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名作揃いの『スーパーマリオ 3Dコレクション』レビュー! Nintendo Switchで歴代の3Dマリオの3作がよみがえる!

名作揃いの『スーパーマリオ 3Dコレクション』レビュー! Nintendo Switchで歴代の3Dマリオの3作がよみがえる!

『スーパーマリオブラザーズ』35周年を記念して、任天堂は2020年9月18日にNintendo Switch向けソフト『スーパーマリオ 3Dコレクション』をリリースした。『スーパーマリオ64』、『スーパーマリオサンシャイン』、『スーパーマリオギャラクシー』と、違うハードで発売された3つのタイトルが1パッケージに収録されている。グラフィックのHD化に加え、Nintendo Switchで遊びやすいようタイトルごとに少しずつリニューアル。筆者は数々の『マリオ』シリーズをプレイしており、もちろんこの3本もリアルタイムで遊んできたのだが、時代の流れによって進化し続けててきたマリオを、改めてこの目で確認していきたい。

文 / mktn


2Dから3Dへ!
マリオ史に名を残す大傑作『スーパーマリオ64』

1996年6月23日、NINTENDO 64のロンチタイトルとして登場したのが、『スーパーマリオ64』(以下『マリオ64』)だ。3D空間のマップを自由自在に動き回ることができ、今までの2Dシリーズと比べてアクション要素やコース数の多さなどボリュームが大幅アップ。『スーパーマリオ』初の3Dアクションゲームとして、いきなり完成度が高い作品となっている。

このゲームでの舞台となるのはキノコ城。クッパによって絵の世界に閉じ込められたピーチ姫やキノピオたちを救うため、城内にある絵画や鏡、中庭などのコース内に隠されているパワースターを集めながらマリオは冒険へと旅立つ。

当時『マリオ64』で一番感動したことと言えば、やはり3Dになったこと。お馴染みのダッシュ、ジャンプ、しゃがみなどに加え、幅跳びやバク宙、足払い、ハイハイなど、多彩なアクションが可能に。自由度が一気に高くなった、それはもう縦横無尽にマリオを動かしまくった。

そして次にびっくりしたことは、「マリオってこんなにしゃべるんだ!?」ということ。当時はまだ幼き筆者だったが、今までの2Dマリオとは違う”本来のマリオらしさ”を味わうことができ、マリオとの距離感がグッと近くなった気がした。

スーパーマリオ 3Dコレクション WHAT's IN? tokyoレビュー

▲タイトルコール後に出てくる、マリオの顔をひっぱって遊べるシーン。当時は誰が一番変顔マリオが作れるか?……なんて遊びを、友達と1時間くらいやっていたことも

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▲お城のお庭を散策していると怪しげな金網を発見。もしやこの金網の下に入れるんじゃないか?と、ひたすらヒップドロップしていた当時のシーンを再現。じつはこの金網、お城内の全スター120個を集めた者だけが許されるべき場所だった……

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▲筆者お気に入りのペンギンチャンピオンレース

キノコ城に隠されたコースでは、島や海、雪山、砂漠など様々なステージが存在し、飽きさせない要素がぎっしり詰まっているのも魅力のひとつ。中でも一番お気に入りなのは「さむいさむいマウンテン」のペンギンチャンピオンレースだ。ここでは隠しショートカットが存在するのだが、それを使ってしまうとペンギンに怒られるので正々堂々と勝負しなくてはならない。当時、この場面は相当プレイしたので腕に自信はあったのだが、ひさしぶりに遊んでみるとコースのギリギリをコーナリングしては落下。腕は鈍りまくっていた。……というか、ペンギンってこんなに速かったっけ!?

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▲帽子を取られた!

そして3Dのマリオからトレードマークとも言える帽子の存在が、今後のシリーズにも非常に大きく影響している。帽子を敵キャラクターに奪われたり、風などで吹き飛ばされたり、いわゆる”帽子なしマリオ”状態になってしまうと通常よりもダメージ多く受けてしまう。まさにマリオの命ともなるアイテムと言っていい(帽子なし状態であえて縛りプレイするのも面白いのだが)。

他にもバラエティに富んだ帽子の種類がたくさんあり、空を自由に飛ぶことが出来るはねマリオ、水中を歩いたり敵に触れただけで倒すことのできるメタルマリオ、敵をスルーしたり通れない壁などをすり抜けることができるスケスケマリオ。いずれもステージ内で必要とされるアイテムなのでしっかり押さえておこう。

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▲ゲームプレイ中や当時のCMでも度肝を抜かれたシーンと言えば、やはりクッパ戦だろう。クッパのしっぽをつかみグルグルと回すジャイアントスイングの爽快感は、今でも健在だった。3Dになったことで、奥行や迫力がとにかくスゴイ! これぞ3Dの醍醐味!

こだわりぬいた3Dマリオ!
『スーパーマリオサンシャイン』

そして次に3Dマリオが発売されたのは、2002年7月19日。ニンテンドー ゲームキューブ向けソフト『スーパーマリオサンシャイン』(以下『マリオサンシャイン』)だ。非常に手応えがある内容で、お馴染みのアクションに加えて「ポンプ」を使った放水アクションが非常にキモとなり、ポンプアクションによるエイム力も試される。

舞台となる南のリゾート地「ドルピック島」。ゲームキューブでさらに進化した3D感や水の表現などにも注目したい。

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マリオやピーチ姫、キノピオたちがバカンスを楽しむべく、ドルピック島に訪れるところから冒険が始まる。しかし観光に訪れたものの、島は落書きだらけでドロドロに汚れており、太陽の力「シャイン」が奪われてしまっていた。それ以外にも何だか島の様子がおかしい……!? 島を汚した犯人がマリオに似ていたため、マリオは逮捕・有罪となってしまい、島中をきれいにするまで島を出るまで禁じられてまう。マリオは疑いを晴らし、落書きによって失われたシャインを取り戻すため、ニセマリオを探し出す。

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▲美しい海に囲まれカラフルな建物が存在する地中海のようなドルピックタウン。BGMもイタリアの伝統音楽のような雰囲気があり、マンドリンの音色がとても心地よい場面

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▲マリオやピーチ姫、キノピオたちがバカンスを楽しんでいる様子。個人的に注目したいのはピーチ姫のまつ毛。立体的になり、より美しい姿となっている

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▲落書き犯の濡れ衣を着せられてしまい、牢屋に閉じ込められてしまったマリオ。シャインも失われ、スタートからお先真っ暗に

今回集めるシャインは前作『マリオ64』にあたるスターの立ち位置的なもので、各ステージ内のコースをクリアしたり、ボスを倒したりすると手に入る。

リゾート地や港町、テーマパークなど多彩なコースが存在し、非常に作り込まれたステージばかり。拠点となるドルピックタウンにはあちこち落書きがあるのだが、そこが各ステージの入口となっており、ステージではひとつひとつストーリー仕立てになっているので「次の物語はどんな感じだろう?」というワクワク感がたまらない。アクション要素に慣れるまでに少し時間がかかるかもしれないが、何度もトライしていくうちに自然とクリアできる絶妙なゲームバランスだ。

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▲お気に入りコースのひとつ「ピンナ・パーク」のボス戦。ジェットコースターに乗りながら、ペットボトルロケットで前後から飛んでくるキラーを撃破しつつ、ボスであるメカクッパに攻撃を与えていく。スリリングなアクションに加え、キチンと狙いを定めて攻略していくのが楽しくて仕方がない!

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▲『マリオサンシャイン』のポンプアクション

冒険のカギとなるポンプは、敵を倒したり落書きを消したりできるノーマルノズル、一時的に宙に浮かぶホバーノズル、高い場所までジャンプできるロケットノズル、水の勢いで猛ダッシュするターボノズルの4種類。いずれもポンプアクションには水が必要となり、ポンプメーターが空になってしまうと海や川などで給水することが必要なので注意しよう。……と言っても、南の島というだけあって周辺を見回せば給水ポイントはたくさんあり、心置きなく給水できるのは嬉しい。ステージとゲームシステムそれぞれに水を使い、世界観に統一を持たせているあたりはさすがとしか言いようがない。

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▲『マリオサンシャイン』で初登場の「クッパJr.」

ストーリー性の高さや飽きさせない要素にも注目したい。島に住む、「モンテ族」や「マーレ族」といった新しいキャラクターがシリーズに加わっているのだが、踏んづけてしまったり、水をかけてしまった際にリアクションをしてくれるのも面白い。そして、筆者イチオシであるキャラクターは、『マリオサンシャイン』で初登場となる「クッパJr.」。後のマリオシリーズに大きく関わってくるキャラクターのひとりだ。クッパの実の息子とされており、ピーチ姫のことを自分のママだと思っている様子……!?

クッパJr.は敵としての位置づけではあるものの、ピーチママを取り戻すために父親であるクッパに対して頑張る姿がとにかく愛おしい。冒険が進むにつれてどう物語が展開していくのか、こちらも『マリオサンシャイン』の見どころでもある。

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▲他にもマリオファミリーではお馴染みのキャラクターが登場。ドルピック島に行く都度現れるタマゴにフルーツを与えるとヨッシーが登場する。ふんばりジャンプや敵を飲み込むアクションに加え、ジュースを吐き出す攻撃ができる。どのシリーズにおいてもヨッシーは強い味方だ

ダイナミックで広大な宇宙の冒険に挑む!
『スーパーマリオギャラクシー』

2007年11月1日にWiiで発売されたのが、この『スーパーマリオギャラクシー』(以下『マリオギャラクシー』)だ。宇宙をテーマにした物語で、BGMはシリーズ初となるオーケストラの生演奏を採用しているなどで、より壮大な冒険を感じさせた。Wiiでプレイしたとき最高のグラフィックで感動していたのだが、HD化したことによってますますキレイになっていることがわかる。輝かしい美しい世界観と空想的な素晴らしいステージデザインは、誰もが太鼓判を押す完成度だ。マリオと宇宙ってどうなんだろう?と最初は思うところがあったのだが、これが想像以上にマッチしている。

スーパーマリオ 3Dコレクション WHAT's IN? tokyoレビュー スーパーマリオ 3Dコレクション WHAT's IN? tokyoレビュー

100年に1度行われる「星くず祭」に招待されたマリオだったが……またまたクッパ様の登場だ。今度はピーチ姫をピーチ城丸ごと奪っていく! そしてクッパ達は宇宙の彼方へと消えていった。クッパによって宇宙に散らばった「パワースター」を集めながら、マリオはピーチ姫の手がかりを探しに地球を飛び出し、数多くの惑星を巡りながら宇宙での冒険が始まる。

『マリオギャラクシー』で初登場となるキャラクター「ロゼッタ」と「チコ」。今後のマリオシリーズでも活躍するキャラクターで、パワースターを集めてほしいとお願いをする張本人である。今までの流れからなんとなく伝わってくるかもしれないが、このパワースターは前作『マリオサンシャイン』におけるシャインの立ち位置的なものだと思っていい。これを集めていくことが目的のひとつとなっている。

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▲チコたちのお母さん的存在でもあるロゼッタ。ミステリアスな雰囲気があるが、時に見せる母性がファンの心を掴む

それぞれの惑星ステージは主に球状となっており、ぐるぐると回りながらマリオを操作する。惑星の裏側まで行けるので、今までのマップ構成とはまったく違う新しい感覚だ。惑星の下にいくと普通では逆さま状態になるはずなのだが、マリオの動きにあわせて視点カメラが動くので操作もしやすくなっている。

こうした球状のステージ以外にもおなじみ横スクロールの2Dステージや、パネルを踏んでいくパズル風なステージ、ジャイロセンサーを使って操作するステージなど、たくさんの種類が用意されている。ステージ構成は、今までのような箱庭タイプではなく、基本的に一本道となっているので、道に迷うことなく遊べるのもポイント。

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▲下の方に行ったら落ちるのでは!?と、最初はドキドキしながら進んでいた球体型のステージ

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▲ジャイロセンサーによって操作のできる「トライアルボールギャラクシー」。Wii版発売当時、身体ごと動かしながらプレイしていたことを思い出した。ぎりぎりのところでいつも落ちてしまって「もう1回!」と何度もトライしていたっけ……

今作はアイテムを取ることによって変身ができるのがミソ。メーターがなくなるまで飛び続けることができるハチマリオ、壁をすり抜けたりできるオバケマリオ、つねにジャンプしたまま移動のできるバネマリオとまさに七変化。他にもファイアマリオやアイスマリオなどバラエティに富んだ変身ができる。カッコイイだけじゃなくカワイイも取り揃えるマリオ、やっぱりスゴイ!

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▲カエルやタヌキだけではない! どんな格好でもさらりと着こなすカリスマ性

超豪華な3Dマリオ3作のサウンドトラック!
ファンなら興奮間違いなし!

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本作にはおまけで3つのタイトルのゲーム内楽曲を「サウンドトラックモード」として収録。『マリオ64』のサントラCDはプレミアが付くほどの人気だったり、『マリオサンシャイン』は今回が初となるサントラだったり、『マリオギャラクシー』のサントラCDはクラブニンテンドー限定景品で一般販売はされていなかったりと、そもそもこれらのサウンドトラックそのものがどれもレア! ゲームソフト上ではあるが、これらのサントラをまとめてゲットできるのは本当にすごいことなんだって! 

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3タイトルを改めてじっくり遊んでみてわかったことは、マリオと一緒に成長してきた筆者にとって”懐かしい!”と思う反面、色褪せることなく”やっぱり面白い!”と改めて感じた。当時を振り返れば、友達や家族と一緒に遊んだり、こっそりひとりで他の人よりも先に進めて頑張ってプレイしてみたりと、子供のころのいろんな場面を思い出した。そこで目にした光景は、みんなの笑顔。だからこそ多くの人をこれほど夢中にさせるのだ。

NINTENDO 64、ニンテンドー ゲームキューブ、Wiiと3世代に渡ったシリーズを1本で遊べて非常においしい。過去にシリーズを遊んだ人も、まだシリーズを遊んでない人でもしっかりマリオの世界を楽しむことができるので、ぜひチェックしておこう。本作は2021年3月31日までの期間限定販売ソフトとなるので、いまのうちに遊んでみてほしい。


■タイトル:スーパーマリオ 3Dコレクション
■発売元:任天堂
■対応ハード:Nintendo Switch
■ジャンル:アクション
■対象年齢:全年齢
■発売日:発売中(2020年9月18日)
■価格:6,480円(税別)


『スーパーマリオ 3Dコレクション』オフィシャルサイト

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