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敵も味方もぶっ飛びすぎ! オリジナルTVアニメ『アクダマドライブ』で魅せる悪党たちの個性マシマシSFクライムアクション

敵も味方もぶっ飛びすぎ! オリジナルTVアニメ『アクダマドライブ』で魅せる悪党たちの個性マシマシSFクライムアクション

2020年10月8日(木)より放送中のTVアニメ『アクダマドライブ』。完全オリジナルアニメである本作は、『おそ松さん』や『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』、『キングダム』などを手掛け、40年の歴史を誇るstudioぴえろが制作を担当。加えて、『ダンガンロンパ』でお馴染みの小高和剛がストーリー原案、小松崎類がキャラクター原案を手掛けており、個性的なキャラクターや印象的な演出など見どころ満載の作品だ。

本稿では、そんな『アクダマドライブ』の魅力を紹介する。11月19日(木)23:29~はアニメ前半(1~6話)の一挙配信が実施されるので、未試聴の方はぜひ記事を参考にしてほしい。

文 / 長田雄太


敵も味方もクセが強すぎるアクダマたちの大活劇

本作で描かれるのは、タイトルにもある“アクダマ”(いわゆる犯罪者)の大活劇。高層ビルが立ち並び近未来を思わせる国“カンサイ”を舞台に、悪事を重ねてきた筋金入りのアクダマ達が喋る黒猫に導かれ一堂に会し、ときには協力して、ときにはスタンドプレイで大暴れするクライムアクションが見どころとなっている。

そんな作品と言うこともあって、登場するアクダマはレーザー砲を搭載したバイクを駆る冷静沈着な「運び屋」や、腕っぷしだけで遮るものを破壊していく闘争本能丸出しの「喧嘩屋」、ドローンを操り高難易度のハッキングほど熱くなる「ハッカー」、快楽のために人体をバラし致命傷をたちどころに治してしまう「医者」、そして赤いものを見ると興奮しだす「殺人鬼」とクセが強い危険人物ばかり。『ダンガンロンパ』でいう超高校級の犯罪者バージョンとも言える個性的なキャラクターたちが、第1話から警察署を襲撃したりと、ある依頼達成のために法をガン無視して悪事をはたらく姿は刺激的で、カタルシスも抜群だ!

加えて、アクダマ達に対抗する存在として、“処刑課”といういかにもクセがありそうな警察組織が立ちはだかるなど、敵も味方もとがった個性のオンパレード。そんなクセモノ達が相対して面白い展開が起きないはずもなく、運び屋が屋内でレーザー砲をぶっ放したり、喧嘩屋が自らビーム十手に貫かれにいったりと、いろいろとぶっ飛んだ戦闘シーンには笑いすらこみあげてくる。

キャラクター以外にも注目ポイントは盛りだくさん

登場キャラクターだけでも十分印象的だが、個人的には舞台となるカンサイの街並みにもぜひ注目していただきたいところ。ネオンカラーが光る大都市はサイバーパンクな世界観を彷彿させるのだが、その中に昔ながらのたこ焼き屋があったり、鳥居の形をしたギミックや大社の本殿を思わせる施設を登場させたり、“SF+和”の独特な世界観は作品の存在感をより引き立てている。映画『ブレードランナー』をはじめ、SFにアジアンテイストを盛り込んだ作品は数多くあるが、それらとはまたひと味違った世界観に、筆者は思わず惹きつけられてしまった。

また、場面転換などでこだわりが感じられる演出が観られるのも面白いポイント。特に、各キャラクターが初登場する際の演出は、子供のころに戦隊モノの登場シーンを見たときと同様のワクワク感が得られ、第1話から「これは面白いアニメになりそうだ!」と期待感を大いに煽ってくれた。むろん、演出の中にもSFと和が感じられるものもあったので、キャラクター以外の部分にも目を向けたら作品をより楽しめること間違いなしだ。

主人公は一般人。アクダマ達に混じってしまった悲運の少女に注目

キャラクターも世界観も魅力にあふれている本作だが、7人のアクダマの一人で主人公に当たる少女が、実はごく平凡な「一般人」。犯罪歴はなく、他のキャラクターたちのようにクセがあるわけでもないのだが、運悪く警察に連行され「詐欺師」と間違われたままアクダマ達と同行することになってしまう。しかし、没個性かと思いきや協調性のないアクダマ達の緩衝材的な役割を果たしたり、危機的状況でガッツを見せたりと、意外な行動力を見せる一面も。

さらに、7人の中には「チンピラ」というコメディ要員のアクダマも存在。本作には、どれだけ悪事を重ねてきたかがわかる指標として“推定懲役”というものがあり、他のアクダマ達の推定懲役が三桁と極悪ないっぽうで、チンピラはたったの4年(一般人はもちろん0年)。いかにも役に立たなそうで、実際ほとんど役に立ってはいないのだが、筆者としては一般人とチンピラの2人が、個性の塊のようなチームの中でどのような活躍を見せてくれるのか、期待しながら見ていたりもする。特にチンピラは目立った活躍が今のところないので、今後の彼の行動にはぜひ注目したい。

アニメ本編も折り返し、後半へと突入する『アクダマドライブ』。前半だけでも上空から高層ビルに突っ込み、シンカンセン内では死闘を繰り広げるなど、見どころは盛りだくさんとなっている。また謎の兄妹も登場し、カンサイを支配下に置いているという“カントウ”の存在など、まだまだ気になる要素も満載。個人的には、運び屋が語るこだわりや流儀にも惹かれたので、各アクダマの内面やパーソナルな部分もぜひ知りたいところだ。先述したが、アニメ1~6話は11月19日(木)23:30~11月26日(木)23:29までFODにて一挙配信が実施されるので、『アクダマドライブ』に興味を持ったという方はぜひ視聴してほしい。

TVアニメ『アクダマドライブ』

毎週木曜、 BS日テレ・サンテレビ・TOKYO MX・KBS京都ほかにて放送中
FODにて独占配信

<FOD1~6話無料配信>
配信日時:11月19日(木)23:30~11月26日(木)23:29
配信ぺージ:https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/live/ser8167/

【放送・配信情報】
BS日テレ 毎週木曜23:30~
サンテレビ 毎週木曜24:00~
TOKYO MX 毎週木曜24:30~
KBS京都 毎週木曜25:00~
AT-X 毎週木曜21:30~
※リピート放送:毎週土曜13:30/毎週火曜29:30
J:テレ「アニおび」 毎週火曜25:00~
FOD 毎週木曜23:30配信
※#01常時無料配信中

【STAFF】
原作:ぴえろ・TooKyoGames
ストーリー原案:小高和剛
キャラクター原案:小松崎類
監督:田口智久
シリーズ構成:海法紀光、田口智久
キャラクターデザイン:Cindy H. Yamauchi
副監督:笹原嘉文
メカニックデザイン:山本 翔、宮川治雄、常木志伸
美術監督:谷岡善王
美術設定:青木 薫
色彩設計:合田沙織
編集:三嶋章紀
撮影監督:山田和弘
CG監督:藤谷秀法
音響監督:長崎行男
音響制作:デルファイサウンド
音楽:會田茂一、井内舞子
オープニングテーマ:SPARK!!SOUND!!SHOW!!「STEAL!!」
エンディングテーマ:浦島坂田船「Ready」
アニメーション制作:studioぴえろ

【CAST】
一般人:黒沢ともよ
運び屋:梅原裕一郎
喧嘩屋:武内駿輔
ハッカー:堀江 瞬
医者:緒方恵美
チンピラ:木村 昴
殺人鬼:櫻井孝宏
処刑課師匠:大塚明夫
処刑課弟子:花守ゆみり
ボス:榊原良子
兄/黒猫:内田真礼
妹:市ノ瀬加那
ウサギ:間宮くるみ
サメ:チョー

© ぴえろ・TooKyoGames/アクダマドライブ製作委員会

『アクダマドライブ』オフィシャルサイト
https://akudama-drive.com/
『アクダマドライブ』オフィシャルTwitter
https://twitter.com/akudamadrive
『アクダマドライブ』オフィシャルInstagram
https://www.instagram.com/akudamadrive_anime/