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岩田剛典、片寄涼太、鈴木伸之、川村壱馬…まさしく逸材の宝庫! LDH JAPANの“俳優”たちのポテンシャルに迫る!

岩田剛典、片寄涼太、鈴木伸之、川村壱馬…まさしく逸材の宝庫! LDH JAPANの“俳優”たちのポテンシャルに迫る!

「EXILE」を筆頭に、多くのボーカル&ダンスパフォーマンスグループが所属するLDH JAPAN。各グループのエンタテインメント性に満ちたライブ・パフォーマンスもさることながら、個々に俳優として活動を行っているのも、よく知られたところだ。今回は、さまざまな作品で存在感を発揮しているLDH JAPANの俳優陣を、いま一度フィーチャー。彼らの特性や俳優としての資質を掘り下げ、それぞれの魅力に迫っていく。

文 / 平田真人 トップ画像・撮影 / 斎藤大嗣


まずは、岩ちゃんの愛称で親しまれている岩田剛典から触れていこう。「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」のダンサーを軸足に置いている彼だが、並行して俳優としても活躍中であることは、今さら説明するのも野暮というものだろう。LDHのアーティストが多く出演しているドラマ&映画「HiGH&LOW」シリーズ(15〜17)のコブラこと、見た目クールながらハートは熱い山王連合会総長・緋野盾兵役で一躍脚光を浴びたのち、映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)で高畑充希とW主演(日下部樹役)。奇妙な縁で河野さやか(高畑)と同居することになる、植物好きな少し不思議系男子を文字通り好演し、ファン層を広げていく。その後も、予測不能な中村文則のミステリー小説を映画化した『去年の冬、きみと別れ』(18)で、重層的な面を持つ難役にして主人公の耶雲恭介を見事に演じきり、振り幅の広さを証明してみせた。

岩田剛典と斎藤工が語る「去年の冬、きみと別れ」の撮影現場。 そこにいた誰もが“共犯関係”だった!

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2018.03.10

表裏一体にある愛と狂気の物語を生きた2人。岩田剛典と山本美月が「去年の冬、きみと別れ」のテーマを語る

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2018.03.13

“冬きみ”公開から間もなくスタートした連続ドラマ『崖っぷちホテル!』(18/日本テレビ系)では、シチュエーションコメディーにも挑戦。かつて名を馳せるも破産寸前の高級ホテル再建に奔走する主人公・宇海直哉を茶目っ気たっぷりに演じて、新境地を開く。同年には杉咲 花とのW主演作『パーフェクトワールド 君といる奇跡』で、事故が元で車椅子生活を余儀なくされた鮎川樹を熱演。ハンデをものともせず、ひたむきに自らの道を行くさまは、スクリーン越しに多くの共感を呼んだ。

「常に今の自分よりベストを更新したい」。岩田剛典が映画『パーフェクトワールド』で車イス生活を送る青年を通して感じたこととは?

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2018.10.02

19年は映画『町田くんの世界』で、性格最悪ながら学年一のモテ男・氷室雄役というケレン味的な役どころを請け負う。アラサーながら高校生役に違和感を感じさせない若々しさも話題に。近々では、映画『AI崩壊』(20)での警察庁サイバー犯罪対策課を指揮する桜庭誠理事官役が記憶に新しい。2021年には新田真剣佑との共演発表でネットを沸かせた主演映画『名もなき世界のエンドロール』が公開予定。裏社会で暗躍する“闇の交渉人”キダ役で、未開のジャンル・ハードボイルドに挑む。新たな“岩ちゃん”像への期待値が早くも高まっていることは、言うまでもない。

©2019映画「AI崩壊」製作委員会

LDH JAPANには、これまた今さら説明するまでもないが…専業俳優たちで編成される「劇団EXILE」が存在する。中でも、年齢的にもキャリア的にもアブラが乗ってきているのが、鈴木伸之と町田啓太の2人だ。年齢こそ町田が2歳上だが、“同期”の親友同士でもある(ファンの間では“すずまちコンビ”と呼ばれている)。専業だけあって、出演作は枚挙にいとまがない彼らだが、それぞれのターニングポイントに、鈴木はドラマ『あなたのことはそれほど』(17/TBS系)が、町田は連続テレビ小説『花子とアン』(15/NHK総合)が挙げられる。“あなそれ”での鈴木は、波瑠が演じる主人公・美都の初恋の人にして不倫相手の有島光軌役で、「既婚子持ちなのに不倫を続ける救いようのないクズ男」ながら、かっこよさと弱さのギャップで多くの女性視聴者の母性をくすぐることに。一方、町田は“花アン”に鈴木亮平演じるヒロインの夫・村岡英治の弟である郁弥に途中から登場。さわやかな風貌と、黒木 華演じるヒロインの妹・安東かよと織りなす恋模様、そして悲しき結末で涙を誘った。

鈴木は今夏放送予定のドラマ『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)や7月17日(金)公開予定の『今日から俺は!!劇場版』に、町田は今秋公開予定の吉高由里子と横浜流星が主演する映画『きみの瞳が問いかけている』に、それぞれ出演が決まっている。そんな“すずまちコンビ”は何度か共演しているが、中でも激アツな1本は劇団EXILEが総出演している映画『jam』(18)だろう。それぞれの“色”が濃く出ているので、未見の人は良きタイミングでの鑑賞をお勧めしたい。

青柳 翔×町田啓太×鈴木伸之、劇団EXILE総出演のSABU監督作『jam』で“劇団”としての力を見せる

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2018.11.29

続いては、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」から、白濱亜嵐、片寄涼太、佐野玲於の3人をピックアップ。それぞれ、同グループのボーカルおよびパフォーマーとして知られているが、俳優としても順調にキャリアを重ねている。白濱は「EXILE」のAKIRAが鬼塚英吉を演じたドラマ『GTO』の第1期(12〜13/関西テレビ)で、高校生ながら入れ墨を背負った堂島誠也役を筆頭に、ドラマ『シュガーレス』(12/日本テレビ)や映画『セブンデイズ リポート』(14)、ドラマ『小説王』(19/フジテレビ)で主演を経験。19年にはホストが支配する街での男たちのバトルを描いた『PRINCE OF LEGEND』プロジェクトの第2弾、ドラマ『貴族誕生〜』(日本テレビ)、その続編となる映画『貴族降臨 ~』(20)で、主役の安藤シンタロウ(ドリー)を熱演して脚光を浴びた。なお、映画『貴族降臨』には、同プロジェクトのファーストシリーズ『PRINCE OF LEGEND』より片寄演じるセレブ王子の朱雀奏、佐野が演じる生徒会長王子の綾小路葵も出演。“伝説”をめぐり、貴族と王子でバトルを繰り広げるという、うれしい共演をはたしている。

白濱亜嵐「固定概念を取っ払って、自分の殻を破れた」。映画『貴族降臨』で払拭した”遠慮”

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2020.03.18

片寄涼太「奏は男らしく成長した」。映画『貴族降臨―PRINCE OF LEGEND―』以降の展望は?

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2020.03.19

その片寄が俳優として飛躍するきっかけになったのは、土屋太鳳演じる妹の橘せとかに思いを寄せる兄・橘はるかを演じたドラマ&映画『兄に愛されすぎて困ってます』(17/日本テレビ)だ。血の繋がらない妹に恋慕する一途な姿は、コミカルながらもチャーミングに映り、ファン層を新たに開拓。芝居でもポテンシャルが高いことを実証すると、話題を呼んだドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(19/日本テレビ)で生徒役のメインキャラクター・甲斐隼人役でさらに知名度を高めていく。さらに、橋本環奈とW主演を務めた映画『午前0時、キスしに来てよ』(19)では、国民的スターながら“おしりフェチ”な王子様キャラ・綾瀬楓をサラリとナチュラルに演じて、これまた評判に。2020年の1月クールに放送されたドラマ『病室で念仏を唱えないでください』(TBS)では、救えない命に対してドライな考え方を持つサトリ世代の研修医・田中玲一をクールに好演するなど、さらに役の幅を広げている。

『兄こま』片寄涼太インタビュー「土屋太鳳さんに髪を洗ってもらうシーンはドギマギしました」

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2017.06.27

片寄涼太&遠藤憲一の運命の出会い、理想のデート、フェチまで完全“プライベート”と“鼻かじキス”の裏話に迫る

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2019.12.03

佐野も「HiGH&LOW」シリーズ(15〜17/日本テレビ)や先述の“プリレジェ”などで、しっかり爪痕を残しているが、やはり存在が際立っているのは主演を務めた映画『虹色デイズ』(18)だろう。友情と恋、選択すべき進路に一喜一憂しつつも、それぞれに七色の輝きを放つ思春期の日常をきりとった青春賛歌で、恋に奥手ながら誠実で一途で意固地な主人公・なっちゃんこと羽柴夏樹を、いきいきと体現せしめている。中川大志、横浜流星、高杉真宙と織りなすアンサンブルの中で絶妙な“実在感”を匂わすたたずまいは、彼の持ち味が十二分に発揮されたと言っても過言じゃない。また、亡き息子に思いを馳せ続けるシングルマザーを吉田羊が演じた映画『ハナレイ・ベイ』(18)では、ハワイの美しき湾ハナレイ・ベイで落命するも、物語のカギとなる青年タカシを好演。地に足の着いた芝居を見せている。

映画『虹色デイズ』佐野玲於×中川大志×高杉真宙×横浜流星が憧れた理想のファーストキスとは!? 男の友情・男の妄想全開トーク

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2018.07.06

なお、白濱は現在、各方面で話題になっているドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日)に、三浦翔平演じるマサの信頼厚き部下・流川翔を熱演中。また、7月23日(木・祝)公開予定の映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』では、シンガポールのセレブ一族の末っ子、アンドリュー・フウ役という振り切ったキャラクターに挑戦。得意の英語を流ちょうに話すシーンも用意されているので、乞うご期待!

©2020「コンフィデンスマンJP」製作委員会

上記の3人を筆頭に、“ジュニアEXILE”世代はまさしく逸材の宝庫だ。近年は、「THE RAMPAGE from EXILE TRIBE」でボーカルを担当する川村壱馬と吉野北人、「FANTASTICS from EXILE TRIBE」のリーダーである佐藤大樹が進境著しい。川村と吉野は同い年、オーディションの時から意気投合するほどの仲だけに、ドラマ&映画『HiGH&LOW THE WORST』(19)『〜EPISODE.0』(19/日本テレビ)でも相棒同士という役柄がピッタリとハマっている。なお、川村は無鉄砲ながらガムシャラに突き進んでいく主人公・花岡楓士雄を躍動感たっぷりに演じて、持ち前の野性味を存分に発揮。男が惚れる男を地で行く芝居は、見れば惚れ惚れとするはずだ。その楓士雄の理解者たる高城司を熱く演じた吉野は、7月10日(金)公開予定のミラクルラブコメディー『私がモテてどうすんだ』で初単独主演を果たす。腐女子なヒロインの趣味を理解する優しきサブカル系の先輩・六見遊馬役で、また新たな魅力を開花させそうだ。

©2019「HiGH&LOW THE WORST」製作委員会 ©髙橋ヒロシ(秋田書店) HI-AX

一方、佐藤は「HiGH&LOW」シリーズで、山下健二郎のダン、佐藤寛太のテツとともにコメディリリーフ的な役割を担ったチハル役で、芝居のスキルを磨いていく。彼ら3人=DTCを主人公に据えたスピンオフ映画『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW』(18)では、愛すべきおバカキャラにして情に熱き男チハルの魅力を、見事なまでに体現。以後、『ママレード・ボーイ』『センセイ君主』(ともに18)とキャリアを重ね、『4月の君、スピカ。』(19)では福原 遥とW主演を果たすまでに。2020年も橋本環奈とのW主演作『小説の神様 君としか描けない物語』が公開待機中と、勢いは増すばかりだ。

©2020「小説の神様」製作委員会

とある映画監督が言っていた。「アーティストとアスリートには芝居巧者が多い。おそらく本能的に“動ける”から、勘がいいのだろう」と。そのロジックを踏まえると、ダンスという下地があるLDH JAPAN所属の“俳優”陣の力量の高さは納得がいく。今後もさらなる新しき逸材たちがドラマや映画を彩るであろうことは、想像に難くない。