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映画『青くて痛くて脆い』松本穂香&清水尋也の”青歴史”に見る意外性

映画『青くて痛くて脆い』松本穂香&清水尋也の”青歴史”に見る意外性

“キミスイ”のベストセラー作家・住野よるの小説を映画化した青春サスペンス『青くて痛くて脆い』が8月28日(金)に全国公開を迎える。

他人と距離を置いてきた主人公の楓(吉沢 亮)が、大学で出会ったちょっと周囲から浮いている秋好(杉咲 花)と、サークル“モアイ”を作るが、やがて秋好がこの世界からいなくなり、楓は復讐を決意する……。

今回はモアイの幽霊部員・ポンちゃんを演じた松本穂香とモアイの幹部・テンを演じた清水尋也に単独インタビュー。ふたりの” 青歴史”や、「もし大学に入ってサークルに入るなら?」といった質問からそれぞれに意外な一面を知ることができた。

取材・文 / 望月ふみ 撮影 / 増永彩子


青春ってイタい部分、青い部分をどうしても美化したり正当化しがち。

一見キラキラなのかと思いきや、違う。でも本当の意味での青春映画でした。

松本 そうですね。タイトルからは青臭い青春を描いたものなのかと思いましたが、それともまた少しテイストが違う。人と関わるのって、勇気がいることだなと思いました。ただ、(吉沢 亮が演じる)楓が抱えている闇は、理解できる部分もあるんですが……「なんだ、この人」みたいな感じもありましたね……あ、ダメだ、悪いこと言ってる(苦笑)。

清水 松本さんの根っこ、性質が出てる…(笑)。でもそれも含めての物語ですから。

松本 キラキラというより、色んなことを経験して大人になっていく段階の、汚い部分だったり、苦しんで成長する姿が描かれている作品だと思います。

清水 僕はもともと原作を読んだことがなくて、脚本で初めてストーリーを知って、展開に「ええ、まさか!」となりました。僕自身も今21歳で、そういう誰のなかにもある、イタい部分、青い部分をどうしても美化したり正当化しがちですが、そういったことを客観視できる作品だなと思いました。こういう時期って、振り返るとむずがゆさがあるけれど、人生においては大事な時期なんだと思います。

青くて痛くて脆い 松本穂香 WHAT's IN? tokyoインタビュー

松本さんは“モアイ”の幽霊部員・ポンちゃんを演じました。

松本 ポンちゃんは自分にはない考えを持っているので、今まで演じた中でも好きな役です。あるシーンで「ヘラヘラしてる」と言われて、「お酒を飲んでヘラヘラしているのも私、くそ真面目に遠恋しているのも私。たぶん100種類くらいの自分がいるけど、どれも全部わたしなんだよ」と言い切るんです。私にも人によって合わせたり、変わる部分があるけれど、なんだかそれを肯定できない気持ちがあったんです……でもポンちゃんは、いいでも悪いでもなく、「そういうものでしょ」と自分を肯定できる強い人だなと思いました。

確かにそうですね。ちなみに松本さん自身に、「実はこんな所もあるよ」という意外な一面はありますか?

清水 気になりますね。

松本 お酒を飲んで記憶をなくすとか(笑)。

清水 ええ! そうなんですか(笑)。

松本 友達と外で飲んでいて、朝起きると家で寝てるんだけど、どうやって帰ってきたのか全然覚えてないとか(苦笑)。

清水 意外です! 落ち着いてるお姉さんのイメージだったので。ビックリ(笑)。

青くて痛くて脆い WHAT's IN? tokyoインタビュー

松本さんから清水さんへのイメージは?

松本 ご一緒するまではクールな感じなのかなと思ってましたが、喋ってみたらおしゃべりな方でした(笑)。映像で見るときの色気はどこから出て来ているんだろうって、すごく不思議です。

清水 初対面の方には、クールな印象って言われますね。僕は楽しいことが好きだし、人と喋るのも好きだし、他の人がどういう考えを持って、どういう価値観で生きているのかすごく気になるんです。仲良くなっていくと、逆に「いつもヘラヘラしてる人」と見られているかもしれませんが、意外な一面としては、すごく落ち込むときもありますね。普段、意識して明るく振舞っているわけではありませんが、ふとした瞬間に落ちる時が、こんな僕でも一応あります(笑)。

青くて痛くて脆い 清水尋也 WHAT's IN? tokyoインタビュー

清水さんが演じたテンは、周りを引っ張っていくリーダーです。割とご自身に近い?

清水 テンはすごく優しいやつです。“モアイ”の幹部として、周りの子の将来のためにできるだけのことをしてあげたいと思っている。それが若干空回りしてしまうところもありますが、みんなのことを考えているんです。僕の場合は、自分の身近な人たちが幸せであってほしいとは思いますが、誰に対しても自分のできることをしてあげたい、というテンとは違うかなと思います。

松本穂香&清水尋也の青歴史。「好きな人と一生一緒にいると思っていた」

おふたりは、集団のなかではどんなタイプですか?

松本 集団でわいわいするのが得意ではないので、端っこにいる感じです(笑)。本編にバーベキューのシーンが出てきますが、私は率先して肉を焼いたりはできないし、そもそもまずそういう場に参加できないですね。

男子に囲まれている女子をさりげなく助けたり。

松本 すごいですよね。私だったら、あんなにうまく男の子をあしらったりできないです。自分が大学に行っていたら、ポンちゃんみたいには振舞えないと思います。

清水 僕は人数が多いとか少ないとか、あまり気にしないんですよね…。意識して目立たないようにするわけでもないし、率先してみんなを引っ張るぞという気持ちもない。人数に関係なく、自分が好きなことをやってます(笑)。

もしも大学のサークルに入るなら何をしたいですか?

松本 えー、全然想像がつかないんですが……。高校の時、演劇部だったので、今度は運動系に入るとかかなぁ。完全に想像ですけど、バレーボールとか。中学のときにほんの少しだけやってたんです。あと、兄がバレーボールのサークルのキャプテンをしていて、楽しそうでしたし。でもどうなんだろう。(清水に)何に入る?

清水 うーん。飲み会だけしてるサークルとかは嫌かな。学生時代はバスケットボールをしてましたけど、今なら、全くやったことのないことにチャレンジしてみたいですね。それこそ、映画にでてくる“模擬国連”とかしてみたい! 大学に行かなかったので、教材に向かって勉強したり、新しい教養を得たりといった機会がなかなかないので、久々に勉強してみたいなと、最近ちょっと思うんです。だから、そういうのはありですかね。

あと、心理学も気になります。人がどういったときにどういう行動をするとか、人を見たりするのが好きなんです。人間そのものが好きなんですよね。

楓の「他人に近づかなければ、自分も人も傷つかない」という考え方はどう思います?

清水 合理的だと思います。でも楓がそれで100%満足しているのかというと、そうじゃないから……、考え方としてはそれも選択のひとつなのかなとは思いますけど。

“モアイ”のようなサークルがあったら、覗きにいきます?

清水 松本さん、絶対に無視するでしょ(笑)?

松本 そうだね。関わりはしないかな。なんで、“モアイ”なの?って思うくらいかも(笑)。

清水 (笑)。僕も入りはしないと思います。

ではタイトルにちなんで、おふたりの“青歴史”を教えてください。

松本 青歴史? うーん……高校の時に初めて付き合った彼氏がいて。

清水 おお! それって、言って大丈夫なんですか?

松本 大した話じゃないから大丈夫(笑)。本当に、一生一緒にいると思ってました。

清水 青い~!

それは、いい青ですね!

松本 結果はまあ、あれですけど(苦笑)。そういうこともありましたね。

清水 えー、ステキ。僕は高校生のときに、どれだけ朝寝坊して遅刻しそうになっても、絶対に毎朝3、40分かけて髪の毛のセットをしてました(笑)!

松本 あはは(笑)。

清水 もともと髪の毛をセットしたりするのが好きで、一時期は通信で美容専門学校に行きたいと思っていたくらいなんです。そのときは、とにかくかっこつけたい年頃でしたね。

青くて痛くて脆い 清水尋也 WHAT's IN? tokyoインタビュー

主人公たちも青歴史を経験して、これから成長していくと思います。おふたりが今、こういう部分を成長させていきたいと感じていることは?

清水 6月に21歳になったんですが、二十歳のときって、それで何かが変わるわけじゃないんだけど、成人したことで大人としての自覚と責任とか芽生えて、ちょっと気張っていた1年だったんです。それが21歳になって、なにかスっと荷が下りた感じがして、最近は色んなことを考える余裕が出てきました。これまでは自分のことだけに精一杯で、自分の頭の中だけを見ていましたが、今は自分を取り巻いている環境や人に目を向けるようになってきました。常に優しくありたいし、人に愛を持って接したい。人と人との繋がりをすごく意識するようになりましたし、これからもそうした空気を保っていければと思っています。

松本 私は最近ラジオをやらせていただいたり、アニメ声優の仕事をさせていただいたりと、これまでとは違うお仕事の幅が広がってきました。そこで得られることを常々実感しているところです。「できるかなぁ」と思うことでも、お話をいただけるということは、何かの縁なので、もっといろんな幅を広げて、今までとは違ったところにも挑戦していきたい。それが自分のお芝居の成長にもつながるかなと思っています。

青くて痛くて脆い 松本穂香 WHAT's IN? tokyoインタビュー

ありがとうございます。最後に公開に向けてひと言お願いします。

松本 住野よるさんというとても素敵な原作者の方の作品で、個性的で素晴らしいキャストの方が揃っています。青春時代は終わったと思っている方も、真っただ中の方も、何かしら自分と重ねたり、感じられる部分がある作品だと思います。こんなご時世ではありますが、ぜひ映画館で観ていただきたいです。

清水 人間って思ったより簡単に出来ていなくて、それぞれにそれぞれの正義がある。それが叶わないと問題が起きたり、人を傷つけてしまったりする。でもそれを含めて人生だし、間違っていたと思ったら、修正していくのも人生だし、間違っていないと貫き通すのも人生。設定は若い登場人物たちのお話ですが、どんな年齢でも共通する話だと思います。そしてこの物語で客観視することで、自分を見つめたり、人への目線も変えられるのかなと思います。時期が時期ですが、映画館で映画を観ることの良さも含めて、ぜひ多くの人に観ていただければ嬉しいです。

田端楓役・吉沢亮さんのインタビューはこちら
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2020.08.25


【募集終了】抽選で1名様に松本穂香さん&清水尋也さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

松本穂香さん清水尋也さん直筆サイン入りチェキ
応募期間

※募集期間は終了致しました。

8月27日(木)~9月3日(木)23:59


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松本穂香

1997年、大阪府生まれ。2015年、『風に立つライオン』で長編映画デビュー。近年の出演作に映画『おいしい家族』(19)『酔うと化け物になる父がつらい』(20)、ドラマ『この世界の片隅に』(18/TBS)『病室で念仏を唱えないでください』(20/TBS)などがある。現在放送中のドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』(KTV)にヒロインとして出演中。今後は映画『みをつくし料理帖』、アニメーション映画『君は彼方』と主演映画の公開が控える。

オフィシャルサイト
http://www.flamme.co.jp/actress/profile.php?talentid=18

オフィシャルTwitter
@matsuhonon

清水尋也

1999年、東京都生まれ。近年の映画出演作に『ミスミソウ』(18)『3D彼女 リアルガール』(18)『パラレルワールド・ラブストーリー』(19)『貞子』(19)『ホットギミック ガールミーツボーイ』(19)、待機作に映画『妖怪人間ベラ』(9月11日公開)『甘いお酒でうがい』(9月25日公開)他がある。現在1st写真集「FLOATING」(ワニブックス)が好評発売中。

オフィシャルサイト
http://office-saku.com/sp/hiroya_shimizu.html

オフィシャルブログ
https://lineblog.me/shimizuhiroya/

フォトギャラリー

映画『青くて痛くて脆い』

8月28日(金)全国東宝系にて公開!

出演:吉沢 亮 杉咲 花 岡山天音 松本穂香 清水尋也 森 七菜 茅島みずき 光石 研 柄本 佑

監督:狩山俊輔
脚本:杉原憲明
原作:住野よる「青くて痛くて脆い」(角川文庫/KADOKAWA刊)
配給:東宝
製作幹事:日本テレビ放送網

オフィシャルサイト
https://aokuteitakutemoroi-movie.jp/

©2020「青くて痛くて脆い」製作委員会