発掘!インディーゲーム総研  vol. 9

Review

食パンやラバーカップがボスの『BOSSGARD』は、とにかくコミカルでサクっと遊べる非対称対戦アクションだった!

食パンやラバーカップがボスの『BOSSGARD』は、とにかくコミカルでサクっと遊べる非対称対戦アクションだった!

DMM GAMESよりPC/PS4/Nintendo Switchで発売されている新作タイトルの『BOSSGARD』。海外では5月にリリースされており、DMM GAMESでローカライズを行って日本語版が7月にリリースとなった。今流行りの「1対多数」な非対称対戦アクションということで注目を集めている本作を、実際にプレイしてレポートしていく。

文 / アナーキー矢作


巨大ボスも操れる!! ヴァイキング対ボスの簡単アクション

本作の基本的なプレイ方法としては、2~5人でパーティを組む「ヴァイキング」側で遊んでボスと対峙するか、1人で大型ユニットを操る「ボス」側となってヴァイキングをなぎ倒していくかに別れて遊ぶ。

ルールは単純明快で、お互い移動やスキルを駆使して戦い、ヴァイキング側の残機が無くなるか、ボスの体力がゼロになれば決着となる。ヴァイキングには、体力は多いが射程の短い近距離タイプや、遠距離攻撃が得意なタイプなど様々なキャラクターが用意されており、チームプレイの面白さがある。キャラクターの固有スキルやカスタマイズできるアクションによってシールドで味方を守ったり、ボスの動きを止めたりなどのロールプレイが上手くハマった時の爽快感は格別だ。

一方でボス側は強力な範囲攻撃やザコ敵の召喚、ステージギミックの発動など、ゲーマーが今までステージクリア型アクションゲームで苦しめられてきたボス敵になりきって大暴れすることができ、痛快に遊ぶことができる。操作も簡単、パッド操作ならほどんどが左右のスティックと各トリガーボタンだけで直感的にアクションが行えるので、かつてないジャンルでありながらゲーム性を味わうまでに時間はかからないだろう。

BOSSGARD WHAT's IN? tokyoレビュー

▲パーティーを迎え撃つ「ボス」になれるのが最大の特徴。圧倒的な存在感で迎え撃て!!

サクっと遊べる手軽さが魅力。超快適なオンラインモード!!

みんなで集まってその場で複数人プレイすることもできるが、もちろんオンラインで他のプレイヤーと一緒に遊ぶこともできる。自分がホストとなり対戦部屋を作って参加者を募集するか、他のホストの部屋に入ることでマッチングを成立させている。「クイックマッチ」で検索すれば本当にクイックに開始できてしまうのが快適だ。入ることができる対戦部屋がなかれば自分がホストとなって部屋を立て、足りない分はAIを突っ込んででも部屋を作って「さあ遊べ!」とテキパキとやってくれる。

AIが混じっちゃうの?と不安になるかもしれないが、実際プレイしてみると他プレイヤーのヴァイキングと一緒にAIのボスと闘うのも中々に面白い。さすがにAIが多いとヴァイキング側が不利ではあるが、まだランクマッチやレートのようなものもないので、競技性よりもワイワイと楽しむゲームという印象だ。ガチでやりたい人には物足りないかもしれないが、強キャラに偏ったり味方同士でギスギスすることもないので、カジュアルに遊びたい人にはありがたい。何より「クイックマッチ」を押せば20秒ぐらいでゲームが始まるのは、ちょっと遊びたいときに最適だし「もう1ゲームやるか」とやみつきになる部分でもある。

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▲カスタムマッチでは人数やキャラクター、ルールなどを細かく設定することもできる

味方と協力してボスに立ち向かう「ヴァイキング」

ヴァイキング側のプレイでは、やはり強力なボスを力を合わせて撃退したときの気持ちよさが味わえる。ヴァイキングは基本となる遠近それぞれの通常攻撃や強攻撃のほかに、キャラ固有の強力な攻撃“アビリティ”、味方の強化や大ダメージ攻撃などロールによってある程度選択できる“レイジ”を持っている。

ボスの激しい攻撃や高い体力を攻略するには、強力な攻撃アビリティを持つ仲間を強化やシールドのレイジで援護したり、移動による体当たりが強力なボスを移動妨害の「ロープ」で足止めしたりと、連携や戦略を駆使することが必要になってくるのだ。

ポイントとしては、高い体力のボスへとにかく攻撃したくはなるのだが、アビリティやレイジを発動するためのゲージはやられるとゼロに戻ってしまうため、特にボスに狙われていると思ったら移動や回避アクションによって逃げるのが重要だ。無敵時間があり連発もきく回避アクションは中々に高性能なので、必死に逃げて他のヴァイキングが攻撃するチャンスを作り出そう。

ゲーム内にチャットやエモート等によるコミュニケーションが用意されていないので、煽り合い等にならない反面やはりアイコンタクト的な連携が必要になってくる。その点友人などとボイスチャットをしながらだと何倍もやりやすく、面白く感じるだろう。何よりワイワイと楽しむのに最適なゲーム性なので、ぜひ友人を誘ってプレイしてみてほしい。

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▲リザルト画面ではスコアに応じてタイトルがもらえる。中には不名誉なものも……

巨大ボスの圧倒的な攻撃でヴァイキングどもを蹴散らせ!!

ボスでのプレイでは、ヴァイキングが仲間意識を持ってかかってくる孤独感を、圧倒的な攻撃力で蹴散らすカタルシスが味わえる。特に通話しながら仲間内で遊んでいるときなどは、「回復するよー」とか「あっちのザコお願い」とかワイワイやってるのを相手に、「うるせーザコども!」とひとり悪役を演じると、とても盛り上がる。

ボスによっては近距離攻撃での移動以外に動けなかったり、クセのあるアクションが多いものの、自分が使うボスの特性さえ覚えていればこっちのもの、じつはボスのほうが意外と遊びやすいかもしれない。逆に「壊さない限りボスを回復し続ける岩」とか「遠距離攻撃を遮断する壁」等のスキルをどうするかヴァイキング側は理解しておかないといけないので、最初はボスのほうが勝ちやすいイメージだ。ヴァイキングの攻撃を高い体力でものともせず強力な範囲攻撃で薙ぎ払うプレイ感は爽快で、とくに体力が一度なくなってからもう一度復活した後の第2形態はメチャ強い。これこそ「俺ツエー」感を存分に味わえるだろう。体力の下のゲージが貯まると強力なレイジ攻撃と、体力を回復するスキルが使えるので、ゲージをどちらに使うかといった戦略性もあって大味なだけではないプレイも楽しめる。

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▲ステージギミックの発動もボスの役目。中ボス的なユニットを召喚したり、ダメージゾーンを生み出したりと効果は様々

一人でもヤリ込めるサバイバルモード

本作の醍醐味は対戦モードにあるのは間違いないのだが、一人用の「サバイバルモード」もある。これは通常の対戦とは違ってTPSのような視点でヴァイキングを操作し、倒した敵や道中でドロップするリソースを使ってレベルアップや残り時間の補充を行っていくというもので、RPGのような感覚で楽しめる。時折現れるボス敵は強力ながらその分倒したときの見返りも大きいので、うまくレベルや残り時間を稼ぎながら倒せそうなボスを倒していこう。対戦モードより自キャラのグラフィックやモーションがよく見えるので、ヴァイキングたちへさらに愛着が湧くはずだ。

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▲ちょっとした育成要素などもあるサバイバルモード。これだけでも中々遊びごたえあり

イカついけどどこかカワイイ!? 個性豊かなヴァイキングとボスたち

本作ではゲームをプレイすると手に入るゴールドやトレジャーを使って、新たなヴァイキングやボスをアンロックできる。初期状態ではそれぞれ4種類のヴァイキングとボスが使用できるのだが、初期キャラクターであっても独特なパンチのあるデザインが目を惹いた。とくにボスはでかい食パンやらサイコロやらトイレで使うラバーカップやらが揃っていて、一度見たら忘れなさそう。

各キャラクターを簡単に紹介しておこう。ヴァイキング側からいくと、巨大な剣を持ち高い体力とぐるぐる回転しながらフィールドを駆け回るアビリティが特徴の「マグナス」、ペットのサーベルタイガーを呼び出して一緒に戦える弓使いの「イネス」、アビリティで一定時間強力なガトリング攻撃ができる「ミコ」、ハンマーによる近距離攻撃と設置型のタレットを組み合わせる「アシャ」の4人。

ボスは、移動できないが「倒れる」「パンのかけらを投げる」といったシンプルな攻撃が強力な一つ目の巨大トースト「オラフ・オブ・ブレッド」、転がりながらヴァイキングを追い詰める巨大サイコロ「バー・ブート」、機動力に優れるチンピラメカ「ザ・ジャックハンマー」、自由に飛び跳ねて攻撃できる巨大便所スッポン「プランジ・D」の4体。

ヴァイキングによって得意なボスやその逆もあるし、他に控えているキャラもサーフボードで駆け回るヴァイキングやら触手みたいなボスやら気になるヤツが多いのでコレクションにも力が入るだろう。

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▲勝利したほうが良い報酬が手に入る。とはいえ遊んでいるうちに勝手に溜まっていくのはありがたい

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▲「巫女」というとなんとなく回復やサポート役を想像しがちだが、ガトリング砲による火力が売りのミコ

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▲キャラクターやスキン等を開放していくのも楽しみの一つ。今後のアップデートにも期待

快適なマッチングシステムや遊べるサバイバルモードが備わっていて一人でも十分楽しめるものの、簡単操作でパーティーゲームとしてワイワイと遊びたい本作。コントローラーやSwitchを持ち寄り、是非多人数プレイの面白さを堪能してほしい。

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▲操作は簡単で、準備画面でもちょっとした解説が見られるので、未プレイの人がいても大丈夫!!


■タイトル:BOSSGARD(ボスガルド)
■発売元:DMM GAMES
■開発元:Sand Sailor Studio
■対応ハード:PlayStation 4、Nintendo Switch、PC(DMM GAMES PLAYER)
■ジャンル:非対称マルチプレイヤー・ボス・バトル
■対象年齢:12歳以上
■発売日:発売中(2020年7月2日)
■価格:2,200円(税別)


『BOSSGARD』オフィシャルサイト

Published by EXNOA LLC. © Sand Sailor Studio Srl. All rights reserved.

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