発掘!インディーゲーム総研  vol. 17

Review

レトロ風メトロイドヴァニア『アウトバディーズDX』は、どこか懐かしい気持ちになれる!?

レトロ風メトロイドヴァニア『アウトバディーズDX』は、どこか懐かしい気持ちになれる!?

冒険家兼海洋考古学者のニコライ・バーンスタインが、海底3万6000フィートにある海底洞窟を探索していくという、いわゆる「メトロイドヴァニア」な2Dアクションゲーム。本タイトルは、ドイツ人医師であるジュリアン・ローファー氏が、本業の傍ら7年の歳月をかけて完成させるという、まさにゲームファンだからこそ作り上げることができた作品だ。ちょっと古い雰囲気だけど、むしろそこがいいといった8bit風の世界観。行けそうだけど行けないもどかしさが随所にちりばめられた広大なマップ。壮大なボスバトルやストーリーといった魅力的要素満載の本作のレビューをお届けしよう。

文 / 井ノ川結希


広大な地底をひたすら探検し、地上へと帰還しよう

プレイヤーはニコライという冒険家兼海洋考古学者を操作し、海底洞窟を探索。伝説の地下都市「バラム」を探索し、地上へと帰還するのが目的だ。

アウドバディーズDX WHAT's IN? tokyoレビュー

▲タイトルからにじみ出るレトロ感。レトロゲー好きにはたまらないOPだ

本作の特徴といえるのが、「バディ・ユニット」の存在。ニコライの付近を浮遊する謎の生命体。周囲を探索したり、攻撃をサポートしたりと、ニコライの頼れる相棒となっている

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▲ひとりプレイ時は、右スティックの上で、ニコライとバディ・ユニットの操作を切り替えられる。ブロックを持ち上げて足場を作ったり、仕掛けを作動させたりとパズル的な要素はバディ・ユニットにお任せあれ

なお、ローカルCo-opにも対応していて、ひとりがニコライを、もうひとりがバディ・ユニットを操作することもできる。

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▲バディ・ユニットは浮遊してマップのあらゆるところを探索できる。エリアの先がどうなっているのかを探索するのにも最適だ

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▲バディ・ユニットは隠し通路も発見できる。「ああっ!」とびっくりするような感覚が楽しめる

行ける場所が増える喜び、これぞ「メトロイドヴァニア」

本作は行く先々で仕掛けを解き、また各所で手に入るアイテムによって、武器が強化されたり、新たなアクションが可能になっていく。武器は4種類。状況に応じて武器を切り替えながら戦っていこう。

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【シーホースガン】基本となる武器で、連射可能で使いやすい。アイテムを手に入れれば溜めることも可能になる

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【ミサイル】威力のある爆発性の高い武器。数に制限があり、敵を倒すことで弾を補充できる。ボス戦で重宝するぞ

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【バブルブラスター】敵を泡で包み込んで行動を制限させる。泡で包んだ敵を足場にすることもできる

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【コリジウムガン】地を這う電気を放つ武器。壁を反って行く手を阻む敵に効果的だ

また、序盤はジャンプくらいしかできないが、アイテムを手に入れることに二段ジャンプや浮遊、転がりなどどこかで見たようなアクションが追加されていく。行く先々で追加されたアクションで、新たな道を切り開いていこう。進み方が分からず、諦めて別のルートを進めば、新たなアイテムをゲット。その効果をみれば、「あっ、あの場所ってこれで行けるようになるんじゃないか!」というひらめきが起こる。

これが「メトロイドヴァニア」の真骨頂であり、止められないポイントだ。

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▲とある装備を手に入れれば、丸まって転がることも可能。あれ、この姿……どこかでみたような!?

個人的にはアクションの組み合わせで、無理くり先に進めるのがツボ。本来なら特定のアイテムが手に入ってからじゃないと進めないはずの場所も、工夫次第で無理矢理進めるというのが、なんともゲーマー心をくすぐるポイントとなっている。

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▲多段ジャンプが可能になってからでないと進めないような場所だが、ジャンプ中に下方向にショットを放つと少し飛び上がるのを利用して、無理やりジャーンプ!

やり込み要素も救済措置もバッチリ!

難易度は中程度といった感じで、初見プレイでも15時間くらいでクリア可能。倒し方にちょっとしたひらめきが肝になるボス戦もあり、「なるほど! こうやって倒すのか」という謎解き的な楽しさも充実している。また、ミスしても、すぐにその場からリスタートできるのもお手軽感があって◎。

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▲巨大なドット絵で描かれたボスは見た目も圧巻!

また、アクションが苦手な人はローカルCo-opで協力プレイがおすすめ。ひとり用とは違い、バディ・ユニットで攻撃が可能になり、主人公を手助けすることができる。また、一定時間表示される足場を作ることもできるようになるので、マップ攻略のサポートもバッチリだ。

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▲バディ・ユニットで足場を作れば、サクサクマップを攻略できる

やり込み要素としては、特定の条件を満たすと達成できる実績が用意されている。例えば、7時間以内にクリアするとか、死亡数7回以下でクリアとか、割にシビアなものもあるので、腕に自信がある人は試してみよう。

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▲ウォザンという味方が各所に囚われている。全80人隠れているので、全部見つけ出してみよう!

さらに、クリア後はボス戦のみを楽しめるモードが追加。各ボスをノーミスで倒すという上級者向けのモードを楽しむことができる。とことんボス戦を攻略したい人にもオススメ。ノーミスでボスを倒せば倒した証の王冠アイコンが表示されるぞ。

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▲ボスの攻撃を一発でもくらうと即死という超上級者向けのモード。全ボス撃破にチャレンジ!

かゆいところに手が届く各種設定

変更できる設定は非常に少ないが、どれもファミコン世代にはたまらない設定ばかり。なかでも、画面や画質の設定に注目したい。

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▲ブラウン管テレビを彷彿とさせる、ちょっとにじんだ画質に設定できる「旧式テレビ画面再現」。左が通常画面。右が旧式テレビ再現画面。ゲーム画面で見ると違いがはっきりわかる

また、カメラの切り替え設定では、画面の表示領域を変更できる。例えば、広大なフロアでは主人公を中心とした狭い範囲を拡大して表示されるのだが、この設定をオフにすれば全エリアがドットバイドットで表示される。個人的にはこの広域表示がお好みだ。

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▲拡大表示では主人公の周辺のみが表示。表示領域は狭いが、細部の確認にも適している

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▲こちらが広域表示。このびっしりと情報が詰まった感じがファミコン世代にはたまらない!

「メトロイドヴァニア」が好きなユーザーならば間違いなく買い。何度でも繰り返し楽しめるアクション性に、新たなルートを見つけ出す楽しみがスルメゲーともいえる作品だ。なにより、たったひとりで7年間という歳月をかけて作り上げたという制作者の情熱をぜひ感じ取ってもらいたい。

今回はNintendo switch版でプレイしたのだが、ソフトがエラーにより強制終了してしまうことが数回起こった。唯一の不満点と言えば、これくらい。エラー終了しても、その直前で再開されるため、ストレスはさほどない。今後のアップデートで安定してくれることを祈る。

また、タイムアタック的な要素も楽しめるので、ぜひRTA(リアルタイムアタック)の種目タイトルとしてプレイしてくれる猛者にも期待したい。


■タイトル:アウドバディーズDX
■発売元:コーラス・ワールドワイド
■対応ハード:Nintendo Switch、PlayStation 4、Xbox One
■ジャンル:アクション
■対象年齢:全年齢
■発売日:
Switch版 発売中(2020年8月20日)
PS4、Xbox One版 近日配信予定
■価格:ダウンロード版2,200円(税込)


『アウトバディーズDX』オフィシャルサイト

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