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今を象徴するTHE FIRST TAKEから生まれた LiSA×Uru×Ayase 想定外のコラボレーション

今を象徴するTHE FIRST TAKEから生まれた LiSA×Uru×Ayase 想定外のコラボレーション

LiSA、Uruの共演が実現した「再会(produced by Ayase)」のフルサイズバージョンが11月6日、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で公開された。

「再会(produced by Ayase)」は、今年大ブレイクを果たしたYOASOBIでコンポーザーとしても活動するAyaseが書き下ろした楽曲。お互いの印象と今回のコラボについて、

「立ち振舞いやアーティスト写真も含めてですけど、クールな印象でした。すごく切なく歌うのに、声に寄り添ってくる温かさがある不思議な声だな、と感じてて。カバーされた曲や、ご自身の曲もそうですけど、全部Uruさんの世界になるんですよね。だから今回こうやってコラボさせてもらうことを楽しみにしていました」(LiSA)

「パワフルで明るくて、太陽みたいなイメージでした。だからイメージカラーが“赤”というのが、すごく納得できました。初めてご挨拶させていただいたときも、私は何も話すことができなくて、緊張で「何を話したらいいのだろう」と感じていましたが、LiSAさんからたくさん話しかけていただいて、その人柄に魅了されました」(Uru)

https://www.sony.jp/headphone/lovemusic/the_first_take/lisa_uru/)と語っている二人。

現在の音楽シーンを代表する両者の共演は大きな注目を集め、「再会(produced by Ayase)」は公開から7日で730万回再生を突破した。

ソニー ヘッドホン「1000Xシリーズ」のCMソングにも起用されている使用されている「再会(produced by Ayase)」は、離れてしまった大切な人への思いを描いたウインターソングだ。

「いいですか?」(LiSA)「はい」(Uru)というやり取り、そして、繊細で美しい鍵盤のフレーズと<「またね」と笑って見せてくれた 同じように笑い返していたのに>というLiSAのボーカルではじまる「再会(produced by Ayase)」。

<あなたと見たい景色を今も ずっとずっと見つめたまま>というUruのフレーズ、<降りしきる雪が積もるように この町でただあなたを想う>というサビで二人の声が重なる瞬間、心地よいカタルシスが聴き手を包み込む。

今は離れ離れになってしまった“あなた”に想いを寄せ、何気ない日常の幸せを振り返るこの曲の歌詞の世界は、切なく愛おしいラブソングとしての表情、そして、会いたい人に会えなかった2020年の現状を反映している。時代性と普遍性を併せ持った楽曲と言えるだろう。ピアノ、ストリングスの響きとエレクトロ経由のトラックを融合させたサウンドメイク、感情の機微と重なるメロディの流れも素晴らしい。

「再会(produced by Ayase)」の最大のポイントはもちろん、今の音楽シーンを象徴するアーティスト/クリエイターのコラボレーションが実現したことだ。2011年のデビュー以来、ロックシーン、アニソンシーンを両軸しながら、卓越した歌唱力とパフォーマンス力で幅広いリスナーを掴んできたLiSA。TVアニメ『鬼滅の刃』OPテーマ「紅蓮華」、映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』主題歌「炎」の大ヒットによって、今や国民的なアーティストに駆け上がったのは周知の通りだ。

2013年にYouTubeチャンネルを立ち上げ、数多くのカバー楽曲で注目を集めたUruは、2016年にメジャーデビュー。今年を代表するドラマヒットソングとなった日曜劇場『テセウスの船』主題歌の「あなたがいることで」を含む2ndアルバム『オリオンブルー』を3月に発表。透明感のある歌声と包み込むような表現力によって、リリースを重ねる毎に音楽ファンを魅了している。

凛とした強さとダイナミズムを併せ持ったLiSAのボーカル、繊細な響きのなかに奥深い感情表現を感じさせるUruの歌声が重なる「再会(produced by Ayase)」は、2020年の音楽シーンを象徴する楽曲だと思う。

楽曲を手がけたAyaseのクリエイティビティも見逃せない。シンガーソングライターのikuraと結成したYOASOBIは昨年12月にリリースし、ストリーミング総再生回数2億回も記録した楽曲「夜に駆ける」によって瞬く間にブレイク。物語を背景にした歌詞、叙情的なメロディラインとダンスミュージックと要素を取り入れたトラックを組み合わせた彼の音楽性は、「再会(produced by Ayase)」にも存分に活かされている。

「再会(produced by Ayase)」が公開されたプラットフォーム「THE FIRST TAKE」についても改めて触れておきたい。2019年11月にスタッフの「YouTubeの盛り上がりを活かし、地上波のテレビ番組にはない、YouTube独自の音楽コンテンツを作りたい」という思いから始まった「THE FIRST TAKE」は、人気アーティストの“一発撮り”による歌唱動画を次々と公開。LiSAの「紅蓮華」、DISH//(北村匠海)の「猫」、女王蜂の「火炎」などによって注目を集め、登録者数は250万人を超えた。ほとんどのライブやイベントが中止になった2020年において、アーティストの“ライブ感”を体感できる「THE FIRST TAKE」もまた“今”を象徴するコンテンツと言えるだろう。

文 / 森朋之

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