Interview

実はコメディ好き! 古川雄大がドラマ『極主夫道』で演じる少々厄介な警察官・酒井が第7話で活躍!「一番の悪人は酒井」

実はコメディ好き! 古川雄大がドラマ『極主夫道』で演じる少々厄介な警察官・酒井が第7話で活躍!「一番の悪人は酒井」

ミュージカル界のプリンスと呼ばれ、昨年は『モーツァルト!』『マリー・アントワネット』『ロミオ&ジュリエット』での演技が評価を受けて「第44回菊田一夫演劇賞」演劇賞を受賞と、人気、実力ともに認められている古川雄大。このところは映像作品への露出も多く、映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』や、ミュージックティーチャー・御手洗を好演している連続テレビ小説『エール』などで、舞台外でも一気にファンを増やしている。

そんな古川が、玉木 宏主演のドラマ『極主夫道』(読売テレビ・日本テレビ系)にレギュラー出演中。常に町の平和を思いながら、かえって物事をややこしくしている警官・酒井タツキを演じて、また新たな面を覗かせているが、22日(日)放送の第7話では、酒井が龍(玉木)とタッグを組んで物語を牽引! コメディ作品での役作りや現場でのエピソードにはじまり、活躍の場を広げて感じていることや、今後の思いなどを聞いた。

取材・文 / 望月ふみ 撮影 / 増永彩子


初のコメディドラマも楽しみながら順応中。「“サドジマ”という言い間違いは、テストから生まれたやりとりなんです」

コメディドラマは初挑戦ですね。

そうなんです。舞台でもコメディ作品への出演は1度くらいで、あまり携わってこなかったのですが、もともとお笑いは好きなので、ぜひ挑戦したいと思っていました。今回演じている酒井は、龍さんの住む町に、新しく赴任してきた警察官で、情熱はあるんですけど、臆病だったり弱虫だったりする。でもとにかく純粋で、それ故、物事を大事に捉えすぎて、周りを巻き込んで、どんどん悪い方向へ進めてしまうキャラクターです。最初は不安もありましたが、現場がとてもいい雰囲気で、監督さん含めスタッフの皆さんがいつも大笑いして空気を作ってくださっているので、楽しみながら撮影しています。

公式SNSにキャラクター紹介PVがありますが、かなり真剣に歌われているのが面白いです。

歌ってみると結構難しかったんです。だから、本当に真剣に歌っているんです(笑)。でもその真面目な感じも酒井っぽいなと思って。短期間で仕上げたPVではありますが、スタッフさんもすごくこだわっていて、ストイックに真剣にやらせていただきました。

酒井は安井順平さん演じる警官・佐渡島とコンビを組んでいます。

安井さんは「このシーンがどうあればもっと面白くなるか」ということを常に考えて撮影に挑んでいる方で、笑いに対する探究心がすごいなって思います。酒井は佐渡島さんのことを、本当はサドシマなのに、“サドジマ”と言い間違えているんですけど、その設定も、実は僕が最初のテストで、間違えたからで。

というと?

テストで僕が本当に勘違いしていて“サドジマ”と言ってしまったんです。それを安井さんが、「間違えたまま言ってみようか」と提案してくだって。それでそのまま本番でもやったら、安井さんがポソっと「サドシマだよ」と言ってはけたんです(笑)。現場で生まれたやりとりなんですけど、最終回まで、“サドジマ”で行くと思います(笑)

そうなんですね! 今の流れもそうですが、コメディはアドリブも多そうです。

みなさんすごくフラットで、何にでも対応できるんです。玉木 宏さんも竹中直人さんも、本当に引き出しが多くて、毎回いろんな演技をされて刺激を受けています。最初は僕も自分からアドリブを仕掛けていろいろやろうとしたんですけど、酒井の場合は狙いにいっちゃダメだなと思ったんです。なので、狙って攻めていくのではなく、みなさんの攻撃にピュアに振り回される感じというか、応じられるようにしています。

監督からは、酒井に関して何かアドバイスはありましたか?

原作には警察官が出てくるんですが、酒井自体はドラマオリジナルキャラということで、どうやって演じたらいいんだろうと、実は不安がありました。そのまま衣装合わせに行ったのですが、そのときに監督から「今回のドラマ版では、原作に出てくる警察官とはちょっと違った描き方をするから、ドラマ版の警察官である酒井として演じてほしい」と言っていただきました。「愛されるキャラクターになってほしい」ともおっしゃっていたのですが、でも……冷静に考えると、物語のなかで一番の悪人は酒井かもしれませんね(笑)。

え?

だって酒井のせいで、色んな歯車が狂って、大きな問題になっていきますからね。一番突っ込むべき人は、実は酒井じゃないかという。でも彼自身は、純粋に思い込んで進んでいるんです(笑)。

確かに! 言われてみるとそうですね(笑)。ちなみに、どうしてもミュージカル界のプリンスのイメージが強い人が多いと思いますが、古川さんご自身は、プリンスタイプ、それとも酒井タイプ、どちらに似ていますか?

どちらかというと酒井のほうが近いかもしれません。僕にも臆病な部分や、何か踏み込むときに、なかなか前に出られなかったりする部分があるので、王子様的なシャン!っとした感じではないです…。

22日(日)放送の第7話では、酒井がフィーチャーされますね!

そうなんです。酒井は「ネオポリスガール」というアニメのキャラクターが大好きで、そのレアなフィギュアを手に入れようとしているんですが、龍さんもそれを狙っていて。でもそれがとても高価で、お金を貯めているうちに、別の方に買われてしまうんです。なんとか手に入れるためにふたりは手を組むという話です。酒井が龍に過去を話すシーンがあるのですが、後半、龍に背中を押してもらえる場面がすごく魅力的な展開で、すごくメッセージ性も強い回だと思います。

玉木さんともガッツリ組んだ回ですね。

はい。玉木さんはもともと歌もされていますが、ミュージカルにも興味があるというお話を初めて伺って。ミュージカルトークみたいなものをさせていただけて新鮮でした。あとは、結構振り切ってやる演技が多かったんです。アニメの決めポーズを全力でやったり。そういう振り切りも間近で見させていただいて、とても勉強になりました。

第7話の脚本を読ませていただいたのですが、今お話に出た龍と酒井の、「ネオポリスガール」の決めポーズがすごく気になっています。

振付を事前にいただいて、それぞれ覚えて現場に入りました。合わせたのはあのときだけでしたが、割とすっとできて、スムーズにOKが出ました。目的のためにどうしても決めポーズをやらなくちゃいけない龍さんと、その動きにちょっと快感を覚えている酒井とで、いいバランスになっていると思います(笑)。

フィギュアを買うお金を貯めるために、酒井は食事を抜いて切り詰めます。古川さんが食事を抜いてまで欲しいものはありますか?

僕は食にお金をかけたいタイプなので、その発想になることはないです。体質改善をするために食事制限をすることはありますが、何か欲しいもののために食事を抜くというのは、究極の究極の選択です。むしろ欲しいものがあったとしても、それを我慢してもいいモノを食べたい。真逆です。

これまでに、「これにはお金をかけた」という食べ物はありますか?

質より量のタイプなんです。いっぱい食べたいから、その分のお金がかかるという。たとえば、高級なお肉をちょっとだけ食べるというのは贅沢だし、より美味しく感じるのかもしれませんが、安いお肉をたくさん、「これ、食べられるかな? もう無理かも」と思いながら限界まで食べる方が好きなんです。

意外です(笑)。量を食べても太らないんですか?

そうですね、あまり体には出ないタイプかもしれないです。でも顔や肌に出たりすることはあるので、気を付けるようにしています。

「古川雄大3か年計画」は計画よりも深く濃く進めている。これからも舞台と映像の垣根を超える活躍を

昨年は舞台で菊田一夫演劇賞の演劇賞を受賞されましたし、今は映像でも大活躍です。少し前に、「古川雄大3か年計画」を進めていると聞きました。今は、2年目の途中ですか?

それがコロナ禍の関係で予定がずれてしまって、1年ほど期限を延ばしている状態なんです。

そうなんですね。でも、期限を延ばさなくても、順調に進んでいるようにも見えます。

進んではいるんですけど、3年後に具体的な目標があったんです。でもそれ自体が1年ほど延びそうなので、期限も延ばそうと。ただ、今いただいているお仕事で露出も増えていますし、いろんな勉強もさせていただいているので、3年が4年になることは、最初の計画よりも深く濃く進めていると思います。

映像でのお芝居の経験を重ねることで、新たに見えてきたものはありますか?

舞台は1か月、2か月、本番に向かって稽古を重ねて、すごい緊張感のなかで舞台に立ちますが、映像の場合は、常にフラットでいる必要があると感じています。撮影の順番もバラバラですし、全体的な流れや集中力というよりも、どれだけフラットにいて、瞬発力を出せるか。いろんな現場で、たくさんの方々と共演させていただきましたが、みなさんフラットで切り替えがすごいんです。

極主夫道 古川雄大 WHAT's IN? tokyoインタビュー

どなたか具体的に影響を受けた方はいますか?

影響を受けた方はたくさんいらっしゃるのですが、今年はじめに『トップナイフ』でご一緒させていただいた天海祐希さんは、割とクールな役どころをされていましたが、現場では、とても明るく立ち回られて、笑いを作ってみんなが居やすい空気を作ってくださいました。そこから、本番でパッと切り替わるんです。『エール』でも窪田正孝さんや二階堂ふみさんも、やはり常にフラットで、切り替えが素晴らしいです。真ん中に立つ方たちは、共通してみなさんいい空気作りをされています。それをあえてやっているのか、無意識なのか分からないくらい自然体で、とてもステキで尊敬しています。

現在、ご自身の強みはどこだと思いますか?

自分でも何が強みなのか、映像でも舞台でも、まだ見いだせていないんです。ただ、練習を積み重ねることは嫌がらずにできますし、そうしたことによって求められているところにまで持っていけるという自信はあるかなと思っています。

最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。

舞台から好きでいてくださる方の中には、映像への露出が増えていることで、心配している方もいらっしゃるかもしれません。でも舞台への生きがいは感じ続けていますし、これからもずっと続けていくので、心配しないで応援してください。それと同時に、映像に挑戦している僕も応援していただけたら嬉しいです。そして映像を見て気になってくださった方には、ぜひ舞台を観に来ていただきたいです。

酒井を見て気になった方が、舞台のかっこいい古川さんを見たら驚きますね。

『エリザベート』のトートとか、信じられないかもしれませんね(笑)。でもその驚きを超越できるくらい、どちらも頑張れたらと思います。

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古川雄大

1987年、長野県生まれ。ミュージカル『エリザベート』『ロミオ&ジュリエット』『モーツァルト!』に出演するなど主にステージ分野で活躍する一方、ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(20/NTV)などの映像作品にも出演。現在放送中のNHK連続テレビ小説『エール』に出演中。

オフィシャルサイト
https://www.ken-on.co.jp/furukawa/

オフィシャルInstagram
@yuta_furukawa_official

オフィシャルTwitter(スタッフ)
@furukawa_staff

ドラマ『極主夫道』

毎週日曜よる10時30分~放送

出演:玉木 宏、川口春奈、志尊 淳、古川雄大、玉城ティナ、MEGUMI、安井順平、田中道子、白鳥玉季、稲森 いずみ、竹中直人 ほか

原作:おおのこうすけ『極主夫道』(新潮社)

オフィシャルサイト
https://www.ytv.co.jp/gokushufudo/

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