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基本プレイ無料になった『ロケットリーグ』 車に乗ってド派手なサッカーを楽もう!

基本プレイ無料になった『ロケットリーグ』 車に乗ってド派手なサッカーを楽もう!

読者諸兄は「車が主役のサッカー」をご存知だろうか? その名は『ロケットリーグ』と言い、爆発・破壊・アクロバティック何でもござれのエキサイティングなスポーツゲームだ。2015年7月(日本版は11月)にPsyonixよりリリースされ、プレイ可能なプラットフォームが少しずつ拡大。現在はPC/PS4/Nintendo Switch/Xbox Oneでのクロスプレイに対応しているほか、2020年9月24日には「買い切り型」から「基本プレイ無料型(アイテム課金制)」へ販売方式を移行した。そこで本稿では、基本プレイ無料で遊べるスポーツゲーム『ロケットリーグ』のプレイレビューをお届け。基本ルールや遊び方などの各種要素を踏まえつつ、本作の魅力についてご紹介しよう。

文 / 龍田優貴


プレイヤーも観戦者も気持ちよくなれるスポーツゲーム

冒頭で述べた通り、本作はリアルスポーツの「サッカー」をモチーフにしている。ただしルールはカジュアル化されており、オフサイドやフリーキックといった概念は存在しない。ファウル行為に対する措置(イエローカード・レッドカード)も無く、基本的には何でもあり。「バトルカー」と呼ばれる車両を操りボールを蹴って、車ごと相手チームのゴールへボールをねじ込むだけで良い。

▲本作のプレイイメージは”ラジコンカーで遊ぶサッカー”に近い。人間の足ではなく、車体を上手くボールへ当てられるかどうかで勝敗が決まる

そしてサッカー以上に分かりやすく、演出もド派手。車が爆発四散(人は乗っていないので安心)するのは日常茶飯事だし、ボールがゴールへ入ると豪華なエフェクトが湧き出る。”ロケット”と冠しているからか、ブーストを十分にかければバトルカーも空を舞う。他者と得点を競い合う競技性に加え、見ている人も遊んでいる人も気持ちよくなれるのが『ロケットリーグ』のイイところだ。

ロケットリーグ WHAT's IN? tokyoレビュー

▲ボールがゴールへ入った瞬間に大爆発。見るからに派手な演出がシュート成功時の達成感を倍増させる

競技性とカジュアル性の両方を担保

それではさっそく実際の試合(3vs3・レギュラールール)を参考にしつつ、操作方法やゲームの流れを見てみよう。なお本文中に記載のコマンドやボタンはすべてPS4版に準拠している。

準備フェーズのカウントダウンが終わると試合スタート。フィールド中央に置かれたボール目掛け、両チームのバトルカーが一斉に動き出す。このとき必要となる操作は車両の移動&アクセルの2種類。「スティック(左)」で向きを変え、「×ボタン」を押し込んで縦横無尽に走り回ろう。

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▲△ボタンを押すとボールを中心にカメラが動く。Rスティックのカメラ操作と組み合わせて視野をクリアに保つべし

ボールを蹴り出す際や相手プレイヤーに追いつきたい場合、○ボタンを押せばブーストゲージと引き換えに大幅な加速が行うことができる。減少した燃料はフィールド内に出現するアイテムを拾うことで回復可能。「ここぞ!」というタイミングでボタンを押し込み、ブーストダッシュでシュートチャンスをもぎ取ろう。

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▲ブーストは重要アクションのひとつ。×ボタンのジャンプ中にブーストを吹かし続けることで、しばらくのあいだ空中を飛ぶこともできる(通称”ロケットフライ”)

本作は3vs3が基本。加えて各プレイヤーごとに明確なポジション(フォワードやミッドフィルダー等)は設定されておらず、個々人の判断によって臨機応変な立ち回りが求められる。例えば自チームの2人が前衛に出ているなら、自分は後衛のゴール前へ陣取って守備を固める。逆に味方2人が前に出られないようなら、今度は自分が積極的にボールを触り、相手チームまで運ばなければならない。仕組みこそ単純だが、”フィールド内の戦況に合わせて動く”という競技性はしっかりと担保されている印象だ。

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▲フィールド内にライン等は無く、ボールの場外飛び出しによる試合中断の心配もない。臆せず貪欲にシュートを狙おう

最初はバトルカーを走らせるだけで精一杯かもしれないが、操作にある程度慣れたならコッチのもの。フィールドを所狭しと駆け巡り、加速の勢いそのままにボールを豪快にキック、そして得点……と決まった瞬間には、思わずコントローラーから手を離してガッツポーズしたくなること間違いなしだろう。また相手チームのバトルカーにぶつかってもお咎めはないので、豪快かつ大胆にプレイが楽しめる。

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▲結果画面では各プレイヤーの獲得スコア、ボールのセーブ回数などをチェックできる

試合開始から5分経つとゲームセット。タイムアップ時により多く得点を稼いだチームの勝利となる。両チームの得点数が同じならサドンデスへ移行。どちらかのチームがシュートを決めるまで、制限時間なしのエンドレスゲームが始まる。

上述の基本ルール以外にも、本作にはバラエティ豊かなゲームモードで賑やかに遊ぶことだってできる。専用スタジアムでパックを打ち合う「スノーデイ」、効果の異なる11種類のパワーアップを使いこなす「ランブル」、さらにはボールを相手のゴールネットへ落とし込む「バスケットボール」など、その内容は実にさまざま。「通常ルールで腕試し、息抜きに別モードではっちゃける」なんてプレイスタイルもアリだ。

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▲「ランブル」モードで”竜巻”を発生させているシーン。強大な風力で周囲のバトルカーを吹き飛ばしている

こうしたゲームモードを含め、最大8人までのマルチプレイに対応しているのも嬉しいポイント。実力派のプレイヤーを集めてランク変動制の「コンペティブ」モードに挑むも良し。ワイワイ騒ぎたいときは「プライベートマッチ」で自由にルールを変更し、即席の身内大会を開くのも良いだろう。

競技性を追求してハイレベルな試合を臨むプレイヤーがいれば、その対極として競技性はさほど気にせず、エンジョイプレイでコミュニケーションを取りながら楽しみたいプレイヤーもいる。『ロケットリーグ』はスポーツゲームでありながらも、その両方の受け皿となっている点を個人的には評価したい。

eスポーツシーンで高まる『ロケットリーグ』の注目度

『ロケットリーグ』はスポーツゲームという性質上、競技シーンにおいても一定の注目を集めている。eスポーツ専門メディア「The Esports Observer」が2020年7月に発表した記事によると、『オーバーウォッチ』や『PlayerUnknown’s Battlegrounds』(PUBG)といった作品と並び、注目度の高いeスポーツタイトルとして”TIER3”にランクイン。発売間もない頃からメーカー主導で競技大会が開催され続けていることもあり、既に多くのプロゲーミングチームが参入を果たしている。

実際にプロゲーマー同士の試合を眺めていると、バトルカーの変幻自在な動きに驚かされるばかりだ。まるで生き物が息を吸う如く、当たり前のようにジャンプシュートを繰り出し、果ては空中でバトルカーの車体にボールを乗せたまま(通称”エアドリブル”)、優雅に空を飛んでゴールへ叩き込む。操作方法とルールはシンプルながらも、やり込めばやり込むほど際限ない奥深さを秘めているのだ。

一方で日本の場合、世界全体の盛り上がり具合と比較すればやや小規模かもしれない。しかし、競技シーンの芽生えは確実に起こっている。というのもアマチュアコミュニティを越えた大規模な大会が、メーカーでは無い第三者(企業)のもとで繰り返し開催されているからだ。毎日新聞が主催する「全国高校eスポーツ選手権」の公式タイトルに選ばれたり、eスポーツ事業を担うRIZeST主催で国内初のリーグ制大会「PRIMAL – Rocket League Japan Series」が開かれたりと、その規模感は時を経るごと増している。そしてここにきて”基本プレイ無料化”という後押しもあるゆえ、今後はさらに競技シーンの熱量が加速するかもしれない。

自由気ままにバトルカーをカスタマイズ

フィールドでボールを蹴り回すだけが『ロケットリーグ』の楽しみ方ではない。本作では試合報酬として受け取ったパーツを使い、「ガレージ」で自由にバトルカーをカスタマイズできる。ボディを変えて全体を自分好みに染め上げ、ディテールの凝ったデカールを貼り付けてお洒落に着飾る。いろいろイジってもバトルカーの性能はほぼ変わらないので、公平性を難しく考える必要なし。服屋に入ってあれこれ試着するが如く、自由きままに車の改造を楽しむことができる。

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▲選んだボディや取り付けるパーツにより、バトルカーの表情は幾重にも変わる。お気に入りのカスタマイズはプリセットへ登録しておくと便利だ

「手持ちのパーツも魅力的だけど、もっとユニークなパーツを探してみたい!」、そんなときはアイテムショップを訪ねてみるのも良いだろう。ここには運営のイチオシ商品をはじめ、プロゲーミングチームや他作品とのコラボ商品がズラリと並べられている。購入の際はゲーム内クレジットを予め購入しておくこと。ラインナップは「500クレジット・1100クレジット・3000クレジット・6500クレジット」となっているが、プラットフォームによっては価格の差異も生じる。もし商品を求めるなら、自分が使用している機器のクレジット購入画面を確認してから利用するようにしよう。

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▲「Eスポーツ」コーナーでは実在するプロゲーミングチームとのコラボ商品が手に入る

正式リリースから5年を越え、今なお大勢の人に遊ばれ続けている『ロケットリーグ』。興味のある方は、ぜひこの機会に遊んでみてほしい。バトルカーでフィールドを疾走する爽快感、そしてシュートを叩き込む達成感。この両方にきっとヤミツキになるはず!


■タイトル:ロケットリーグ
■発売元:Psyonix
■対応ハード:PlayStation 4、Xbox One、Nintendo Switch、PC(Steam、Epic Games ストア)
■ジャンル:対戦アクションゲーム
■対象年齢:全年齢
■発売日:配信中
■価格:基本プレイ無料


『ロケットリーグ』オフィシャルサイト

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