Interview

UNIONE 5周年。5人による最初で最後のベストアルバム。現在までの集大成といえる圧巻の作品についてメンバーに語ってもらった。

UNIONE 5周年。5人による最初で最後のベストアルバム。現在までの集大成といえる圧巻の作品についてメンバーに語ってもらった。

結成5周年を迎えたUNIONEが、12月16日に5周年記念メモリアルベストアルバム『UNION BOX』をリリース。メンバー自らがセレクトした収録曲には、これまでに彼らがリリースしたシングル表題曲やアルバムのリード曲などの他、コロナ禍の中リモートで制作した新曲「道」が収録された。また、完全生産限定盤(CD+DVD)には初のビデオクリップ集となるDVD『UNIONE Music video collection 2016-2920』、初回限定盤(CD+CD)にはセルフカバー曲「よろこび」を含むカバー集『UNION Covers』を収録。YUTAが2020年12月をもって脱退することを発表しているだけに、今作は5人体制の集大成といえる作品だ。デビューから現在に至るまでの軌跡と成長が刻まれている今作のこと、結成からの5年間のこと、12月25日に行う配信ライブのことなどを聞いた。

取材・文 / 松浦靖恵


UNIONEを支えてくれるすべての人たちや出会ったたくさんの人たちと団結してひとつになったということをあらためて僕らは感じている(YUUKI)

グループ結成5周年を記念して発表するメモリアルベストアルバム『UNION BOX』は、まさにUNIONEのこの5年間を 詰め込んだ作品になりましたね。

JIN もともと僕たちは一緒にカラオケで歌っていた友達同士で。歌うことが大好きな自分たちの歌や音楽を誰かに届けたいという気持ちだけでUNIONEを結成した僕らがデビューすることができて、たくさんの方たちに支えられながら、応援してもらえるグループになれた。僕らは幸せ者だなって思います。

YUUKI 自分たちの軌跡が詰まったメモリアルベストを出すことができるなんて、感謝の気持ちしかないです。もともとUNIONEは「UNION+ONE」で、団結してひとつになるという思いを込めて付けたグループですけど、UNIONEを支えてくれるすべての人たちや出会ったたくさんの人たちと団結してひとつになったということをあらためて僕らは感じているので、僕たちの5年分の団結を刻んだ今回のベストに『UNION BOX』と名づけました。

選曲はメンバー自ら行ったそうですね。

ISSY 気持ち的には自分たちが出した曲を全部入れたかったんですけど、さすがにそれは多すぎだろ!って(笑)。

YUUKI 曲を選んでいる時からこみあげるものがありましたね。

JIN いろんな曲を歌ってきたんだな~ってあらためて思いました。

YUTA この曲を出した頃はこんな気持ちだったなとか、このMVを撮った時はこんなことはあったねとか、いろんな記憶がよみがえってきましたね。

YUUKI 「ロンディ」はレコード大賞新人賞を受賞した時に歌わせていただいたなとか、ホントに1曲1曲に思い出があります。

SAM どの楽曲も思い入れが強いけど、デビューシングル「One Sided Love」のカップリング曲だった「Friendship」(2曲目)は、デビュー当時の僕たちの友情の在り方が描かれている曲なんです。あれから僕たちの友情と絆がどれほど強くなったのかを表現したくて「FriendshipⅡ」(12曲目)も選びました。あと、「FriendshipⅡ」は他の収録曲とも寄り添える楽曲だと思ったことも選んだ理由のひとつです。

「Between Us」は、UNIONEがいちばん最初にレコーディングした曲です(ISSY)

3rdシングルの表題曲「Passa a Bola」はUNION BOXバージョンで収録されました。

ISSY ファンのみなさんが送ってくれた歌声や掛け声が入ってます。

YUUKI 観客を入れたライブがなかなか開催できなかった時期が続いている中で、どうすればファンのみなさんに喜んでもらえるんだろうと思って、配信ミーティングをやったんです。その時にZoomで参加してくださった何百人ものファンの笑顔を見て、画面越しではあるけれどみなさんのUNIONEに対する思いが伝わってきた。コロナ禍の中でいろんな思いが巡る日々でしたけど、そんな嬉しい経験ができたことで、ファンのみなさんの声を応募して、「Passa a Bola」に入れようっていうアイデアが生まれました。

JIN ライブですごく盛り上がる曲なんですけど、今はライブをやっても無観客だったり、(観客を入れても)お客さんは声を出せないから、みんなで一緒に歌えない。でも、このUNION BOXバージョンの中で一緒に歌うことができました。

YUTA 最近のライブでこの曲をやる時は、このUNION BOXバージョンのオケを使っているので、僕らはみんなの声を思いっきり浴びてます。

YUUKI めちゃくちゃ楽しい曲なのに、みんなの声を聞くとうるっときちゃって。何度もライブで歌ってきた曲でも、今回のベストアルバムの中で聴くと、新たな思いが生まれてくるよね。

JIN 僕はベストアルバムに入った「Summertime」を聴いて、前向きになって上を向かないといけないなって思いました。そうやって自分の中に新しい感情や思いが生まれていることに気づいたし、どの曲も自分に響く曲ばかりなんです。

ISSY もともと「Between Us」は、UNIONEがいちばん最初にレコーディングした曲です。

JIN 僕たちにとっていちばん最初のオリジナル曲なんです。

YUTA 初めてレコーディングをする時は、いったいどうやってレコーディングをすればいいのかわからなくて(苦笑)。

JIN これまででいちばんレコーディングに時間がかかった曲かも?

SAM 僕なんて帰らされましたもん(苦笑)。

当時のプロデューサーさんに、SAMが「帰れ!」って怒られたんですよ(JIN)

いったい何があったんですか!?

JIN 当時のプロデューサーさんに、SAMが「帰れ!」って怒られたんですよ。

SAM もともと僕はソロボーカルをずっとやっていたこともあって、当時はハーモニーがすごく苦手で。しかもこの曲は転調も多いし、ハモりが難しいのでなかなか歌うことができなかったら、「練習してきたのか? 帰れ!」って怒られちゃって。

YUUKI SAMはちゃんと練習してたんだけどね。

ISSY 帰れって言われても帰らないで、外の自販機の前でこの曲をイヤフォンで聴きながらずっと練習してたし。

SAM 何十回も聴いたし、何十回も歌ったなぁ。当時の自分の感情としては、思い通りにできないことが悔しいという思いの方が強かったと思うけど、ここから始まったんだなって思うと、今となっては「Between Us」がすごく愛おしいです。

今回ベストアルバムに収録するにあたって、あらためて歌を録り直していないので、デビュー当時と現在では、5人の歌もそれぞれの表現力も成長していることがわかりますね。

YUUKI デビュー当時の自分たちの声や歌を聴くとなんだか気恥ずかしくなっちゃうんですけどね(苦笑)。

YUTA 『UNION BOX』は、僕たちの成長日記でもあるんだなって思いました。

2020年12月末をもって僕がUNIONEを脱退するので、この「道」は5人体制で最後にレコーディングした曲になります(YUTA)

ベストアルバムの最後に収録された「道」は新曲です。

YUTA 僕の中でベストアルバムというのは、これまでリリースした曲を収録するというイメージがあったんですけど、今作には新曲入っている。それが粋だなって思いました。

SAM この曲はコロナ禍の中でリモートで制作しました。

YUUKI 結成から5年の月日を経た今のUNIONE、今の5人を感じてもらえる曲になったと思います。

YUTA 2020年12月末をもって僕がUNIONEを脱退するので、この「道」は5人体制で最後にレコーディングした曲になりますが、卒業をテーマにした曲なので、UNIONEのことをよく知らない方にも響くと思うし、これまでの5人を知っている人にとってはさらに響く楽曲になるんじゃないかなって。僕、この曲は歌っていると泣いちゃいそうになるんですよ。始まりがあれば終わりがあるように、変わっていくことはあるけれど、大切なものはずっと心の中にあり続けるんだなって思うので、僕にとってずっと特別な曲なんだなって思います。

初回生産限定盤に収録した『UNION Covers』(CD)でカバーした楽曲も、メンバーがセレクトしたそうですね。

ISSY 僕たちはカラオケからスタートしたグループだし、デビューしてからもリスペクトしているアーティストさんの楽曲をたくさんカバーさせていただいた。カバーをするというところにもUNIONEらしさや価値を見出してきたので、『UNION Covers』は僕らの原点を感じてもらえる作品になったと思います。

SAM 特に「別の人の彼女になったよ」(wacci)は、ISSYが絶対に入れたかった曲なんです。

どうしてもカバーしたかった理由を教えてください。

ISSY 音楽活動をする中で辛い時があったり、思うようにならなくて挫折しそうになった時に、僕はこの曲に助けられたので、思い入れが凄く強いし、大好きな曲なんです。自分と同じような思いをしている人に、僕も自分の音楽で寄り添っていきたいなと思えた曲なので、『UNION Covers』で絶対に歌いたくて。

YUUKI ISSYって何か決め事をする際に自分の意見を通すというよりも、みんなの意見に身をゆだねてくれるタイプなのに、「別の人の彼女になったよ」を歌いたいんだ!って強く主張してたのが印象的で。

YUTA ISSYがあれだけ自分の意見を貫く姿を見たのは初めてかも?

JIN うん。ISSYの強い意志を感じた。しかも、すぐ連絡してたし。

ISSY 橋口洋平さん(wacci)に「歌わせてください!」って連絡をとらせていただいたら、快く承諾してくださいました。嬉しかった~。

セルフカバー曲「よろこび」を収録した経緯を教えてください。

YUUKI 「よろこび」は僕が作詞作曲に携わった楽曲で。この曲はファンのみなさんがいてくれることが僕たちの喜びになっているっていうこと、UNIONEの5人は歌うことが喜びなんだという思いを形にできた曲なんです。コロナ禍でみなさんに直接歌を届けることがなかなかできなくなってしまった中で、僕たちがどういう思いで音楽や歌に向き合っているのか、どんな思いで人生を歩んでいるのかがあらためて伝わる楽曲になったと思います。

SAM アコースティックバージョンの中で僕らの声が響くことで、より強いメッセージとして届けられるんじゃないかと思っています。自分たちでディレクションしたので、メンバー個々がこの5年間で培ってきた歌のスキルや技術、表現する力を最大限に活かすことができたレコーディングでした。

YUTA この曲はこれまでもいろんなバージョンで披露した曲ですけど、このタイミングで「よろこび」を聴いていただけることが嬉しいです。

JIN これからもみなさんに愛され続けてもらえる曲になってくれたら嬉しいです。

目に見える原点回帰って何なんだろう?っていうところから、カラオケで歌っている5人を撮ろうよってなりまし(SAM)

カラオケで歌っていた5人がUNIONEを結成したという“いきさつ”や“原点”が、今回のアルバムジャケットの写真に繋がっていますね。

YUUKI そこを気づいてもらえてめっちゃ嬉しいです! 僕たちがカラオケで出会ったことを知っているファンの方は、クスッと笑ってくれるんじゃないかな。

SAM 原点回帰という話をいっぱいしていた中で、目に見える原点回帰って何なんだろう?っていうところから、カラオケで歌っている5人を撮ろうよってなりました。

こう言ってはなんですが、当時よりも豪華な部屋で歌っている5人なってます(笑)。

YUUKI (アルバムジャケットは)貸し切りのVIPルームにいるみたいな設定になってますけど、僕たちは普通のカラオケ屋さんで歌ってました(笑)。

ISSY 服もかなりオシャレになってます(笑)。

言葉にできないくらいの関係性が生まれた(JIN)
この5人が出会えたのは奇跡だと思いますね(YUUKI)
自分がなぜ歌っているのかという意味を、ようやく確信できた(ISSY)
こうして活動できたのはこの5人だったからなんだなとあらためて思います(SAM)
すべての人たちのために歌えるようになったというのは、結成当時の自分たちとの大きな違いだと思います(YUTA)

5年という月日を経て、UNIONEやメンバーに対してあらためて思うことはありますか?

JIN 歌うことが好きで、音楽を誰かに届けたいという気持ちだけで始めたけれど、最初の頃は思っていることを言葉や行動でどうやって伝えればいいのかわからなくて、戸惑うことばかりだったんです。いろんな葛藤や挫折、くやしさもありました。でも、どんな時もメンバーやファンのみなさん、周りの方たちに僕は支えられてきた。音楽に対していろんな形で向き合えるようになってきた5年間の中で、5人の絆がより深いものになったので、なんて言い表せばいいんだろうって困っちゃうくらい、言葉にできないくらいの関係性が生まれた。今の自分が何でも話せるのはこの5人なんだなって。

YUUKI この地球に何十憶っていう人がいることを思えば、大げさじゃなく、この5人が出会えたのは奇跡だと思いますね。

ISSY 5年間をあらためて振り返ってみると、最初のうちは右も左もわからなかった自分が、みんなと一緒に月日を積み上げてきた中で、自分がなぜ歌っているのかという意味を、ようやく確信できた。支えてくださるファンの方に寄り添っていく音楽を作っていきたい、これからも歌い続けたいという思いが強くなりました。

SAM もし僕がソロで活動していたら、この5年間を歩み続けることは難しかっただろうな、こうして活動できたのはこの5人だったからなんだなとあらためて思います。お互いがお互いの得意不得意な部分を知っていて、支え合って協力し合ってきた。人前ではあまり見せてこなかった部分も自分の中では答えが出せなかった部分も、いつも隣にいてくれたメンバーが解決への道を一緒に歩いてくれた。だから、こうして5年間も自分は歌い続けることができたんだなって思います。

YUUKI 僕は大学に入って夢を見つけようと思って、それまでずっとやっていたサッカーをやめたんです。で、そこから自分の人生においてやりたいことが音楽や歌になって、UNIONEの活動に専念するために大学をやめた。まさに僕の新しい人生を切り開いてくれたのがUNIONEだったし、夢をたくさん叶えてくれたのもUNIONEなんですよね。僕、生まれ変わってもまたUNIONEをやりたいですもん。この気持ちはずっと変わらないと思います。

JIN この道を選んでなかったら感じられなかったことがたくさんあったし、この5人じゃなきゃ乗り越えられなかったことがいくつもあったね。

YUUKI うん。乗り越えられたことがたくさんあったから、それが人生においての糧や踏ん張る力になった。一人の人間としても成長できた5年間でした。

YUTA 僕にとってこの5年間は、大切に思うということの意味合いが大きくなった月日でした。メンバーとは毎日のように顔を合わせて、一緒に年月を重ねてきたし、いいことも楽しいことも辛いことも一緒に経験して、一緒乗り越えてきた。いいところも知れば、そうじゃない部分だってあることもお互いに知っていて、それでもなお今も大切に思えるのは、5年前よりもメンバーのことをもっと大切に思えているからなんだろうなって。そういう思いが年を重ねるごとに更新されていくっていうのは凄いなって思いました。

ISSY 音楽仲間としてだけじゃなく、友達としての4人がいてくれたから、自分は音楽ができていたし、これからも5人の関係性は変わらないって思えるのは、培ってきた友情はこの5年間が作ってくれたからだと思いました。

YUUKI コロナ禍の中で音楽活動が制限されているにも関わらず、僕たちの音楽を受け取ってくれる方たちがいてくれるから、僕たちは歌い続けようって思えるなんですよね。

YUTA 自分たちのために発信するというより、ファンのみなさん、応援してくれる周りの友達や家族を含めて、すべての人たちのために歌えるようになったというのは、結成当時の自分たちとの大きな違いだと思います。

ISSY 2021年からは4人体制になりますが、4人になっても変わらぬ思いを持ち続けて、UNIONEの音楽を待ってくださる方がたくさんいてくれることに感謝して、みなさんを裏切らないように自分たちの音楽を届け続けたいです。

自分たちもUNIONEの曲に救われてる(YUTA)

12月25日に年内最後のライブ(配信)があります。どんなライブにしたいですか?

YUUKI このライブが5人体制の最後のライブになるんですけど、UNIONEらしく楽しく明るいライブにしたいなって。

ISSY YUTAの最後のライブになるので、YUTA君をベースにしたセットリストになります。

YUTA あらためてUNIONEの曲を聴くと、いろんなことを思い出しちゃって。

SAM 25日はYUUKIが泣きます(笑)。

YUUKI 思いっきり楽しむライブなんだから、たぶん泣かない(笑)。

YUTA 最近はJIN君が泣いてるよね。

JIN 泣くとは思ってなかったから、泣いてる自分でびっくりした(笑)。

YUUKI 最近、JIN君のウルウル度が高いんですよ。

JIN お客さんが目の前にいると、こみあげるものがあるんですよねぇ。

YUUKI 25日のライブは笑いながら泣いてるかも!?

SAM ライブに向けてUNIONEの曲をあらためて聴き直してるんだけど、心が落ち着くんですよねぇ。

YUUKI 僕、今年一番再生したのがUNIONEの曲だったんです。

ISSY 自分たちがいちばんのUNIONEファンだもんね!

YUTA 自分たちもUNIONEの曲に救われてる。

JIN ホント、UNIONEをやっててよかった~って思う。学校の文化祭でひとつのイベントを成功させる時みたいな団結力や楽しさは結成時からあったけど、5年経ってみてこの5人で良かったなという思いがより強くなりました。

YUUKI 部活動とは違うけれど、辛い練習を一緒に頑張って、嬉しいことがあったら一緒に喜んできた。どんな時もこの5人は一緒だったし、今も青春してるって感じだよね。

SAM うん。未だに青春ど真ん中にいる5人です! 

その他のUNIONEの作品はこちらへ。

ライブ情報

UNIONE -Re:UNITE-Vo.4 X’mas Special
2020年12月25日(金) 渋谷イープラスリビングダイニングルーム
※詳細はオフィシャルサイトにて

UNIONE

ISSY、YUUKI、JIN、SAM、YUTA。
友人同士だった5人が2015年12月14日にグループ結成。
メンバー全員がメインボーカリストという歌唱力がYouTubeをきっかけに話題になる。
2016年7月27日にメジャーデビュー。
2017年 第59回 日本レコード大賞 新人賞を受賞。
ステージを駆け回るパワフルなパフォーマンスと静寂の中、涙を誘うバラードが話題を呼んでいる。
2020年12月をもってYUTAが脱退する。

オフィシャルサイト
https://unioneweb.com