LIVE SHUTTLE  vol. 436

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櫻坂46 “デビューカウントダウンライブ!! ”。3人のセンターでそれぞれのカラーを表現。櫻坂46を鮮明に印象づけた夜を振り返る。

櫻坂46 “デビューカウントダウンライブ!! ”。3人のセンターでそれぞれのカラーを表現。櫻坂46を鮮明に印象づけた夜を振り返る。

欅坂46のラストライブから2ヵ月。10月14日から新たなグループ名での活動をスタートさせた櫻坂46が、1stシングル「Nobody’s fault」のリリース日の前日である12月8日(火)に「櫻坂46 デビューカウントダウンライブ!!」を無観客で開催。2016年3月17日に欅坂46が初単独ライブ『欅坂46 生中継! デビューカウントダウンライブ!!』を行った場所と同じ東京国際フォーラムから全国117の映画館にライブビューイングとして上映した。

ライブはキャプテンを務める菅井友香の欅坂46としての最後のあいさつの映像からスタートした。映像の舞台は、『THE LAST LIVE』が行われた国立代々木競技場第一体育館から、「Nobody’s fault」のMV撮影が行われた新潟の佐渡ヶ島へと移っていく。渋谷からは遠く離れた場所だ。そして、「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」のロケ地である奥多摩のダムや「Buddies」で新宿で踊るメンバーの映像をバックに、森田ひかるが手紙を読むように「久しぶり。元気にしてる?」と語りはじめ、「顔をあげて一歩ずつ、一緒に歩いていこう。うん、決めた。きっと、絶対に会おう。櫻坂を登った、その先で」と決意を表明。

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そして、新たな「OVERTURE」が流れる中、ステージの上に組まれたやぐらに立つ14人のメンバーが見えた。1曲目は森田がのちのMCで「感情的でメッセージ性の強い楽曲を歌っています」と解説した「Nobody’s fault」。欅坂の『THE LAST LIVE』の最後に披露した、櫻坂の始まりの曲。森田はさまざまな感情で縛られた鎖を振り解くかのように高く飛翔し、手で作った三角の窓から真っ直ぐにこちらを見つめた。続く、「ブルームーンキス」は画面が青に染まり、巨大な月や星々をバックにパフォーマンス。キメの多いビートと身体の動きをカチッと合わせながらも、肩から腰、腰から足元と身体をウェーヴさせる、硬軟織り交ぜた難易度の高いダンスをこなしながら、センターの森田の「あ、キスしちゃった」というセリフがあり、土生瑞穂と守屋茜、松田里奈と武元唯衣がハグするなど、恋愛模様も表現。また、小林由依から小池美波、尾関梨香から大園玲へとソロパートもふんだんにあり、“全員で楽曲を届ける”という姿勢も十分に感じた。「最終の地下鉄に乗って」では森田と小池をはじめ、それぞれがペアになって手をつなぎ、腰に手を置いて踊りつつ、一人一人が違う表情を浮かべていたのが印象的だった。そこには、メンバーと同じように、みんなにも楽曲を自由な解釈で捉えてほしいという気持ちが込められていたように思う。

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森田チームから藤吉夏鈴チームへ。藤吉チームの3列目の6人がダンスで熱気とスピード感を上げていった。タッティングのように腕や手を使ったダンスなのだが、動きが明らからに速い。R&Bのような追っかけコーラスとダンスビートが融合した「Plastic regret」から「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」へ。「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」では、円になって寝ているメンバーの周りを藤吉が一周し、何かに夢中になるという気持ちと笑顔を伝染させた。藤吉チームはトップスは黒、スカートは白、ブーツは黒というモノトーンのスタイルとなっており、丸く大きく広がるプリーツスカートの使い方がうまく、映像的にも美しくて綺麗だった。

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壮大なオーケストレーションと大自然の映像をバックに登場したのは山﨑天チームの3列目の6人。守屋麗奈を先頭にやぐらの下で整列して足踏みをしながら一人ずつはけていく。最後に上村莉菜が一人残って踊っている間にやぐらの上に5人が移動し、齋藤冬優花を中心にヒップホップダンスで魅せた。エレキギターの効いたダンストラック「半信半疑」ではやはり顔の近くでの手振りが多い。TikTokのブームもあるだろうが、ステージ全体を見られる生のライブと違い、カメラでメンバーの寄りを多く使う配信などのライブに合わせたダンスへと変化しているのかもしれない。山﨑が「仲間の大切さ、生きることの大切さを感じさせてくれる楽曲かなと思います」と説明した「Buddies」では、少しずつ高揚感を上げていき、小林や小池のたおやかな歌を経て、メンバーは皆、とても充実した表情を浮かべた。さらに、カメラに向かってそれぞれが自然な笑顔を見せると、MVと同じように円になって座って踊り、<We Are Friends>と歌いながら、しっかりと息の合ったパフォーマンスを見せた。この曲での斉藤のダンスもキレキレであり、<We Are Buddies>と呼びかける前に山﨑がカメラに向かって無言で手を差し伸べるシーンは感動を誘うものがあった。

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ライブTシャツに着替えたメンバーが一人ずつ挨拶をした。小林が「私たちは希望を抱いていますし、これからも私たちが進む道を皆様に見守っていただけたら嬉しいなと思います。そして、私たちが絶対に皆様を幸せにします」と約束し、渡邉理佐も「これからもできる限り長く長く、皆さんと一緒に素敵な時間を過ごせていけたらいいなと思います」とコメント。それぞれが応援してくれているファンへの感謝や今後の活動への意気込みを述べたあと、26人全員でステージに上がり、菅井の合図で櫻坂46としての挨拶と“櫻ポーズ”を初披露した。そして、菅井がメンバーを代表して、「ついに動き出すことができて、感謝の気持ちでいっぱいです」と語り、1stシングルには収録されない新曲のフォークソング「櫻坂の詩」を26人で歌唱。桜吹雪が舞う中、メンバーは5枚の花びらを表現した櫻ポーズを作った右手を高々と掲げ、左手は胸に当てて、力強くも温かい歌声を響かせた。最後に、菅井が「いつか皆さんとこの歌を一緒に歌える日を夢見て、私たちは日々、成長していきたいと思います。そして、櫻坂をしっかりと駆け上がっていきたいと思います。皆さん、安心して応援していただけたら嬉しいです」と画面に向かって語りかけ、一人ずつステージを降りていった。

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1stシングルの表題曲でセンターを務めた森田は「今回は3人のセンターでそれぞれのカラーを見せていくっていう新しい櫻坂46としてパフォーマンスさせていただけたので、ファンの方へもいろいろな楽しみ方をしていただけたら、私たちはすごく嬉しいなと思います。これからもっといろんな楽曲に挑戦して、世界中の方に櫻坂46を知っていただけるように頑張りたいです」と語り、藤吉や山﨑も「いろんな捉え方をしてほしい」と言っていた。誰か一人に頼ることなく、多彩なメンバーで音楽の多様性を表現していくのだという意思の表れであると同時に、全員で楽曲を届けるんだというチームとしての団結力と、このメンバーで新たな坂道を登っていくんだという、さまざまな苦難や葛藤を乗り越えて獲得した強い覚悟も感じさせるライブだった。

文 / 永堀アツオ 撮影 / 上山陽介

櫻坂46 デビューカウントダウンライブ!!
2020年12月8日(火)

OVERTURE

1.Nobody’s fault
2.ブルームーンキス
3.最終の地下鉄に乗って
4.Plastic regret
5.なぜ 恋をして来なかったんだろう?
6.半信半疑
7.Buddies
8.櫻坂の詩

櫻坂46

秋元康総合プロデュース。応募者2万2,509名のオーディションを経て、2015年8月に乃木坂46に続く「坂道シリーズ」第2弾グループとなる欅坂46として誕生。 2016年4月6日、1stシングル「サイレントマジョリティー」でデビュー。女性アーティストオリコン初週売上の歴代1位を獲得。 同年末にはデビュー8か月にして第67回紅白歌合戦に初出場を果たした。2018年11月には二期生9名が加入。 デビューから8作連続でオリコンシングルチャート1位を獲得、4年連続で紅白歌合戦にも出場。2019年9月には初の東京ドーム公演を2日間にかけて開催。2020年2月に坂道研修生の中から新たに6名が二期生として加入。
2020年7月に配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!」を開催し、同公演内で10月のラストライブをもって欅坂46の活動休止と改名を発表。 9月に新グループ名が櫻坂46になることが、渋谷駅前の街頭ビジョンでサプライズ発表された。
10月12日・13日の2日間に渡って開催された「欅坂46 THE LAST LIVE」は約57万人の視聴者を魅了し、欅坂46は幕を閉じた。 2020年10月14日より櫻坂46が活動をスタート。
12月9日に1stシングル「Nobody’s fault」をリリース。

オフィシャルサイト
https://sakurazaka46.com/

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