
最後まで全力で走り切った主演作『仮面ライダーゼロワン』で好感を集めた高橋文哉が、鈴木おさむ脚本、田中 圭主演の異色学園サスペンス『先生を消す方程式。』で、イメージを覆す“ヤバい”キャラクターを演じている。
いつも笑顔の謎の教師・義澤経男(田中)と、彼に殺意を抱く、高いIQを持つ生徒たちの壮絶バトルが展開中の本ドラマで、高橋が扮しているのは、生徒たちのリーダー的存在である藤原刀矢。序盤は学園一の優等生として振舞ってきたが、義澤によって刀矢の本性が明らかに! ジェットコースター的展開がさらに加速していく後半に向けて、高橋を直撃し、現場でのエピソードや高橋自身の「方程式」について聞いた。
取材・文 / 望月ふみ 撮影 / 増永彩子
『ゼロワン』で培ったものを一度忘れて、まっさらな状態で挑んだ。

ヒーローからのふり幅が大変なことになっていますが、刀矢役に決まったときの感想から聞かせてください。
これまでのイメージと全く違った役を演じられることが素直に嬉しかったです。今まで、1年間『仮面ライダーゼロワン』でヒーローをだったのが、今度はヒール役にスイッチできたので、すごく新鮮でした。脚本をいただいたときにも、「なんていい役をいただけたんだ!」と思いました。
第4話では、優等生に見えていた刀矢が、実はヤバい奴だったということがクラスメートにもバレたわけですが、役を作っていく際に気を付けたことは?
まずは刀矢に寄り添うところから始めようと思ったのですが、どうしても理解できないことが多くて(苦笑)。なので最初は大変でしたが、刀矢が相手に対して何を思っているのか、ということを、監督さんやプロデューサーさんと逐一確認して、話し合いを重ねていきました。ドラマでは描かれていない、刀矢の過去を大切にしながら、演じたいなと思っていました。
生徒たちのなかでも、刀矢は特に過去のことが人格形成に関係していますよね。
そうですね。過去に重きがある人物です。ある意味、過去をそれだけ大切にできるというのはすごいことだなと、今では刀矢のことを理解できるようになりました。もう撮影も終わるところですが、やっているうちにどんどん楽しくなりました。

最初は抑えていた感情表現も、途中からは振り切れます。
ゼロワンで演じた或人も、感情をむき出しにするタイプだったので、一緒にならないようにというのは気を付けました。自分のなかでシーソーを思い浮かべて、今、刀矢はどちらに傾いているのか、毎シーンを大切にしながら演じました。
ゼロワンは放送が1年におよぶ作品でした。今回、全く違う作品での撮影現場、クランクインはどんな感じでしたか?
初めて共演させていただくキャストの方、スタッフの方たちばかりなので、ゼロワンで培ったものは一度忘れて、まっさらな状態でクランクインさせていただきました。作品に身を任せて精一杯やるだけ、と思っていました。
田中 圭さん、山田裕貴さんといった先輩との共演はいかがですか?
お二人とも雰囲気作りがとても上手ですごく助けられました。教室では重いシーンばかりですが、あまりにワチャワチャしすぎても、次のシーンのテンションに持っていくのが大変になるので、「こういうシーンじゃなかったら、もっとふざけられるんだけどな」と圭さんもおっしゃっていましたが、僕たちが演じやすいように、うまい具合におふたりで雰囲気を作っていってくれました。
確かに楽しくなりすぎても、切り替えが大変ですよね。
そうですね。場を和ませつつ、乱さないというのを、すごく意識してくださっているのを感じました。圭さんは、「これが座長か!」という存在感だったり頼りがいを感じました。かっこいいです。裕貴さんは、圭さんがいないところでご一緒するシーンも多かったのですが、「やりづらくない?」とか、常に気にかけてくださったり、とても優しい方です。キャラクターとしては朝日先生も刀矢も二面性を持っているという点では少し似ているので、山田さんの強烈なキャラクター作りを参考にしつつも、引っ張られすぎないように気を付けました。

撮影も終盤に差し掛かっているとのことですが、特に記憶に残っている撮影エピソードを教えてください。
第4話の、山で義経先生を穴に落として上から土をかける場面ですね。あそこは、本当に圭さんに土をかけてるんです。刀矢の感情もですが、僕自身も本当にビビりながらやってました(苦笑)。
大先輩に上から土をかけるのは役であっても緊張しますね(笑)。
でも圭さんは「全然気にしないで。思い切ってやって」と言って寝そべって。そこに僕らが上から土をかけていく。そんな光景あっていいのかと。実際の土ですから、ちょっとした塊とかがあって痛いんです。圭さんもカットがかかった瞬間に「これ、イテ~!(笑)」ってなってて。でも本番では全然動かなくて。本当にすごいと思いました。
5話目以降はさらにとんでもないことになっていきます。言えることをちらっと。
えー、何も言えないな(笑)。でも「先生を“殺す”方程式」じゃなくて“消す”方程式だというのがポイントですかね。“殺す”ではゴールにならないんです。あとは言えません(笑)。
大切だと思う言葉を、部屋に貼って自分を奮い立たせる。

後半も怒涛の展開ですからね。みなさんには是非見ていただいて(笑)。話は変わりますが、このドラマでは田中さん演じる義経先生の「人生ではまさかのことが起こる」というセリフが何度も出てきて、とても印象的です。高橋さんに起きた、まさかの出来事ってありまますか?
仕事では毎回まさかの連続です。もちろん『ゼロワン』もそうですし、今回のドラマが決まったこともそうです。でも、プライベートではあんまりないかな。慎重に行動するタイプなので、「こんなところに落とし穴が!」みたいな経験はないですね。
子どもの頃のエピソードでもないですか?
子どもの頃の記憶もあんまり覚えてないんですけど、よく覚えているのが、3歳か4歳くらいのときに、コップに噛みついたことはありました(笑)。

コップに噛みついた??(笑)
たぶん誕生日だったと思うんですけど、お兄ちゃんに嫉妬することがあったみたいで、ご飯中にいきなり、コップにガシ!っと激しく噛みついたんです。今でもそうなんですが、悔しいことがあったとしても、その場で言えないんですよね。
以前のインタビューでも一人で落ち込んだり、泣いたりするとおっしゃってましたね。
そうなんです。だから、そのときもたぶんすごく悔しくて、でも言えなくて、目の前にあったコップに噛みついたんだと思います(笑)。僕にとってというか、お母さんにとってのまさかの出来事ですね。「この子は大丈夫か」って思ったらしいです(笑)。
突然の行動で、お母さんはビックリしたでしょうね(笑)。ちなみに、本作ではいくつも方程式が出てきます。ポリシーというと言いすぎですが、高橋さんは生活していくうえで自分なりの方程式はありますか?
いっぱいあります! いっぱいありすぎて……どれにしようかな。最近でいうと、「感謝×尊敬=成功」かな。イコール成功があってるかは、まだわからないですけど、感謝と尊敬は忘れずに大切にしようといつも思っています。
実はすぐに出てくるとは思ってなかったので驚きました!
もともといろいろ紙に書くんです。『ゼロワン』をやっていたときにも、思ったことをその都度、書いて部屋中に貼ってました。それを見て、自分を奮い立たせるんです。この作品が決まってからは、「感謝と尊敬」という言葉を書いて玄関に貼りました。あと、「負けるな!」というのも書きましたね。同世代の俳優さんがたくさんいる現場なので、そうした気持ちを常に持っていられるように、目につくところに貼っています。

最後に、改めてドラマを見ている人、迷っていてまだ見ていない人にメッセージをお願いします。
学園ドラマですが、学生の方だけでなく、みんなに刺さるものがあるドラマだと思います。僕は義経先生の授業を一番近くで受けさせてもらっていて、刀矢としては刺さっていないんですけど、僕としては、毎回響くものがあって、もっと早く学びたかったと思う方程式もあります。最後まで観ていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
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高橋文哉
2001年、埼玉県生まれ。2018年に芸能界デビュー。翌年9月から『仮面ライダーゼロワン』で主演・飛電或人役を務める。『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』が12月18日(金)公開。12月26日には自身の1st写真集『架け橋』(ワニブックス)が発売される。
オフィシャルサイト
https://www.aplus-japan.com/talent/takahashifumiya/
オフィシャルInstagram
@fumiya_0_3_1_2
フォトギャラリー
ドラマ『先生を消す方程式。』
テレビ朝日系にて毎週土曜よる11時より放送中
脚本: 鈴木おさむ
演出:小野浩司
制作:テレビ朝日・MMJ
キャスト: 田中 圭 山田裕貴 高橋文哉 久保田紗友 森田 想 高橋 侃 ほか
オフィシャルサイト
https://www.tv-asahi.co.jp/houteishiki/