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ゲームのことがもっと好きになる! いまXbox Series X|Sを買うべき5つの理由

ゲームのことがもっと好きになる! いまXbox Series X|Sを買うべき5つの理由

2020年11月10日、マイクロソフトによるXbox第4世代ゲーム機、Xbox Series XとXbox Series Sが発売されたわけだが、最初にはっきりと断言しておこう。ゲームファンを名乗るなら、Xbox Series X|Sは絶対に持っておくべきハードである。筆者はかつてXbox雑誌の編集長をやっていたので「だからそう思うんだろ?」なんて勘ぐられそうだが、決してそういうわけではない(はず)。なぜ買うべきなのが、その理由を5項目に分けて語っていきたいと思う。

文 / 松井ムネタツ


日本におけるXboxの歴史を軽く振り返ってみる

振り返れば初代Xbox(2002年発売)は「デカい!」だの何だの言われて日本ではあまり普及せずだった。その次のXbox 360(2005年発売)は、PS3より1年先行して発売されたことが大きなアドバンデージとなり、日本向けタイトルが多数リリースされて国内100万台も突破した。

この勢いなら次は……と思っていたところで発売されたのが3世代目となるXbox One。これが日本において大きなつまずきとなった。欧米より10ヶ月も遅れての日本発売となってしまったのである。初代Xboxのときは約3ヶ月遅れ、Xbox 360では2週間遅れと、欧米との発売時期がどんどん近づいていたのにもかかわらず、Xbox Oneでは10ヶ月も遅れたのだ。Xbox 360で熱狂していたファンはどんどん離れ、PS4に流れてしまった。

▲2013年11月22日、アメリカ・ニューヨークで行われたXbox One発売イベント

こうなってくると、そもそも4世代目のXboxは日本で発売されるのだろうか?なんていう不安すらあった。日本のXboxユーザーは海外版ゲームソフトも積極的に輸入していたので、最悪本体もそれで手に入れなければならないのかなあ、なんていう覚悟も正直していた。

ところが!だ。マイクロソフトはついに日本で本気を出してくれた。Xbox Series X|Sの海外発売日が2020年11月と発表された際、日本でも同じく11月に発売すると告知されたのである。最終的には欧米と同じ11月10日になったのだ。

発売日を迎えると、あちこちからXbox Series X|Sの素晴らしさに感動した声があがってきた。今まで足を踏み入れたことがない、新しいステージに降り立ったようなゲーム体験を感じさせてくれるハードだったからだ。

筆者はXbox Series X|Sを今こそ体験すべき理由が5つあると思っている。その理由をひとつずつ紹介・解説していこう。

遊び放題のゲームサブスク
Xbox Game Passがすごい!

なんと言っても目玉はXbox Game Passだろう。コチラの記事で詳細は触れているが、月額850円でトータル270タイトルほどが遊び放題になるサブスクリプションサービスである。マイクロソフトから発売されるXboxタイトルは発売日と同時にXbox Game Pass入りするので、決して古いゲームばかりではない。正直、このサービスにあるゲームを遊んでいるだけで一生楽しめるんじゃないかと錯覚するほど。いや、本当に錯覚ではなく、おそらく事実であろう。そのくらい充実したサービスなのである。

このサービスの注目ポイントは、インディータイトルも豊富に取り揃えている点にある。普段なかなかプレイしないようなインディーゲームでも、Xbox Game Passに入っているタイトルなら「タダ同然だし、ちょっと遊んでみるか」とダウンロードしてみることも多くなる。それで実際に遊んでみたら……これがめっちゃ面白くて大ハマりした!なんて報告、日本はもちろん世界中から聞こえてくる。そんな今まで遊んでこなかった新しいゲームとの出会いの場でもあるのだ。これこそがXbox Game Passの醍醐味であり真骨頂と言っていいだろう。

▲2020年11月10日(Xbox Series X|S発売日)にEA Playというサービスが統合され、Xbox Game Passで遊べるタイトルが一気に増えた

さらに2020年9月23日にはマイクロソフトによるZeniMax Mediaの買収が発表された。ZeniMax Mediaとはべセスダ・ソフトワークスの親会社で、これが何を意味するのかというと今後『フォールアウト』も『エルダー・スクロールズ』も『DOOM』もXbox傘下のタイトルになり、これらの新作がリリースされたときは、すぐXbox Game Passで遊べるようになるだろう。

筆者としては、Xbox Live(マルチプレイヤー機能など)とXbox Game Pass for PCもセットになった全部入りのXbox Game Pass Ultimate(月額1,100円)をプッシュしたい。後述するProject xCloudも含まれるので、どうせならUltimateに入っておいたほうがいいだろう。

いろんなゲームをすいすい渡り歩ける!
クイックレジュームが超便利!

Xbox Series X|Sならではの機能、クイックレジュームがじつは超絶便利だ。すべてのゲームに対応しているわけではないのだが、じつに罪づくりなシステムなのである。

ゲームプレイ途中の状態をまるっと保存してくれて、次にまた遊ぶときにその場所から再開となる便利な機能。これのおかげで、ゲームとゲームをすいすい行き来できる。たとえばAというゲームのボス戦で詰まったら、Bというドライブゲームをプレイすることで気分転換、なんてことが快適にできる。Bで走行中に「あっ、さっきまで遊んでいたAのボスは、もしかしたらこうやれば倒せるかも!」とひらめいたら、すかさずAに行く。Aに切り替えると、ロード時間をほとんど感じることもなく切り替えられて、ボスにやられてリスタートした直後の場面から再開できる……といった具合だ。ここでまたBに戻れば、さっきのドライブの続きから始めることができるのである。

▲クイックレジュームに対応していると、そのゲームに戻るとき右上に「QUICK RESUME」の文字が表示される

これにより何が起こっているのかというと、ゲームプレイ時間が今までより長くなる。簡単にゲーム間を行き来できるので、ちょっと遊んだらこっち、その次はこっち……と、ついついアレコレ遊んでしまう。ああ困った、どうしよう(嬉)。

4世代すべてのXboxタイトルが遊べる!
下位互換タイトルも自動的にアップグレード

初代Xbox、Xbox 360、Xbox One、そしてXbox Series X|Sとすべての世代のゲームをプレイすることができるのも大きな特徴であろう。正確には下位互換プログラムに対応したものだけなので、すべてのタイトルが稼働するわけではない。とくに初代Xboxタイトルは本当にごく一部だし、Xbox 360も日本でしか発売されていないタイトルの多くは未対応だったりもする。それでも「思い出の過去作が現行ハードで遊べる」という事実は大きい。

▲Xbox 360の傑作『アランウェイク』も下位互換で遊べるタイトルのひとつ

さらに過去タイトルはそのまま動くだけでなく、Auto HDR機能や一部タイトルでフレームレートを2倍にする技術などが投入されており、旧世代Xboxタイトルもよりキレイなグラフィックで遊ぶことができるのだ。たとえば初代Xboxで発売された『パンツァードラグーン オルタ』。Xbox Oneで互換されたときもXbox One X対応で4Kになり、「うひゃあキレイ!」だったが、Xbox Series X|SではAuto HDR機能により色彩の深みが増した。ここまでくるともうリマスター版である。自動的にリマスター版にしてしまう、トンデモ技術が詰まったスゴいハードなのだ。

▲初代Xboxの『パンツァードラグーンオルタ』はリメイク版かと見間違えるほどの美しさ

互換で言うと、Xbox Oneのコントローラーはすべて使える点も注目したい。個人的には使い慣れたアーケードコントローラーがそのまま使えるのはとても嬉しい(アケコンも結構高いし……)。

ソリッドな直方体デザインが
超かっこいい!

Xbox Series Xという名称が発表されたのは2019年12月13日。同時にそのデザインも発表された。四角い直方体のソリッドなデザインがゲームファンのあいだで大きな話題を呼んだ。「パソコンだな」「灰皿みたい」「加湿器にも見える」などさんざんな言われ方をしたものだ。

▲Xbox Series X

それが、実際に発売されて実物を手にしたユーザーたちの反応はどうだ。これが猛烈に大好評なのである。友人の女性ゲーマーは「本当にかっこいい……」とメチャうっとりしていた。これぞ一目惚れ。完全に目がハートである。この年末年始、Xbox Series Xがモテアイテムになりそうな予感すらある。

さらに発売日、筆者のところにとあるゲームメーカーの役員から「Xbox Series X、メチャクチャかっこいいじゃないですか!」とわざわざ電話があった。言いたいことはそれだけですぐ電話は切れてしまったのだが、このカッコよさを誰かに伝えたくなるほどだったのである。

さらにXbox Series Sはどうだ。Xbox史上もっとも小さいサイズ、この小ささは何と比べたらいいのだろうかと思い、箱ティッシュと比べてみたのだがいかがだろうか。このコンパクトさ。マジすごい。

▲Xbox Series Sとティッシュの箱を並べて撮影。体積を計算したらほぼ同じだった

Xbox Series Sは、Series Xと比べてストレージの容量が少なかったりディスクドライブがなかったり4Kのゲームプレイに対応していなかったりするが、何と言っても2万9,980円(税別)という超お買い得価格は見逃せない。最新の据置家庭用ゲーム機がロンチ時でこのお値段なのは今どき超破格だ。筆者もXとSのどっちを買うか散々迷ったが、「迷ったら両方!」の信念(?)のもと、ふたつともゲットした。

おかげさまでリビングと仕事部屋、それぞれで快適なXbox Series X|Sライフを送っている。

ハードがなくてもスマホでXboxゲームが遊べる!
Project xCloudがスゴい!

そしてマイクロソフトのさらなる戦略のひとつ、Project xCloudについて説明しよう。これは2021年春に正式サービス開始を予定しているクラウドゲーミングサービスだ。

これは、Xbox Game Pass Ultimeteに付随するサービスのひとつで、スマートフォンやタブレットでXbox Game Pass対応タイトルをストリーミングプレイできるというもの。このサービスのキモは、自宅のXboxを遠隔操作してスマホ上で遊ぶリモートプレイでなく、クラウドゲーミングサービスであるという点にある。つまり極端な話、Xboxを持っていなくてもこのサービスに加入すればスマホでXbox Game Passタイトルが遊べてしまうのである。いやこれすごくない? いつでもどこでも『Forza Horizon 4』や『Gears 5』が遊べてしまうだなんて。自宅のXbox本体でそのゲームを遊んでいる場合はセーブデータが共用されるので、ホントにマジ便利なサービスと言えよう。

日本でのサービスは2020年12月現在ベータテスト中で、2021年春に正式サービスを予定している。

とまあ、今こそ体験すべき5つの理由をまとめてみたわけだが、皆さんにこのスゴさが伝わっただろうか。ゲームファンのために作られたハードなので、遊べば遊ぶほどその快適さがわかるはずだ。

まだ当面入手しづらい状況だが、店頭でネット通販で見かけたら迷わず買って遊んでみてほしい。


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