違ったりするものでしょうか。

いやぁ、全然(笑)。コラボだろうとなんだろうと、歌にはあまり関係ないっていうか……やることは変わらないので。

では、この曲に対して歌唱で意識していたことは?

そんなに特別な意識というのはないんですよ。いつも通り歌うだけで。ただ、TNNKではなるべく、トップノートっていうのかな、歌のギリギリ目一杯を狙いにいくことはあまりしてないんです。なんていうんだろうな……できるだけみんなと一緒にシンガロングしたいんですよね。

おお!

だから自分の気持ちいいトップノートで歌おうとすると、わりとみんな、ついてこられなくなってしまうというか……。

待って~! みたいな(笑)。

そう(笑)。これって結構あるあるなんじゃないかと思うんですけど……カラオケで「あの曲、好きなんだよね、歌お~!」って入れたはいいけど、イントロがかかると「ちょっと待って!」って大慌てでキーを下げる、みたいな(笑)。そういうのってよく見るじゃないですか。僕、あんまりカラオケには行かないですけど、きっと気持ちよくないんだろうな、やっぱりいつも聴いてるオケのままでみんな歌いたいんじゃないのかなって思うから、「どうだ! 俺、こんなにハイが出てるぞ!」みたいな歌を狙うことにはTNNKとしてはあまり魅力を感じないんです。それよりも僕はみんなで一緒にシンガロングしたい。だから、むしろみんなはどのあたりが気持ちいいのかっていうのを探るぐらいの感覚なんですよね。そういうのは棲み分けとしてちょっとあるかもしれないです。T.M.Revolutionやabingdon boys schoolと、TNNKとでどこがいちばん違うかといえば、そこかな。聴いてくださってる皆さんにとってはすごく微妙な違いかもしれないですけどね。「どれも西川じゃねーか」って言われたらそれまでなんですけど(笑)。でも僕にとってはかなり大きなファクターというか、TNNKをやる大事な要素なんですよね、みんなと一緒にシンガロングしたいっていうのは。

一緒にシンガロングしたいと思うようになったのは、何か理由があるんですか。

なんだろ? 今、こういう状況だから余計にそうなのかもしれないですけど、一緒に歌えるってすごいことだと思うんですよね。例えばスポーツ大会などの国歌斉唱とか、何回かやらせていただいてますけど、あれだけの人数がみんなで声を合わせて一つのメロディ、一つの言葉を発するってめちゃくちゃ素敵なことじゃないですか。あれを経験すると、そこでもう一段階、持ち上げられちゃうんですよね。感情が底上げされるというか、ドーン! って突き上げられるというか。それって音楽でしか得られない魅力のような気がしてて。自分が関わったり、自分の目指す楽曲のなかでそういったものが生まれたらいいなって思うんです。

だとすると「As a route of ray」はまさにですね。気付けば口ずさんでいますし、一緒に歌いたくなる。サウンドのテンポ感もそうですけど、歌詞にも一語一語、ついつい声に出したくなってしまう感覚的な気持ちよさがあるんです。

単語の組み合わせとか、パズルみたいになっていたりもするしね。

西川貴教 WHAT's IN? tokyoインタビュー

実際のところは、それまでの過程で自分とどんな闘い方をしてきたか、その結果発表なんです

でも、改めて思いますけど、西川さんの声って闘いをモチーフにした歌詞にほんとよく映えますよね。

得意っちゃ得意ですからね(笑)。それこそ王道っちゃ王道というか。

“闘うこと”について西川さんはどういうスタンスでいらっしゃるのか、あるいは何か思うところがあるのか、知りたいです。

自分との闘いが多いですからね。それこそ今年は特にそういう年だったと思います。年齢を重ねると余計にそういう場面も増えるし(笑)。そんななかでも、最たるものはフィットネスでしょうね。あれはほんと自分としか闘ってないですから。

では『BEST BODY JAPAN』日本大会での優勝は、闘いに勝利したということになるわけですか。

そうですね。何に勝ってるのか分からないですけど。コンテストだから傍目にはお隣の方と闘ってるわけですよね。ステージに立って、それぞれ審査員にアピールして。でも実際のところは、それまでの過程で自分とどんな闘い方をしてきたか、その結果発表なんですよ。その日だけで魔法みたいにどうにかなるわけじゃないですから。

地道に積み上げてきた努力の頂点が、あのステージ。勝利するためというよりは、自分をよりよくしていくための闘いなのかなって今伺っていて思いました。

もともと僕の場合、コンテストのために始めたわけじゃないですからね。ツアーとか舞台とかのために常に100%のコンディションを整えておくのがプロとして当たり前だなと思ったからやってきたわけで。それを今回コンテストにフォーカスして、そのための身体に仕上げたっていうことなんです。だから、急に思い立ってもああはなれないですよ。例えるなら、特殊にチューニングされた車を、そのスペックを保つためにアップデートをかけて常に仕上げている感覚ですよね、普段の自分っていうのは。その車をこれまでとは違った、例えばタイヤとかエキマニ(エキゾーストマニホールド)とか排気とか色々替えて、レーシーな仕様にして鈴鹿サーキットとか富士スピードウェイを走るためのボディにする、みたいな(笑)。逆に言うと、公道は走れない(笑)。

非常に分かりやすいです(笑)。ところで歌詞に“駆逐しようか”とありますが、西川さんが今、駆逐したいものってなんですか。

そんなのもう、コロナしかないでしょう。みんな、そう思ってるよ。

ですよね。ほんと2020年は新型コロナに全部持っていかれたというか……。

本当に大変な一年だったし、エンターテインメント業界もどんどん腕をもがれ、足をもがれ、という状況になっていって。僕もツアーが中止になったり、予定していた舞台が2本ともなくなったり、失ったものはすごく多かったです。ただ、ありがたいことに僕の場合はたまたま、いろんなジャンルを跨いで活動していたこともあって、まだ動きようがあったというか……。

西川貴教 WHAT's IN? tokyoインタビュー

「あれがない」「これが足りない」「何もできない」なんて言っていても仕方がない。だったらできることを見つけようよって思うんです

2020年の西川さんの活動を振り返ると、音楽はもちろん、映画にドラマに司会にと、ザッと思いつくトピックスだけでも多岐に渡ってますもんね。

その最たるものがフィットネスだったっていうことですよね。ほんと今回の大会はコロナ禍があったからこそできたチャレンジですから。もちろん僕だってみんなと同じように今の状況に対して不平や不満はたくさんあるけど、でも、そんなことに縛られて「あれがない」「これが足りない」「何もできない」なんて言っていても仕方がない。それってすごく無駄というか、だったらできることを見つけようよって思うんです。それに、どうせやるなら成層圏を越えたほうがいいでしょ?(笑)

確実に突破してます(笑)。

ぶち抜いたほうが勝ちなんですよ。でも、そのためには払わなければいけないリスクも多かったですけどね。だって普通に仕事もやりながら、大会に向けての準備をするわけですから。

Twitterを拝見しましたけど、普通の仕事をしながら1日でゆで卵36個を摂取するというのは並大抵のことではないでしょうね。

ははははは! 思うんですけど、できない理由を見つけることってめちゃくちゃ簡単なんですよ。何もしないための言い訳って死ぬほど見つかるんです。逆に、やるための理由とか、どうやったらできるかを考えることってめちゃくちゃ難しくて。でも、そこを突き抜けた者にしか見えない景色ってやっぱりあるんですよね。もちろん大会で優勝したこと自体、結果としてうれしかったし、久しぶりに人に褒めてもらえて涙が出るくらいうれしかったんですけど、それ以上に、大会に出ると決めてから、そんな僕に協力してくれたたくさんの人たち、身体を作っていくうえでの毎日の不安や悩みに応えてくれるトレーナーや、サポートしてくれた方たち、当日、出場された選手の皆さんとの出会いが素晴らしくて。みんな同じように自分自身と闘ってきた方々で、もちろんライバルではあるんですけど、大会初心者の僕に対して「よく頑張りましたね」って同じ苦労を味わってきた仲間として声を掛けてくださったり、最後の最後までポージングのアドバイスとかしてくれるんですよ。

すごく紳士的な世界なんですね。

そう! 最初は敬遠されるのかなとか、有名人がこんなところにまでくるなんてとか、厄介者扱いされるのかなって思ったりもしたけど、もう全然……って、こんな話『WHAT’s IN? Tokyo』でしてもいいのかなって感じですけど(笑)。

そこで得られたものがきっと次に活かされるんでしょうね。

そう思います。何に活かされるかは全然分からないけど(笑)。できれば2021年も続けたいですけど、やっぱり僕は、なんとか感染症対策をしながらでも、自分なりのエンターテインメントを届けられたらいいなと思っているので。それをやっていこうとすると、なかなか大会と両立するのは難しいかな。さっき言ったみたいに大会に出るにはもともとのスペックを変えなきゃいけないんだけど、さすがにツアーとかライブに入っちゃうと……ライブのモードっていうのも、あれはあれで特殊なんですよ。似て非なるっていうか、F1とF3みたいな。同じ鈴鹿を走るんだけど、シャシーからエンジンバランスから全部が違うから、同じシーズンに2つのレースを掛け持ちすることはできないっていう。

西川貴教 WHAT's IN? tokyoインタビュー

僕が1年間考えてきて出た答えは、社会貢献だったんですよね。そこにしか興味がないんだなって

いろいろ股にかけてはいても、優先する軸足は音楽だ、と。

そこはやっぱりね。

変な話、来たお仕事はできるだけ受ける姿勢でいらっしゃるんですか。

お話をいただくと、やりもしないでできないって言うのも変じゃないの? って思っちゃうんです。やってみて「ああ、ダメだったな」と思ったら退けばいいけど、やってもいないうちから無理とかっていうのはどうなのかなって。だってチャンスをいただけているわけですからね。やりたいって思ったってやれないようなことのほうが多いじゃないですか。それに、自分にとって何が向いてるかとか何が得意かなんて、自分じゃよく分からないし。そう考えたら、我々みたいな者は置かれた場所でどれだけ咲けるかじゃないのかなって。「この条件がそろわないと咲かない」じゃこれからの時代には合わないのかもしれないなって気もするし。

「今、咲いて」と言われたら、すぐ咲けるとか。

そう。あるいは「ちょっと時間もらいますけども、多少準備する時間をもらえれば咲けます!」みたいな(笑)。「自分はこの条件じゃないと咲けないんです」じゃなくて、どこでも咲ける人に自分で品種改良すべきなんじゃないのかな。

その一方で音楽という、西川さんにとって得意なものであり、何より大事なものがあるわけですけど、そちらに関してもどんどんアップデートをかけてやっていこう、と。

もちろん! そこは2021年以降も引き続きやっていきます。やっぱり人に楽しんでもらえるものを作りたいですよね。自分が自分が、ってなってくると、正直何が正しいのかよく分からなくなっちゃうけど、人が喜んでくれるのがいちばん分かりやすい指標になる気がして。2020年は、自分に何ができるのかってきっと皆さんすごく考えさせられたと思うんですけど、僕が1年間考えてきて出た答えは、社会貢献だったんですよね。そこにしか興味がないんだなって。

社会貢献への想いはずっと以前から掲げていらっしゃいますよね。ここにきて、それがより強くなった?

うん。自分が何にいちばん燃えるのかなと思ったときに、社会貢献しかなかったんですよね。自分がどう見られるかとか、それによって自分がどう利益を得られるかじゃなくて、自分が社会貢献することでどういう人たちが豊かになったり、どんな雇用が生まれたりするのか、それによって誰が幸せになるんだろう、みたいなことがいちばん大事なんだなってすごくはっきりした気がして。だから、あんまりもう同じ業態の人たちを意識しなくなってるんですよ。音楽をやってる同世代や後輩、若い世代の子が登ってる山と、たぶん全然違う山を登ってるんだろうな……って、僕はどこに行くんでしょうね?(笑) フィットネスで話題になったときにも「どこに向かってるんですか?」って聞かれたりしましたけど、確かにそうだなって今思いました。

あはははは! そこはもう独自の頂を目指していただいて。

なんかもう人と比べられない感じにはなってきてるな、って自分でも思います。

ぜひ、そのまま2021年も突き進んでください。

はい!(笑)

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西川貴教(にしかわ・たかのり)

1970年9月19日生まれ。滋賀県出身。
1996年5月、ソロプロジェクト「T.M.Revolution」としてシングル「独裁 -monopolize-」でデビュー。キャッチーな楽曲、観る者を魅了する完成されたステージ、圧倒的なライブパフォーマンスに定評があり、「HIGH PRESSURE」「HOT LIMIT」「WHITE BREATH」「INVOKE」など大ヒット曲を連発する。2016年5月にはT.M.Revolutionデビュー20周年を迎え、『オールタイム・ベストアルバム』をリリース。オリコンアルバムチャートで1位を獲得し、2017年5月には20周年プロジェクトの集大成として、さいたまスーパーアリーナ2days公演を開催。
2018年からは西川貴教名義での音楽活動を本格的に開始。2019年3月に1stアルバム『SINGularity』をリリース、全国ツアーを開催。
故郷滋賀県から初代「滋賀ふるさと観光大使」に任命され、県初の大型野外ロックフェス“イナズマロック フェス”を主催、地元自治体の協力のもと、毎年滋賀県にて開催している。令和二年度滋賀県文化功労賞受賞。
NHK 2019年度後期 連続テレビ小説『スカーレット』、2020年には映画『天外者』に俳優として出演。またフィットネスコンテスト『BEST BODY JAPAN 2020』モデルジャパン部門ゴールドクラス日本大会で優勝するなど、多岐に渡り新しい挑戦を続けている。

西川貴教オフィシャルサイト
https://www.takanorinishikawa.com

西川貴教オフィシャルTwitter
https://twitter.com/tmr15