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初心者から上級者まで手厚くフォロー。歴代ガンダムが共演する『機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON』を始めるなら今

初心者から上級者まで手厚くフォロー。歴代ガンダムが共演する『機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON』を始めるなら今

今夏、『ガンダム』ファン大注目のゲームソフト『機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON(以下、マキオン)』が発売された。本作は、『ガンダム』を題材にした数あるゲームの柱のひとつである『エクストリームバーサス(以下、エクバ)』シリーズのPS4版最新作。ゲームセンターで稼働していたアーケード作品の移植タイトルであり、現在稼働しているアーケード版『機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2(エクバ2)』のひと世代前の作品にあたる。

筆者は大の『ガンダム』好きであるが、そもそも原作を好きになったきっかけこそ、この『エクバ』。学生時代にふらりと寄ったゲームセンターで友人に勧められて以来、本シリーズにどっぷりハマってしまい、そのまま原作も好きになってしまった……といった経緯だ。『ガンダム』の“ガ”の字も知らない少年を、対戦ゲーム好きに染め上げ、さらに『ガンダム』好きに進化させるほどの魅力を、筆者は身をもって体験している。そこで今回は、いい意味で筆者と同じ道を辿ってくれる人が現れることを願い、その魅力をお届けしていこうと思う。

文 / セスタス原川


2on2ならではの熱い対戦が楽しめる!

『エクバ』シリーズは、歴史あるゲームであると同時に、腕を競い合う対戦ゲームとしても高いクオリティに仕上がっている。その理由は、作り込まれた2on2ならではの連携が重要なチーム戦にある。歴代シリーズから共通している点もあるが、改めてそのポイントを詳しく紹介していきたい。

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▲画面左上の緑色のゲージが自分たちのチーム、赤色が相手の戦力ゲージ。その他にも、右側には武装の残弾数、右上には敵と僚機の位置を示すレーダーなど、画面の中にはたくさんの情報が盛り込まれている

バトルの勝利条件は、相手チームの“コスト(6000)”を全て消費させること。各機体には、性能によって3000、2500、2000、1500と4種類のコストが割り振られており、攻撃を受け撃墜される(耐久値が0になる)ごとにチームコストからその分が消費される。チームコストが0にならない限りは、撃墜されても再出撃が可能だ。もちろんコストが高い機体は強力な性能だが、撃墜されたときのリスクも大きい。一方で、コストが低い機体は性能こそ劣るものの、再出撃できる回数が多いメリットを持つ。そこで、まず編成の時点でチームを組む2つの機体の組み合わせが非常に重要になるのだ。

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▲チームの残りのコストが機体のコストより少ない場合は、耐久値の減ったコストオーバー状態で再出撃となる

3000コストの自機横に2500や2000コストの僚機を置き、主力と支援の役割分担でセオリー通りに戦うもよし。2000コストと1500コストの機体を組み合わせて物量にモノを言わせるもよし。コストの組み合わせだけでも何種類もの戦略が存在し、それが機体の特徴に応じてさらに変わるのだから、組み合わせの一面だけを考慮しても、本作の戦略性の深さは底なしと言えるだろう。

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▲3000コストの機体は2回撃墜されると敗北してしまうので、再出撃の後は注意が必要。1500コストも複数回出撃できるとはいえ、無駄に撃墜されて良いわけではない。チームの残りコストに応じた冷静な判断が必要だ

さらに戦略を奥深くしている要素が、“エクストリームバースト”のシステムだ。試合中に相手に攻撃を当てたり、逆に被弾したり、撃墜されたりすると画面下のゲージが溜まっていき、これが半分以上になるとバーストを発動できる。バースト発動中は機体が大幅に強化されるため、勝敗に直結する重要な要素となっている。

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▲相手に押されてしまっても諦めるのはまだ早い。バーストを使って逆転を狙おう

バーストには、“ファイティング”、“シューティング”、“エクステンド”の3種類が存在しており、ファイティングは格闘性能、シューティングは射撃性能が向上する。エクステンドは特筆する強化点は少ないが、他の2つよりもゲージが溜まりやすく、防御用に便利なバーストだ。どのバーストを選ぶのかは自由だが、機体の武装とマッチしたものを選べば、よりバーストを有意義に使えるだろう。

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▲ゲージが100%溜まっている場合のみ、被弾時でもバーストを発動して相手のコンボからら離脱できる。エクステンドバーストであれば、50%しか溜まっていない場合でも被弾時に発動可能だ

バーストを使える状況は凄まじいアドバンテージなので、一見不利な状況でもバーストをうまく活用して大逆転……という場面も少なくない。そのため「序盤やられてしまったがバーストで逆転を狙う」「有利でも逆転されないようにバーストを警戒する」といった、対戦ゲームらしい、バーストを巡るせめぎ合いが発生する。バーストを活用して一気に試合をひっくり返したときの快感は、一度経験してしまえば忘れられない感覚だ。

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▲バースト中には、特別な攻撃のバーストアタックが発動可能。一度の攻撃で試合を大きく動かすほどの大ダメージを狙える

ゲームの細部まで見れば、「相手はあの攻撃を狙っているから、その時はこの武装で迎撃する」「相手は迎撃を狙っているだろうから、逆に読まれない手を使ってみる」など、対戦ゲームならではの繊細な読み合いも頻繁に発生する。ここまでは対戦ゲームの基本だが、本作は2on2なので、お互いの僚機のサポートや立ち位置がさらに影響してくる。支援する、もう片方の相手を抑えるなど、お互いの僚機の行動次第でも試合の流れは大きく動くわけだ。これは、本作の特徴的なポイントだろう。

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▲相手の格闘に対してのみ効果を持つカウンター武装も存在する。こちらの読みがうまくハマったときの感覚は、忘れられない気持ちよさだ

圧巻のプレイアブル機体数!

本作の魅力を語るうえで欠かせないのは、プレイアプル機体数の多さだ。このPS4版『マキオン』には、36作品185機体以上のモビルスーツが参戦している。参戦作品には、歴代のアニメシリーズはもちろん、映画公開が迫る『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』をはじめ、他にも『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』や『機動戦士ガンダム MSV』など、少しマイナーなタイトルまで含まれている。ここまで幅広い作品が登場し、しかもそれをパイロットになったかのように動かせるゲームは、数ある『ガンダム』のゲームでも本作だけだ。ガンダムファンの中でも、恐らくこれまで全ての作品に触れてきた人となれば数も限られてくるはず。まだ知らない作品が多いという人は、数々の作品が参戦している本作をプレイすることで、まだ見ぬタイトルを知るきっかけにもなるだろう。

また、PS4版『マキオン』ではアーケード版では未参戦だったザクアメイジング、モンテーロ、ガンダム・バルバトスルプスレクスの3機体が参戦している。本作は移植された作品だが、この新しい3機体の登場により、アーケード版で楽しめたゲーム性を保持しつつ、シリーズを通して遊んでいるプレイヤーを飽きさせない新しい風が吹き込まれている。

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▲ガンダム・バルバトスルプスレクスは、パッケージ版初回生産限定特典・ダウンロード版早期購入特典の機体となっている

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▲ゲーム中では、作品を超えたキャラクター同士の掛け合いも用意されている。例えば、リディはガロードの声を聞いて不快感を口にする。ガロード役の高木渉さんは『機動戦士ガンダムUC』ではアルベルト・ビスト役を務めていた

充実のソロモードで初心者も安心!

PS4版に移植されたことで、本作からバーサスシリーズを始めたいと考えている未経験の人もいるはず。中には、いきなり対戦に行くのが不安と感じる人もいるだろう。本作には、そんな人たちの練習にうってつけな機能として、ソロプレイで楽しめるモードが多数用意されている。気軽にソロプレイが楽しめるモードは、アーケード版から存在するCPUが相手になるステージをクリアしていく“ブランチバトル”に加えて、機体のカスタマイズしながらステージを進む“マキシブーストミッション”と、相手機体やゲーム設定を自由に設定して行える“フリーバトル”の3種類。操作を覚えたい人や、まだ対人戦は早いと感じた人は、前述の3種類のソロモードで基本的な動かし方を練習すると良いだろう。これらはオフラインでも楽しめるモードだが、オンラインの“プレイヤーマッチ”、“ランクマッチ”、“カジュアルマッチ”の対戦モードでもソロ出撃として1人で楽しむことが可能だ。

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▲PS4版で追加されたマキシブーストミッションは機体を強化しながらミッションを消化していくモード。序盤にはゲームの基本を説明してくれるチュートリアルがあるので、初心者の方はぜひプレイしてみよう

シリーズ経験者から見ても、ソロプレイで好きなだけ操作練習ができることは嬉しい限り。筆者も、稼働していた当時は長い時間をかけて練習できる機会は少なかったので、こうしてPS4版で時間を気にせず黙々とプレイができることに感動してしまった。他にも、PS4版ならではの要素として、オンライン対戦のマッチング待機中にもCPU相手に操作練習ができる。これらの練習機能を活用して、操作技術の向上を目指すと良いだろう。

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▲マッチング中のちょっとした待ち時間で、難しいコンボの練習はもちろん、武装のダメージ確認もできる。初心者にも上級者にも嬉しい機能だ

対戦関係の役立つ機能も多数

オンライン対戦関連の機能にも、プレイヤー第一思考の嬉しい配慮が施されている。対戦ゲームのオンライン対戦となると、やはり気になるのは回線状況。そこで、本作ではシリーズ初の試みとして、プレイヤー間の回線相性が通信相関図として明確に表示されるようになった。これを見れば、自分の回線に問題があるのか、相手側との相性の問題なのかが一目瞭然で、快適な対戦が行いやすい。プレイヤーマッチで対戦部屋を立てる際には、この機能のオンオフが設定できるので、しっかりとした対戦をしたい場合はオン、気楽に楽しみたい場合はオフと、その時々の状況によって使い分けられる。

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▲ランクマッチでも事前に他の3人との回線相性が確認できる。相性のレベルは、青、緑、黄色、オレンジで表示される

本作ではリプレイ機能も充実している。リプレイルームでは過去の試合を見直せるが、そこでは自分の視点だけでなく、他の3名の視点や空中視点なども閲覧できる。自分の動きはどうだったか、相手視点ではどのように映っていたかなど、試合の反省を行いたいときに非常に便利だ。アーケード版でもリプレイ機能は実装されていたが、PS4版のリプレイでは与えたダメージが数値表示されるようになり、試合が動いた場面がよりわかりやすくなっている。

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▲お気に入りの試合はアップロードして公開できる。逆に、アップロードされているリプレイを見て参考にすることも可能だ

長年の静寂を破り、ついに登場した『エクバ』シリーズのPS4版最新作『マキオン』。シリーズ経験者にとっては「待っていました!」と言いたくなる作品であり、『エクバ』を触ったことがない人にとっても参入のハードルが下がる作品で、贔屓目を無しにしても多くの人が待望していたタイトルと言っても過言ではない。歴史ある『エクバ』は対戦ゲームとしての完成度も非常に高く、手に汗握る戦いを楽しみたいガチガチなゲーマの方々にも、ぜひともオススメできる作品だ。そして、本作は『ガンダム』のゲームでありながら、対戦ゲームとして原作を知らなくても楽しめる作品である。原作に興味があるものの、シリーズが多すぎて手が出せないという人は、ひとまず『マキオン』でゲームを楽しみ、その中で各作品にどんなモビルスーツやキャラクターが登場するのか見てみると良いだろう。きっとあなた好みの作品に出合えるはずだ。

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▲各作品には『エクバ』オリジナルのオープニングムービーが用意されている。本作ならではのアニメーションで描かれる機体たちはファン必見のカッコよさだ

アーケード版も遊んでいる筆者としては、本作の発売をきっかけにゲームセンターで最新作をプレイする人たちも増えてくれると嬉しい。最新作である『エクバ2』と『マキオン』は別作品と言ってもひと世代違いのタイトルなので、ゲーム性が近しい部分も多い。PS4版で予習をすればアーケード版デビューも容易いだろう。『エクバ』は対戦ゲームであることから敷居の高さを感じてしまっている人もいるかもしれないが、PS4版が発売し、同じ新規の人も増えている今こそ、『エクバ』デビューの最大のチャンス。ぜひこの機会に『エクバ』の世界、『ガンダム』の世界に踏み込んでいただければと思う。

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▲オンライン対戦では多くの猛者が待ち受けている。対戦で勝利したければ練習あるのみ!

次回の記事では、PS4版『マキオン』で新登場したザクアメイジング、モンテーロ、ガンダム・バルバトスルプスレクスの詳しい紹介などを行う。どれも魅力的な機体となっているので、お楽しみに!

フォトギャラリー

■タイトル:機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON
■ジャンル:2on2 チームバトルアクション
■プラットフォーム:PlayStation®4
■発売日:発売中
■価格:
・通常版(パッケージ・ダウンロード) 8,200円+税
・プレミアムサウンドエディション(パッケージ・ダウンロード) 11,200円+税
・コレクターズエディション(パッケージのみ) 14,500円+税
■プレイ人数:オフライン 1~2人/オンライン 1~4人
■対象年齢:B

『機動戦士ガンダム EXTREME VS. マキシブーストON』オフィシャルサイト
https://g-rwee.ggame.jp/
『機動戦士ガンダム VS.』シリーズオフィシャルTwitter
https://twitter.com/gundamvs

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