Interview

松尾太陽 ソロ活動は、自分の成長と超特急のため。シティポップスをテーマに編んだ1枚から見えてくる覚悟と誠意。

松尾太陽 ソロ活動は、自分の成長と超特急のため。シティポップスをテーマに編んだ1枚から見えてくる覚悟と誠意。

ダンス&ボーカルグループ超特急でボーカルをつとめるタカシが、9月2日に本名の“松尾太陽”名義でミニアルバム『うたうたい』をリリースする。今作を制作する上でテーマに掲げたのは、松尾の音楽ルーツのひとつでもある“シティポップス”。大塚愛、堂島孝平、浅田信一、Vaundy、3人組バンドShe Her Her Hersらが楽曲提供をした今作には、松尾が初めて作詞作曲を手掛けた「掌」も収録された。“うたうたい”として歌い続けていく覚悟を刻んだ今作について、松尾太陽にインタビューした。

取材・文 / 松浦靖恵 撮影 / 荻原大志


ソロ活動は生半可な気持ちではやってはいけないことだと思っていていたので、言葉にして表に出してはいなかった

松尾太陽 WHAT's IN? tokyoインタビュー

これまで超特急の7号車、バックボーカルとして音楽活動を行ってきた松尾さんですが、ソロで音楽活動に挑戦したいという思いはいつ頃から持っていたのですか?

ソロ活動というものに対して自分の考え方が大きく変化したのは、去年の自分の誕生日(9月23日)に2年半ぶりの単独ライブ「Utautai」をやらせていただいてからです。僕は歌うことが大好きだし、「Utautai」というライブをこれからも続けていきたいという思いはあったけれど、ソロ活動は生半可な気持ちではやってはいけないことだと思っていていたので、言葉にして表に出してはいなかった。言葉にすれば叶うっていう“言霊”のような考え方もあるけれど、僕は言えなかったですね。

そんな松尾さんの思いを突き動かしたものは何だったんでしょう?

「2019年の段階では、そのライブがストレートに“自分のソロ活動”というところにまでは繋がってはいなかったんです。でも、2020年に入ってから新型コロナウィルスによる混乱が世界中で起きて、自分もみなさんと同じように不要不急の外出を控える生活を送るようになりました。ひとり暮らしなので当然一人で過ごす時間が圧倒的に増えましたし、そんな生活の中でいろんなことを考えましたね。超特急のメンバーとも2ヵ月間は画面の中でしか会えなかった。エンタメが追い込まれ過ぎている状況を目の当たりにしたとき、これからの活動を考える中で、果たして自分はソロで活動できるのだろうかという不安よりも、胸の奥底に秘めてきた“やりたい”という思いが自分の中でより明確になりました。そして、これまで「Utautai」でやってきたことやソロとして音楽を届けること、活動の場を広げることで、自分が所属している超特急をより楽しんでいただけるひとつのきっかけにもなるんじゃないかって自分の中で覚悟を決めた感じです。

みんながいてくれるからこその超特急なんだから、超特急のタカシ名義で活動することに、僕は違和感があった

松尾太陽 WHAT's IN? tokyoインタビュー

本名の松尾太陽名義でソロ活動をしようと決めた理由を教えてください。

ソロデビューするには相当の覚悟が必要だと思っていました。“超特急のタカシ”としてソロデビューすることも確かに可能ではあるけれど、超特急は5人でひとつのもので、超特急にメインダンサーがいるからこそ、僕はバックボーカルができる。みんながいてくれるからこその超特急なんだから、超特急のタカシ名義で活動することに、僕は違和感があった。考えすぎかもしれないけれど、超特急という看板に甘え過ぎちゃいけないと思ったし、自分なりの誠意を示したいと思い、本名の“松尾太陽”でソロ活動をしようと決めました。

“太陽”と書いて“タカシ”。この読み方はとても珍しいですよね?

ファンの方からも、タカシって太陽っていう漢字なんだ~、太陽でタカシって読むんだ~っていう反応がすごく多かったです。僕自身もこの漢字の“タカシさん”にはお会いしたことがないですね。

“うたうたい”のこの五文字は自分自身を示している

松尾太陽 WHAT's IN? tokyoインタビュー

今回のミニアルバムのタイトル『うたうたい』は、僕は歌うたいです、歌い続けていきますという覚悟、意思表明でもある?

はい。これしかアルバムのタイトルが浮かばなかったんです。“うたうたい”のこの五文字は自分自身を示しているし、これまでの自分の歴史も詰まっている。ソロで活動する自分をみなさんに伝えるにはいちばん伝わりやすいタイトルだと思います。

松尾さんの音楽ルーツのひとつでもある“シティポップス”が、今作のテーマだそうですね。

僕は両親の影響もあって70年代80年代の音楽を聴いて育ったので、自分の音楽ルーツでもある“シティポップス”を、松尾太陽というソロアーティストの始まりの一歩となるミニアルバムのテーマにしました。

今作には、大塚愛、堂島公平、浅田信一、新進気鋭のアーティスト・Vaundy、3人組バンドのShe Her Her Hersなど、多彩な面々が楽曲提供をしています。

こんなにも素敵な方たちに書いていただけて、感謝してもしきれないです。尊敬する方たちから届いた楽曲にワクワクしながら、1曲1曲向き合わせていただきました。

大塚愛さんが詞曲を手がけた「mellow.P」は、松尾さんのメロウな歌声が印象的なナンバーです。大塚さんがコーラスで参加していますね。

直接お会いできなかったんですけど、大塚さんは自分のコーラス録りのあとに僕がスタジオにやってくるのを知って、「タカシ、ちゃんとごはんを食べなさいよ。かあさんより」って、置手紙をしてくださって(笑)。手紙越しではありましたけど、大塚さんの優しさと愛を感じられて、リラックスした状態で歌うことができました。

「The Brand New Way」は、軽快なテンポのポップチューンですね。

堂島孝平さんと浅田信一さんがタッグを組んで作ってくださったことに感謝しかないです。聴いた瞬間、僕の音楽ルーツのど真ん中が来た~!って思いましたね。一気に青空が広がって、手を広げて歌う姿が情景としてしっかり浮かんできたので、レコーディング入る前からこういう感じで歌おうってすぐに決まりました。車の中で聴くとすごく気持ちいい曲じゃないかな。

日常の生活の全部が、自分が書く言葉やメロディに繋がっていくんだなっていう思いが強まりました

松尾太陽 WHAT's IN? tokyoインタビュー

松尾さんが作詞作曲を手掛けている「掌」は、昨年9月の単独ライブ「Utautai」で初披露した楽曲ですが、今作に収録するに当たり歌詞を書き換えたそうですね。

「掌」は僕が初めて作詞作曲を手掛けた曲なんです。「Utautai」のライブを経てから作詞作曲に対する自分の考え方が変化したし、思い入れがある曲だからこそ、今回歌詞を書き換えました。

どのように考え方が変化したのですか?

映画を観ることや本を読むこともそうだし、日常の生活の全部が、自分が書く言葉やメロディに繋がっていくんだなっていう思いが強まりました。自宅生活の中で考えたこと、今の僕が届けたい思いがあったので、もともとあった歌詞を書き直す作業は難しかったけれど、僕にとってこの「掌」は大きな挑戦ができた曲になりました。

「掌」の歌詞には“僕は歌い続ける”という思いを刻んでいますね。

自分の覚悟をちゃんと書くことができたのですっきりしました。達成感もはんぱないです。

ご自身に言い聞かせているような歌い方がとても印象に残りました。

誰かに話しかけているような、自分自身にも言い聞かせているような。そういう歌にしたかったんです。

自分より年下の方と一緒に作っていく現場がとても新鮮でした

松尾太陽 WHAT's IN? tokyoインタビュー

リード曲「Sorrow」は新進気鋭のアーティスト・Vaundさんが楽曲提供をしていますね。

僕もVaundyさんも平成生まれなので、平成生まれ同士でタッグを組む令和の時代がキタ~って思いました(笑)。レコーディングに立ち合ってくださったんですけど、自分より年下の方と一緒に作っていく現場がとても新鮮でした。彼が書く言葉(歌詞)が立体的に見えましたね。20代の方にめちゃくちゃ刺さる歌詞なんじゃないかな。明るくて、聴きやすくて、朝イチで聴きたくなる曲だと思います。

She Her Her Hersが提供した「libra」は浮遊感があるサウンドが印象的。クールでセクシーな大人っぽい楽曲です。

She Her Her Hersさんの楽曲は聴いていたんですけど、お会いするのは初めてでした。この曲の歌詞をいただいたとき、歌詞の下にShe Her Her Hersさんから、この楽曲や僕に対する思いがつづられたメッセージが書かれてあったんです。とても感動したし、その言葉を受けてレコーディングに挑みました。曲調も詞もサウンド感も、新しい自分に出会うことができた曲になりました。

ミニアルバムの最後には「Hello」が収録されました。

邦楽と洋楽のエッセンスが入っているアコースティック調のサウンドが心地よい楽曲です。近い距離感にある歌詞だと思うので、聴いてくださる皆さんの生活の一部にある曲になってくれたら嬉しいです。僕としては、松尾太陽としてライブをやったときに、本編のラストかアンコールでみなさんに届けたいというイメージが広がった曲です。

ミニアルバム『うたうたい』を作ったことで、自分の中で確認できたこと、見えたことは何かありますか?

より歌が好きになったし、もっと自分の実力をつけたいと思いました。「掌」の歌詞を書き換える作業はとても大変だったけど、自分にとって大きな経験になったので、曲や詞を書く過程をもっと体験したくなりました。歌うたいとしてこれからも歌い続けていきたいという思いもより強くなりました。

超特急の分母を増やしたいという自分の思いは何も変わっていない

松尾太陽 WHAT's IN? tokyoインタビュー

松尾太陽のソロ活動は、超特急のタカシやグループにどんな影響を与えてくれると思いますか?

松尾太陽名義でソロ活動を始めるにあたり、応援して下さる8号車(超特急ファンの名称)のみなさんの中には、不安に思う方がいらしたと思いますが、僕としては自分がなにをするにしても最終的には超特急つながっていて、グループに還元したいという思いがあります。覚悟を持ってソロ活動をするし、超特急の分母を増やしたいという自分の思いは何も変わっていないので、安心して見守っていただけたら嬉しいです。


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9月2日(水)~9月9日(水)23:59


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松尾太陽

両親の影響で幼い頃より1970年、80年代の音楽に慣れ親しんで育ち、2012年6月に超特急のボーカルとしてCDデビュー。
伸びやかな歌声と、ソウルフルなファルセットから艶やかに響く低音までを使い分ける表現力には定評があり、2019年9月に開催した自身初となる単独公演「Utautai」のチケットは完売。
平成生まれながらJ-POPの黎明期に根差した音楽ルーツと豊富な知識、さらに、どんな楽曲世界にも没入して登場人物を演じ切る七色の歌声で、今、大きな注目を集めている。
2020年9月2日に幼少期より影響を受けてきたCity Popsをテーマにミニアルバム「うたうたい」でソロデビュー。
本作ではVaundy・大塚愛・堂島孝平・浅田信一など豪華クリエーター陣が揃い、松尾太陽のソロデビューを盛り上げる。

オフィシャルサイト
https://matsuo-takashi.jp

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