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宇宙の果てまでイッテQ!『Journey to the Savage Planet』惑星探索アクションの魅力

宇宙の果てまでイッテQ!『Journey to the Savage Planet』惑星探索アクションの魅力

未知なる惑星に行ってみたい。現実ではまだ実現できないこの人類の夢をゲームはたびたび叶えてくれた。今回、未知なる惑星の旅を楽しめる新たな夢が登場した。それが『Journey to the Savage Planet(ジャーニー・トゥ・ザ・サベージプラネット)』だ。どんなワクワク体験を楽しめるのか、その内容をお届けする。

文 / 板東篤


ブラック企業の新入社員が未開の惑星を調査

Typhoon Studiosが開発したSF探索ゲーム『Journey to the Savage Planet』。2020年の1月にPC版がEpic Games Storeで配信され、このたび日本語版がPlayStation®4でリリースされた。Nintendo Switch™版は、2020年8月20日にリリース予定だ。探索ゲームが好きな筆者としては、プレイまえからワクワクが止まらなかった。さっそく魅力を伝えていこう。
まずは世界設定や導入などを紹介。物語はジャベリンという宇宙船から幕を開ける。プレイヤーは、世界で4番目に優れた星間探査会社キンドレッドの新入社員。パイオニアプログラムというプロジェクトの担当者というか、実行部隊のひとりだ。いや、ほかに部隊員がいるのかはわからないけれど……。

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▲スタート直後、キンドレッドのCEOがあれこれ解説するうさんくさいムービーが流れる

このプロジェクトの目標は、人類の新たなる定住地を見つけること。そのために未知の惑星を探索し、クリーチャーや脅威を調べることが主人公の目的というワケだ。ただし、さすが業界4位というべきか、ビジネスライクに徹した会社の支援は予算上行えないという。さらに今乗っている宇宙船ジャベリンには、片道ぶんの燃料しか搭載されていないことも告げられた。帰還するためには、宇宙船の燃料も発見する必要がある。
人類の未来のため、危険を冒してでも新たなる定住地を見つけ出す……という使命感に溢れる物語かと思いきや、実際はブラック企業の無茶な任務を割り当てられた哀愁漂うストーリーだったのだ。これはちょっと、プレイするときの心構えも変えなくてはならない。「無事に帰還して、とっととこのクソ企業を退社してやる!」と、マイナス方向のパワーを源としてプレイを進めていきたい。

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▲ジャベリン内にあるコンピューターでメールなどを確認。ゴミ箱には前任者が送ったと思われるメールが……。早くもきな臭い?

というワケで、AR-Y26という惑星に降り立った主人公。次に何をすべきかという目的は、メインミッションという形で提示される。序盤の大きな目的は、着地のときに故障してしまったジャベリンを修理するため、エイリアンの合金を見つけ出すこと。どこにあるのか、どこへ行けばいいのかという目的ポイントはマーカーが表示されるため、そちらに向かって探索を進めていけばいい。

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▲目的地の場所が表示されるので、どこへ向かうべきかがわかりやすい。ただし地図は用意されておらず、惑星の全体像は把握しにくい

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▲メニューの“日誌”で現在発生しているミッションを確認可能。選択した目標の目的地が表示される

メインミッションのほかにサブミッション、化学実験、惑星探索といったサブ目標も用意されている。こちらは達成すると、報酬として新しいアイテムがアンロックされるものがある。探索が有利になるため、特にサブミッションは意識的に狙っていきたい。ちなみに本作にはお金関係の要素はいっさいない。会社員なのに、無給なのだろうか……。
もうひとつ重要な目的がある。それは冒頭で述べた惑星の調査だ。本作ではスキャンという機能を使い、惑星にある生物や物体の情報を集めていくことになる。方法は簡単で、まずスキャン画面を開き、未知の対象に照準を合わせて一定時間ボタンを押せばスキャン完了。対象の名称や特徴、生態系などの情報がキンデックスというデータベースに保存されていく。

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▲こちらがスキャン画面。通常のゲーム画面から一瞬で移行できる。未知の物体は黄色で表示

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▲キンデックスの画面。スキャンした対象のデータがここに蓄積されていく。全体数はあらかじめ判明していて進行度がわかりやすい

本作の根幹となる、“新たなモノを見つけ出し正体を調べる”という作業がじつに楽しい。新エリアに到達して見慣れぬモノばかりと出会ったときのワクワク感、ひとつずつスキャンしてデータベースを構築していく達成感など複数の楽しさを味わえ、とにかく新しいエリアに行きたくなる。探索を続けるモチベーションは絶えることがない。
この惑星で見つかるのは新種の植物や鉱床だけではない。見たことがないクリーチャーとも出会うことになる。食物連鎖での被食者となるクリーチャーは、基本的に襲ってこない安全な存在。こちらから攻撃すると反撃してくることもあるが、戦闘力は低い。対して危険なクリーチャーは遠くから体当たりしてきたり、こちらを発見すると爆発物をバラまいてきたりと攻撃方法がユニークな印象。対抗するため武器を入手し、強化していくことも重要となる。登場する銃が1種類のみということで、バトルは非常にシンプル。クリーチャーの行動をしっかり把握し、スキを突いて銃で狙い撃つというシューター本来の楽しさをしっかりと味わえるだろう。なお投げて使うグレネード系のアイテムが豊富にあり、いくつかはバトルでも役立つ。たとえば“グロブ”という缶詰があるのだが、これを地面に投げるとパフバードたちが近寄ってきて無防備に食べるのだ。ちょっとかわいそうだけど、あとは蹴るなり撃つなりして楽に倒せるという寸法だ。ちなみにクリーチャーはゲーム中で被食者、捕食者とカテゴリ分けされているのだが、特にクリーチャーを食べる要素は存在しない。先のグロブも主人公は食べることができないのだ。

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▲頭がふたつある被食者、バブーシュカ。こちらに気がつくとすごい速さで走って逃げてしまう。攻撃を当てると分裂する特性を持ち、3回ほど攻撃を当てないと倒せない。なかなかに倒しにくいクリーチャーだ

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▲空飛ぶクラゲのような捕食者、インフェリア・ジェリーワフト。墨のような弾を撃ってきて、当たってしまうと5秒ほど画面が見にくくなってしまうやっかいな敵

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▲新たなモノを見つけるべく、惑星をウロウロ探索するのが楽しい。美しく宇宙らしい非現実感たっぷりの景色を楽しめるのも本作の魅力

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▲丸っこい鳥のような被食者、パフバード。キモカワイイ感じのデザインだ。グロブを投げると集まってきて、鳥のように食べ出す

3Dプリンターでアイテムを作り、主人公をパワーアップ!

ジャベリン船内には3Dプリンターが設置されており、武器や道具、ギア(特殊な道具)を作成することが可能。武器は“ノーマッドピストル”という拳銃が作成可能で、これが主人公の得物となる。ただし、これらアイテムの作成やアップグレードにはリソースという材料が必要になる。
3Dプリンターで使用するリソースは、アルミニウム、炭素、シリコン、エイリアンの合金の4種類。これらはエイリアンを倒すと入手できる。また地表で鉱床を見つければ、大量のリソースをゲットできる。ちなみに入手するとHPを回復する“HPエッセンス”、同じくHPとスタミナの最大値が上昇する“オレンジグー”などのリソースも存在する。ただし、材料さえあればすべてのアイテムを作れるというワケではなく、その大半はゲームの進行に応じてアンロックされるためミッションを進めることも重要となる。

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▲マップ上でたまに見つかる鉱床。銃で撃つとリソースを採掘できる

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▲3Dプリンター画面。開放条件を満たしリソースが十分にあれば、そのアイテムやアップグレードを作成できる

この3Dプリンターによるアイテム作成も本作の楽しいポイントのひとつ。消費アイテムを作成できるワケではなく、実際は主人公を強化する手段と考えて差し支えない。たとえば武器は与ダメージを強化したり、バッテリー容量(=マガジンの弾数)を増やすことができる。消費アイテムのストック数を増やせたりスキャンの検知範囲も広げるなど、その効果はどれも強力。新たな強化を早く解禁したくなり、こちらもゲームを進めるモチベーションにつながる。めでたく強化できた場合は、早くその能力を試したくなりワクワクすることだろう。

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▲本作に登場する銃器は(おそらく)ノーマッドピストル1種類のみ。ただし強化の種類はとても多く、武器が少ない不安はあまり感じない

なかでも注目したいのが、バックパックやギアの強化で新アクションを覚えられること。たとえばバックパックの“ジャンプスラスター”を作成すると、2段ジャンプと回避行動が行えるようになる。ギアの“プトロンテザー”を作れば、特定のポイントにグラップルを引っかけて移動できるようになる。そう、これまでは行くことが不可能だった新たな場所に行けるようになるのだ。見えはするけれど行けなかったあの場所に、ついに足を運べるようになる。探索系ゲームで、もっともワクワクする瞬間のひとつだと思う。

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▲ジャンプスラスターを作成すると2段ジャンプが可能になり、これまで届かなかった高い足場へも移動できるようになる。2段ジャンプするのは単純に楽しい

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▲プロトンテザーを作成すれば、マップの特定ポイントにグラップルを引っかけて移動できる。こちらも移動範囲が広がるアイテムだ

筆者はこういった探索が好きで、かつキャラクターの強化も大好きなため、ドストライクな作品と言える。同様の嗜好を持つプレイヤーなら、求める楽しさはしっかりと体験できる。壊せそうな壁が道を塞いでいて、持ち運べる爆発物をどこかで見つける……といった感じの謎解きも随所に散りばめられており、ここはどうすればいいのかな……と試行錯誤するのもまた楽しい。
現在はやっと“プロトンテザー”の作成に成功し、ジャンプでは届かなかった高い場所へも行けるようになった。その先に何があるのか、どんな冒険が待ち受けているのか。この話の続きは、次回に語っていきたい。

フォトギャラリー

■タイトル:Journey to the Savage Planet(ジャーニー・トゥ・ザ・サベージプラネット)
■発売元:H2インタラクティブ
■対応ハード:PlayStation®4、Nintendo Switch™
■ジャンル:アクションアドベンチャー
■対象年齢:15歳以上
■発売日:発売中(2020年6月25日)※Nintendo Switch™版は8月20日発売予定
■価格:パッケージ版・ダウンロード版 各4,500円+税


『Journey to the Savage Planet』オフィシャルサイト

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