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惑星探索の楽しさが加速『Journey to the Savage Planet』魅力の理由とは?

惑星探索の楽しさが加速『Journey to the Savage Planet』魅力の理由とは?

未開の惑星を探索するアクションアドベンチャー『Journey to the Savage Planet』。前回の記事では基本的な魅力について触れたが、ゲームを進めると楽しさはどのように変化していくのか。今回は中盤以降のゲーム内容の変化とそのおもしろさを伝えていく。

文 / 板東篤


探索要素はアクション性が大幅に増加!

本作の基本となる惑星の探索は、ゲームを進めるごとに楽しくなっていく。まず、行えるアクションがどんどん増えていく。既出の2段ジャンプやワイヤーで移動できるプロトンテザーに加え、垂直に大ジャンプできるローンチブースター、空中から地面に勢いよく着地するストンプブースター、レールのようなつたをジェットコースターのように高速で移動できるアドバンスド・プロトンテザーなど、じつに多彩なアクションが可能だ。

Journey to the Savage Planet WHAT's IN? tokyoレビュー

▲アドバンスド・プロトンテザーを入手すると、レールのような植物のツタを移動できるようになる。スピード感があり、爽快感たっぷりの移動を楽しめる

これらのアクションはストーリーを進めるうえで必要になるほか、隠し要素を発見する場合にも役立つ。たとえば垂直大ジャンプのローンチブースターを使うと、2段ジャンプでも届かない高い足場へ行けるようになる。ストンプブースターは耐久力が低い地面を壊すことができ、新たな地下通路を発見できるといった具合。開始直後の見えるけれど行けなかった場所に到達できるワクワク感、そして隠されているパワーアップアイテムを見つけたときの達成感を味わえる要素になっているワケだ。行える行動が増えたことで移動自体が楽しくなり、ゲームがどんどんおもしろくなっていく。

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▲スタート地点にほど近い場所。ゲーム開始直後は行くことができなかったが、プロトンテザーを入手すると奥にある足場へも行けるようになる。行けなかった場所にたどり着ける快感は、探索ゲームならではだ

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▲主人公が近づくと閉じてしまうドア。こちらも、とあるアップグレードを入手するとドアを開けられるようになる。その先にあるものとは……?

マップに変化が現れることもポイントだ。中盤以降は空中に浮いた小島が連なっているようなマップとなり、ここを2段ジャンプやアドバンスド・プロトンテザーなど先ほどの新アクションで移動していくことになる。プレイ感覚はジャンプアクションゲームに近くなり、下に落ちないように慎重に進まなければならない。荒野をノホホンと徒歩で歩いていた序盤とは変わり、ハラハラ感が増大した探索を楽しめる仕組みだ。

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▲ゲーム中盤からこのような浮島で構成されたマップとなり、本格的なジャンプアクションが楽しめる。アクションゲームが苦手な人にはやや難度が上がるが……

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▲とあるギミックのシーン。高速で迫り来るビームをジャンプやしゃがみで避けつつ、敵を倒さなければならない。こちらのアクションも難度は高いが、駆使すれば楽しさの見返りはある

一筋縄では倒せない敵が増え、バトルのやり応えも増大

クリーチャーもゲーム中盤以降は個性が強くなり、バトルの楽しさもアップしていく。具体的には通常の攻撃が効かない、弱点を攻撃しないと倒せない敵が登場し、考えつつ戦う必要が出てくる。たとえば前回紹介したパフバードだが、中盤以降はコハクやストーンのアーマーを身に纏った亜種が登場する。このアーマーは通常攻撃が通じないが、弱点となる攻撃で破壊することが可能。アーマー破壊後は通常のパフバードとなり、銃で倒せるようになる。なお銃は3Dプリンターでリロード時間や与ダメージなどを強化できる。

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▲コハクのアーマーを装備したパフバード。このままでは攻撃が通じない。倒すにはまずアーマーを破壊する必要がある

弱点となる攻撃は何かというと、植物の実を使うのだ。この惑星には投げると爆発するボムグラネード、酸をまき散らすブライトボム、電気ショックを与えるショックフルーツが存在する。これらの植物はフィールドに存在しており、コレをつかみ取って投げれば攻撃手段になる。ストーンアーマーはボムグラネードで壊せるし、コハクアーマーはブライトボムで溶かすことができる。設定的には植物の実だが、一般的なシューターのグレネードと思ってもらって問題ない。

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▲このウツボカズラのような植物から、ブライトボムという実が採れる。これをグレネードのように投げて攻撃する

これらの実は取ってから5秒しか使えないという制限があり、植物近辺でしか利用できない。時間制限もあるため、動く敵に正しく照準を合わせて投げるという精密な動作を素速く行う必要がある。難度が高く、バトルの緊張感も大きく跳ね上がる。ちなみに各種スタビライザーという強化を入手することでこれらの実を持ち運べるようになり、時間制限がなくなる。以降は少しの余裕を持って戦えるようになることでゲームの幅を広げる。キャラクターの強化はこんな場面でも役立つことを実感できるのだ。

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▲スタビライザーを入手すると、各種ボムを持ち運べるようになる。ちなみにブライトボムは、このようなコハクの結晶を溶かすことができる

本作にはボスも数体登場する。ボスは攻撃が激しく、弱点にしかダメージが通らない。せまい足場を移動しつつ攻撃が途切れたタイミングを見計らって弱点に攻撃、という手応えのあるバトルを楽しめる。ボスの攻撃は避けにくく、回復も限られていてこれも難度が少々高く感じられた。思い返すと筆者は、新しいアクションを早く試したくてストーリー進行を優先した結果、探索による強化がやや不十分でボス戦に挑むこととなり苦戦を強いられた気がする。もう少し探索を重視し、ヒットポイントを強化してから挑めばより楽に勝利できたと思う。

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▲最初に出会うボス、クラグクロウ。横長の炎を飛ばしてくる。それが止んだタイミングで、黄色く光る弱点を攻撃する必要がある

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▲こちらはフループスノット・メトリアークというボス。体から触手を伸ばして攻撃してくる。まずは弱点の場所を探るのが攻略のポイント

探索アクション好きにはたまらない一本!

本作をひととおりプレイしてきたが、大いに楽しめた作品だった。くり返しになるが、ゲームの進行に応じて主人公のアクションが徐々に解放されていき、それに伴い行動できる範囲が増えていくため、探索がどんどん楽しくなっていく。プレイするごとに遊びの幅が広がり楽しくなっていくことで、メトロイドヴァニアタイプのゲームに近い満足感を得られる。
中盤以降は地形が複雑になり、アクションの難度が高まったのは嬉しい誤算だった。序盤はオープンワールドのRPGに近い感じの探索ゲームだと思っていたが、中盤以降はそこにジャンプアクションゲームとしての魅力も加わり、より緊張感あふれる探索が楽しめるようになったからだ。キャラクターの強化も楽しく、新しいアクションを試したくてゲームを進めるモチベーションにもつながった。

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▲溶岩の水位が増すせまい状況で動く足場をジャンプで渡り、上を目指す。難度が高いポイントのひとつだ

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▲ジャンプしながら高い場所にプロトンテザーを引っかけ、振り子の要領で奥へ大ジャンプというアスレチック感たっぷりのアクションも。もちろん失敗したら落下してやり直し

ストーリーに関しては可もなく不可もなく、といったところだろうか。中盤以降は惑星の高い場所にあるタワーに入り、この惑星で過去に何があったのかが少しずつ語られていく……という展開。新エリアに入ったときや何かを見つけたときなどのタイミングで、人工知能アシスタントの“エコ”が話しかけてきてストーリーが展開するというスタイルなのだが、このエコのボイスがローカライズされていない。また中盤以降は前述のようにアクション要素が強くなるため、しっかりと字幕を見て物語を理解するということが難しくなる。要するに、ストーリーがイマイチ頭に入ってこないのだ。ただ、個人的にはこういったアクションゲームでのストーリーはさほど重視していないため、それほど気にはならなかった(制作者には申し訳ないが)。

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▲新たなオブジェクトをスキャンしたときなど、人工知能アシスタントのエコが話しかけてくる。こうした会話などからストーリーを読み取っていく必要がある

ゲームのボリュームはクリアまで短めかな印象。筆者は現在ラスボス(と思わしき相手)まで到達したが、プレイ時間は15時間ぐらい。これくらいのボリューム感はゲームに集中できるので、十分満足できた。逆に探索要素はまだまだ遊びこめておらず、たとえばキャラクターを強化するアイテム“オレンジグー”はこの惑星に全100個存在しているのだが、まだ25個しかゲットできていない。ほかにもエイリアンの合金という素材も同じく2割ほどしか見つけておらず、ミッションもまだまだ道半ばだ。これらをすべてコンプリートするならば、さらに10時間以上は楽しめることだろう。キャラクターの強化も半分ほどしか行えていないため、ぜひコンプリートを目指してプレイを続けたいところだ。筆者がまだ見ぬ結末だが、本作をプレイして自分の目で確認してほしい。筆者もいずれはそこに到達するはずだ。

フォトギャラリー

■タイトル:Journey to the Savage Planet(ジャーニー・トゥ・ザ・サベージプラネット)
■発売元:H2インタラクティブ
■対応ハード:PlayStation®4、Nintendo Switch™
■ジャンル:アクションアドベンチャー
■対象年齢:15歳以上
■発売日:発売中(2020年6月25日)※Nintendo Switch™版は8月20日発売予定
■価格:パッケージ版・ダウンロード版 各4,500円+税


『Journey to the Savage Planet』オフィシャルサイト

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