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戦士の殻(シェル)を纏って強敵を打ち倒せ! 『ソウルシリーズ』ライクな超高難易度アクションRPG『Mortal Shell』プレイレビュー

戦士の殻(シェル)を纏って強敵を打ち倒せ! 『ソウルシリーズ』ライクな超高難易度アクションRPG『Mortal Shell』プレイレビュー

2020年8月18日よりPlayStation®4で日本語版ソフトの配信が開始されたアクションRPG『Mortal Shell』(モータルシェル)。本作は『ダークソウル』シリーズのような超高難易度アクションRPGで、いわゆる“死にゲー”であり、『ソウルシリーズ』をリスペクトして制作されたゲームでもある。

ミドルプライスでのゲームでありながら事前のβテストを行ったり、有名ゲーム実況プレイヤーたちにβテストのコードを配布したりとプロモーションが上手く、ネット上で情報を見かけたことがあるという方も多いのではないだろうか。

そんな『Mortal Shell』ははたしてどのようなゲームなのか、そして難易度はどうなっているのか、“死にゲー”というけど本当に死にまくるの? といった部分を中心にレビューしていきたいと思う。

文 / 二城利月


特有アクション“硬化”を使いこなせ!

ゲームがスタートすると、まずはプレイヤーの操作キャラであるミイラのような生物が水没した遺跡のような場所で起き上がるところから物語が始まる。ここはいわゆるチュートリアルマップとなっており、基本的な操作方法や戦闘方法、本作最大の特徴である“硬化”について学ぶことができる。

Mortal Shell WHAT's IN? tokyoレビュー

▲スタート直後の画面。このミイラのような人物(?)が操作キャラクターとなる

本作の基本的な戦闘システムはまさに『ソウルシリーズ』のようなものとなっており、小攻撃、大攻撃、回避といった動作を駆使して戦うことになる。しかし、それだけではなく、先程も挙げた硬化というシステムがこのゲームにおいて最重要で、ボタンを長押しすると自分の体を石のように硬化させ、どんな攻撃も一度は弾くことができるのだ。

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▲硬化のチュートリアル。硬化には少し時間がかかるので、慣れるまで何度も練習しよう

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▲硬化中は画面が暗くなり、少しスローモーションになる。この状態ならば攻撃を食らってもノーダメージで、敵の攻撃によっては相手が一方的にひるむ

硬化はどんな動作中でも行うことができ、自分の攻撃中だろうが、ダメージを食らっている最中だろうが、長押しする時間さえ間に合えばOKだ。文字で読むと少々ピンとこないかもしれないが、この“いつでも硬化できる”というのがすごく重要で、「攻撃中に敵が仰け反らなくてヤバい」、「突っ込んだら横から敵が出てきた」、「攻撃を外して隙だらけ!」といった(割と頻繁に起こる)緊急時にとりあえず硬化しておけば、一発だけは攻撃を防いでくれて生存率が跳ね上がる。とっさに硬化ボタンが押せるようになれば、まずは『Mortal Shell』の初心者卒業といったところだろうか。もちろん攻撃に組み込むこともできるし、硬化中はスタミナもちょっとずつ回復するので、スタミナ切れまで攻撃→硬化して敵の攻撃を弾く→そのまま倒し切るといったコンボを行うことで序盤の敵は1体1なら安全に倒すことができた。

ちなみに硬化は使用回数の制限はないものの、一度使うと5秒程度のチャージ時間が発生するので、連続で使い続けることはできない。また、硬化中に防げる攻撃は1度だけで、複数の敵に囲まれているとあっさり死ぬので、硬化さえあれば余裕ということにはならず、決して過信しすぎてはいけない。

4つの遺骸と4つの武器を切り替えて戦え!

チュートリアルが終わると、“フォールグリム”という沼地に移動し、本格的に探索がスタートする。本作は基本、このフォールグリムを拠点とし、各ダンジョンもすべてこのフォールグリムから繋がっている。そのためマップ数はあまり多くないのだが、このフォールグリムのマップが広く、しかも似たような地形が続くため、とても迷いやすい。横穴や這って進む穴などが複雑かつ立体的に繋がっているので、マッピングが得意な人でなければ探索だけで数時間は吹き飛ぶだろう。

フォールグリムに移動した段階では初期装備の“聖なる剣”だけを持っており、ミイラのようなプレイヤーはとても貧弱である。そこですぐに登場するのが、本作のもうひとつの特徴である遺骸だ。これはマップのどこかに点在している戦士の遺骸に憑依することで、その遺骸の能力を使えるようになるというもの。スタート地点すぐそばでは“ハロス”という鎧をまとった騎士のような遺骸に出会える。この遺骸を“シェル”としてまとえば、立派な戦士の完成だ。

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▲フォールグリムに降り立った瞬間。見た目もHPも貧弱なため、とても心細い

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▲初めての遺骸に触れた時はムービーが発生する。2回目以降は一瞬で乗り移れるので戦闘中でも大丈夫だ

なお、本作にはキャラメイクやレベルの概念が存在せず、この遺骸を乗り換えることでステータスやアビリティが変化する。また、装備の制限も特になく、4種の武器を状況や好みに応じで切り替えて戦うことになる。

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▲最初に手に入る遺骸・ハロス。バランスタイプで、硬化を使いやすくしたり、一瞥(詳細は後述)の獲得率アップといったサポートアビリティを持っている

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▲盗賊のような風貌の“ティエル”スタミナ特化で特殊な回避モーションを持つ。攻撃のラッシュがしやすく、回避も多用できるが、一番打たれ弱い遺骸。筆者のお気に入り

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▲耐久力に優れた遺骸“エレドリム”。最も耐久力があり、ヒットアンドアウェイで一撃離脱するボス戦においてもっとも真価を発揮する

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▲パリィや武器の特殊技を使用するのに使う“決意”というゲージに優れ、全体のバランスもいい“ソロモン”。碑文と呼ばれる石版のようなものを調べることで一瞥を入手できる一風変わった遺骸。アイテムの熟知度が早く貯まるサポート型でもある

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▲最初に手に入れる武器・聖なる剣。威力、リーチ、ひるみとバランスよく使いやすい筆者のメインウェポン

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▲武器説明欄にある通り、武器というより道具な“ハンマーとノミ”。リーチが短いが、手数に優れ、攻撃の出も早い

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▲聖なる剣より一回り大きい両手剣“殉教者の剣”。一撃が重く、リーチもあるが、振りはとても遅い。強化するとアビリティで冷気をまとうことができる

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▲一番リーチがある“くすぶる鎚矛”。鎌のようなモーションでブンブン振り回して敵を叩き潰す。攻撃範囲も広く、固まった雑魚戦で猛威を奮った

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