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PS5ローンチタイトルの中で完全新規タイトル! ハック&スラッシュ『Godfall』を遊んでみた

PS5ローンチタイトルの中で完全新規タイトル! ハック&スラッシュ『Godfall』を遊んでみた

ルータースラッシュアクションというジャンル名を掲げる『Godfall』のプレイインプレッションをお届けする。本作の主人公であるオリンは、悪しき野望を持つ“狂神マクロス”を打倒するべく、神の鎧“ヴェイラープレート”と多彩な武器を活かして敵の軍勢に単身戦いを挑んでいく。物語や世界設定を文字ベースでみるとファンタジーRPGとしてはシンプルだが、プレイヤーの眼前に飛び込んでくる映像表現はとてつもなく真新しい。なお、本作のプラットフォームはPlayStation 5とPC(Epic Gamesストア)だが、本記事のスクリーンショット撮影およびプレイフィールはすべてPS5版となっている。

文 / サイクロン技角


ヴェイラープレートの輝きに魅了される

12種類用意されたヴェイラープレートのデザインは、じつに秀逸だ。『聖闘士星矢』の聖衣のように、本当にこんな装備で戦えるのかと思うような、デザイン面に全振りしたヴェイラープレートを見ているだけで満足感がある。ひとつひとつが個性に満ちており、どれも一部の隙もないデザインが詰め込まれている。ゲーム開始時点では、ヴェイラープレートを1種類しか選ぶことができないが、比較的早い段階で2、3種類目を手にできるのも嬉しいところだ。

ヴェイラープレートによってキャラクターの基本性能が変化するという仕様もあるのだが、とりあえず好きなものを選んでもゲームクリアまでは問題ない難度設計なのもありがたい。

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▲こちらが最初にオリンが身にまとっているヴェイラープレート。金属感があって頗る格好良い

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▲アクションしているときの重厚感も凄い。ヴェイラープレートに一目ぼれした人であれば、ゲーム開始直後はボタンを押しているだけで楽しいはず

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▲ヴェイラープレートは拠点となる場所で入手、着脱が可能。取得条件はそれほど厳しくないので、お気に入りのものを装着しやすいのも嬉しい。身に着けているヴェイラープレートによって、オリンの声が変化するなどの細かいこだわりある

そして、旅をサポートする“第七の聖所”と呼ばれるNPCも怪しく魅力的で、この存在にこそ本作のこだわりが詰め込まれているように感じられた。メタリックに光る浮遊するオブジェクトの組み合わせで描かれた、第七の聖所の顔面が浮かぶ拠点に戻ってくると、自分が今遊んでいる作品の世界の雰囲気を濃厚に感じることができるのだ。

ただし、このキャラクターの存在感に反して、ストーリーは意外とあっさりとしている。アクションパートがメインだから仕方がないと自分を納得させつつエンディングを迎えたが、今後のDLCなどではもう少し物語や設定を掘り下げてほしいというのが正直な感想だ。

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▲神秘的であり、怪しくもあり、そして機械的でもある第七の聖所。一目見ただけで本作の世界設定が理解できる

オリンが冒険することになるフィールドも実に美しく、レイトレーシングを活かした光の描写も新世代ハードの力強さを感じさせてくれる。初見のステージは歩き回っているだけで興奮させられるし、その中で繰り広げられるアクションもダイナミックかつ見応え十分。ボタンを押すだけで必殺技かと思うような派手なエフェクトが飛び散り、それらが絶え間なく続く様も見応えがある。

武器を振るうボタンを押すと、コントローラー“Dual Sense”に確かな手応えを感じるのも面白い。これはDual Senseの機能”触覚ハプティック“によるものだが、フィールドの細かな変化を振動で表現したり、武器を振り下ろすときの手ごたえのようなものが、トリガーに”重さ“としてかかってくるのは実際に体験してみると、物凄い感動がある。筆者はPS4世代まで”コントローラーの振動“を楽しいと感じたことはほとんどなかったのだが、PS5の振動には夢中になっている。

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▲プレイステーション5のマシンパワーを活かした表現力にも注目

アクションRPGとしての手応えは人を選ぶ

フィールドには、敵やオブジェクトが配置されており、ミッションによってはボス敵のような存在との交戦も発生する。ボタンを押すだけで、派手なエフェクトに包まれた強力な攻撃を繰り出せるのが本作の醍醐味。ボタンの組み合わせによってアクションが多彩に変化するため、敵や状況によって攻撃を使い分けるという楽しみもある。

さらには、武器はロングソード(片手剣)、グレートソード(両手剣)、デュアルブレード(双剣)、ポールアーム(槍)、ウォーハンマーの5種類が用意されており、瞬時に武器を切り替えて戦うこともできる。大勢の敵が現れた場合には、攻撃範囲の広いハンマーを使い、強烈な攻撃を振り回してくる相手には攻撃の隙の少ない片手剣を使うといった具合だ。

ただし、こうした“武器の使い分け”が有効に機能するのはエンドコンテンツに到達した頃になるので、ストーリーをクリアするまではお気に入りの武器1本で駆け抜けても良いだろう。

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▲ボスは曲者揃い。適正レベルで挑む場合、敵の動きをしっかりと見てから対応する必要がある

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▲装備を集めるハック&スラッシュ的な要素は本作の肝になる部分。レアな装備を入手したときの喜びは格別

本作では、ヴェイラープレートと装備、そしてスキルの組み合わせでキャラクターの性能が概ね決定され、これらの組みあわせによる変化はダメージなどには顕著に現れるのだが、動きの変化はそれほど大きくない。つまり新しい装備、ヴェイラープレート、スキルを手に入れたからといって、それまでの戦いと比べて劇的な変化が起きるとは限らないのである。豊富な装備やスキルが用意されていると“多彩なビルドを楽しむこと”を期待してしまうが、本作のビルドはやや地味と言わざるを得ない。苦心してビルドを組もうとも、だいたいのステージの目標はボスの撃破であるため、実用を兼ねるものとなるとバリエーションは限られてくる(ボスに至る道中の雑魚は無視できるほど数が少なく、倒す旨味も少ないため、育成に対する手ごたえが得られにくいというのも問題だろう)。

さらに、ストーリークリアまでの範囲では、ビルドの対策が勝敗を左右することはほとんどない。ある程度育成を進め、なるべく強い装備で、敵の攻撃をできるだけ回避し、ぺちぺちと攻撃するというのが基本的な攻略になってしまう。

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▲敵の攻撃を受け流して反撃のチャンスを作る“パリィ”も存在するが、この要素を活かせるボス戦が少ないようにも感じた

では、本作は退屈なアクションRPGなのかと聞かれると、首を横に振るだろう。本作のエンドコンテンツの難度はかなりのもので、難度イージーであっても生半可な装備や育成、アクションではクリアできないようになっている。この難しいところを、地味ではあるが確実に効果のあるビルドの工夫でギリギリ超えた時の達成感はかなりのもの。しかもこのエンドコンテンツのボリュームは、極めようとすると本編の数倍以上のものになる。この部分にハマれるかどうかが本作の評価を大きく分けるだろう。

最大三人まで参加できるマルチプレイについては、フレンドとしか遊べないという敷居の高さはあるものの、本作を手に入れたのならぜひとも遊んでもらいたい要素のひとつだ。強力なボスもマルチプレイであればごり押し気味にプレイできるし、倒すまでの時間が早くなる場合も多く、周回プレイのテンポが格段に良くなる。PS5のコントローラーにはマイク機能が内蔵されているため、これを使えば機器を追加することなくボイスチャットが楽しめるのも魅力だ。

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▲ボイスチャットしながらのマルチプレイは本作の醍醐味のひとつ。ハック&スラッシュ好きの友人と楽しんでもらいたい

ということで、PS5の表現力を感じたいという方であれば、本作は選択肢の一つに入るだろう。他のローンチタイトルがシリーズもの、もしくはリメイクに寄っている中で、目新しいゲームとして本作を選ぶのもいい。

だが、ここで筆者の状況をお知らせしておく。2020年11月下旬現在、筆者の環境下ではプレイ中のエラーでゲームが強制終了するという状況がなかなかの頻度で起きている。友人たちとマルチプレイを楽しんでいたときも複数回エラーが起きた。エンドコンテンツは途中でのセーブ機能に乏しいため、せっかくクリア直前までいったのに、エラーで最初に戻されるということも珍しくない(発売当初はプレイ中に電源が落ちるエラーなども頻発していたが、こちらは本体アップデートによって解消されたように感じる)。

この致命的なエラーについては、アップデートによって解消されるだろうが、通常版で税別7,900円、アセンテッドエディションで税別1万2,400円という価格のタイトルとしては残念と言わざるを得ない。一度こういう粗が気になり出すとほかにも目が移り、ローカライズの怪しい部分などにも目が行ってしまう。今後こうした部分が修正されるのであれば、新しいもの好きな人にはオススメできる一本となるだろう。

ゲームバランスに関してはプレイヤーを選ぶタイプのゲームだが、高難度なエンドコンテンツの達成感は、アクションRPGに慣れたプレイヤーにぜひとも体験してもらいたい。ストーリーモードをクリアするまではチュートリアルのようなもの、クリア後には目を見張るような突然の死が待ち受けている。トロフィーコンプリートの条件などもなかなかにシビアで、これを達成するのもひとつのやりがいになるだろう。

またポジティブな情報として、2021年には新要素が追加されることもお知らせしておく。ここでゲームがどのように進化するのかも楽しみのひとつだ。個人的な希望としては、快適に遊べることが保証されたうえで、ボス以外の戦闘を面白くする要素も盛り込んでほしいと願っている。

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■タイトル:Godfall(ゴッドフォール)
■発売元:
 ダウンロード版 Gearbox Publishing
 パッケージ版  PLAYISM ※PS5版のみ
■対応ハード:PlayStation 5、PC(Epic Gamesストア)
■ジャンル:ルータースラッシャーゲーム
■対象年齢:15歳以上対象
■発売日:発売中(2020年11月12日)
■価格:
スタンダードエディション 8,690円(税込)
デラックスエディション 1万890円(税込)
アセンデッドエディション 1万3,640円(税込)


『Godfall』オフィシャルサイト

©2020 Counterplay Games Inc. All rights reserved. GODFALL™
Published and distributed by Gearbox Publishing. Gearbox and the Gearbox Software logo are registered trademarks, and the Gearbox Publishing logo is a trademark, of Gearbox Enterprises, LLC.
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