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世界中のゲーマーを熱狂させた“銀河規模”のストラテジー! 『Stellaris』で宇宙開拓&銀河の覇権をかけた戦いに打ち勝て

世界中のゲーマーを熱狂させた“銀河規模”のストラテジー! 『Stellaris』で宇宙開拓&銀河の覇権をかけた戦いに打ち勝て

2016年にPCでリリースされ、世界中のストラテジーゲームファンを虜にした『Stellaris』が、日本語化されて2020年8月27日(木)にPlayStation®4で登場した。4Xグランドストラテジーゲームと銘打たれた本作は、広大な宇宙を舞台に“eXplore(探検)”、“eXpand(拡張)”、“eXploit(開発)”、“eXterminate(殲滅)”の4つの要素を楽しむことができる。その骨太な設定と4つの要素が絡み合うやりごたえ抜群の内容が話題を集め、SFやストラテジーゲームが好きな筆者もずっと気になっていたタイトルだ。

今回、リリースに合わせて、一足お先にPlayStation®4版を体験プレイさせていただいたので、ストラテジーゲームファンを自称する筆者が悪戦苦闘しつつも、その奥深さにのめりこんでしまった様子をお届けしたい。

文 / 斎藤ゆうすけ


鳥人や軟体人も!? 様々な人類が統治する帝国を率いて銀河の覇者を目指す

『Stellaris』では、最初にプレイする帝国を選択することとなる。自分が選んだ帝国を運営しながら、全宇宙の覇者になることが最終目的だ。じっくりと腰を据えてプレイするタイプのゲームなので、帝国は自分の好みにあったものを熟考して選択したいところだが、最初から設定されている帝国だけでも全部で11種類もあり、自分で帝国を一からカスタマイズして作ることも可能。さらに、住んでいる人類のタイプや主義などをランダムで設定することもできるので、プレイに慣れたらランダムで生成された帝国でプレイして見るのも面白いだろう。今回は初プレイということで、プレイに慣れていない筆者は最初に用意された11種類の帝国の中から好みの帝国を選ぶことに。

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▲最初から11種類の帝国が用意されているので慣れないうちは、用意された帝国から好みの帝国を選択しよう

各帝国にはヒューマノイドタイプの人類もいれば、鳥人タイプの人類や軟体人など様々な人類が暮らす帝国が用意されており、どれも魅力的でかなり迷ってしまったが、初プレイということもあり、地球(EARTH)を母星とする”国際地球連合”を選択。未来の地球人たちを指揮して宇宙の覇者を目指すことにした。

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▲鳥人タイプの人類が統治するヨンダム王国。王国という名の通り君主制の国家だ

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▲軟体人のグレブシブ財団。少数の人間が権力を握る独裁的な寡頭制の帝国、財団とのことなので、富裕層が権力を握っているのだろう

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▲筆者が選択した国際地球連合は現在の地球をベースにした帝国。部隊となるのは2200年の未来なので、180年後の地球の姿と言える

ちなみに、一から帝国を作る場合は、筆者が選択した”国際地球連合”に設定されている人類のタイプや特性、帝国の政治形態など細かく設定を行うことができる。いつかプレイに慣れたら自分のプレイスタイルにあった帝国を一から作って遊んでみたいと思う。

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▲帝国の名称はもちろん、帝国に住む人類のタイプや、その人類がどんな特性を持っているのか、先に紹介した君主制や寡頭制などといった帝国の制度など細かく設定することができる

調査と建設を繰り返して我が帝国の支配領域を拡張だ!

帝国を選んだら、いよいよゲームがスタート。まずは周辺を確認してみると母星である地球の他に月や太陽、火星などお馴染みの惑星が点在している。画面を引いてみると銀河全体を表示できるわけだが、銀河の規模をデフォルトのサイズにしてスタートしてもこれだけの星々が存在することに驚いた。これだけの星々を制覇していくとなると、一体どれだけの時間がかかるのか。ストラテジーゲームファンなら、このマップを見ただけでも、これから始まる長い戦いに胸が躍るのではないだろうか。もちろん、筆者もこのマップを見て胸を躍らせるストラテジーゲームファンの一人である。

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▲我が帝国の母星となる地球とその周辺。太陽を中心におなじみの星々が点在している

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▲R2ボタンで画面を引くと銀河の全体図を見ることができる。ここに表示されているすべての星々を支配下に治めることが目的だ

一通り、マップを見たところで、チュートリアルに従ってプレイを進めていくことにした。探検、拡張、開発、殲滅と4つの要素が濃縮されたゲームだけあって、やれることやチェックしなければならないことは無数にありそうだ。画面に配置された各項目をチェックすると、左に並んでいるのは帝国の管理メニューで、ここでは帝国の状態を確認できるようだ。上部には、帝国の運営や宇宙船の開発に必要となる資源の量や収入が表示されており、画面の左にでは星や宇宙船の情報を確認でき、実際に命令を下すこともできる。

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▲参照すべき情報や実行できるコマンドは盛りだくさん。チュートリアルの設定をオンにすれば、細かな説明が表示される。プレイ開始当初はこのチュートリアルにかなり助けられた

ストラテジーゲームファンなら、項目を細かくチェックしていけば、すぐにゲームの情報を理解することもできそうだが、それでも情報は多い。だが、最初にチュートリアルの設定を行うことで、各項目について詳しく解説してもらえる他、ゲーム序盤で何をしたら良いのかも指示してもらえるため、ゲームに慣れていないうちは、このチュートリアルが本当にありがたかった。ストラテジーゲームファンであっても、まずはチュートリアルを受けて、本作の基本的な流れを学ぶことをおすすめしたい。ここで、しっかり基本を学び、プレイを重ねながら、本作に込められた様々な要素を味わいつくすのがベストだろう。

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▲新しくゲームを始めた場合、ゲーム開始と同時にチュートリアルをオンにするかどうか選択肢が表示される。チュートリアルシナリオ的なものはなく、プレイ中に操作方法の説明や、やるべきことを指示してくれるタイプのチュートリアルなので、初めてゲームをプレイする際は、チュートリアルをオンすることをおすすめする

チュートリアルを受ける設定にし、早速、指示された通りにゲームをプレイしてみることに。ゲームの基本は、まだ帝国が到達していない星系に調査船を派遣し、調査が完了したら、建設船を派遣し、惑星基地を調査した星系に建設することで自国の支配領域として行くといった流れにある。

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▲画面を引いて星々の集合体である星系の位置を確認。青い枠で囲まれた範囲が我が帝国の支配領域で、黄色い靄のようなもので覆われた範囲が調査済みの領域。領域外へ調査船を派遣して、調査を行わせることで調査済み領域が広がっていく

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▲調査船は調査対象の星系に到着すると、星系に点在する星々を一つずつスキャンして調べてくれる。これにより、資源の有無など、その星の実態を調べることができる

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▲調査が完了した星系に建設船を派遣して惑星基地を建設。これでこの星系を端居領域に組み込むことができた

最初は調査船が一隻しか用意されていないが、資源を使って建設船を建造したり、新たな調査船を建造して調査できる範囲を広げたりと、やることはたくさんある。調査した星系に資源のマークが表示されていたら、そこに建設船を派遣して、採掘ステーションを建設し、資源の確保も行わなければならない。

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▲調査済みの惑星に建設船を派遣して惑星基地を建設したことで、青い枠で囲まれた支配領域が拡張された。基地ができたら資源のある惑星に採掘ステーションを建設すれば資源を確保できる。ゲーム序盤はとにかく調査と建設に専念し、資源のある惑星を支配領域に組み込んでいくことにした

最初のうちは、資源の使い道も調査船や建設船を作るぐらいではあるが、資源は無限にあるわけではない。早く調査を進めて支配領域を拡大していくために、調査船の数も建設船の数はどんどん増やしたいが、いっぽうで限られた資源の中、どのタイミングでどの宇宙船を建造して、どう支配領域を広げていくのか、考えるのが楽しい。筆者は素早く支配領域を拡大するため、建造できる資源があったら調査船か建設船をどんどん建造し、ひたすら支配領域の拡大だけを追い求めていくことにしたが、これが後に悪夢につながるとは、この時、考えてもいなかった。

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▲調査船と建設船以外にも、人類が入植できる星系を見つけた場合、その星に人類を入植させるために使う入植船や、他の帝国との戦争に必要な軍艦なども建造できるが、この時はひたすら調査船と建設船ばかり建造していた

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▲調査船を建造した場合、その船の指揮をとる研究者のリーダーを配置しなければならない。新たなリーダーを雇うにも予算が必要となるため、あまり調査船を増やし過ぎるのも得策でないことが、今回のプレイでわかった。これからプレイされる方はバランスよく宇宙船を建造してほしい

未知の生物を殲滅して敵国へ侵攻するも……

調査と建設を繰り返して支配領域を広げていくと、様々なイベントが発生した。未知のテクノロジーの発見など、発生するイベントのテキストを読んでいるだけで、本作の世界にどんな設定が秘められているのか、SFファンの筆者は妄想を膨らませながらプレイを続けた。

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▲星系の調査を進めていくと発生する様々なイベント。膨大な設定があるようで、表示されるテキストから本作の世界観を垣間見ることができる。SFファンなら否が応でも妄想が膨らむこと間違いなし!

そして、ある程度プレイが進むとついに、別の人類が支配する帝国と遭遇。それもほぼ同時に二つも! 双方の帝国ともに規模はそこまで大きくはないが、これまで地球を中心に左右に支配領域を広げてきた我々、”国際地球連合”にとっては、はっきり言って邪魔者である。

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▲調査を続けていると別の帝国と出くわすことも。まずは挨拶をして相手の出方をうかがうことにした

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▲左右を別の帝国に挟まれてしまった状態。出現する帝国はプレイのたびに変わるので、同じ帝国を選んでプレイしても、どのタイミングでどんな帝国と遭遇するかは毎回異なる。こういった繰り返しプレイしたくなる要素も本作の醍醐味と言えるだろう

早速、どちらかの帝国に宣戦を布告し、戦争で相手の支配領域を奪おうと考えたのだが、その前にさらなる事態が発生した。どうやら、調査船を派遣した星系に、謎の宇宙生物が出現しており、これ以上はその星系の調査が行えないようだ。これまで未知の星系を”探検”し、支配領域を”拡張”し、採掘ステーションなどでで”開発”を続けてきたが、いよいよ”殲滅”の時である。早速、艦隊を編成して宇宙生物の殲滅に派遣することした。

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▲勇ましく出撃する我が艦隊。艦隊が駐留している星系の画面を拡大すれば、このように複数の艦船が高速で移動する様子を見ることもできる

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▲艦船は最初から用意されたものを建造することもできるが、自分でカスタマイズしたものも建造が可能だ。どんな艦船を建造するか考えるだけでも楽しいのだが、筆者は資源が足りずに新たな艦船を大量に建造することは叶わなかった

これまで調査船と建設船の建造に資源を使い過ぎたため、建造できた艦船はゲーム開始当初から所有していたものも含めて、13隻だけ。戦力としては少々不安ではあるが、それでも宇宙生物ごときに負けるはずがない!

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▲宇宙生物と戦う我が艦隊。艦船から発射されるレーザーが宇宙空間で交錯する様は美しい

激戦の末、宇宙生物を撃破した我が艦隊。おもったより被害も少なかった。

「これなら他の帝国にも負けないのでは?」

そんな想いが脳裏をよぎる。戦争で大事なのは勢いだ。ここは、勢いに任せて、すぐ近くの帝国に宣戦布告して攻め込むしかない。そう判断した筆者は、すぐさま宣戦布告し、相手の支配領域へと艦隊を進めたのだが……。

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▲右側に出現していた軟体人の国家に早速、宣戦布告することにした。宇宙生物も倒した我が艦隊の実力を見せつけるつもりだったのだが……

戦闘シーンを楽しみにしつつ、相手の支配領域に入るまで調査や建設を繰り返していると、油断した隙に艦隊が相手の支配領域に侵攻していた。慌てて、侵攻した星系へと画面を映すが、その瞬間、すでに自軍の艦隊は消滅していた。さらには提督も死亡し、茫然自失。

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▲戦闘に突入する直前、自国と相手の戦力差を確認して驚愕した。”艦隊戦”という文字の下に赤いと緑のゲージが表示されているが、これが戦力差のデータ。敵国を表す赤のゲージはものすごく長く、こちらの戦力を表す緑のゲージは極端に短い……

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▲戦闘シーンを確認する暇もなく一瞬で艦隊は壊滅。艦隊を指揮していた我が帝国の提督も死亡してしまった

あまりの事態に、ただ画面を見つめることしかできずにいると、あっという間に相手の艦隊がカウンターアタックをしかけてきて、自国の支配領域に侵攻。次々と自国の支配領域が相手の支配領域へと切り替わり、ついには母星である地球が敵の大艦隊に包囲されてしまう……。

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▲支配していて星系に次々と敵の艦隊が侵攻してくる

▲我らが母星である地球も敵の艦隊に包囲されてしまった……。まさに完敗である

後先考えずに調査船と建設船を大量に生産するなど、少しゲームになれたからと調子に乗った結果、手痛いしっぺ返しを受けた筆者だが、これはこれで楽しい経験をさせてもらえた。ゲームの基本となる調査と建設を繰り返しつつも、しっかりと資源を管理し、軍備を拡張しながら、遭遇した敵の帝国への対処を考える……。やれることが多く、プレイスタイルによって十人十色の楽しみ方を提供してくれる『Stellaris』。今回は一人でプレイしたがオンラインで最大4人までそれぞれが帝国を率いて遊ぶこともできるので、今度は友人を誘ってプレイするのも面白そうだ。

時折、発生するイベントから見える奥深い世界設定など、SFファンにとっては嬉しい要素も盛りだくさんなので、やりごたえのあるゲームを求めているストラテジーゲームファンはもちろん、丁寧なチュートリアルも実装されているので、ストラテジーゲーム初体験のSFファンにもぜひプレイしてほしい。

フォトギャラリー

■タイトル:STELLARIS
■ジャンル:4Xグランドストラテジーゲーム
■発売元:DMM GAMES
■発売日:発売中(2020年8月27日)
■対応ハード:PlayStation®4
■価格::5,800円+税
■対象年齢:全年齢

『STELLARIS』オフィシャルサイト
https://stellaris.games.dmm.com/
DMM GAMES(PC・コンシューマーゲーム)オフィシャルTwitter
https://twitter.com/PCGameDL

Published by EXNOA LLC. © Paradox Interactive. Trademarks belong to their respective owners. All rights reserved.