Interview

シド Shinji、明希、ゆうや、それぞれが作曲した個性的な3曲にマオが詞を綴る。コンセプチュアルな新作「ほうき星」に込めた想いとは? 4人に訊く。

シド Shinji、明希、ゆうや、それぞれが作曲した個性的な3曲にマオが詞を綴る。コンセプチュアルな新作「ほうき星」に込めた想いとは? 4人に訊く。

ロックバンド、シドが11月23日から3作連続配信した新曲3曲をまとめてパッケージ化したシングル「ほうき星」を12月23日にリリースする。こちらは、コロナ禍で逢えない想いをテーマに据えて制作したコンセプチュアルな作品となっている。収録曲3曲をシドの3人のコンポーザー、Shinjiが明るいタッチの「ほうき星」、明希がヘヴィでミドルテンポの「siren」、ゆうやがバラード「声色」をそれぞれ作曲。これらの楽曲に対して、「ほうき星」には戻れないなら新しいいまを楽しもうという希望を、「siren」には不安のなかで感じた終わりのない絶望感を、「声色」には何気なく2人で過ごしていた普通の日常に戻りたいという嘆きなど3者3様の想いを綴ったマオ。どこまでも、コロナ禍のいましか作れない作品に仕上がったこの3部作について、メンバー4人に訊いた。

取材・文 / 東條祥恵


このリリース自体、当初のスケジュールにはまったくなかったものなんですよ(マオ)

本当にお久しぶりです。お会いするのは3月4日に発売したシングル「delete」のインタビュー以来ですね。今年はライブ活動もなくて。

マオ 1月にツアー(『SID TOUR 2019 -承認欲求-』)の振替公演をやって以降、やってないですからね。

Shinji ライブがないのは寂しいですよ。

マオ 今年のシドとしての活動は『SID LIVE 2020 -Star Forest-』をメインに置いて、あのライブに向けていろいろ仕込んでいたこともたくさんあったんですね。でも、このライブが延期になってしまって、シドとしてはとくに活動はしていない状態で。

ゆうや いまマオ君がいってたライブ以外に、発表してないもので自分たちとしてはこれをやっていこうかなと決めてた活動もちゃんとあったんですけど。それも世の中の状況を見つつ、やれるのかやれないのかを見極めながらの2020年だったんですよ。なので、最初から2020年はシドとしてライブをあまりやらない年にしようと決めてたんなら、そういう心づもりで過ごせてたと思うんですけど。そのつもりではなかったから。状況を見ながらやれるんだったらやろうというのを決めていく状況ではあったので、いろいろやりたい気持ちはありつつも、状況的に仕方がないという感じの心境ではありましたね。でも、やれる活動が制限されるなかでずっと様子見ばかり続けてたら、このままなにも発信しない状態で2020年が終わっちゃうなと思ったんですよ。それで、世の中のみなさんもそうだと思うんですけど、僕らも、言い方はあれですけど、ずっと当たりどころのない被害者のような気持ちで過ごしてきた訳ですよ。この時期を。例えば自粛期間中は僕らもみなさんと同じような外に出られない生活を体感している訳で。同じ気持ちで過ごしているからこそ、この時代に合ったものを出したほうがいいんじゃないかということで、それをコンセプトに作品を作ろうということになったんだよね。

マオ だから、このリリース自体、当初のスケジュールにはまったくなかったものなんですよ。

え、そうなんですか?

マオ この作品自体、コロナがなかったら書けてないものだから。

3曲ともそのテーマで?

ゆうや ええ。こんなコンセプトを掲げて作品を作ることなんてなかなかないので。

シドの場合は、コンポーザーが書いてきた曲をコンペ形式でリリース曲を選ぶというシステムがあるじゃないですか。今回はそのなかで、たまたまコンポーザーである3人の曲がそれぞれ選ばれたということですか?

明希 今回は最初から3人各々が作った曲でいこうというのが決まってたんですよ。まず、3部作でいこうというのが先に決まってて。

3曲出すなら、せっかくだから各々で担当してやったらどうかなって(ゆうや)
みんなで話し合って(Shinji)
作曲陣が3人いるんで、それぞれの個性を生かした3曲が生まれるんじゃないかなと(明希)

最初から3部作でと決めてたんですか?

ゆうや はい。連続リリースというのを僕らはあまりやったことがなかったので、だったら3部作で出してみようというのはすぐに決まった気がします。それで、3曲出すなら、せっかくだから各々で担当してやったらどうかなっていう話になったのかな。

Shinji みんなで話し合って。

明希 そういう作り方はいままでやったことがなかったし。こういうやり方をすればシドはちょうど作曲陣が3人いるんで、それぞれの個性を生かした3曲が生まれるんじゃないかなと思って。

なるほど。

明希 それで、曲のテーマは4人で話し合って最初に決めたんですよ。例えば、僕だったらちょっとヘヴィな曲ねとか。そういうのをざっくりと決めて、各々が曲を作っていった感じです。

じゃあまずその曲のテーマというのを教えてもらってもいいですか?

明希 僕はどっしりと構えて演奏できるテンポと雰囲気がある感じで、ちょっと気だるい、ネガティブな気持ちが感じられるようなサウンド感、フレーズ感というテーマで作りましたね。

Shinji 僕は、明るくて希望が持ててスピード感があって。ワイワイしてるというよりも、ちゃんとシドの魅力が出せるような曲というのが最初のテーマとしてありました。

ゆうや 僕はせつなめなバラードでしたね。それで、作っている途中にマオ君からリクエストをもらいまして。「もうちょっと歌い上げたい」という。

作っていく過程で?

ゆうや そうそう。今回は自分の曲が採用されるというのがあらかじめ決まってたので、途中段階でも「こういうテイストでどうかな?」って聴いてもらったりしてたんですよ。それで、違ったらまた別のものを作るという進め方をしていて。それが、とても効率がよかったんですね。そこでマオ君からそういうリクエストがあったので、サビをもうちょっと歌い上げられるように書き直したり。そういう感じで作っていきました。

あの、ここでちょっと確認しておきたいんですけど。今年『ARGONAVIS from BanG Dream!』のFantôme Irisにシドとして提供した楽曲3曲(明希・「銀の百合」、Shinji・「ザクロ」、ゆうや・「狂喜のメロディ」)も今回と同じようなやり方で制作したんですか?

ゆうや 違います。あれはタイアップですから。

各々が100%、1曲に熱を注げたと思います(ゆうや)

そうでしたか。では、今作でこのようなやり方を試してみての手応えは?

ゆうや 各々が100%、1曲に熱を注げたと思います。いつものやり方で3種類の楽曲を出すとなると、それぞれが3曲を作ることになるんで、曲に注ぐ熱量が薄まると思うんです。そこを今回は最初にテーマ分けをして、1つのテーマに対してそれぞれが自分の時間を全部そこに注げるようにしたので。

1曲入魂的な?

ゆうや ええ。いままでみたいにみんなで集まるというのがなかなか難しいいまの状況のなかでは、こういう的を絞ったやり方のほうが効率的にもいい気がしましたね。

では、3部作のリリース順なんですけど。これはどうやって決めていったんですか?

ゆうや 曲が出来上がってからマネージャーも込みで、こんなリリース順がいいというのをアンケートをとって。最終的には、歌詞の内容的にこっちが先のほうがいいなというので移動したりというのもあったりして、このリリース順に落ち着きました。

終始バコーンっていう感じで「行こうぜ!」みたいな熱さがある明るさなの、この曲は。そういうのって、あんまりShinjiの曲にはなかった(ゆうや)

では、ここから楽曲それぞれについて聞いていきたいと思います。Shinjiさんによる「ほうき星」。出来上がってみての感想は?

Shinji 明るい曲になったと思います。自分も日々家から出られなかったときはどんどん辛い気持ちになっていったこともあったから、勇気づける明るい曲を作りたいなって思っていたし。そういう風になったと思いますね。

明希 全体にShinji節が散りばめられてる感じですよね。ギターリフとかも含めて。

ゆうや すごくいいなと思いました。ここまでスコーンとしたものって、作んないよね?

Shinji そうかな。

ゆうや うん。僕はそういう印象。終始バコーンっていう感じで「行こうぜ!」みたいな熱さがある明るさなの、この曲は。そういうのって、あんまりShinjiの曲にはなかったかなと思ったんで、僕は逆にいいなと思った。

マオ すごく歌いやすかったです。これまでいろんな曲をShinjiとは作詞者、作曲者として生んできてる訳ですけど。歌いやすさ込みで、こういうのがShinji節なのかなと思いましたね。メロディのちょっとした違いで歌いづらかったりするんですよ。でも、今回は歌いやすかったので楽しくレコーディングできました。

ゆうやの曲は男女間の恋愛の歌がいいんじゃないかなとか、明希の曲はちょっとダークな歌詞を書きたいんだよねとか、Shinjiの曲には勇気づけるようなのを書きたいというのはそれぞれ最初に伝えてました(マオ)

歌詞も曲のようにテーマは最初に決めてたんですか? 

マオ 今回は最初にゆうやの曲は男女間の恋愛の歌がいいんじゃないかなとか、明希の曲はちょっとダークな歌詞を書きたいんだよねとか、Shinjiの曲には勇気づけるようなのを書きたいというのはそれぞれ最初に伝えてました。各々から上がってきたデモもそこから外れたものはなかったんで、煮詰まることなく歌詞は書けましたね。

そのなかで「ほうき星」については、ファンのみんなに勇気を与えるメッセージを書きたかった。

マオ これはファンのみんなに向けたメッセージソングにしたいなと思ってたんで、思いっきり詰め込みましたね。その気持ちを。

周りを見渡すと、意外といまの状況を思いっきり歌ってる曲って少ないなと思って。僕は触れたかったんですよね(マオ)

この「ほうき星」を含め、歌詞は3曲ともすべて、このコロナ禍のなかで感じたことを言葉に落とし込んだものなんですよね。

マオ そうです。この感情を無駄にしたくないなと思って。シドの歴史にちゃんと刻んでおきたいなと思ったんですよ。このときは辛かったから無しね、ではなく、コロナ禍の期間に感じたことをこの3曲に詰め込みました。ファンのみんなが振り返って聴いたときに「あのときはこういうことがあったよね」というのをちゃんと思い出せるような作品にしておきたいなと思ったんですよ。周りを見渡すと、意外といまの状況を思いっきり歌ってる曲って少ないなと思って。僕は触れたかったんですよね。

なんでそう思ったんですか?

マオ シドはその時々のリアルも書いてるんで、こういうときにリアルを書かないのは僕のなかでは作詞家として「違うな」と思ったからですね。

すごい明希らしさも感じたし、洋楽的なスタイリッシュさも感じて。なんだけど、メロディはちゃんと日本人に響くメロディで(Shinji)

なるほど。では、続けて明希さんの「siren」なんですけど。こちらは冷たい感じのピアノのループ音が印象的なダークなロックチューンでしたね。

明希 曲はねらった通りの仕上がりになりました。あれはピアノではないんですよ。イントロのところはギターのピッチを変えた音を録って、うっすらピアノも入ってるんですけど、それはあんまり聴こえないと思います。そこに変な音、同期音も重ねて。サンプルの音をいろいろ自分で加工したものも加えてるんで。だから、あそこは何の音っていわれたら、なんだろうねとしかいえないんだけどね(笑)。

Shinji すごい明希らしさも感じたし、洋楽的なスタイリッシュさも感じて。なんだけど、メロディはちゃんと日本人に響くメロディで。ああいう繰り返すサウンドのなかに、よくこういうメロディをのせられたなと最初聴いたときは思いましたね。ギターはいろいろ面白いポイントがあって。最初のクリーンで弾いてるところは、2拍3連みたいなリズムのところを(ギターの音が左右に分離する)パン効果にしてるんですね。明希のデモの段階からそうなってたんでやってみたんですけど。これ、編集でやったのではなくて、ちゃんと自分が弾いてるんですよ。片方ずつ。弾いてみたら結構難しくて。どっちも「こういうフレーズ、弾かないよ」っていう感じなんですよ。もちろんライブではその2本を組み合わせたものを1人で弾くんで、これはレコーディングならではのギミックですね。

ゆうや ロックでヘヴィでというところもありつつも、いままでになかったアプローチを感じる曲だったので、すごく面白い作りだなと感じましたね。ミドルテンポで、ヘヴィがずっと続いて襲いかかってくる。その感じがゾクゾクするんですよ。意外とこういうの、ないんですよね。もっとヘヴィなものはあるんですけど、これぐらいのちょうどいいヘヴィ感がずっと襲ってくるというのはいままでのシドの曲にはなかったタイプで。すごくいいなと思いました。

マオ 歌詞はこの期間、目にするもの、耳にするものも含めて、いろんなサイレンが僕の中には聞こえてきてたんですよ。例えばテレビのニュースを見れば「今日の感染者数は〇〇〇人です」とか「××が自粛に入りました」というのが毎日聞こえてきて、インターネットを見ればああでもないこうでもないといってる人がいて。みんな、ちょっとしたパニック状態だったと思うんですね。それが僕のなかではすごく強烈に残ってて。いままで感じたことがないような人の内側のどろっとした部分が見えたんですよね。そのとき。なので、これを題材になにかを書きたいなとずっと思ってたんです。シドであれ何であれ。そうしたら、しっかりこれにハマる曲がきたので書きました。

3曲のなかでも「声色」はシドらしい1曲になったなという気がしてます。こういうメロディ感のバラードは、僕らの1つの音楽としての特徴になってるところ(明希)

ラストはゆうやさんの「声色」。こちらはせつないバラードでしたが。

ゆうや せつない方向の感情を爆発させるような感じで書いてみました。これ、サビから最初に作ったんですよ。サビをまず聴いてもらって、そこから曲を広げようと決めてたんです。それで、聴いてもらったときに最初に話したようにマオ君からリクエストがあって、いまのサビになったんですけど。個人的にはせつないバラードではあるんですけど、ふとしたなかに光が見えそうになる雰囲気がただよっていたり、ちょっとあったかい感じが混ざっていたり。ただただせつないだけじゃないメロディ構成になってるところがポイントです。僕はどんなにせつない方面を爆発させても、闇だけではなくて光が見えてしまうタイプなんですね。とくにこういう時期に書くなら、なおさらこういう曲のほうが僕はいいと思いました。

明希 僕は3曲のなかでも「声色」はシドらしい1曲になったなという気がしてます。こういうメロディ感のバラードは、僕らの1つの音楽としての特徴になってるところじゃないかなと思いますね。

Shinji 僕も明希がいうようにシドらしさをすごく感じてて。さっきゆうやもいってましたけど、せつない感じもあるんだけどどこかしら温かさも感じる。それはアレンジにも通じてて。普通のマイナーコードではなくて、難しめのコードで展開してるんですね。そういうところでも悲しいだけではなく、温かさが出てると思います。あと、この曲はAメロとかBメロのメロディ、コード展開は「こんなの出てくるんだ」っていうぐらいゆうやの新しい感じが出てるなと思いました。ギターソロについては、デモの段階でゆうやが入れてたものがあったので、実際に僕がやるとき「こういうぶっ壊れた感じがいいのかな?」ってゆうやに相談したら「フレーズフレーズしてなくていい」ということだったんで。エフェクターを二重三重にかけて、バラードなんだけどぶっ壊れた感じの音を入れました。

ゆうや あそこはね、綺麗なメロディ、綺麗な曲で綺麗なギターというよりは、叫びが欲しかったんですよ。この時代を切り裂くが如く、声にならない声がギターとなって、言葉にならないことを「うわー」と叫んでるほうが、美しい旋律がくるよりも僕は感情が動いて逆に泣けるなと思ってそうしました。

マオ この曲は、男女間を書こうと思って書いていたんですけど。その会えない日々が、ファンのみんなと僕たちの関係性に似てるなと思い始めて。ファンのみんなはいまどういう風に思ってるんだろうと考え出したら、いつの間にかファンのみんなのことを思いながら書いてて。書き終わる頃にはそういう歌になってたという。自分にとっては新しいパターンですね。最終的には男女間にもファンのみんなと僕たちの関係、どちらにもとれるものが書けたなと思ってます。この曲のサビをもっと歌い上げたいとゆうやにリクエストしたのは、この3曲を並べたときに「声色」はもっとサビを歌い上げたほうがいい曲になるかなと思ったからです。

曲に関しても歌詞に関しても“3曲”として出してる感じなんですよ(マオ)

3曲を並べたときにという発想も今回ならではですね。

マオ 今回、じつはそこをすごく意識しました。曲に関しても歌詞に関しても“3曲”として出してる感じなんですよ。例えばですけど、「声色」だったら、この人の感情としてはこうなる前の世の中に戻りたい。「siren」だったら、この人の感情は絶望して分からない。「ほうき星」だったら、この人の感情は戻れないならゼロを楽しもうぜ。で、3人全員まったく違う感情で、違うことをいってるんですよね。このコロナ禍の状況に対して。それこそが、僕はいまの世の中のリアルだと思ったんですよ。

すごい! 作詞家的な書き方ですね。

マオ そうですね。この状況に対しての僕の感情ってなると、もっと明るめなんですよ。でも今回は時間もあって、いまの状況を調べていくうちに、僕みたいにポジティブな人ばかりじゃないんだなと思って。本当に会えないで苦しんでいる人がいたり。僕はライブは無くなっちゃったけど、仕事の面ではみなさんほどの大きな打撃は受けてないと思うんで、本当に打撃を受けてる人はいまどんな気持ちなんだろうとか。人の立場に立って書いてみたってところが、いままでと大きく違うところかなと思ってます。

そういう書き方をしてみたかった。

マオ はい。せっかく時間もあって、3曲あるんだから、いましかできないことをやりたいなと思って。

女の子の表情で曲の世界観をちゃんと出してくれました(マオ)

『攻殻機動隊 SAC_2045』のキャラクターデザインを手がけていたイラストレーターのイリヤ・クブシノブとコラボして、この3曲をシリーズ化したジャケットで展開したのも、3部作という今作ならではの発想ですね。

マオ 連続で女の子が出てくるんですけど、「ほうき星」だったら希望が見える表情をしてたり。女の子の表情で曲の世界観をちゃんと出してくれました。

僕ら4人が奏でてる音をリアルに聴きたい、観たいというのが一番思ってることだと思うんで。なので、やることはライブ。それに尽きます(ゆうや)
あんまりよそ行きなライブ、配信ならではのことをやろうとかは考えてなくて(Shinji)
皆さんにはシドの新しい可能性も感じてほしい(明希)
シドとして新しいことをやるときはファンのみんなと一緒がいいんで(マオ)

そうして、このシングルのリリースに続いて、2021年1月14日にはシド史上初となる結成記念日ライブが無観客のなか、配信で行われるそうですが。こちらはどんなものになるんですか?

ゆうや 僕らもライブ不足ですし、お客さんもシドのライブ不足だと思うんです。お互いのこの感情が爆発するライブになることは間違いないと思いますね。1月14日はこの4人になった記念日なんですけど。そこでなにがやりたいって、とにかくライブを演りたいんですよ! 僕らはライブがしたい。お客さんもライブが観たいと思うんですね。僕ら4人が奏でてる音をリアルに聴きたい、観たいというのが一番思ってることだと思うんで。なので、やることはライブ。それに尽きます。

Shinji なんでもないようなことが幸せじゃないですか。いまって。だから、あんまりよそ行きなライブ、配信ならではのことをやろうとかは考えてなくて。いつも通りのシドのカッコよさをストレートに観せられたらいいなと思ってるんですけどね。

明希 プラス、皆さんにはシドの新しい可能性も感じてほしいんで、この新曲3曲たちももちろん演ります。既存の曲たちの中にこの新曲を調和させてやったとき、新曲に対してどんなレスが返ってくるのかはすごく個人的には楽しみですね。

マオ シドとしてのライブは1年も空いちゃったんで、ここまで空くと復活に近いものがあるじゃないですか? だから、本心をいっちゃうと、お客さんに来てもらって、直接顔を見てやりたかったです。気持ち的には。ただ、気持ちだけでできるものではないですからね。今回は状況を考えて配信という形になりました。17年前、僕らは目黒鹿鳴館で結成ライブをやったんですけど。そのときは、カメラに向かってライブをする日がくるなんて思いもよらなかったので。当時ではできなかったことが17年経ったいまはやれる。そこを、今回は楽しみたいなと思ってます。もちろんお客さんも直接会いたいなという気持ちはあると思うんです。けど、ファンのみんなも今回はこうやってシドの新しい時代を作り上げていくというのを一緒に楽しんでもらえたらなと思ってます。今回に関しては。シドとして新しいことをやるときはファンのみんなと一緒がいいんで、みんなも会場にいるときと同じ気持ちで参加してくれたら嬉しいかな。僕たちもみんながいる気持ちで演るので。気持ちだけはネットとか関係なく、つながった状態でやりたいと思いますね。

僕たちは音楽でファンのみんなに“希望”を与えるのが役目(マオ)

2021年のシドはここからスタートして、すでに5月15、16日に2020年に延期となった『SID LIVE 2020 -Star Forest-』開催も決定しています。どんな1年になりそうですか?

マオ なにが起こるか分からない状態がまだ続いていると思うので、つどつど状況をみながらやっていかなきゃなとは思ってます。とはいえ、僕たちは音楽でファンのみんなに“希望”を与えるのが役目だと思うので、みんなに希望をもってもらえるような活動は続けていきたいなと思いますね。

その他のシドの作品はこちらへ。

ライブ情報

SID LIVE 2021 ~結成記念日配信ライブ~
2021年1月14日(木) START 20:00
※詳細はオフィシャルサイトにて

『SID LIVE 2020 -Star Forest-』公演の振替公演日程
2020年5月9日(土) 山梨 / 河口湖ステラシアター
→ [振替日程] 2021年5月15日(土) OPEN 16:00 / START 17:00
2020年5月10日(日) 山梨 / 河口湖ステラシアター
→ [振替日程] 2021年5月16日(日) OPEN 16:00 / START 17:00
※詳細はオフィシャルサイトにて

SID(シド)

2003年結成。マオ(vo)、Shinji(g)、明希(b)、ゆうや(ds)からなる4人組ロックバンド。
2008年、TVアニメ『黒執事』オープニングテーマ「モノクロのキス」でメジャーデビュー。
2010年の東京ドーム公演では4万人を動員。
結成10周年となった2013年には、初のベストアルバムをリリースし、オリコンウィークリー1位を獲得。
同年、横浜スタジアムで10周年記念ライブを開催、夏には初の野外ツアーで4都市5公演で5万人を動員し大成功を収める。
2014年には香港・台湾を含む全国ツアーも開催。2016年1月にはベストアルバム「SID ALL SINGLES BEST」をリリース。
2017年5月には両日ソールドアウトの中、日本武道館2days公演を実施。成功を収める。
2018年はバンド結成15周年&メジャーデビュー10周年のアニバーサリーイヤーとして、計50本以上にも及ぶ全国ライブハウス公演やアジアツアーを行ったのち、2019年3月にグランドファイナルとして横浜アリーナ公演を大成功に終えた。
その後も、メンバーズクラブ限定ツアーやコラボレーションツアーを行うなど、精力的に活動し、9月には2年ぶりとなるアルバム『承認欲求』をリリースし、全国ホールツアーを開催。
2020年、TVアニメ『七つの大罪 神々の逆鱗』オープニングテーマ「delete」をリリース。

オフィシャルサイト
https://sid-web.info/