
梅雨空が続いていますが、ゲームシーンではさまざまなニュースが飛び交い、退屈とは無縁だった6月。今年の目玉タイトルである『The Last of Us Part II』も発売され、全世界で大ヒットとなっています。東京ゲームショウ2020 オンラインのアナウンスもあり、またひとつゲームシーンが動き出した感も。そんな6月後半の注目の出来事をお届けします。
構成・文 / WHAT’s IN? tokyo編集部
『The Last of Us Part II』が世界で支持! 東京ゲームショウ2020オンラインの詳細も発表!! KFCに世界がザワつく!?
6月19日にソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)より『The Last of Us Part II』が発売されました。本作はパンデミックで崩壊した世界を描いたアクションアドベンチャーのシリーズ2作目で、1作目から5年後を描いています。前作で、襲い来る“感染者”や絶望的な状況から生き延びた少女エリーが、復讐の旅に出ることに。道中では生存者との対立やセンシティブな問題など感情を揺さぶられる出来事が待ち受けており、その壮絶さも話題となっています。同作は発売後わずか3日間で世界累計販売数400万本に達したと報じられており、SIEのPlayStation®4(以下、PS4)タイトルでは過去最速の記録を達成。発売週には国内セールスランキングで『あつまれ どうぶつの森』の地位を崩しました。また、前作のリマスタード版もランキングに浮上しています。
『ウィッチャー3』などを手掛けるポーランドのメーカーCD Projekt REDの新作『サイバーパンク2077』が、9月17日から2020年11月19日に発売延期となりました。クエストなどのコンテンツやゲームプレイの面は制作完了しつつも、その調整や膨大なバグの修正のためにさらなる期間を要するとのこと。今回の延期は同社の掲げるモットー“Ready when it’s done”(完成したときが発売日)、つまりクオリティが満たなければ発売しないという精神の表れでもあるようです。納期に追われる現代社会人にとってはそうできることが少し羨ましくもありますが、視点を変えれば同社には損失を被っても耐えられる体力があるからこそできることだと言えるでしょう。やはり『ウィッチャー3』の成功で多少のことでは揺るぎない土台を持っている、そんな強みを感じますね。
#サイバーパンク2077 に関する重要なお知らせ pic.twitter.com/ICNwORxCnY
— CD PROJEKT RED Japan (@CDPRJP) June 18, 2020
Nintendo Switch™(以下、Switch)用ソフト『ニンジャラ』が、ガンホー・オンライン・エンターテイメントから発売されました。本作はニンジャとガムをモチーフにした対戦アクションゲーム。基本無料ということもあり、サービス開始から16時間で世界累計ダウンロード数が100万を突破したと報じられました。カジュアルかつギャグの要素もあることから、キッズ層の新たなトレンドになりそうです。
品薄が続き抽選販売が日常化してきているSwitch本体ですが、任天堂の第80期定時株主総会では本体の生産状況は概ね回復してきていると述べられました。今後は出荷数も増えるとの見込みですが、店頭に並ぶまでに一定のタイムラグが存在するとのこと。夏ごろには生産活動を正常化できる見込みであるとも。これでそろそろ抽選倍率にドキドキする日々とはお別れできそうですね。
[任天堂HP]「第80期 定時株主総会 質疑応答」を掲載しました。https://t.co/k2MKytFW7s
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) June 30, 2020
東京ゲームショウ(TGS)2020 オンラインが、9月23日~27日(※23日はオンライン商談会)に開催されると発表されました。毎年恒例のゲーム見本市TGSのリアル開催が中止され、代替イベントとして企画されたこのTGS2020 オンライン。開催期間中は、各出展者が新作ゲームやサービスの情報を動画を通じて発表するとのことです。eスポーツ大会の配信やオンライントークセッションも実施予定。これらを無料で観られるというのもうれしいですね。出展者の募集も始まっており、今後さまざまなメーカーや団体が参加を発表すると見込まれます。
「東京ゲームショウ2020 オンライン(TGS2020 ONLINE)」の開催が決定しました!
— TOKYO GAME SHOW 2020/東京ゲームショウ (@tokyo_game_show) June 25, 2020
今年9月に幕張メッセで予定していた「東京ゲームショウ2020」に替わるオンラインイベントとして9月23~27日に開催します。
どうぞご期待ください! https://t.co/7SXUoPfB1H #TGS2020 #東京ゲームショウ #TGS2020ope
6月26日より『ソニック・ザ・ムービー』が日本で封切りされました。客足が心配されたものの公開から3日間で動員数47,433人、興行収入6,300万円を記録する好調なスタートダッシュ。先駆けて公開されていたアメリカ同様にファンからの反応も上々なようで、ソニックの速さを体感できる4DX上映を勧める声も。悩ましいのはエッグマンことドクター・ロボトニックを演じるジム・キャリーの怪演そのままに字幕で観るのか、声優・山寺宏一さんの卓越した吹き替えで観るのかというところ。両方を味わうために2回観るという手もありますね。ジム・キャリーが踊るロボットダンスはこちらの動画から観られます。
『あつまれ どうぶつの森』の世界的ヒットで、さまざまな企業が公式の“マイデザイン”(プレイヤーがツールで自由に描画し、家具や服などに使えるもの)をネット上で公開するなど、同作を活用したキャンペーンが広がっています。ファストフードチェーンのケンタッキーフライドチキンにおいては、フィリピン支部が同作内に支店をオープン。6月17日から22日までの期間中、パスワードを入力すれば誰でもこのKFC島を観光することができました。KFC島で教えてもらえるコードを使えば実店舗(フィリピン限定)でチキンがもらえるという施策も行われました。
KFCはこれまでにも新型ゲームコンソール“KFConsole”を2020年11月12日にリリースすると発表していたり、かつてはカーネル・サンダースの恋愛アドベンチャーを制作しSteam®で無料配布するなど、何かとゲーマーの話題をさらってきました。ちなみにKFConsoleはPS5やXbox series xを凌駕するスペックを持ちながら、チキンを温められるグリルも搭載されているとのこと。多くの人々からジョークであろうと捉えられていますが、発売予定日に何かしらやってくれそうな妙な期待感がありますね。
We’ve had such a fun time showing you around KFC Island.
— KFC Philippines (@KFCPhilippines) June 23, 2020
Special shoutout to the players who breezed past the chicken-scented flowers.
To those who sat in the mini-restaurant and ordered some finger lickin’ good fried chicken. pic.twitter.com/K46Dw15IRy
The future of gaming is here.
— KFC Gaming (@kfcgaming) June 12, 2020
Introducing the KFConsole. #PowerYourHunger pic.twitter.com/ssUrX41Ab1
6月は『ラスアス2』の印象が強烈ですが、それでも『あつ森』が販売ランキングの王座を明け渡したのはわずか1週だけというのも驚異的です。今後も企業による『あつ森』でのプロモーションは続きそうですね。7月には元寇を題材にしたオープンワールドゲーム『Ghost of Tsushima(ゴースト オブ ツシマ)』、シリーズ最新作となる『ペーパーマリオ オリガミキング』が発売予定です。これらも期待の集まるタイトルだけに人気を博しそうです。
※記事中の一部画像・動画は、公式YouTubeおよび公式SNS、公式リリースから使用