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伊藤健太郎が “お相撲ミュージカル”に挑戦!? 「エンターテインメントのおもちゃ箱みたい」と語る、舞台『両国花錦闘士』制作発表記者会見

伊藤健太郎が “お相撲ミュージカル”に挑戦!? 「エンターテインメントのおもちゃ箱みたい」と語る、舞台『両国花錦闘士』制作発表記者会見

明治座、東宝、ヴィレッヂの3社が、ケレン味とスペクタクル感満載のエンターテインメントを作ることを掲げ、新たに立ち上げた“三銃士企画”。その第1弾公演として12月より上演されるのは、『ファンシイダンス』『陰陽師』などのヒット作で知られる岡野玲子の伝説の相撲漫画を原作とした舞台『両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)』。
本作の制作発表記者会見が10月21日(水)に行われ、伊藤健太郎、大鶴佐助、大原櫻子、紺野美沙子、りょうら出演キャスト、そして作・演出を手がける青木 豪が登壇した。

取材・文 / 永堀アツオ 写真 / 田中亜紀


皆さんの前に立ったときに恥ずかしくない身体に仕上げていきたい

両国花錦闘士 WHAT's IN? tokyoレポート

まず、作・演出の青木 豪は脚本の執筆前に実際に相撲の取り組みを観に行ったそうで、「升席が宝塚の大階段のように見えてきまして。ここから力士たちが颯爽と降りてきたら楽しいものになるだろうなと思って、はちゃめちゃな“お相撲ミュージカル”の台本を書かせていただきました。演劇として素敵で面白いものが作れるんじゃないかと思います」とコメント。原作にはない、歌とダンスがふんだんに盛り込まれたエンターテインメントとなることを明かした。

原作「両国花錦闘士」は、1989年から1990年にかけてビッグコミック スピリッツ(小学館)にて連載され、バブル期を時代背景に荘厳にして神秘なる角界を女性目線で描き注目を集めたが、舞台化にあたって青木の構想は「原作が持っている雰囲気が好きだったので、コロナがこなかった2020年という架空の年代」になるということも語られた。

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今年の夏に佐々木小次郎 役で出演を予定していた舞台『巌流島』が新型コロナウィルスの影響を受けて全公演が中止となってしまった伊藤健太郎は、本作で力士であることに高い誇りを持ちながらも、痩せ型で美形の力士、昇龍(しょうりゅう)を演じる。

最初にオファーを受けた際は「お相撲さんを僕がやって大丈夫なのかな?と思った」そうだが、「歌やダンスは僕にとってチャレンジになるし、初めてのことがたくさんあってすごく楽しみです」と意気込みながら、「こういった時期に舞台ができることの喜びをキャストやスタッフの皆さんと分かち合いながら、しっかりと稽古していきたいなと思います」と挨拶。

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また、まわし一丁でのビジュアル撮影に関しては、「まわしを締めずに肩にかけていて。ほぼ全裸で撮影をしていたんですけど、顔だけはファッション誌を撮っている表情でいてくださいって言われて……情緒がぐちゃぐちゃになりました(笑)。完成したポスターが駅の構内とかにも貼られてるんですけど、それを見た友達からも『あのビジュアルすごいね』っていう連絡がきまして。ぜひ、やめていただきたいと思います!(笑)」と爽やかな笑顔でまっすぐに伝え、会場に集まった記者の笑いを誘った。

そんな発言に記者から「まわし姿への抵抗はありますか?」という質問を投げかけられた伊藤は「この仕事をしていると、恥ずかしいとか、抵抗っていう感覚がおかしくなってくるので……今はまったくございません!」と断言。さらに、公演に向けてしっかりとした身体づくりを始めているそうで、「もう2週間くらいジムに通っているんですけど、筋肉痛の毎日なんです。なかなか大変ですけど、もっともっと頑張らないといけないし、初日までには、皆さんの前に立ったときに恥ずかしくない身体に仕上げていきたいなと思っております。現在、筋肉がついて体重が4キロ増えて68キロくらいになったので、初日までに72キロまでいきます!」と宣言もした。

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そして、「このご時世でエンターテインメントを届けられる環境にいることが感謝だなと思っております。本当に演じるのをすごく楽しみにしていました。台本を読んだときからずっと笑いが止まらなかったので、絶対に面白い作品になると思います。楽しみにしていただけたら」と挨拶した大原櫻子は、橋谷淳子という相撲嫌いの相撲雑誌記者を演じるのだが、「相撲好きになってしまった」と告白。

「このお話をいただいて、先日、初めて相撲の取り組みを観させていただいて。それまではテレビでしか観たことなかったんですが、そこからすっかりファンになってしまって。面白いスポーツだなと感じて、今、本を読んだり、相撲に詳しい友達にお話を聞いたりして勉強している最中です。相撲嫌いの記者を演じるのにどんどん相撲が好きになってしまっていて……ちょっとまずいなと思いながらも(笑)、興味を持っていろいろと調べちゃってます」と笑顔を見せた。

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現在、本稽古を前に歌稽古やダンスの振り入れの真っ最中とのこと。「舞台で歌うのも踊るのも初めて」という伊藤は「歌に対しての苦手意識が強いので、大丈夫かなといまだに思っています」と正直な気持ちを吐露しながらも、「でも、音楽自体はすごくカッコよくて。ロックなんですよね。個人的にロックな曲が好きなのもあるのですが、自分が歌う曲を好きになれるのも大きなポイントだと思うし、みんなと楽しく歌いながら稽古をしています」と前向きに語った。

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そんな伊藤にアドバイスを求められたアーティストでもある大原はミュージカル経験豊富ながらも「いやいや、私もまだまだ経験が浅いので、皆さんと一緒に一生懸命に頑張らなきゃなと思ってます」と謙遜し、「しかも、私が歌わせていただく曲の中で、いまだかつて挑戦したことのないジャンルの歌がありまして。ラップを歌うんです。非常に新しい挑戦になるので楽しみです。皆さんに負けないように頑張りたいと思います」と新たなチャレンジへの意欲を見せる。

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青木はそんなキャストたちについて「本格的な稽古はまだ始まっていないんですけど、なんだかみんな、熱があって、活気があって。その熱量がいい感じなので、いい舞台が作れるのではないかと手応えを感じております」と稽古を振り返った。

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最後に伊藤が「この台本を読ませてもらったときに、エンターテインメントのおもちゃ箱みたいな感じだなって感じまして。劇場に来ていただいた皆さんに、非現実的な体験を提供できるのではないかなと思っております。ぜひとも劇場には、テーマパークに来るような気持ちで来ていただけたらなと思っております。皆さんとお会いできる日を楽しみに待っております!」とメッセージを送り、会見は大きな拍手の中で締め括られた。

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本作のほかの個性豊かなキャラクターには、「“シコを踏む”というのは邪気を祓うという意味もあるらしいので、より多くのシコを踏んでありとあらゆる邪気を祓いたい」と熱を込めた大鶴佐助が、昇龍のライバルで色白・ぽっちゃり体型の雪乃童(ゆきのわらべ)役を、「世界初のお相撲エンターテインメントの発表を皆さんの前でできるなんて思いもしませんでした。感無量です」と元祖スー女っぷりを見せた紺野美沙子が、相撲部屋の女将・節子 役を、「誰にも負けないようパワフルでクレイジーに演じたい」と語り、パンチのある衣裳にも注目のりょうが、昇龍を惑わす大手芸能事務所の女社長・渡部桜子 役を演じる。

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また、彼らに加え、原 嘉孝(ジャニーズJr.)、入江甚儀、徳永ゆうき、岸本慎太郎(ジャニーズJr.)、根岸葵海(ジャニーズJr.)、大山真志、橘 花梨、加藤梨里香、市川しんぺー、福田転球、伊達 暁など、ミュージカル俳優、アイドル、演歌歌手と幅広いジャンルの実力派キャストたちがステージを彩る。

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どんな歌やダンス、笑いやロマンス、そして、相撲=取り組み=エンターテインメントを見せてくれるのか。期待を込めて12月5日(土)の明治座での開演を待ちたい。本作は、年が明けて大阪、福岡公演も予定されている。

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『両国花錦闘士』

東京公演:2020年12月5日(土)〜12月23日(水)明治座
大阪公演:2021年1月5日(火)〜1月13日(水)新歌舞伎座
福岡公演:2021年1月17日(日)〜1月28日(木)博多座

<チケット発売日>
東京公演:好評発売中
大阪公演:2020年12月5日(土)AM10:00〜
福岡公演:2020年11月7日(土)AM10:00〜

STORY:
両国に爛漫と咲き乱れる力士たちの花舞台・国技館。その土俵の上では、宿命のライバルの取組が始まろうとしている。東はソップ(やせ)型で美形の昇龍[しょうりゅう](伊藤健太郎)。西はアンコ(ぽっちゃり)型の雪乃童[ゆきのわらべ](大鶴佐助)。何もかもが正反対な二人だが、思いは同じ。「コイツにだけは負けたくない!」
熱戦を取材するのは、ワールドベースボール社の相撲雑誌の記者・橋谷淳子(大原櫻子)。野球雑誌の記者志望なのに相撲雑誌の担当になった彼女には、相撲の良さがさっぱりわからない。
稽古の合間の息抜きに、雪乃童は付き人たちとディスコへ繰り出すと、密かに想いを寄せる、部屋の一人娘・沙耶香と鉢合わせする。親方もおかみさん(紺野美沙子)も心配してますよ、と窘めるが相手にされず撃沈。
昇龍も力士と分からぬようにオールバックにスーツでディスコを訪れるが、鬢付け油の匂いはごまかせない。その甘い香りに誘われるかのように大手芸能事務所パピーズの女社長・渡部桜子(りょう)が現れる。数多の男たちを欲しいままにしてきた彼女は、出会ったことのないタイプの種族・力士の昇龍を篭絡せんとする。
勝利も美女も手に入れるかに見えた昇龍だが、次第に桜子の歪んだ愛情に翻弄され、不調の力士に惨敗を喫するなど、心に乱れが生じる。
昇龍は桜子の欲望に呑まれてしまうのか。雪乃童との勝負の行方は。
淳子の見つめる土俵には、愛と欲望が乱れ咲く。果たして、その先に見えるものは……。

原作:岡野玲子(小学館クリエイティブ「両国花錦闘士」)
作・演出:青木 豪
主題歌:デーモン閣下

出演:
伊藤健太郎/大鶴佐助 大原櫻子/原 嘉孝(ジャニーズJr.) 入江甚儀
徳永ゆうき 岸本慎太郎(ジャニーズJr.) 根岸葵海(ジャニーズJr.) 大山真志
橘 花梨 加藤梨里香/市川しんぺー 福田転球 伊達 暁/紺野美沙子/りょう

皇希 南 誉士広 梅澤裕介(梅棒) 遠藤 誠(梅棒) 中村味九郎 松田拓磨 遊佐亮介 近藤 廉

オフィシャルサイト
オフィシャルTwitter(@sanjushi_MTV)

©2020『両国花錦闘士』

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