LIVE SHUTTLE  vol. 439

Report

SUPER BEAVER 彼らの不屈の魂に触れた気がした、横浜アリーナでの無観客生配信ライブ。 “無敵さ”を身につけたパフォーマンスを振り返る。

SUPER BEAVER 彼らの不屈の魂に触れた気がした、横浜アリーナでの無観客生配信ライブ。 “無敵さ”を身につけたパフォーマンスを振り返る。

SUPER BEAVERが12月8日、9日と2デイズに渡り、横浜アリーナで無観客生配信ライブを行った。初日は中止を余儀なくされた全国ツアー「続・都会のラクダTOUR 2020〜ラクダの前進、イッポーニーホー〜」のチケット払い戻しを希望しなかった人を対象とした限定配信ライブとなり、2日目はYouTube公式チャンネルで無料配信される。今のSUPER BEAVERの人気を考えれば、横浜アリーナ2デイズは即完売だろうし、バンドも満杯の観客の前で演奏したかったことだろう。コロナ禍ゆえの苦渋の選択だろうが、それならば最大限に間口を広げ、ファンはもちろんのこと、未知のリスナーに出会える可能性に活路を見出したのではないだろうか。実に彼ららしい英断である。

場内に入っても、観客が一人もいないアリーナはひんやりとした独特の空気が流れていた。正直に言うと、会場が大きいだけに寂しさは倍増する。

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開演20時、渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原”32才”広明(Dr)のメンバー4人を後方からライトで照らす幻想的な演出の中、ジャラーン!というギターの音色を皮切りに、「ひとりで生きていたならば」でスタート。無観客も影響しているのだろうか、歌声と演奏はクリアに響き渡り、歌詞の一語一句がより一層胸に沁み込んでくる。ミディアムな曲調から一転、藤原が激しいビートを刻むと、「突破口」へ。今年10月に出た最新シングル「突破口/自慢になりたい」収録曲にもかかわらず、既にアンセム感漂うオーラを放っていた。<今をやめない>と連呼する歌詞も、今を生きる多くの人たちの背中を押す応援歌のよう。

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「初の無料配信・・・ほんとのこと言いますと、無料ってどうなんだろうって。お金を取って然るべき活動をしていると思ってるから。ただ、今年は嫌なことの方がもしかしたら多かったかもしれない。だったら、年末の最後に良いことがあってもいいんじゃないのかって。広げたいのは認知ではなく、間口です。欲しいのはお金ではなく、あなたの時間でございます」と渋谷は長めのMCを挟む。個人的にも横浜アリーナで無観客生配信2デイズと聞いたときは半ば信じられなかった。けれど、ネガティヴな出来事があったなら、それを埋め合わせるだけじゃなく、補って余りあるほどのポジティヴな出来事で返したい。そのバンド側の心意気が何よりも嬉しい。

今年結成15周年で「メジャー再契約」を勝ち獲ったSUPER BEAVER。山あり谷ありのバンド人生においてもマイナスな事が起きたら、さらなるプラスを求めて奮起してきた軌跡がこうした行動を取らせるのだろう。彼らの歌詞と曲調に元気や勇気を貰うのは、そうした生き様が反映されているからに違いない。

「これが俺たちの闘い方です」と告げると、「正攻法」を披露。赤と緑のライトが鮮やかに照らされる中、骨太のバンド・アンサンブルを豪快に掻き鳴らす。だだっ広い横浜アリーナが、いつしかメンバー4人の熱量だけで覆い尽くされる圧倒的なパワーを感じた。無観客ではあるけれど、配信を観ている人たちの興奮した表情が脳裏に浮かんでくるようだった。

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「オイ!オイ!」と上杉が力強く掛け声と共に始まった「閃光」においては高まるエネルギーが雪ダルマ式に膨らみ、こちらに襲いかかってくる。その超前傾姿勢の演奏は眼前に観客がいるのではと錯覚を覚えるほど力がこもっていた。目の前のあなたに届けることを誰よりも大切にしてきたバンドが、カメラの向こうにあなたがいることを信じてプレイに没頭している。そこに迷いは微塵も感じられない。どんな状況だろうと、誠心誠意を尽くして、歌と演奏を届ける彼らがいた。

今年はアリーナツアーを含めて様々な計画を立てていたが、9割9分9厘頓挫したことを告げ、「最低だったこの1年の中で最高の瞬間を作れたら」と渋谷は語り、その後にカメラは無観客状態である横浜アリーナの全景を捉える。いい景色とは言い難いと苦笑いしつつ、一度当たったチケットを再抽選するのも気が引けるので、潔く無観客でやることを決意したと律儀に説明する渋谷。

そして、今はコール&レスポンスできないけれど、その瞬間さえも抱きしめて、いつかコール&レスポンスができる日を祈って「予感」へと繋ぐ。<楽しい予感のする方へ>の歌詞は至福の輝きをまとい、さらに“あなたの番です”と渋谷はマイクに手を添えて何度もカメラに差し出す場面もあった。

そして、「できればこの会場で一緒に歌いたかった曲」と前置きすると、「東京流星群」をプレイ。複数のミラーボールが会場全体をまさに流星のごとき照らす出し、メンバーも声を振り絞って「ウォー!ウォー!」と歌い上げる。姿は見えなくても、全国の津々浦々で最大級の大合唱を起きていたのは想像に難くない。

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それから「ハイライト」をやり終えた後、改めて応援してくれるファンや支えてくれるスタッフに感謝の言葉を述べ、「こんな形で横浜アリーナをやるとは思わなかったけど、こういう形でじゃなきゃ会えなかった出会いもあるんでしょう」と言い、最後に「人として」を6名のストリングス隊と共に演奏。凛とした曲調が壮大なスケール感で迫ってくる様は、言葉を失うほど感動的であった。曲の終わりに「鼻で笑われてからが勝負だと思ってます」と言い残し、深くお辞儀をする渋谷。全8曲というコンパクトな内容ではあったが、濃密な時を刻み付けたショウを観て、不屈のSUPER BEAVER魂に触れた気がした。ライブ前に抱いた寂しさは消し飛んだのは言うまでもない。何があってもブレず変わらずの筋金入りの「無敵さ」を身に付けたパフォーマンスに魅せられた。

文 / 荒金良介 撮影 / 青木カズロー

「SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP~ 全席空席、生配信渾身~@横浜アリーナ」
2020年12月9日

1.ひとりで生きていたならば
2.突破口
3.正攻法
4.閃光
5.予感
6.東京流星群
7.ハイライト
8.人として

リリース情報

2021年2月3日(水) リリース
New Album
「アイラヴユー」

【初回生産限定盤A(CD+BD)】 SRCL-11665~6  ¥4,500(税込)
<収録曲>
[ Disc1 / CD ]
<収録曲>
1.今夜だけ
2.ハイライト (ABEMA配信番組『主役の椅子はオレの椅子』主題歌)
3.突破口 (TVアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』第2クール オープニングテーマ)
4.mob
5.自慢になりたい
6.パラドックス
7.アイラヴユー
8.予感 -Album mix- (カンテレ・フジテレビ系 火曜よる9時連続ドラマ
『僕らは奇跡でできている』主題歌)
9.時代
10.ひとりで生きていたならば (映画『水上のフライト』主題歌)
11.さよなら絶望

[ Disc2 / 特典Blu-ray Disc ]
<収録内容>
-2020年12月9日 無観客生配信LIVE映像「SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP〜全席空席、生配信渾身〜 @横浜アリーナ」
-Album『アイラヴユー』制作ドキュメント映像

【初回生産限定盤B(CD+DVD)】 SRCL-11667~8 ¥4,000 (税込)
<収録曲>
[ Disc1 / CD ]
全11曲収録(通常盤、初回生産限定盤Aと共通)
[ Disc2 / 特典 DVD ]
<収録内容>
初回生産限定盤Aと共通

【通常盤(CD)】 SRCL-11669  ¥3,000(税込)
<収録曲>
全11曲収録(初回生産限定盤A、初回生産限定盤Bと共通)

『アイラヴユー』CD予約はコチラ
▼初回生産限定盤A
https://superbeaver.lnk.to/SRCL11665
▼期間生産限定盤B
https://superbeaver.lnk.to/SRCL11667
▼通常盤
https://superbeaver.lnk.to/SRCL11669

ライブ情報

SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP 〜 ラクダの決着、豊洲3本勝負! 〜
有観客でのワンマンライブにて開催!さらに、3公演ともに″無料生配信″も決定!
2021年1月15日(金)【東京都】豊洲PIT
2021年1月21日(木)【東京都】豊洲PIT
2021年1月27日(水)【東京都】豊洲PIT

SUPER BEAVER Official YouTube Channelで“無料生配信”!
■配信URL
SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP 〜 ラクダの決着、豊洲3本勝負! 〜
【Day1 / 1月15日(金)】

SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP 〜 ラクダの決着、豊洲3本勝負! 〜
【Day2 / 1月21日(木)】

SUPER BEAVER 15th Anniversary 都会のラクダSP 〜 ラクダの決着、豊洲3本勝負! 〜
【Day3 / 1月27日(水)】


SUPER BEAVER 『アイラヴユー』Release Tour 2021 〜 愛とラクダ、15周年ふりかけ 〜
リリースツアー第一弾としてZeppツアーの開催が決定!

2月3日(水)【東京都】 Zepp Tokyo
2月10日(水)【愛知県】 Zepp Nagoya
2月11日(木・祝)【愛知県】 Zepp Nagoya
2月19日(金)【大阪府】 Zepp Osaka Bayside
2月20日(土)【大阪府】 Zepp Osaka Bayside
2月28日(日)【福岡県】 Zepp Fukuoka
3月1日(月)【福岡県】 Zepp Fukuoka
3月5日(金)【北海道】 Zepp Sapporo
3月6日(土)【北海道】 Zepp Sapporo
3月11日(木)【神奈川】 KT Zepp Yokohama
3月12日(金)【東京都】 ZeppHaneda
※詳細はオフィシャルサイトにて

SUPER BEAVER

渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原“32才”広明(Dr)の4人によって2005年に東京で結成された。
2009年6月にEPICレコードジャパンよりシングル「深呼吸」でメジャーデビュー。
2011年に活動の場をメジャーからインディーズへと移し、年間100本以上のライブを実施。
2012年に自主レーベルI×L×P× RECORDSを立ち上げたのち、2013年にmurffin discs内のロックレーベル[NOiD]とタッグを組んでの活動をスタートさせた。2018年4月には初の東京・日本武道館ワンマンライブを開催。11月にはインディーズながらシングル「予感」がテレビドラマ『僕らは奇跡でできている』の主題歌に抜擢され話題を呼ぶ。
2019年11月に兵庫・ワールド記念ホールと2020年1月には東京・国立代々木競技場第一体育館で初のアリーナ単独公演を行った。
結成15周年を迎えた2020年、Sony Music Recordsと契約を結んだことを発表。約10年ぶりのメジャー再契約となる。5月27日に発売された『LIVE VIDEO 4 Tokai No Rakuda at 国立代々木競技場第一体育館』が6/8付オリコン週間総合音楽DVD・BDランキングにて第1位を記録。6月10日に発売された両A面シングル『ハイライト / ひとりで生きていたならば』の表題曲である「ハイライト」と「ひとりで生きていたならば」がiTunes ロックチャートにて1位と2位を獲得し、バンドの勢いがそのまま表れた結果となった。「ひとりで生きていたならば」が11月13日(金)より公開の中条あやみ主演映画『水上のフライト』の主題歌に起用される。10月21日にはメジャー再契約第2弾シングル『突破口 / 自慢になりたい』がリリース。表題曲「突破口」は10月2日(金)よりMBS,TBS,BS-TBS “アニメイズム” 枠にて 放送中のTVアニメ『ハイキュー!! TO THE TOP』第2クール オープニングテーマに起用されている。
今最も注目のロックバンド。

オフィシャルサイト
http://super-beaver.com

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