Interview

古川雄大がクールでリアリストなセレブ長男に。『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の撮影秘話を明かす!

古川雄大がクールでリアリストなセレブ長男に。『コンフィデンスマンJP プリンセス編』の撮影秘話を明かす!

ダー子、ボクちゃん、リチャードからなる“コンフィデンスマン”一味の活躍(!?)を描く、その名も『コンフィデンスマンJP』。「リーガル・ハイ」シリーズや映画『ミックス。』(17)などを手がけた古沢良太の脚本を、長澤まさみ、東出昌大、小日向文世のトリオと各回のゲストがウェルメイドな人間喜劇へと昇華する渾身のシリーズは、2018年に連続ドラマがフジテレビ系で放送されると、またたく間に人気に火がつき、劇場版制作へという流れができあがっていった。その第1作『ーロマンス編ー』(19)も大ヒットを記録。勢いのまま、第2弾もこの5月に公開される予定だったが…コロナ禍でいったん見送ることに。だが、ようやく公開日が新たに決まり、いよいよスクリーンにダー子たちが再降臨。その“オサカナ=ターゲット”は、世界有数の大富豪・フウ家。莫大な遺産を狙って接近するも、相続を主張する遺族たちがなかなかの強敵で…。その1人、長男のクリストファー・フウを演じているのが、連続テレビ小説『エール』(NHK)の“ミュージックティーチャー御手洗”で話題を呼んだ、古川雄大だ。品性を感じさせつつもダー子たちに敵意をむき出しにする冷酷無比な男に扮した日々を振り返りつつ、現場での笑えるエピソードの数々を披露してもらった。

取材・文 / 平田真人 撮影 / ヨシダヤスシ


ドラマの時からファンで見ていた作品に自分が出られると聞いてうれしかったし、プレッシャーも感じた。

コンフィデンスマンJP プリンセス編 古川雄大 WHAT's IN? tokyoインタビュー

『〜プリンセス編』、楽しく拝見しました。古川さんたちの演じられたフウ家の邸宅をはじめ、今回はロケーションがとにかく豪華ですね。

はい、主に「フォーシーズンズ・ホテル」で撮影をさせていただきましたが、別の場所にある豪華な建物へ移動して、その中でロケーションも敢行しています。演者の僕たちも、その場で“画ヂカラ”を実感していたので、スクリーンでも感じていただけるのではないか、と思います。

あれだけ広い家だと、逆に生活するのが大変なんじゃないかと庶民としては思ってしまったりもして…(笑)。

本当に大変だろうなと思います。それこそ、ミシェル(関水 渚)が住むことになって、なかなか慣れなかったように。でも、豪邸で暮らすことが当たり前となっているフウ・ファミリーの人間からすると、あの広さでも「足りない!」と思っている…ような気がしました(笑)。

さすが、世界有数のスーパーセレブといったところでしょうか(笑)。古川さんご自身は、舞台上で多くの海外の人物を演じていらっしゃいますが、映像の現場でクリストファー・フウというキャラクターに扮するのは、また違った感覚だったのではないでしょうか?

そうですね、おっしゃるようにミュージカルや舞台では、いろいろな国の人を演じていますけれども、セリフは日本語ですから…(笑)。今回は世界でも屈指の富豪一家の長男だったので、英語をベースに日本語をサブの言語で話すというのは、ある種、挑戦だったなと思います。

見ている側からすると、流ちょうに英語をお話されていたという印象ですが…。

ビビアン(・スー=長女のブリジット・フウ役)さんも(次男アンドリュー役の)白濱亜嵐くんも英語に堪能で、僕だけがおぼつかない状態だったので、しっかりとレッスンの時間と言いますか…英会話の先生を付けてくださって。発音例をボイスメモで送ってくださるなど、手厚いサポートのもとで何とかセリフとして話せる域にまで引っ張り上げていただいた、という感じでした。

逆に、日本語を微妙にたどたどしく話すニュアンスの方が苦労されましたか?

映画をご覧になるのは多くは日本の方々ですので、日本語のイントネーションに引っかかりを感じるのではないか、という予測は僕の中でもありました。もちろん、英語も簡単ではなかったんですけど、意識的にネイティブではない日本語の話し方をすることの難しさを、今回は改めて感じました。しかも、それがコントのような聞こえ方にならないようにしないといけない、という前提があったので、思っていたよりも大変でした。

世界的なセレブということで知性はもちろんですが、たたずまいにも自然と品格が漂うようなところが、フウ家の人たちにはありますよね。

そこに関しては、ミュージカルや舞台でさまざまな国の皇太子であったり、王様といった役どころを演じてきた経歴が役に立ったのかなと思います。今でも、舞台で高貴な役を演じる時には姿勢や歩き方を注意されますし、徹底してご指導いただくんですけど、ある程度は体に染みついていたものがあったのかな、と──。

話は前後しますが、そもそも今回の『コンフィデンスマンJP』のお話をいただいて、率直にどう受け止めたのでしょうか?

僕自身もサスペンス映画やミステリー、あるいはどんでん返しのあるジャンルが大好きで、『コンフィデンスマンJP』もファンで見ていたんです。なので、自分が好きな作品に出られることを素直にうれしく思いました。なおかつ、映画版の第2弾、とても豪華なキャストのみなさんの中に自分も名を連ねられることを、すごく幸せだなと思いつつも…やはりプレッシャーを感じずにはいられなかったです。

“前作超え”を期待される人気シリーズの最新作だけに、ゲスト出演とは言え、作品に携わることに対する重圧のようなものがあった、ということでしょうか?

連続ドラマの時からご覧になっている根強いファンのみなさまもいらっしゃいますし、映画の第1弾よりもさらにパワーアップしたものを求められるのも想像できましたので、プレッシャーも相当大きかったんですけど、それ以上にクリストファーという魅力的な役柄をいただいたので、まっとうしようというふうに考え方を切り替えていきました。

ちなみに、古沢良太さんの脚本を読まれて、役柄のイメージや作品のビジュアルが浮かんできたということはありましたか?

1回目に読んだ時はストーリーを追っていきましたが、その時点ではまだ何か“画”が浮かぶということはなかったんです。2回目に読み直した時に、「なるほど、こういうことか」と、ようやく自分の拙い想像力でも全体像が浮かんできたんですけど、裏を返すと、そのくらい緻密につくられている脚本でもあって。いろいろなキャラクターが続々と登場するぶん、さまざまなストーリーが展開されていきますけど、それがラストで1つに集約されるのがとても素晴らしいですし、もう1人の主役たるミシェルの成長が大きく描かれているので、よりハートフルで愛にあふれる──さまざまな登場人物の“愛”が大きく絡んでいって奇跡が起きていく物語が、すごく魅力的だなと思いました。

コンフィデンスマンJP プリンセス編 古川雄大 WHAT's IN? tokyoインタビュー

確かに、今回はコンゲーム(騙し合い)もさることながら、“家族”というテーマが色濃く描かれていますよね。

はい。なおかつ、『コンフィデンスマンJP』らしさと言いますか、定番の部分もしっかり見せてくれるところが素敵だなと、僕も思います。

家族というところでは、先ほども名前が挙がりましたビビアン・スーさん、白濱亜嵐さん、執事・トニー役の柴田恭兵さんとのシーンが多かったですけれど、共演されてみていかがでしたか?

先ほどお話しました英語の発音だったり、日本語のニュアンスといったものは、最終的に現場で調整することになっていました。フウ家のみんなで芝居を合わせてみて、その中でバランスをとっていこうというスタンスだったので、実は内心、3人のシーンは本番前、ドキドキしていました(笑)。ただ、ビビアンさんがすごくフレンドリーな方で、役柄上は敵対しているんですけど、3人でいる時の心地よい空気感をつくってくださったので、安心して芝居に臨むことができました。柴田さんは、3姉弟とは違って、ちょっと特別な立ち位置にいらっしゃったので、俯瞰して僕たちを見ていてくださったという印象があります。それに何よりも、たたずまいそのものがカッコよくて。僕が抱いていたイメージのままというか、ところどころにカッコよさが散りばめられているんです。柴田さんのような年の重ね方をしていきたいと思いました。

白濱くんとは、マレーシア・ロケの入り日から一緒だったんです。なので、ホテルに着いてから「ちょっと散歩しよう」ということになったんですけど、僕は役を離れるとからきし英語が話せないので、彼に任せて後ろをついていくという感じでした。年下なんですけど、とても頼れる人でして(笑)。しかも、現場ではアンドリューという役をまっとうされていて、とても素敵な役者さんだなと思いました。

海外ロケの場合、撮影がタイトだったというお話もたまに聞きますが、白濱さんとランカウイを散策される時間の余裕があったということですね。

そうですね、僕に関してはスケジュールはそこまでタイトというわけでもなくて。ゆったりとできた日もありましたし、ランカウイに着いた日は撮影がなかったので、「せっかくだし」と、流れで2人で散歩に出かけたというわけです(笑)。と言っても、一時間ちょっとなんですけどね。街を散策して、ご飯を食べて帰ってきたという感じで──。

とはいえ、キャスト同士で食事をするというのは、意外と大事だったりするのかなと想像もしてみたり…。

はい、本当にそう思います。一度、今回のキャストのみなさんとお食事をご一緒させていただく機会があったんですけど、先輩方とお話ができたというところで、とても貴重な時間になりました。長澤(まさみ)さん、東出(昌大)さん、小日向(文世)さんのお三方が企画して開催してくださったんですけど、世間話をしている中で柴田さんの過去のエピソードをちらっとうかがったり、それはもう…贅沢な時間だったなぁと、今でも感じずにはいれないです。

純粋にストーリーを追っていけば、予測もつかない新たな場所に連れて行ってくれる作品に仕上がっている。

コンフィデンスマンJP プリンセス編 古川雄大 WHAT's IN? tokyoインタビュー

『コンフィデンスマンJP』の現場を盛り上げるのは、どなたが担っていらっしゃるんですか?

主演の長澤さんが率先して場を盛り上げて、東出さんと小日向さんのお三方で雰囲気をつくってくださる、という感じでした。すでにトリオとしてできあがっていらっしゃるお三方ですので、僕たちのようにゲストで出演するキャストを快く迎え入れて、さらに大きな輪のチームにしていく…といったスタンスで、居心地のいい空気で包み込んでくださって。

イメージ的に、小手伸也さんが“笑わせる担当”なのかな、なんて思っていたんですけど、邪推でしたね(笑)。

あ、小手さんもとても愉快な方でした(笑)。小手さんは何をしゃべっても面白いというか、ポロッと発するひと言がめちゃくちゃツボにハマってしまう時があるんです。それと、劇中でも五十嵐はダー子さんたちからいじられる役回りですけど、役を離れても長澤さんたちは小手さんをいじられていて。ただ、それに対する小手さんのリアクションがめちゃくちゃ面白いんですけど、結構シュールな笑いだったりするので、場の全体がワッとわくような感じではなくて。でも、好きな人にはたまらない面白さがあるんです。

古川さんにとっては、小手さんのシュールさはめっちゃツボだったわけですね(笑)。

一度、舞台でご一緒したことがあるんですけど、その座組でもいじられる役回りでいらっしゃったんです。当時もめちゃくちゃ面白かったんですけど、今回も絶妙な返しを連発されていて、僕は相当笑わせていただきました(笑)。

一度、そのやりとりを見てみたいです! …で、実はダー子一味とフウ3姉弟は、女性ひとりの男性2人という、同じ比率で構成されたトリオでもあって。

あ、言われてみれば…。僕…クリストファーはどちらとの対比なんだろう? ボクちゃん(東出)なのか、リチャード(小日向)なのか…。

たぶん、どちらとも違うとは思うんですけど(笑)、同じ男女比率のトリオながら、まったく毛色が違っているのも面白いなと感じました。

そうですね、どちらかというと対照的というか。そういえば、五十嵐とトニーの存在も含めて、同じ構成なのか…。いやぁ、言われるまで全然気づかなかったです。そうやって見てみると、また面白いかもしれないですね。

話ながら、ふと気づいたので言ってみただけなんです(笑)。でも、クリストファーの視点から見たダー子さん一味というのは、どのように映ったのでしょうか?

物事はすべてお金で解決できると信じているところが、クリストファーたちにはあるんですけど、その思考をどんどんかわしていくのがダー子たちであって。そのカギを握っているのが自分たちの知らないところで育っていた妹を名乗るミシェルという存在なわけですけど、遺産相続を狙うクリストファーとしては、とにかく排除したい邪魔者であると。ただ、一筋縄ではいかないというのはわかっているので…これ以上はネタバレになるので控えますが(笑)、クリストファーたちがどうやってダー子の暗躍を阻止しようとするのかにも、着目していただけるとうれしいですね。

コンフィデンスマンJP プリンセス編 古川雄大 WHAT's IN? tokyoインタビュー

素晴らしい煽りのフレーズ、ありがとうございます。ただ、冷酷無比と言われるクリストファーにも血が通っているんだなと思わせる一面があって、実は昆虫が好きという設定で。古川さんご自身は、虫は大丈夫な方ですか?

それが実を言うと…あまり得意じゃないんですけど、苦手というほどでもなくて(笑)。でも、地元の長野で過ごした子供の頃は、カブトムシなどを捕まえに行くくらい好きだったんです。僕の実家のすぐ近くに山があるので、よく遊びに行っていたことを思い出しました。

そうだったんですね。劇中では、オウゴンオニクワガタを寵愛するクリストファーでしたが、虫相手のお芝居というのも、やはり予測がつかなかったりするものなのでしょうか?

犬や猫といった動物たちよりは大変じゃないとは思います。ただ、オウゴンオニクワガタは念のため二匹用意されていました。一応、メインの“子”が決まっていたんですけど、そっちの子は確かにおとなしいんです。でも、なかなか動いてくれなくて、ともすれば標本のように見えてしまうかもしれないということで、急きょサブの子でも撮ることになって。ところが、カタチがきれいなのはメインの子だったので、その子が元気になるのをちょっと待ってから、もうワンテイク撮りました。ちなみに、本編でどちらの子が使われているのか、僕にはさっぱり見分けがつかないです(笑)。

コンフィデンスマンJP プリンセス編 古川雄大 WHAT's IN? tokyoインタビュー

クリストファーにもわからない、と(笑)。クワガタの話もさることながら、やはり画としての見どころは、盛大なパーティーのシーンでしょうか。まさしく豪華絢爛というひと言に尽きますよね。

エキストラの方もたくさんいらっしゃいましたし、僕自身は味わったことのない規模の大きな撮影でした。現地のクルーのみなさんがすごく協力的でいらっしゃって。ロケ中に雨が降ってきて、いったん中断して止むのを待って、再開したらまた降ってきた…さて、どうする──といったシーンがあったんですけど、クルーのみなさんが日本のスタッフのスケジュール感に合わせてくださった、という話も聞きました。環境的にも、人の温かみというでも、すごく素敵なロケーションだったなと今、改めて感じているところです。

素敵なエピソードをありがとうございました。では、最後に『コンフィデンスマンJP プリンセス編』を心待ちにしているみなさんへ、ミスリードするようなひと言をお願いします!

なるほど、そうだなぁ…僕が犯人です(笑)。

ストレートなのに変化球なミスリードですね(笑)。

いやぁ、ミスリードは難しいので、無難にまとめますね。でも、本当にストーリーを純粋に楽しんでいただいたら、予測もつかない新たな場所へと連れていってくれる作品になっていると思いますので、心ゆくまで堪能していただけたらうれしいです。


【募集終了】抽選で1名様に古川雄大さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

古川雄大さん直筆サイン入りチェキ
応募期間

※募集期間は終了致しました。

7月20日(月)~7月27日(月)23:59


【応募に関する注意事項】
・厳正なる抽選の結果当選された方には、WHAT’s IN? tokyo女子部のアカウントのダイレクトメールにて後日ご連絡をさせていただきます。WHAT’s IN? tokyo女子部のアカウント(@whatsin_t_joshi)のフォローをお願いします。
・プレゼントキャンペーンは予告なく変更・中止することがあります。あらかじめご了承ください。
・応募期間中にフォローを取り消された場合は、応募が無効となります。
・複数のアカウントで応募された場合は、1アカウントのみ有効となります。
・Twitterアカウントを非公開にしている場合は、応募対象外となります。
・落選者へのご連絡はございませんのでご了承ください。
・応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
・賞品および当選の権利は当選者本人のものとし、第三者へ譲渡・転売することは一切禁止させていただきます。譲渡・転売が発覚した場合、当選を取り消し賞品をお返しいただく場合があります。

※個人情報の取扱いについて
・お客様からいただいた個人情報は、当キャンペーン当選者様へのお問い合わせのために利用いたします。なお、個人情報を当該業務の委託に必要な委託先に提供する場合や関係法令により求められた場合を除き、お客様の事前の承諾なく第三者に提供することはありません。上記をご承諾くださる方のみご応募ください。


古川雄大

1987年、長野県生まれ。ミュージカル『エリザベート』『ロミオ&ジュリエット』『黒執事』『モーツァルト!』などに出演するなど主にステージ分野で活躍する一方、ドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(20/NTV)などの映像作品にも出演。現在放送中のNHK連続ドラマ『エール』に出演中。

オフィシャルサイト
https://www.ken-on.co.jp/furukawa/

オフィシャルInstagram
@yuta_furukawa_official

オフィシャルTwitter(スタッフ)
@furukawa_staff

フォトギャラリー

映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』

 7月23日(木・祝)全国公開

監督:田中 亮
脚本:古沢良太
出演:長澤まさみ 東出昌大 小手伸也 / 小日向文世
織田梨沙 関水 渚 瀧川英次 前田敦子 ビビアン・スー 白濱亜嵐 古川雄大 滝藤賢一 濱田 岳 濱田マリ デヴィ・スカルノ 石黒 賢 生瀬勝久 柴田恭兵 北大路欣也 竹内結子 三浦春馬 広末涼子 江口洋介

制作プロダクション:FILM
配給:東宝
製作:フジテレビ・東宝・FNS27社 

オフィシャルサイト
https://confidenceman-movie.com/

©2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会