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新要素でさらに奥深く、遊びやすく! 『三國志14 with パワーアップキット』で年末年始は腰を落ち着けてプレイ

新要素でさらに奥深く、遊びやすく! 『三國志14 with パワーアップキット』で年末年始は腰を落ち着けてプレイ

2020年1月にリリースされ、様々なアップデートを重ねてきた『三國志14』。中国の三国時代を舞台に、数多の英雄たちを指揮して戦う歴史戦略シミュレーションゲームの傑作に新たな要素を加えた『三國志14 with パワーアップキット』(以下、『PK』)がついに登場した。

今回は、2020年12月にリリースされた『パワーアップキット』の新要素を紹介しつつ、『三國志14』のリリースから500時間以上プレイをし続けている筆者が、実際に『三國志14 with パワーアップキット』をプレイした様子をお届けする。

文 / 斎藤ゆうすけ


異民族や諸外国との交流も!? 新たな施設と武将の新個性で戦略の幅がアップ!

『三國志14』は広大な中国大陸を一枚のマップで再現したことや、シリーズ最大となる1000名以上の武将が登場したことなどで話題を集めてきた。各勢力の支配する土地は、その勢力の色で塗り分けられており、敵の勢力に進軍することで、色を塗り替えながら領地を拡大していく画期的なシステムも大きな魅力のひとつだ。基本的なシステムやゲームの流れについて、詳しく知りたい方は、過去に掲載したレビューも参考にして欲しい。

三國志14 with パワーアップキット WHAT's IN? tokyoレビュー

▲広大なマップを進軍し、自勢力の色で塗り上げる斬新なシステムを採用した『三國志14』。相手が進軍して塗り上げた土地を上書きすることで、兵站(補給線)を絶つ戦略がとれるなど、やり込み要素満点の奥深いシステムが魅力

新たにリリースされた『PK』では、“異民族”の登場や、一定の地域を支配することによって得られる“地の利”、大秦国(ローマ)をはじめとするユーラシア諸外国との交易、三国志演義の名場面を再現した“戦記制覇”、敵を自軍の罠へと誘導する偽報など、様々な要素が追加されている。

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▲新たに追加された異民族は、それぞれマップ上に拠点を構えている。後述する地の利を得て外交することで、異民族の武将を借りることもできる。異民族の武将は強力なので、武将不足に悩む勢力にとってはありがたい存在だ

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▲特定の地域内にある指定された都市を制圧することで、様々な恩恵が受けられるようになる地の利。異民族との外交が可能になったり、ユーラシアの諸外国と交易ができたり、内政や外交、計略の効果が増すなど、恩恵は様々

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▲諸外国と交易すると特別な名品や戦術が手に入る

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▲「官渡の戦い」や「赤壁の戦い」など名場面を再現したショートシナリオを楽しめる戦記制覇。決められた期間でクリア条件を達成する必要があり、やり応え抜群。また、シチュエーションに合わせる形で、通常のシナリオでは君主として選択できない周瑜や諸葛亮が君主として設定されているのも面白いところ

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▲敵に対して偽の情報を送り、あらかじめ設置しておいた罠に誘導する偽報。こちらの兵指数が少なく、敵の兵士が多い場合などは、この偽報を使うことで逆転を狙うこともできる

他にも、これまで陣や弓櫓といった、戦闘で使える施設が建設できなかった水上や山にも設置できる、落石の罠や鉄柵、射台といった新たな施設も登場。戦略の阻も大きく広がった。

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▲水上に設置できる鉄柵は上陸を防ぐバリケードとして重宝する。山に設置できる射台は、接近する部隊に自動で攻撃をしかけてくれるので便利だ。これまで水上や山には施設を建設できなかったので、鉄柵や射台が登場したことで、山岳部の都市から始まる君主でプレイする場合の戦略も変化する

これまでに紹介した新要素に加え『PK』では、『三國志14』最大の魅力とも言える個性豊かな武将たちに、新たな固有戦法や個性も追加されている。曹操軍の于禁や袁術軍の紀霊といったコアなファンが多い武将に、その武将ならではの固有戦法が追加されたことはファンにとって嬉しいところだろう。

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▲于禁に追加された固有戦法の「確乎不動」は、状態異常を解消して見方の士気をアップさせてくれるサポートタイプの戦法

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▲紀霊に追加された固有戦法「威霊三尖」は、敵にダメージを与えて、敵部隊の攻軍も下げてくれる便利な戦法

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▲今回、プレイレポートで選択した袁術には、新たな個性として「教唆」が追加されている。この個性は、偽報の成功確率を上げるもの。様々な武将に新たな個性も追加されているので、武将の活用方法も変化している。これまで『三國志14』をプレイしてきたユーザーも改めて武将の能力をチェックしてみよう

袁紹と袁術の対立を描いた新シナリオをプレイ! 目指すは打倒董卓だ!

新たに追加された要素を簡単にまとめたところで、ここからは実際に筆者が『PK』をプレイした様子をお届けしていく。

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▲PKのマークがついているのが『PK』で追加された新シナリオ。リリース時には4つの新シナリオが追加されており、さらにダウンロードコンテンツとして新たなシナリオの配信も予定されている。またアップデートのたびにifシナリオが追加されるという話も

今回プレイするシナリオは、『PK』で新たに追加された「二袁の思惑」。『三国志演義』の物語を知っている方にはおなじみの董卓が暴政を振るっている時代が舞台となっており、董卓の打倒を目的に結成された反董卓連合が諸将の思惑により半ば瓦解した後のシナリオだ。名門である袁家の袁紹と袁術が反目しあうこのシナリオで、筆者は袁術でプレイすることにした。

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▲『二袁の思惑』の舞台は191年10月。袁紹と袁術が対立を深める中、諸将の思惑が交錯する

プレイする難易度は超級(有料DLC)に設定。前回のプレイレポート掲載後に有料DLCで極級という、さらに上の難易度も追加されているが、今回は『PK』で様々な要素が追加されたことで、どのような変化が起きたのか様子を見るため、普段からプレイし慣れている超級を選択した。

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▲最高難易度の極級は『三國志14』はもちろん、シリーズ全作をプレイしてきた筆者も何度も滅亡を繰り返してしまうほどの難易度。高難易度のシミュレーションゲームをプレイしたと思っているベテランゲーマーにぜひチャレンジして欲しい難易度だ

このシナリオにおける袁術の拠点は、中国大陸の中央近く位置する宛。北西に最大勢力の董卓、東には有能な武将がそろう曹操が陣取っており、金や兵糧と兵士はそれなりに充実しているものの、かなり厳しい状況からのスタートとなる。

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▲北西の董卓はこのシナリオで最大の勢力を誇り、東の曹操は有能な武将を取りそろえているため、すぐに勢力を拡大する。まずは空白地となっている南西の上庸を占領し、勢力を拡大することに

この状況は、1年半ほど前の190年1月が舞台となっている「反董卓連合」のシナリオとほぼ同様の状況ではあるが、この「二袁の思惑」では早々に「孫堅、墜つ」というイベントを発生させることで、袁術軍に程普や黄蓋、韓当といった孫堅軍の名将たちが袁術軍へと落ち延びてくるので、武将の質は一気に改善される。

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▲条件を満たすことで起こせる歴史イベントの「孫堅、墜つ」。このイベントで孫堅は死亡し、程普や黄蓋、韓当は袁術軍に落ち延びる。ちなみに孫堅の息子である孫策は一族と、親友の周瑜とともに独立するという展開となっている

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▲すべての能力が高レベルな程普。黄蓋や韓当も統率と武力に優れた一線級の武将なので、宿将である紀霊と合わせれば、袁術軍の戦力は大幅に増強されたことになる

強力な武将を配下に加え、戦力も大幅に増強できた。ゲーム開始とともに占領した空白地だった上庸にも防衛用の武将を配置しつつ、内政にも取り組み、兵力をさらに増大させていく。序盤は、まだ董卓も曹操もこちらに攻め込んでくる気配はないが、警戒するにこしたことはない。

地の利を得て交易を開始! 強力な名品を獲得し戦力を強化!

実は、ゲーム開始とともに空白地である上庸を制圧したことには、戦力の増強以外にもうひとつ理由があった。それは『PK』で追加された地の利を得て、安息国(パルティア)との交易を行うためである。

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▲地の利は、設定された地域内にある一定の都市を制圧することで発動する。このシナリオで袁術が拠点としている宛を含む京兆という地域の場合、宛、上庸、長安のうち2都市を背制圧すると地の利を得ることができ、安息国(パルティア)との交易が可能となる

せっかく地の利を得たので早速、安息国(パルティア)と交易するため武将を派遣することにした。交易は、金や兵糧、名品などを持参することで相手国との友好度が上がり、一定の有効度に達すると、諸外国ごとに異なる名品や技術、固有の戦法を習得できる書物などがもらえるというもの。交易で得られる名品や技術、戦法はどれも強力なものばかりなので、できるだけ早く、それらを手に入れたいところ。

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▲使節団として派遣する武将は、100日近くかかる長い旅路により、多くの経験値を獲得して能力値がアップする。強化したい武将を派遣したところだが、派遣している間は、戦闘などで使用することができなくなるので注意も必要だ

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▲安息国(パルティア)との交易により筆者が入手したアーラシュ弓。武力が+10され、さらに戦闘時に部隊が壊滅しても捕縛されることなく確実に退却できるようになるなど、かなり強力な名品

地の利は、交易だけでなく、異民族との外交が可能になるものや、内政や外交、計略の効果が上昇するものなど、様々な効果を発揮するものがラインナップされているので、地の利を得ること目的に制圧する都市を選択するのも『パワーアップキット』ならではの楽しみ方と言えるだろう。

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