アニメ班のお仕事・編集後記  vol. 2

Column

WHAT’s IN? tokyo アニメ班のお仕事・編集後記【その2】

WHAT’s IN? tokyo アニメ班のお仕事・編集後記【その2】

WEBメディア「WHAT’s IN? tokyo」は、2021年1月にリニューアルを予定。これに伴い、「アニメ」ジャンルでは12月末日をもって新規記事の掲載が終了となります。これまで当サイトでアニメ関連記事を読んでくださった読者のみなさん、そして関係者のみなさん、今までどうもありがとうございました。

今回はこのタイミングで、「エンタメステーション」(旧サイト)時代より約4年の歳月で初の試みとしてスタッフの「編集後記」をご紹介。当サイトでアニメ・アニソン・声優の現場を追いかけてきた編集&ライター陣が、思い出の企画・取材を振り返ります。

アイキャッチデザイン / Studio MORROW


清水耕司(書籍編集・ライター)

撮影 / 小賀康子

デビュー10周年を迎えたKalafinaの胸中。3人の半年間に密着したドキュメンタリー映画、その「見応えありすぎ」な全貌を明かす

(2018年3月28日掲載)

2009年5月19日のクローズドライブで初めて見てから何度とインタビューさせていただいた3人と久しぶりの逢瀬、そして(やっぱり)解散間近だった、ということで、話を聞きながらも、そして聞いたあと今でも目を閉じると3人の笑顔がまぶたに浮かぶ貴重な時間でした。こちらを覚えてもらっていたのでめっちゃ盛り上がらせてもらったし、少しでも3人のワーキャーした顔を残したいと思いながら書いた原稿でした。億に一つ、ご本人達にこの想い伝われ!

【インタビュー】「男性がグッとくるようなエロいと思うところを目指して」 Minamiの新作『ハイスクールD×D HERO』OPはカッコよく&かわいく、ジャケでも魅力全開!

(2018年5月5日掲載)

いつ話を聞きに行っても、こちらの質問を真摯に受け止め、熟考してくださる栗林みな実(当時Minami)さん。それでいて話が面白いので、背筋を正しながらも楽しい時間なんですが、この記事、確か公開時は「おっぱい」の文字が見出しに入っていたような。その効果もありPV数が高かったと聞き、自分の力など取るに足らないことを思い知ったのでした。でも、前述のような取材“喜ばせ”な方なので、どんな形だろうとお話を読んでもらえたなら良かった。

彼女たちが可愛くてしょうがなかった─アニメ『BanG Dream!(バンドリ!)』“バトルもの”構想から始まった2nd Season誕生の舞台裏

(2019年8月29日掲載)

2nd Seasonと3rdの合間を縫って脚本家の綾奈ゆにこ先生にお話を伺った回。作品に対する溢れる愛とともに、シナリオメイキング術も読み取ることができるという前後編のロングインタビュー。しかも、その前に中村航先生と上松範康さんの対談+乱入/木谷高明会長というインタビュー(前編 / 後編)を受けてのものだったので、制作現場からビジネスまでを一気に取材し切った感はありました。

“なぜアニメ化するのか”を実感できた─ラブコメの真髄『ハイスコアガール』再検証。驚愕のラストから、待望の続章に向けて

(2018年12月27日掲載)

元々は松倉さん×鶴岡さんというWプロデューサー対談をとあるところでインタビューしたことから始まった、アニメ『ハイスコアガール』とのご縁。結果的に下村陽子さんに3回インタビューさせていただいたり(うち1回は当サイトでも)、果てにはアニメ『ハイスコアガール』はBD/DVDブックレット「大技林」を手がけることになったり(めちゃめちゃ大変だったけど)。珍しくコラム執筆を快諾したのも、その流れで制作の裏側を少し見聞きしていたからでしたが、おかげさまで、「熱い」「愛を感じる」といった感想をいただきました。『ハイスコアガール』は1・2期&OVAのどれも、スタッフさんの異常過ぎる愛に包まれたことで歴史に残るアニメになりました。さまざまな形で関われて本当に光栄です。

異世界デュエット緊急対談! デーモン閣下×宝野アリカ、アニソンから大相撲まで語りつくす「これで終わらせるのはもったいない」

(2020年5月11日掲載)

思い起こせば十数年前。『聖飢魔II 悪魔の逆襲』(ファミコンソフト)について取材申請したら、当時の制作に拘っていなかったので有益なコメントをできない旨の丁重なお断りをいただき。今回、晴れてデーモン閣下に取材できると思ったらリモート! だがしかし、画面からでも十二分に伝わってくる知性や、言葉の端々から感じさせる温厚さに惚れ直しました。アリカ様も何度か取材させていただいていることもあり、お二人の気品に当てられつつもフランクな空気感は心地良いものでした。次こそ閣下と対面インタビューを。

山下達也(ライター)

撮影 / 松浦文生

『Gのレコンギスタ』異例の全5部作リブートの理由 富野由悠季、『進撃の巨人』荒木哲郎と語りつくす“劇場版総集編”の面白さ

(2020年2月28日掲載)

WHAT’s IN? tokyoでは多くのガンダム関連取材をさせていただきましたが、その中で最も印象に残っているのがこの対談です。実は富野監督に取材するチャンスは他媒体でこれまで数度あったのですが、力不足を理由にお断りしていました。過去のインタビューや講演の内容などを理解する(分かった気になる?)のに2、3度読み返すのが定例になっていたため、理解力、対応力の点で自分には無理だろうな、と。でも『Gのレコンギスタ』という作品がとても好きだったこと、荒木監督との対談なら自分がダイレクトにやり取りするわけではないということで(結局、直接いろいろ聞いてしまったのですが)、やらせていただくことを決意。取材前日に緊張してソワソワしてしまうなんて初めての体験でした。

「原作があるなら最後までアニメ化したい」 アニメ「〈物語〉シリーズ」の10年を総監督・新房昭之が振り返る

(2019年5月18日掲載)

このインタビュー、しれっとまとめていますが、実は新房監督行きつけの飲み屋さんで実施。これまでも変わった取材はたくさんやってきているのですが、のっけから酒が入る取材は初めてでしたね(笑)。終盤は酔っぱらって記憶も曖昧になっているのですが、終電を越えて書き切れないお話、書けないお話、いろいろ聞かせていただきました。そして次回作(オフシーズン? それともモンスターシーズン?)はいつになるかな?と思っていたら、まさかの「美少年」シリーズのテレビアニメ化が発表。楽しみですね。でも「物語」シリーズの新作も待っていますよ!

その「クソ」は「コヤシ」となる─TVアニメ『ポプテピピック』総括レビュー

(2018年4月17日掲載)

毎週繰り広げられる“掟破り”に困惑しつつもゲラゲラ笑って観賞していた“クソアニメ”こと『ポプテピピック』。この記事は『この「クソ」は、実は「コヤシ」なのだ』というフレーズを思いついて、一晩で一気に書き上げました。編集部にもそこを拾ってタイトルにしてもらえて満足。第2期、やんないかな?(TVスペシャルの花澤香菜さん、最高でしたね!)

『まどマギ』が“平成最大のキセキ”となった理由。オリジナル作品復権の一年…平成23年(2011年)のアニメを振り返る

(2019年4月20日掲載)

編集部から「平成振り返り」企画のオファーをいただき、ほかの人に取られる前に平成23年(2011年)をやらせてくれと即答しました。『魔法少女まどか☆マギカ』、『TIGER & BUNNY』、『STEINS;GATE』、『Fate/Zero』……いや、この年は本当にすごかった。まさに奇跡ですよ。現実では日本中が悲しみに包まれたつらい1年だったのですが、それだけにアニメに救われたな、と。こういうお祭りみたいなアニメイヤーがまたくるといいなって思っています。そして明坂聡美さん、いらんこと書いてすみませんでした(苦笑)。

阿部美香(ライター)

続きが待てないストーリー、ピーキーな画風…異例だらけで実現する面白さ、アニメ『GREAT PRETENDER』鏑木ひろ監督に聞く

(2020年6月25日掲載)

今年も面白いTVアニメシリーズはたくさんありましたが、2020年、自信を持ってオススメできるイチオシが「グレプリ」こと『GREAT PRETENDER』。取材前、フラットな目線で試写を拝見したら……「やだこれ、めっちゃ面白い!」と一瞬で心を掴まれ、ワクワクしながらインタビュー現場に向かった覚えがあります。鏑木監督はとても気さくな方で、けっこうぶっちゃけトークをしてくださったのも楽しかった。印象的だったのは、取材中何度も、特化した個性の表現を示すときに「ピーキー」というワードを使われていたこと! 監督が単に車やバイク好きなのかも知れないですが、“『AKIRA』すげー!”をリアルに通ってきた人間としては、2020年に聞く「ピーキー」は改めて新鮮で、「分かる!」と、心の中でめっちゃ頷かせてもらってました。この取材では序盤のほんのさわりの話まででしたが、作品は中盤~終盤もずっと面白いのでぜひ! ローラン、絶対幸せになれよ!

一見地味そう?→かなりの良作でした 大学駅伝アニメ『風が強く吹いている』、完結した今からでも全話観てほしい理由

(2019年5月4日掲載)

「もう、題材の好き嫌いは置いておいて、このアニメだけはどうしても観て欲しい!」という使命感に駆られて書かせてもらった、わがままなレビューです。文字量の都合もあって、キャスト陣の素晴らしい演技については少ししか触れられなかったのですが、声優さんひとりひとりの観どころ・聴きどころ、心を動かされた名場面を挙げていったら、おそらくこの文字量の数倍は書けそうなんだけどな……と、執筆中のPCの前で独りごちていたことを思い出します。今もdアニメストアなどのサブスクでイッキ見可能なので、ぜひぜひ。

撮影 / 樋口 涼

たった一言のセリフにこそ宿る魂。櫻井孝宏、中国発の超絶クオリティアニメ『羅小黒戦記』吹き替え版の熱演を語る

(2020年11月6日掲載)

お会いするたびにその自然体な姿が、人としてとても素敵な櫻井さん。誰もが認めるオールラウンダーとしての実力があり、取材では飄々とした雰囲気をユーモアを交えて醸し出しながらも、こちらの求める答えを敏感に察して、絶妙な言葉のチョイスと納得の表現力でハッとさせてくれる方。この取材で改めてその凄さを感じました。何より櫻井さんへの取材が決まったとき、男性声優にそれほど詳しくないはずの編集部Yくんが「櫻井孝宏さんにインタビューができますよ!」と小躍りしていたのを思い出します(笑)。ちなみにそんな櫻井さんについて、連載「今、知っておくべき注目声優を解説します!」で、いろいろ勝手に書き散らかしてしまって本当に申し訳ありません!と底辺ライターとしては深謝するしかないのですが……気になる声優さんを何人も紹介させていただいたこの連載は、“声優さんってやっぱり凄い!”を、私自身が様々な角度から再認識できた、ありがたい場でもありました。

撮影 / 増永彩子

『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System』特集(vol.1 / vol.2 / vol.3 / vol.4

(2019年1月~3月掲載)

当サイトでは私も初の大特集経験だったこともあり、とても印象的な企画。作品をずっと追い掛けていけるアニメ専門媒体と違って、単発で、しかも長期に渡るシリーズ物についてインタビューするのは、どうしても“にわか”感が拭えず、取材する側としては非常に怖く、緊張するものなのですが、皆さんがフレンドリーにキャッチーなお話をしてくださってホッとしたことを覚えています。塩谷監督の『PSYCHO-PASS』愛と画作りのこだわりっぷりにも感嘆させられました。佐倉さん、野島さんには制服ショットまで撮影させていただいて、まぁ素敵だったこと! ちなみに、写真で野島さんが手にしている「ドミネーター」は、これまた編集者Yくんが張り切って用意してきた私物だったことを、ここに記しておきます(笑)。

撮影 / 増田慶

Production I.G・石川光久が語る『攻殻機動隊』(前編 / 後編

(2015年8月掲載)

5年前の古い記事で恐縮ですが、旧エンタメステーション時代、私が一番最初に取材したのがおそらくこれ。押井守作品に馴染みが深く(ファンやマニアと口にするのは、知識量からするとさすがにおこがましいっす!)、黄瀬和哉さん、神山健治さんの作品にも衝撃を受けてきた自分にとっては、Production I.Gはやはり特別なアニメスタジオで、『攻殻機動隊』シリーズも特別な存在。直接、石川光久さんにインタビューさせていただいたのもこれが初めてだったので、こうして『攻殻』を振り返るお話が聞けたのは、個人的にも貴重だったなと。話が広範囲に渡ったため、『攻殻』マニアの方には今さらなエピソードも多かったとは思いますが、そこはお許しいただければ。インタビュー後編の終盤でシリーズの今後について伺った時、石川さんは「この作品は、今まで結果として世界的な評価を受けていましたが、次は意識的に世界のファンに向けた挑戦をしなければならない」とおっしゃっていました。そして、『攻殻』の本質は“魂”=“ゴースト”にあるのだと。それから5年後、新要素をモリモリにした初の3DCGアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』(シーズン1)が登場したことを思うと、なかなか感慨深いです。『攻殻機動隊 SAC_2045』シーズン2への期待を込めながら、過去の『攻殻』シリーズにも今一度、皆さんに触れていただけると嬉しいです。

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