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キャッチーすぎる見た目と実力主義の対戦! 基本無料『ニンジャラ』をしばらく遊んだ結果、気が付いたら毎日遊んでいた!?

キャッチーすぎる見た目と実力主義の対戦! 基本無料『ニンジャラ』をしばらく遊んだ結果、気が付いたら毎日遊んでいた!?

2020年6月25日にガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下、ガンホー)がNintendo Switch用タイトルとして全世界で同時リリースした『ニンジャラ』。コミカルさを感じさせるネーミングのとおり、最大8人のニンジャが対戦を繰り広げるドタバタアクション作だ。ガンホーといえば『パズル&ドラゴンズ』に代表されるスマートフォン向けタイトルを思い浮かべる人が多いだろうが、じつはPCや家庭用ゲーム機向けのオンラインタイトルも多数手がけている老舗ゲームメーカー。そんなガンホーが手掛ける新作アクションはどのような遊びを提供しているのか、正式サービスからしばらくプレイして感じた印象を記していく。

文 / 馬波レイ


見た目はキャッチー、さて中身は………!?

基本プレイ無料タイトル、かつNintendo Switch Onlineに加入していなくてもオンライン対戦が楽しめるので、Nintendo Switch本体を持っているなら即ダウンロードしてプレイをしていただきたいところだが、まずは『ニンジャラ』のゲーム内容を簡単に説明する。

『ニンジャラ』は最大8人のプレイヤーで競い合う3D対戦アクションゲームだ。「シノビの力」が得られるニンジャガムを食べた忍者の末裔たちを操り、立体的なステージを縦横無尽に走り回り、手にした武器でライバルを倒す、またはダルマのようなドローンを破壊することでポイントを獲得。制限時間内で最高得点を目指すのが基本的なルールとなる。

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▲最大8人が同時に同じフィールド内で戦う。対戦ルールは参加者全員で競い合うバトルロイヤルと、4対4の2チームに分かれてのチームバトルの2種類

ZRボタンで繰り出す基本攻撃は、Lスティックと組み合わせることで攻撃範囲やモーションが変化。Lスティックやボタンをガチャガチャしているだけで、『NARUTO』などの忍者アニメを思わせるようなスピーディーな攻防が楽しめる。

忍者という世界中で知られているモチーフはもちろん、攻撃をクリーンヒットさせて相手を倒す“IPPON”の快感、デフォルメされたオリエンタルな世界観やカートゥーン調なポップなビジュアル、気分のアガるノリのいいサウンドなどなどなどキャッチーな要素がたくさん散りばめられていて、「これで基本プレイ無料とはガンホーさん太っ腹!」と思うほどに印象はよかった。まずはそのよかった点から挙げていこう。

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▲破壊すればポイント獲得+Sエナジーゲージ上昇となるドローン周辺にはプレイヤーが集まりやすい。ドローン破壊を巡っての攻防が自然に起こりやすい作り

ライトユーザーでも楽しめるアバターの着せ替え

まず目に付くのは、アバター(プレイヤーキャラクター)の着せ替え要素があり、ライトユーザーもカジュアルに楽しめるようになっているという点だ。

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▲バラエティに富んだモノが用意されているアバターアイテム。キャラクターを自由に着飾らせることができる

髪型や髪の色、顔は自由に変更できる。アバターを着飾るためのコスチュームやアクセサリーなどのアイテムは、基本的にはゲーム内通貨のジャラを消費することで入手。日替わりや一定期間で商品が入れ替わるセレクトショップと、ランダムにアイテムが排出されるガムガチャの2種類が用意されている。アイテムそれぞれには、実際のファッションシーンさながらにブランド分けがなされていて、着飾る以外にもお気に入りのブランドを見つけて収集する楽しみもある。

当然ながら、課金で入手できるアバターアイテムはプレイヤー性能にはまったく関わらず、いわゆる“pay to win”とはならないよう配慮がなされている。

ニンジャラ WHAT's IN? tokyoレビュー
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▲好きなアバターアイテムを購入できるセレクトショップ(写真上)とランダムなアイテムが出現するガムガチャ(写真下)。ガムガチャでは武器のデザインを変更するアイテムも出現する

いわゆるシーズンパスに相当するニンジャラパスという仕組みも用意されている。これは約2ヶ月ごとで区切られるシーズン中のゲーム進行度(ティアポイント)で達成する”ティア”に応じて、シノビカードの成長に必要なニンジャメダルや様々なアイテムの報酬が得られるというもの。パスには有料・無料があり、有料パスのほうが多くのジャラやアバターコスチューム、ニンジャメダル等の報酬が得られるようになっている。

このあたりは先行するさまざまな基本プレイ無料タイトルのよいところを上手に取り入れていて、日々のプレイへのモチベーションアップ材料としてうまく機能しているといえる。

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▲ニンジャラパスの画面。ティアを増やすことでジャラやアバターアイテムが獲得できる

そのほかの課金要素としては、DLCも用意されている。現在配信されている第1弾“ニンジャラ ストーリーパック 壱ノ巻”は、オフラインでのソロプレイが可能となるもの。内容としては、メインキャラクターごとにフォーカスしたストーリー仕立てとなっているので、ゲーム本編だけではわからない人物像に触れられるのは、キャラクター好きなゲーマーにとってはありがたいだろう。本編のゲーム性とは大きく異なる遊び(特に敵の尾行が必要な第3話)があるのは賛否ありそうだが、クリアすればキャラクター強化などに使えるニンジャメダルやアバターアイテムを入手できるので、ガッチリプレイしたい人なら購入がオススメだ。

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▲メインキャラクターのひとりバーンの物語が描かれる“ニンジャラ ストーリーパック 壱ノ巻”。ソロプレイを楽しみたいならこちら

その独特な戦い方は、実戦を通じて覚えていくしかない?

では、実際のゲームの内容はどうか。いざ本腰を入れて対戦(とくにランクマッチ)に挑むと、そうそうに壁にブチ当たるのだ。目の前に現れたライバルを攻撃しているだけでは、ちっとも勝率が上がっていかない。思うに、その一番の原因は“覚えることが多いわりに説明が少ない”ことではなかろうか。

3タイプ12種類の武器それぞれで異なる攻撃アクションや、ゲージが持つ意味と効果など、対戦で重要な要素の事前説明がほとんどなく、実戦に放り出されてしまう。

とくにわかりにくかったのは、プレイヤー同士の攻撃が同時ヒットすることで発生する“ソウサイ”だ。ぶつかることで発生する状態で、画面上に表示される↑(ノーマルアタック)←or→(バックアタック)↓(ワイドアタック)のいずれかを入力するのだが、基本的にはジャンケン的な3すくみの読み合いであり、運任せに感じられてしまう。なお、実際にはソウサイ状態となっても、Lボタンを押すことで離脱(Sエナジーが必要)できるので、状況に合わせた仕切り直しは可能となっている。

だが、そういったバトルでの駆け引きを学ぶ場所が、公式オンラインマニュアルだったり攻略サイトやユーザー投稿の動画頼りになってしまっているのは、ちょっと残念だなーと感じた。できればこうした部分もしっかりチュートリアル等で学ばせてほしかった。

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▲お互いの攻撃が同時にヒットすると発生するソウサイ。有利な方向を入力したプレイヤー側の攻撃がヒットとなる

ランク戦があるガチンコ対戦ゲームの上達のコツはプレイヤーが肌身で学び取る――とするなら健全ではあるが、いまどきのゲームとしてはちょっと不親切だし、せっかくダウンロードしたユーザーが「運ゲーかよ」と離れてしまう原因にもなりかねないように思う。

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▲メニュー画面もイマイチ直感さに欠けているため、ストレスに感じる部分も

まとめると、ワチャワチャとした見た目や手触りとは相反して、状況ごとの見極めと立ち回りがまずは重要(とくにバトルロイヤルルールでは)なゲーム性であるということ。そこが本作のキモであり楽しい部分なのだが、そうした駆け引きを理解できるところまで到達するかどうかで、本作の評価はだいぶ異なるものとなるだろう。

ひとつアドバイスするなら、勝利を目指すならば正面切って戦うだけではなく、人知れずドローンを破壊してポイントを稼いだり、乱戦を繰り広げているライバルたちをガム忍術で一網打尽とするといった、クレバーな戦い方を目指すのも時として必要だ、ということ。こうした戦い方は好みがわかれそうなところだが、忍者の世界は非情なのであるということにしておきたい。ニンニン。

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▲キャラクターデザインや世界観は言うことなし!

活気づくか否かは運営の手腕次第か!?

正直なところ現状では不満もあるが、基本プレイ無料のバトルロイヤル系タイトルが多数登場している今のゲームシーンの中で、手持ち武器を使ったチャンバラ的アクションという“非シューター”な遊びは本作ならではのものだし、前述したようにキャッチーさは十分備わっている。なんだかんだ言いながら、ついつい毎日のように遊んでいる自分もいるので、魅力的なところはたくさんあるのは間違いない。

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▲忍者らしい奇想天外なアクションやガムが飛び散るハデな画面エフェクトなどルックスのよさに惹きつけられる人は多いはず

また、本作はオンラインプレイが前提な運営型のゲームであるという点も思い出してほしい。7月16日現在では一部の“強武器”ばかりが使われるなどの偏りはあるが、これは運営型の対戦ゲームならではのトレンド。そういった述べたような不満点は開発・運営側も当然承知しているだろうし、そのため改善も進められているに違いない。

つまり、今後の運営次第で大きくハネる可能性があるということ。全世界で300万ダウンロードを達成し、7月22日にはパッケージ版も発売されただけに、さらなる新規ユーザーが参戦してくる状況にある。そうした出足の好調さを落とさないで、ユーザーをいかに満足させられるか、ガンホーの手腕に期待したい。

……などと原稿を締めくくろうと思っていたところ、7月17日にアップデートが行われた(Ver1.2)ので、編集部に無理を言って(本当にごめんなさい)締め切りを延してもらい、アップデート版もしばし遊んでみた。

詳細はオフィシャルサイトで確認いただきたいが、おもなところでは、ヨーヨータイプで使えるアクション“ヨーヨーリープ”の(強すぎた)ダメージ量を低下。また、必殺技であるガム忍術のダメージにも調整が入り、ニンジャトルネードとドラゴンロードが上方修正、カンツーミキサーが下方修正されている。

そのほかマッチング状況の改善や、バトルで獲得できるティアが4倍増、画面切り替わり時のTipsにミニ攻略が表示されるようになるなど、これまで細かな不満に感じていた部分がかなりフォローアップされている。8月27日に開幕となるシーズン2からは、新たなステージや武器が追加されるというだけに、今後の運営情報とあわせて注目していきたい。


■タイトル:ニンジャラ
■発売元:ガンホー・オンライン・エンターテイメント
■対応ハード:Nintendo Switch
■ジャンル:対戦ニンジャガムアクション
■対象年齢:全年齢
■発売日:発売中(ダウンロード版:2020年6月25日 / パッケージ版:2020年7月22日)
■価格:
ダウンロード版:基本プレイ無料(ゲーム内課金あり)
パッケージ版:3,980円(税込)


『ニンジャラ』オフィシャルサイト

© GungHo Online Entertainment, Inc.