Interview

阿部顕嵐が思う碧棺左馬刻の魅力。『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 開幕に向けて

阿部顕嵐が思う碧棺左馬刻の魅力。『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 開幕に向けて

音楽原作キャラクターラッププロジェクトの舞台化として大きな話題となっている『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage、通称“ヒプステ”の最新作が2021年2月より上演される。
これまで上演された3作品には、原作のディビジョンに加えて舞台版オリジナルのディビジョンやキャラクターも登場。怒涛のラップバトルにハイクオリティのダンスが加わり、刺激的なステージが展開した。 4作目となる『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4-では、イケブクロ・ディビジョン “Buster Bros!!!”、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”、シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”、シンジュク・ディビジョン“麻天狼”の4ディビジョンがいよいよ激突! さらなる期待と注目を集めている。
WHAT’s IN? tokyoでは、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”のリーダー・碧棺左馬刻(あおひつぎ・さまとき)役の阿部顕嵐にソロインタビュー。前出演作「-track.1-」で感じた手応えや他チームの印象、最新作への意気込みと語ってもらううちに、話はいつの間にか好物についての熱弁に!? 阿部の語る“ヒプステ”の魅力、そしてトークから溢れる彼の魅力をお届けする。

取材・文 / 片桐ユウ 撮影 / 青木早霞(PROGRESS-M)


ラップが生活の一部になっていた

2019年11〜12月に上演された「-track.1-」を振り返って感じたことや手応えを教えてください。

男だけで集まって、バチバチしながらお互い高め合って作品に取り組んでいったことがとても楽しかった思い出があります。手応えは、台詞やラップを発するたびにオーディエンスの方々が反応してくださったことが大きいです。「-track.1-」の頃は会場内で声を出すことも可能でしたし、客席からの振動なども舞台上にまで伝わってきて。それを感じたときに「やって良かったな」とあらためて思いました。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 阿部顕嵐 WHAT's IN? tokyoインタビュー

阿部さんは7ORDERの一員としても様々なご活動をされていらっしゃいますが、“これは“ヒプステ”ならではだ”と思ったところはありましたか?

やっぱりHIPHOPやラップをエンターテインメントに落とし込んだ作品、ということが僕としては衝撃でした。ラップはアンダーグラウンドなものという印象が強かったので、ラップに詳しくない方に向かってもぶつけていくことが新鮮でした。

ラップの楽しさ、難しさは感じましたか?

はい。ラップ経験はなかったので最初は難しかったのですが、ダンスと一緒で、馴れてくるとだんだんできるようになってくるものだなと。お芝居もそうですが、何事も身体に馴染ませることが大事なのだと思いました。稽古をやっていた頃や本番中はラップが生活の一部になっていましたね。ずーっと、それこそ四六時中ラップをしていました(笑)。朝起きてからずっと頭の中でループさせつつ、口にも出して過ごしていたので。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 阿部顕嵐 WHAT's IN? tokyoインタビュー

その後も、生活の中で自然にリリックを刻んでしまうようになってしまったりは……?

あ、良い意味で染み付いていたんだなと思うことはありましたよ!7ORDERの曲でもラップをやったときに、活かせたところがありました。グルーヴ感が出せたかなと思います。

一見優しくなさそうに見えて優しいところが好き

阿部さんが演じるキャラクター、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”のリーダー・碧棺左馬刻についてもお聞きしていきます。演じるうえで意識されていたことは?

まずチームとして、ステージの空気を一変させたいと思っていました。対立しているイケブクロ・ディビジョンは兄弟のチームですし、その山田家は“ほんわか”していたので。一方、僕らヨコハマ・ディビジョンはピリッとしているので、登場したときの佇まいでその雰囲気を伝えることを目標にしていました。左馬刻としては、リーダーとしての風格もそうですけど、僕としては可愛さを意識していました。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 阿部顕嵐 WHAT's IN? tokyoインタビュー

阿部さんが思う左馬刻は、可愛い人?

ツンデレというか、左馬刻の一見優しくなさそうに見えて優しいところが僕はすごく好きなんです。観に来てくださる方にもそこを感じていただきたいと思いましたし、好きになって欲しいなと思っていました。可愛さがあるからこそクールな面も引き立つと思っていたので、どこまで可愛さを出せるかつねに探っていました(笑)。

一番、可愛さを発揮できたなと思う場面は?

ヨコハマ・ディビジョンだけで集まっている場面。3人のやりとりの中に“抜け感”が出てくると思っていたので力を入れていました。7ORDERでパフォーマンスするときは基本的にカッコいいものが中心なので、そういったカラーを出すことには馴れている部分がありましたけど、“可愛さ”の出し方はすごく探りましたね。難しいなぁと思いました。
そのあたりは、ディビジョンのみんなとも話し合って作っていた思い出があります。しかもその3人のシーンは、唯一アドリブが許された場でもあったので楽しかったです! ちょっとやりすぎちゃったときもあったくらい(笑)。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 阿部顕嵐 WHAT's IN? tokyoインタビュー

開幕前のインタビューで、ヨコハマ・ディビジョンの皆さんはすぐに仲良くなったとお話されていましたが、本番も仲良く臨まれていたのですね。

皆さんとは初対面でしたけど、すぐに打ち解けられました。目指す方向が一緒だったということが大きいのかな? それと基本的に、僕は年上の男の人が得意なんです(笑)。逆に年下相手だと、どうやって接していいのかわからなくなる。実際の兄弟関係では僕が兄なんですけど、だからこそ“お兄ちゃん欲しさ”なところで年上の方を慕っていけるんだと思います。ヨコハマ・ディビジョンのふたりはすごく優しくて気さくでしたし、お芝居に関しても「自由にやっていいよ」とも言ってくれていたので、楽しくやれていました。

左馬刻はイケブクロ・ディビジョンの山田一郎とも因縁がありますが、関係性をどのように解釈されていますか?

山田一郎と仲が悪くなった理由は最初に教えていただいていたのですが、すさまじい因縁なんて日常ではそんなにないことなので、難しいなという印象はありました。でも本当に嫌いだったら興味がなくなると思うので、あれだけ意識しているということは好きでもあるんだと思ったんです。僕としてはその表裏一体の感情を持とうと思って演じていました。非現実的にも思える因縁の理由をできるだけ納得できるところまで落とし込んだ結果、好きでもあるというところに落ち着きましたね。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 阿部顕嵐 WHAT's IN? tokyoインタビュー

山田一郎 役の高野 洸さんとは、話し合って作ったところもあったのでしょうか?

ありましたね。でも芝居に関しては軽めに……とセーブしていました。プライベートな話はよくしていたのですが、仲良くなりすぎて息が合っちゃうと、役としてはダメだと思ったので(笑)。テンションやタイミングなど、本番で感じ取りながらやれたことも楽しかったです。

もっともっと極めたい、深めたい

他ディビジョンが登場する「-track.2-」と「-track.3-」はご覧になりましたか?

もちろん拝見しました。シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョンも印象的でしたし、アサクサ・ディビジョンもインパクトが強かったですね。「-track.2-」ではアサクサとシンジュクのすれ違いがもどかしくて……感情移入しちゃいました(笑)。「-track.3-」はオオサカ・ディビジョンとナゴヤ・ディビジョンのラップ、ビジュアルに違和感がなさすぎて! 皆さんすごいなと思いました。楽曲も素敵でしたし、どのチームからも刺激をいただきました。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 阿部顕嵐 WHAT's IN? tokyoインタビュー

「-track.4-」では4チームが一堂に会することになります。見せ場や見どころは、どういったところになりそうでしょうか?

4チームが出演するので、必然的に限られた出番にはなっていくかと思いますが、僕としてはその中で爪痕を残す、ということを心がけていければと思っています。出番が多くても気を抜いたことはないのですが、短期決戦型として集中していく方が自分の性にも合っている気がして……勉強もそっちのタイプなので(笑)。

なるほど、テスト前に一気にやるタイプ(笑)。脚本はこれからだとお聞きしていますが、左馬刻として深めたいところは?

ラップですね! どれだけラップでオーディエンスの皆さんを乗せていけるか、驚かせていけるか……。ラップを使ったお芝居は“ヒプステ”ならではですし、頑張っていかねばいけないところだと思っています。「-track.1-」も振り返ってみると「もっとイケたハズだ」と、悔しさが残ったところがありました。声色など、もっと意識できたと思います。だから、もっともっと極めたいですし、深めたいです。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 阿部顕嵐 WHAT's IN? tokyoインタビュー

ここからは、キャラクターにちなんだ質問をさせていただければと思います。左馬刻は妹からもらったお守りを大切にしています。阿部さんが人からいただいたもので大切にされているものはありますか?

20歳の誕生日にいただいた時計と、1年ほど前にいただいたキャリーバッグです。キャリーバッグは好きなブランドがあるのですが、「同じブランドの大きいサイズを持っているんだけど、使っていないからあげるよ」といただきました! 基本的に普段の荷物は小さい方ですし、大きいサイズを使うような旅行の機会は今なかなか難しいことですけど、1ヵ月とか2ヵ月の長期旅行に行けるときがきたら使おうと思っています! 使える日が楽しみです。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 阿部顕嵐 WHAT's IN? tokyoインタビュー

左馬刻は弱者に手を上げないといったポリシーがありますが、阿部さんのポリシーは?

“ポジティブ”です。簡単なようで一番難しいことですけど。何事もポジティブに考えれば楽しくなると思っていて。何かハプニングが起こっても……例えば水をこぼしたとしても、「水を拭き取る時間ってあんまりないから貴重だよな」と思うようにしたり。気持ちの変換をしていけば、マイナスが全部なくなる。昔、何かがあって落ち込んだときに、ふと「落ち込んでいる時間ってもったいないな」と思ったことがあったんです。それ以来、ずっと“ポジティブ”をモットーにしています。

嫌いで食べられないってものはない。虫とか以外は(笑)

毒島メイソン理鶯にゲテモノ料理をオススメされたとしたら、阿部さんのリアクションは?

絶対に食べられない! 「うわー!」とか叫ぶリアクションもせず、「本当に無理」って真顔で言います(笑)。今までの人生で食べたことがあるもので言えばカエルかな……。カエルは高級食材って言われていたりもしますし(笑)。鶏肉みたいな感じでクセもなくて、美味しかったです。でも、ほかは無理。虫とか絶対……想像するだけでもダメです。7ORDERのメンバーにひとりだけ何でも大丈夫な人がいるんですけど、気持ちがまったくわからない(苦笑)。でも考えてみると、貝類とか甲殻類とか、よくよく見ると「ダメなんじゃない?」って思ったりもしますよね? と言いつつ、普段は美味しく食べられているわけだから、昔から当たり前に食べていたりすれば、ゲテモノと言われる食材も大丈夫だったと思うんです。意識の問題だと頭ではわかっているんですけど……「固定概念ってなんなんだ!」って思います(笑)。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 阿部顕嵐 WHAT's IN? tokyoインタビュー

好き嫌いはある方ですか?

いや、嫌いで食べられないってものはないです。虫とか以外は(笑)。好きなものはトンカツとアイス。トンカツはめちゃくちゃ好きです! 美味しいと言われるお店や専門店には絶対に行きますし、食べ方にもこだわりがあって。まず横に並んでいるカツを、肉の面を上に向けるところから始めます。そうすれば衣がふやけないので。そして塩で食べる。お肉の旨味が一層感じられますから。さらに重要なのが、ご飯とお新香とお味噌汁! そのバランスが大事なんです。

そうなんですか!?

トンカツ専門店って、そこにも必ずこだわりがあるんですよ。キャベツも切り方で味が変わるので、甘さが残るように刻んでいたりとか。そういうところもお店の方に教えていただきました。トンカツは総合力ですね、奥が深いんです。食事って一生に食べられる量が決まっているじゃないですか。そう考えると、せっかくなら美味しいものを食べたいって思います。ゲテモノは……一生に一度としてトライしたい気持ちはあるので、いつか機会があれば(笑)。

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4- 阿部顕嵐 WHAT's IN? tokyoインタビュー

最後にお客様へのメッセージをお願いします。

「どんな舞台だろう?」という皆さんの想像を超える作品を作らないといけないと思っています。少しでも皆さんの心を揺らせるような作品にしたいと思いますし、こんなご時世だからこそ、楽しめるもののひとつになれば嬉しいです。グループ活動やソロ活動など含めて、非日常を感じていただける時間を届けていきたいと思います!

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.4-

東京公演:2021年2月5日(金)~2月19日(金) TOKYO DOME CITY HALL
大阪公演:2021年2月25日(木)~2月28日(日)メルパルクホール大阪
福岡公演:2021年3月5日(金)~3月7日(日)福岡サンパレス ホテル&ホール

<チケット発売>
2021年1月16日(土)AM10:00〜

原作:EVIL LINE RECORDS
演出:植木 豪
脚本:亀田真二郎
音楽監督:KEN THE 390
テーマソング:井手コウジ

出演:
イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”
山田一郎 役:高野 洸
山田二郎 役:松田昇大
山田三郎 役:秋嶋隆斗

ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”
碧棺左馬刻 役:阿部顕嵐
入間銃兎 役:水江建太
毒島メイソン理鶯 役:バーンズ勇気

シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”
飴村乱数 役:世古口 凌
夢野幻太郎 役:前山剛久
有栖川帝統 役:滝澤 諒

シンジュク・ディビジョン“麻天狼”
神宮寺寂雷 役:鮎川太陽
伊弉冉一二三 役:荒木宏文
観音坂独歩 役:宮城紘大

ディビジョン・ダンス・バトル“D.D.B”
Toyotaka RYO gash! SHINSUKE HILOMU Dolton KENTA GeN KIMUTAKU

主催:『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage 製作委員会

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@hm_rtstage)

©『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage製作委員会

阿部顕嵐(あべ・あらん)

1997年8月30日生まれ。2019年5月に始動したプロジェクト「7ORDER」のメンバーとして、演劇、音楽、アート、ファッション等ジャンルレスに活躍中。近年の主な舞台出演作品には、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage -track.1-(碧棺左馬刻 役)をはじめ、舞台『7ORDER』(アラン 役)などがある。7ORDERとしては、1stアルバム『ONE』を1月13日(水)にリリース。昨年7月に配信された7ORDER DIGITAL SHOW「UNORDER」の模様を収めたDVD&Blu-rayも同日発売したほか、7ORDER LIVE TOUR 2021“WE ARE ONE”にて日本武道館公演を成功に収め、1月30日(土)・31日(日)オリックス劇場の公演を控える。

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