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『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』で楽曲とともに蘇る思い出! 「KH」ファン必見のオリジナルストーリーにも注目

『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』で楽曲とともに蘇る思い出! 「KH」ファン必見のオリジナルストーリーにも注目

「KINGDOM HEARTS(キングダム ハーツ/KH)」シリーズのリズムアクションゲーム『KINGDOM HEARTS Melody of Memory(キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー/『KHMoM』)』が、2020年11月11日に発売された。

過去シリーズの物語を振り返りつつ、数少ないオリジナルの展開も用意されている本作は、これまでの「KH」同様、ハマり込んでしまうこと間違いなし。むしろ、音ゲー感覚でシリーズの中でもとても気軽にプレイできるため、時間があるとついつい起動してしまういい意味での恐ろしさもある。本記事では、筆者がハマってしまった内容や、注目の楽曲を紹介、攻略要素に一歩踏み込んだ内容をお届けする。

文 / たく坊


前回の記事はこちら
『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』音楽で彩るソラたちの世界。「KH」×音ゲーを楽しもう!

『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』音楽で彩るソラたちの世界。「KH」×音ゲーを楽しもう!

2020.12.08

『KHMoM』のここがハマる! 次々と解放されていく要素

本作では、主に“ワールドトリップ”というモードを進めることで、新たな楽曲を遊ぶことができる。解放した楽曲は、自由に遊べるモード“ミュージックセレクト”で遊べるようになるため、まずは“ワールドトリップ”をクリアしていく必要があるとうわけだ。

新たな曲と言っても、過去の「KH」シリーズでも聞くことができる楽曲である。過去シリーズをプレイしてから時間が経っている人は思い出を懐かしみ、最近プレイしはじめた人も「このBGM聴いたな」と振り返るのもいいだろう。

▲『KH 2』はシリーズの中でも大きく人気のある作品のひとつ。前作『KH』から成長したソラやリクに加え、まだ謎だったXIII機関のメンバーも続々と登場する

“ワールドトリップ”については前回の記事を参考にしてもらうとして、本項ではそのやり込み要素について紹介していこう。ゲームを進めていくにつれて、楽曲だけでなく、さまざまな要素が解放される。ひとつは、プレイヤーが操作できるキャラクターを選ぶ“パーティー”だ。

▲“パーティー”は、メニュー画面、もしくは楽曲に挑戦する前に変更できる

プレイヤーが操作できるキャラクターは、“パーティー”で変更できる。キャラクター1人(1体)ずつの変更はできず、3人1組の固定された“パーティー”ごとで変更可能となっている。“ワールドトリップ”を進めることで“パーティー”は次々と解放されていき、初期状態ではソラ、ドラルド、グーフィの“パーティー:ORIGINAL”のみ使用可能だが、他にもロクサス、シオン、アクセルの“パーティー:DAYS”、ヴェントゥス、テラ、アクアの“パーティー:BBS”などが使用できるようになる。パーティーごとによる能力の差異はないが、アビリティの見た目が異なり、例えばラストアルカナムやブリザガなど変化がみられる。

▲楽曲ごとに原作を意識したパーティーを選ぶもよし、お気に入りのパーティーをずっと使い続けるもよし、プレイヤーの好みに合わせて選択しよう。

次に“レベル”についてだが、本作では楽曲を遊ぶたびにEXP(経験値)を獲得でき、EXPを一定以上獲得すればレベルアップし、HP、攻撃力、防御力が上昇する。これは一種の音ゲー初心者救済措置のようなもので、レベルを上げればプレイ中にタイミングをミスし続けてもHPがゼロになりにくくなる。そのため、難しくてクリアできない楽曲でも、レベルを上げてから挑戦することで、やっていくうちにクリアできる可能性は大いにある。リズムゲームが苦手な人でも安心だし、なにより原作がRPGなので、こういった要素があるのはファンとしてうれしいところだ。

▲単純に楽曲をプレイしていけば、レベルが上がっていく。リズムアクションというジャンルながら、成長要素もしっかり搭載されている。なお、レベルはパーティーごとに別々の扱いだ

最後に、筆者が特にはまり込んでしまった“メモリアルシアター”。こちらは、リズムゲームとはまったく関係ないところだが、「KH」のストーリーが詰まった映像をキャラクターごとに楽しめるギャラリー要素である。楽曲をクリアすると解放される“メモリアルシアター”は、“ミュージアム”から鑑賞できる。

観られるのはソラやリク、カイリ、シオン、ナミネといった主要メンバーそれぞれにフィーチャーしたムービーで、シリーズの物語を振り返ることも可能。ソラとリクを心配するカイリ、ロクサスと出会い心を通わせていくシオン。原作ファンであれば、一通り見るだけで思わず涙を流してしまうことだろう。

▲メモリアルシアターでは、キャラクターに声は付いていない。過去シリーズのストーリーを知らない人は、“ワールドトリップ”を遊んでから見るとわかりやすいだろう

なお、“ワールドトリップ”の終盤では、過去の「KH」の振り返りだけでなく、オリジナルのストーリーが展開されていく。ネタバレのため詳細は避けるが、「KH」のストーリーをすべてチェックしたい人は、本作のプレイを特にオススメする。

注目の楽曲を紹介、あなたのお気に入りも収録されている!?

本作では、約140曲もの楽曲が収録されているとのこと。せっかくなので筆者の好みではあるが、おすすめの楽曲もいくつか紹介しよう。

ひとつ目は、『ライオン・キング』のワールド“プライド・ランド”の戦闘曲「Savannah Pride」。『ライオン・キング』の主人公“シンバ”が仲間として登場する、筆者がもっとも気に入っているワールドの楽曲だ。

▲プレイ中、ディズニー作品よりゲストキャラクターがパーティーに参加してくれる場合もある。“プライド・ランド”ではシンバが加入する

サバンナにマッチした特徴的な楽曲なのだが、過去シリーズではとにかく広いマップが印象的で、ステージの広さで迷子になり、「Savannah Pride」を聴き続けたプレイヤーもいるのではないだろうか。本作では、リズムに合わせてグライドをするノーツに特徴があり、ロングノーツ(グライド)を行いながら攻撃するタイミングも存在する。他とは違った楽曲のリズムとなっているので、クリアが難しい人は、まず楽曲になれることが重要だ。

ふたつ目は、『KH 2』から登場し、シリーズおなじみとなった「Rowdy Rumble」。「ここで使われたよね」という明確な思い出ではなく、「よく聴いたな、これ」と誰もが思い出す楽曲である。ボス戦で言うと、“ピート”と戦闘する時に流れる楽曲でもある。

▲「Rowdy Rumble」は、『358/2 Days』や『BbS』などでよく聴いたBGMだ

本作の最高難易度プラウドは、さらに11~15の細かい難易度が設定されているが、「Rowdy Rumble」は難易度が13と、プラウドの中でも中堅ほどの難しさ。序盤から終盤にかけて、徐々にノーツが難しくなっていく。最初は特徴のある三拍子に合わせてノーツが流れてくる連打系のものだが、後半はそれに合わせて、同時押しも必要。バタバタとしてリズムの楽曲ならではの楽しみを味わえる一曲となっている。

3つ目は、『チェイン オブ メモリーズ(COM)』や『KH2』で流れる「The 13th Struggle」。シリーズ通しての敵対組織“XIII機関”と対峙した時のBGMだ。プラウドでの難易度は、最高難易度の15。XIII機関はソラたちと対峙する敵の中でも重要な存在のため、XIII機関の強さや設定と合わせて筆者の記憶に深く刻まれた楽曲でもある。

▲アクセルやラクシーヌなど、XIII機関との対決を思い出させる曲。まだ、XIII機関の掘り下げが少なかった時代からある曲だ

プラウド最高難易度である15という数値も、XIII機関と同じく攻略に一癖あることを表している。連打ノーツ、そこに時折混ざるアビリティ、ロングノーツと通常ノーツが同時に流れてくるなど、本作の難しい要素が詰まった一曲だ。向かってくる敵も“ダスク”をはじめとした“ノーバディ”系の敵なのも、XIII機関とのつながりを感じでファンの心をくすぐってくる。オンライン対戦を行う場合は、対戦相手が選んだ楽曲もプレイする機会があるため、「The 13th Struggle」を練習しておいて損はないだろう。

4つ目は、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のワールド“ハロウィンタウン”の「This is Halloween」。この曲に関しては、思い出というより筆者の好みの割合が高い楽曲。「KH」では、ワールドによってソラたちの見た目が変わることも特徴なのだが、筆者は“ハロウィンタウン”か“スペース・パラノイド”の衣装が好みなのである。

▲ノーツとして登場する敵は“ハロウィンタウン”でのみ登場するハートレスだ

“ワールドトリップ”の序盤で遊べる楽曲であり、難易度はそこまで高くない。背景もハロウィンタウンらしい、パンプキンやくねくねとした建物がズラリと並んでいる。楽曲もさることながら、遊んで、聴いて、見て、さまざまな面で楽しい楽曲となっている。

他にも、オリンポスコロシアムの「Go for It!」や『358/2 Days』の「Vector to the Heavens」など、戦闘時の印象的な楽曲、思い出の名曲など本作屈指の楽曲が勢ぞろいとなっている。聴きながら思い出に浸るもよし、とにかくハイスコアを目指してプレイするもよし、いろいろな遊び方で本作を遊びつくそう。

▲残念ながら、本作ではキャラクターの衣装変更は行われない。過去の衣装は、ミュージアムでチェック可能だ

初心者から上級者まで幅広く楽しめる理由

これまでの物語を振り返りながら楽曲を楽しめる本作だが、「『KH』シリーズは好きだけど、リズムゲームは苦手……」という人がいるとするならば、その心配はまったく不要である。さらに言えば、シリーズを知らない人でも、本作のストーリーはこれまでのストーリー展開を網羅しているので、シリーズ入門として遊ぶこともできるとも言えるだろう。

まず、ビギナー、スタンダード、プラウドという3つの難易度で遊ぶことができる。楽曲を選ぶたびに3つのうちいずれかを選択できるので、リズムゲー初心者はビギナーで遊び続けたり、難しい曲はスタンダードで、それ以外はプラウドで遊んだりと、自分にあった難しさでゲームを楽しめるようになっている。

▲腕に自信がある人は、最初からプラウドを選択してもよい。“ワールドトリップ”を進めて楽曲の解放や物語を進めるだけであれば、難易度は特に関係がない

次に、アイテムが存在する点。ポーション、メガポーション、ドロップアップ、EXPアップ、キングスコールの5つをプレイ時に使用できる。ポーション、メガポーションは、HPが一定数減ると自動的に使用するもので、何度も失敗してしまうような自信のない楽曲に合わせて使うことも可能だ。

ドロップアップ、EXPアップは、直接プレイに影響を与えるものではないが、ドロップアップは次のアイテム獲得の確率が上がり、EXPアップは本記事冒頭で記述した“レベル”を上げやすくなり、次の成功につながるのだ。キングスコールはパーティーに4人目のメンバー“王様”が加わり、HPの回復やスコアのボーナスなどの恩恵を得られる。ハイスコアを狙う際に使えば、自分の実力以上のスコアを得られるアイテムとなっている。

▲王様が入ったパーティーは、パーティーメンバーと交代して攻撃を行う。原作でも、普段から一緒にいるキャラクターではないため、なかなか見られない光景だ

上記のアイテムは、“アイテム合成”で作成できるので、たとえアイテムを使い倒してしまったとしても補充が可能だ。使わないで気を落としてしまうくらいなら、迷わず使って、楽曲のクリアを目指していこう。

リズムゲー初心者向けの要素を紹介したが、最後に上級者が楽しめる要素であるオンライン対戦を紹介する。1人用のリズムゲームでは物足りない、そんな人におあつらえ向きなのは“ミュージアム”によるアチーブメントの収集や、“バーサスモード”によるオンライン対戦だ。

▲特定の条件を達成すると、アチーブメントを獲得できる。ミュージアムでは、一覧と、一部のアチーブメントのヒントを閲覧できる。

オンライン対戦は前回の記事でも紹介したが、対戦相手とお互いに楽曲をひとつ選択し、どちらかの曲に挑戦。お互いのスコアを競うモードとなっている。1人プレイで高いスコアをとれても、妨害行為や対戦という緊張から同じスコアをとれるとは限らない。リズムゲームに慣れた人は、対戦で腕を競うことができるのも、本作のおもしろいところだ。

「KH」シリーズ初心者でもストーリーを楽しめるし、リズムゲーム初心者でもアイテムを使える、上級者でもオンライン対戦で腕を競えるという、誰でも遊べるのがこの『KHMoM』なのである。シリーズファンならストーリー面と楽曲面で楽しめること間違いなし、シリーズ初心者は本作で過去のストーリーを一通り見られるお得な作品。購入を検討しているなら、ぜひプレイしていただきたい1本だ。

▲トップ画面で各パーティーが映るシーンをずっと眺める筆者

フォトギャラリー

■タイトル:KINGDOM HEARTS Melody of Memory <キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー>
■対応機種:PlayStation®4/Nintendo Switch™/Xbox One
■ジャンル:リズムアクション
■プレイ人数:1~2人
■発売日発売中(2020年11月11日)
■価格:6,800円+税

『KINGDOM HEARTS Melody of Memory』オフィシャルサイト
https://www.jp.square-enix.com/kingdom/kh_mom/

「KINGDOM HEARTS」オフィシャルTwitter
https://mobile.twitter.com/_KINGDOMHEARTS

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