ゲームシーンダイジェスト  vol. 26

Review

2020年のゲームニュース総まとめ! 激動の1年を飾ったソフト&ニューハード

2020年のゲームニュース総まとめ! 激動の1年を飾ったソフト&ニューハード

2020年は世界的にもゲームシーンでも大きな出来事が起こった年となりました。COVIT-19によるゲームイベントの中止、『あつ森』の記録的ヒット、新ハードPlayStation®5とXbox Series X/Sの発売……と、枚挙に暇がありません。今回はめまぐるしく駆け巡ったニュースから主にソフト関連の話題にフォーカスして月ごとに振り返るとともに、追加情報など“ニュースのその後”も交えてお届けします。

文・構成 / WHAT’s IN? tokyo編集部


ゲームソフトの功罪振り返り! 思わぬニューハードの発表!?

2020年の1月には『龍が如く7 光と闇の行方』が発売。これまで主人公を務めてきた伝説の極道・桐生一馬から、どん底から這い上がる男・春日一番へとバトンタッチし、舞台やバトルシステムも刷新されました。ちなみに本作の海外版を日本向けにしたPlayStation®5用ソフト『龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル』が2021年3月2日に発売予定です。

2月には映画『ソニック・ザ・ムービー』が北米で公開され、全米興行収入約1億4,600万ドルのメガヒットに。ソニックはもちろん、ジム・キャリーの怪演も話題になりました。日本では6月26日に封切りされ、10月21日にはBlu-ray&DVDもリリース。また早くも続編の制作が決定しています。

3月は今年の顔とも言える『あつまれ どうぶつの森』が発売。ステイホームの影響も重なってか、心安らげる島暮らしが人々を惹きつけ世界的なヒットとなりました。年末になっても勢いは衰えず、販売本数は世界累計で2,604万本(11月時点)という驚異的な記録を樹立。その人気ぶりはNintendo Switch™が長期にわたって品薄になる一因ともなりました。また、『あつ森』人気に乗った企業や自治体が“マイデザイン”を配布したり、島を公開する動きも盛んに。今年、アメリカの大統領選で勝利したバイデン氏の陣営も『あつ森』内でキャンペーンを行っていました。ちなみに『あつ森』は2021年もこれまでと同じようにアップデートを行っていくとのことで、今後も売上ランキングの常連となりそうですね。

4月は『ファイナルファンタジーVII リメイク』が発売され、その精細なグラフィックや一新されたバトルシステムなどが話題を呼びました。世界累計出荷・DL版販売本数は500万本(8月時点)に達しています。12月に行われたゲームの祭典The Game Awards 2020では、Best Role PlayingとBest Score and Musicの2部門を受賞。そのサウンドを収めた『FINAL FANTASY VII REMAKE Original Soundtrack Plus』が12月23日よりリリースされています。

5月に注目を集めたのが、香川県のネット・ゲーム依存症対策条例施行を受け、高松市の高校生と母親が憲法違反であるとして県に対し訴訟へと動き出したニュース。同条例に反対する署名595人ぶんの提出、訴訟費用をクラウドファンディングで募るなどの活動を経て、12月22日に裁判が始まりました。被告である香川県側は全面的に争う方針で「条例は目安に過ぎず、原告の主張はその内容を理解しない独自の見解」と延べ、原告に条例で被った不利益を具体的に明らかにするよう求めたと報じられています。審理第2回は2021年3月15日を予定。判決の行方やいかに!?

6月には『The Last of Us Part II』がリリース。前作から5年後を舞台に、少女エリーが迷い葛藤しながら復讐の旅をする物語が綴られます。本作は従来のゲームとは一線を画すような、プレイヤーにさまざまな感情を抱かせる衝撃作となりました。先述のThe Game Awards 2020ではGame of the Yearを始め、多くの部門を受賞。ちなみに、Best Performanceを受賞したローラ・ベイリーさん演じる重要人物アビーの物語をダイジェストにしたトレーラーが公開されています。本作はPlayStation® Storeのセールでダウンロード版が50%オフで販売中(2021年1月8日まで)です。1作目と併せてプレイしてみては。

7月は元寇をテーマにしたオープンワールドゲーム『Ghost of Tsushima』が発売され、世界中のプレイヤーから高い評価が寄せられました。鎌倉武士を主人公に据えたクロサワ映画のような純和風の作品ながら、海外スタジオのSuckerPunchProdが制作したことも話題になりました。本編はシングルプレイですが、“Legends/冥人奇譚”なる協力マルチプレイモードが配信され、レイドモード“大禍”でのマッチメイク機能も実装されました。

8月にスマホ版『フォートナイト』がApp Storeから削除され、大きな騒動に発展。同作の開発元Epic Games独自のアプリ内課金システムがApp Storeを経由しないため、Appleのガイドライン違反に当たるとして配信停止に至ったわけですが、これに対しEpic Gamesは訴訟を起こしました。また、対するAppleも反訴。Epic Games側の主張は、課金での収入にAppleの手数料が課せられることが独占禁止法に反するというものです。当初はパロディ動画などでユーザーを巻き込み勢いを増すかに思われたEpic Gamesでしたが、事前審理にて風向きはAppleに。アプリが削除されるとわかっていながら規約違反に踏み切ったEpic Gamesの自作自演だと指摘されたようです。2021年5月3日から正式な裁判が始まるとのことですが、どのように決着するのか見守りたいですね。

また8月のPlayStation® Plus特典として『Fall Guys: Ultimate Knockout』がフリープレイの対象となり、爆発的な人気に。本作は60人が同時にスタートし、『風雲たけし城』のようなステージでゴールを目指すオンラインバトルロイヤルゲームで、従来のバトロワ系作品と一線を画すもの。かわいらしい見た目と誰でもプレイできる手軽さ、勝っても負けても恨みっこなしなスタイルも相まって多くのファンを獲得しました。定期的にアップデートが実施されており、12月15日から始まった“シーズン3・Winter knockout”も盛況のようです。

9月23~27日に東京ゲームショウ2020が催されました。初のオンライン開催となり、出展メーカーや団体がTGS公式のタイムテーブルに沿ってWeb番組を配信するという形で行われました。なお次回の東京ゲームショウ2021は、2021年9月30日~10月3日に幕張メッセで開催予定です。

同じく9月はようやく新世代機PlayStation®5とXbox Series Xの発売日&価格が明かされ、それに合わせてローンチや新作の発表も行われました。PlayStation®5の隠し玉は『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジーXVI)』。発売日は未定ですが、中世風のファンタジーなビジュアルに期待が高まっているようです。ヴァイキングをテーマにした『アサシン クリード ヴァルハラ』はXbox Series Xのローンチとなるべく発売日を前倒しに。12月18日からは無料アップデート“ユールの季節”が配信されています。

10月に入り、上海のメーカーmiHoYoによるアニメチックなオープンワールドゲーム『原神』が、モバイル版だけで初月2億4,500万ドルを叩き出す好セールスを記録(配信は9月28日から開始)。本作は基本プレイ無料でありながらリッチなグラフィック、爽快なアクション、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』を思わせる冒険が特徴的。12月23日にはアップデートが行われ、イベント“白亜と黒龍”が開催されています。

11月はついにPlayStation®5とXbox Series X/Sが発売。どちらも美しい映像表現やロード時間大幅短縮、後方互換などを実現した高性能機種で、時代の流れに合わせたディスクレスバージョンもリリースされました。発売日には従来のような店頭での行列はなくなり、すでに予約ぶんで完売状態で12月現在も品薄が続いています。フリマサイトなどでの高額転売が問題視されており、小売店もさまざまな対策を行っているようです。

マーベラスのアクションRPG『天穂のサクナヒメ』が発売されたのも11月。田おこしから稲刈り、籾摺りまで体験できる本格的な稲作システムが大きな反響を呼びました。11月末には世界累計出荷本数が50万本を突破し、ルーキータイトルとしては上々のスタートとなりました。

12月に発売されたオープンワールドゲーム『サイバーパンク2077』。予約販売だけで800万本を売り上げた期待の超大作ですが、ユーザーから不具合の報告が相次ぐ事態に。開発元のCD PROJEKT REDは異例の返金対応を発表し、その対処の一環としてPlayStation® Storeから同作が一時的に削除されました。同社は作品の修正と改善に取り組んでいるとのことです。

ジョークだと思われていたケンタッキーフライドチキン(kfcgaming)によるゲーム機“KFConsole”が、現実味を帯びてきました。こちらは6月に発表されてから続報もなく、のらりくらりと発売延期をくり返していましたが、今回PCパーツメーカーのCooler Master Technology社が協力することが明らかに。同社のサイトにて掲載されている仕様は、当初のスペックから変更があるものの、内部でチキンを温められるグリル部分は予定どおり搭載される模様。価格や新たな発売日、そもそも流通するのかも不明ですが、ますます今後の動向から目が離せなくなりました。

新ハードのニュースをもうひとつ。11月にサウジアラビア王室に買収されたSNKから、新たなゲーム機が2021年に登場予定であると告知されました。SNKでは大型のホームアーケード機“SNK NEOGEO MVSX”の国内販売が2021年1月31日より開始すると発表されていましたが、そちらとは異なる新製品のようです。今回の発表にロゴが用いられていることから、ファンのあいだでは、ネオジオシリーズではないかと期待が寄せられています。

音楽イベント“スペースチャンネル 5 ウキウキ ミュージック フェスティバル オンライン”のダイジェスト映像が公開されました。こちらは3月に発売された『スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー』と『スペースチャンネル5』シリーズ20周年を記念して催された無観客イベント。ゲームのモーションアクターを務めたダンサーNAHOさんの踊り、8ビット音楽ユニットYMCKのライブ、RAM RIDERさんによるDJプレイが披露されたり、開発陣のトークでは貴重なエピソードが飛び出しました。まだ観ていない方はぜひとも視聴してみては。『スペースチャンネル5 VR』は、10月に発売されたVRヘッドセットデバイスOculus Quest 2のローンチタイトルともなっており、ワイヤレスでぎゅんぎゅんにダンスできるようになっています。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて2021年2月4日オープン予定の新エリア“スーパー・ニンテンドー・ワールド”を紹介する番組が配信されました。マリオの生みの親でありこのプロジェクトに携わってきた宮本 茂氏みずから、エリアを歩いて各アトラクションや見どころを解説しています。観れば絶対行きたくなること間違いなし。さらにスーパー・ニンテンドー・ワールドは今後、日本だけでなくロサンゼルス、フロリダ、シンガポールなどで展開予定とのことで、ますます広がるマリオたちの世界に期待が膨らみます。

ここまで駆け足で2020年の押さえておきたいゲームニュースをソフトメインで伝えてきましたが、ほかにもファンを騒がせたユニークな出来事がたくさんありました。バックナンバーもぜひ覗いてみてください。また各プラットフォームでウィンターセールが実施されており、今年のヒット作も買い求めやすくなっていますので、こちらもチェックしてみては。
ゲームシーンダイジェストは今回で連載終了となりますが、2021年も『モンスターハンターライズ』、『Destruction AllStars』、『バイオハザード ヴィレッジ』、『真・女神転生V』、『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』など注目タイトルがリリースを控えており、ゲームシーンはさらに賑わいそうです。これからもゲームをどうぞ楽しんでください!

※記事中の一部画像・動画は、公式YouTubeおよび公式SNS、公式リリースから使用

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