ゲームシーンダイジェスト  vol. 9

Review

PS5でUnreal Engine 5の超絶美麗デモ! Xbox Series Xタイトル一挙公開!

PS5でUnreal Engine 5の超絶美麗デモ! Xbox Series Xタイトル一挙公開!

今年のゴールデンウィークはイベントなどの中止によりゲーム業界も例年に比べて落ち着いてはいますが、新たなゲームエンジンUnreal Engine 5のデモや、Xbox Series Xのソフトラインアップのお披露目、東京ゲームショウ(TGS)2020がオンライン開催となるニュースも舞い込みました。また、各メーカーからの3月期決算の報告もあり、任天堂は『あつまれ どうぶつの森』が1,177万本を売り上げたと発表しています。今回はそんなゲームファン必見の5月前半の話題をお届けします。

文・構成 / WHAT’s IN? tokyo編集部


次世代機の発表に湧く5月前半!『ラスアス2』完成、『Ghost of Tsushima』最新映像!

Epic Gamesによる新ゲームエンジン“Unreal Engine 5”がPlayStation® 5(以下、PS5)で動く様子が公開されました。デモ映像『Lumen in the Land of Nanite』ではひび割れた土や洞窟の岩肌、
3,300万ものポリゴンからなる銅像などの精細さに圧倒される内容となっています。同様の像を同時に500体も処理できるというPS5の底力にも驚きです。光と反射の表現にも秀でており、各種表現の幅を広げたり開発者の作業短縮にもつながるだけでなく、人物の仕草や衣服のアニメーションをより自然に描ける技術も搭載されているとか。 Unreal Engine 5はプレビュー版が2021年初頭に発売、フルリリースは2021年後半を予定。PS5やXbox Series Xの発売のほうが先となりますが、同エンジンのリリース後は美麗な作品がさらに増えそうですね。

PS5発売に向けてソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)が新ブランド“PlayStation Studios”を発表しました。こちらのブランドネームはSIE Worldwide Studios(Naughty DogやGuerrilla Gamesなどの制作会社が連携する組織)作品で使われることになりそうです。

世界情勢の影響により発売日が6月19日に変更されたSIEの『The Last of Us Part II』ですが、開発元のNaughty Dogのニール・ドラックマン氏のコメント映像によるとすでに制作は完了し、マスターアップしたと報告されました。また、新たなストーリートレーラーの日本語版も公開されています。パンデミックにより崩壊した世界に生きる主人公・エリーですが、彼女の新たな旅は前作以上にハードなものとなりそうです。人間を襲う感染者だけでなく、生存する人々との争いも起こるようで……? 物語はフィクションですが、現在の新型コロナウィルスの蔓延と重なって見える部分もあるかもしれませんね。

5月15日にはPlayStation®の最新情報を配信する“State of Play”にて『Ghost of Tsushima』のデモ映像が公開されました。本作は元寇をテーマにしたオープンワールドゲームで、冥府から蘇った武士・境井 仁(さかい じん)が対馬を守るために戦う物語。今回の配信は戦いの様子や、美しい日本の原風景が見られる映像となっています。

マイクロソフトの配信番組Inside Xboxにて次世代機Xbox Series Xのゲーム映像が公開。今回発表されたのは12作品で、先日発表されていた『アサシン クリード ヴァルハラ』を始め、新作が多数登場しました。タイトルによってはクリエイターコメントも寄せられており、セガの『龍が如く』シリーズ総合監督・名越 稔洋氏から『龍が如く7』(『Yakuza: Like a Dragon』)がローンチタイトルとして発売されることも語られました。また日本のアニメチックなキャラクターが戦う、バンダイナムコエンターテインメントの『SCARLET NEXUS』などもラインアップに加わっており、日本のプレイヤーや日本のカルチャーが好きな層も意識した布陣となっています。発売時期はそれぞれで異なり、まだ未定の作品もありますが、ローンチもしくは2021年発売と発表されているタイトルもあります。

【今回発表されたタイトル一覧】

Bright Memory:InfiniteDirt 5ScornCHORUSMadden NFL 21Vampire: The Masquerade – Bloodlines 2Call of the SeaThe AscentThe MediumSCARLET NEXUSSecond ExtinctionYakuza: Like a Dragon

今回の発表で編集部が気になった3作品をピックアップしました。以下、紹介していきましょう。『Scorn』は、H・R・ギーガー(映画『エイリアン』の造形を担当したことでも知られる画家)を彷彿とさせるビジュアルに圧倒されるホラー作品。一人称視点のアドベンチャーで、悪夢のような世界を武器やアイテム、スキルなどを駆使しながら探索し、パズルを解きながら物語を進めていくことになるようです。
ゲームを実際にプレイしている動画はこちら。

『Vampire: The Masquerade – Bloodlines 2』は、テーブルトークRPG『Vampire: The Masquerade』を基にしたRPGシリーズの第2弾。ある事件を機にヴァンパイアとなってしまった主人公は、シアトルの街を牛耳る吸血鬼たちの一員として生きていくことになります。吸血鬼たちには血族に当たるクランや政治的な派閥があり、どの勢力に所属するのかで使えるスキルやストーリーも変化していきます。また吸血などでの立ち振る舞いが血の味や、プレイヤーキャラクターの人間性にも影響を及ぼすのだとか。
スキルの効果などがわかるトレーラーはこちら。

『The Medium』は現実と霊界が交錯するホラーアドベンチャーです。本作の主人公は、子どもを殺めてしまう幻影に悩まされている女性・マリアンヌ。かつて悲劇が起き、いまは廃墟となったホテルを訪れたマリアンヌは現実世界と霊界を行き来しながらさまざまな視点から出来事を見つめ、真実を探っていきます。本作は『サイレントヒル』の音楽を手掛けた山岡晃氏が参加していることでも話題となっています。

今回の『アサシン クリード ヴァルハラ』の映像がおもにカットシーンで構成された内容だったことに、ファンからはがっかりした声も。これには“Gameplay”トレーラーという番組タイトルから、次世代機で操作している様子が見られるだろうと多くの人が期待を寄せていたことが起因するようです。事前にUBI側から今回の映像はティザーであり、ゲームプレイデモではないとコメントがあったものの、周知には至らなかった模様。マイクロソフトも今回の反応を受け、プロモーションにフィードバックし取り入れていくと述べています。今後、ゲームメーカーの発表ではこうした誤解を招かないよう、Gameplayやデモといった表現が慎重に扱われるようになりそうですね。

『あつまれ どうぶつの森』が全世界で1,177万本を売り上げたことが明らかになりました。任天堂の決算短信によれば、これは過去最大の滑り出しとなったとか。同社の3月期決算説明会カンファレンスコールの質疑応答では、日本と欧米で購入者の約5割がダウンロード版を選んだとも語られました。各国で“Stay Home”が推奨されていた時期であったことも要因として挙げられています。ダウンロードソフトの利便性を経験した人はその後もダウンロード版を選ぶ傾向があり、今後もデジタル売上高比率は上昇するとの考えも述べられていました。

詳しくは下のサイトで確認してください。

任天堂公式サイト:株主・投資家向け情報

2020年3月期 決算説明会(カンファレンスコール) 質疑応答(要旨)

Amazon.comによって設立されたAmazon Game StudiosのPCゲーム『Crucible』が、5月21日(日本時間)にSteam®にてリリースされました。2016年の制作発表から4年越しの発売となる同作は、チーム戦でのPvPを中心としたシューティングゲーム。ペアを組んで戦うバトルロワイヤル、4対4でボスに挑むモード、8対8のフラッグ戦といった3つのモードで遊べます。同社が発表した作品のなかには制作中止となったものもあり開発が難航していたことが伺えますが、そんななか日の目を見ることとなった『Crucible』。今後、Amazonブランドを牽引する立役者となるのか注目ですね。

東京ゲームショウ2020年の開催中止が発表されました。同イベントは2020年9月24~27日に幕張メッセで催される予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のためオンライン開催を検討中とのことです。東京ゲームショウは日本最大級のゲーム見本市として1996年から毎年開催されていましたが、中止されるのは今回が初めて。日本ゲームシーンの風物詩でありお祭りでもあったため、リアル開催の中止を残念に思うファンやメーカーの声も。毎年、名物のコンパニオンやコスプレイヤーの艶やかな装いを楽しみにしていたという人も少なくないでしょう。一方で年々来場者が増加してなかなか試遊できない、あるいは列に長時間並ぶという状況が続いていたことからオンライン開催に期待を寄せる反応も見られました。TGSだけでなくgamescom、GDC、E3などが軒並み中止になり、プロモーションの機会が減っているメーカーとしてはオンラインの施策がこれまで以上に重要になりそうです。多くの人がアクセスできるTGSのオンライン開催はゲームイベントの転機ともなり得ますが、従来の試遊体験やクリエイターによるデモなど、リアルイベントならではのライブ感を画面越しにどう伝えるのか。盛り上げるための工夫に期待しましょう。

先日の記事で取り上げた香川県のゲーム条例ですが、高松市の高校生と母親が県を提訴する準備をしていることが明らかになりました。高校生の息子さんは、条例は憲法違反であり、基本的人権を侵害、そして精神的苦痛を受けたとして損害賠償を求める方針とのこと。1月に同条例案に反対する署名をインターネットで募り、595人ぶんを県議会に提出しています。またクラウドファンディングで訴訟費用を募っており、県外を問わず裁判の趣旨に賛同する人に呼び掛ける予定とのことです。これからの展開と結審が気になります。

今回紹介したUnreal Engine 5の映像やXbox Series Xのソフトラインアップの発表は、本来なら6月9日から開催予定だったE3 2020を想定したものとも考えられますね。もしE3が実現していたらクリエイターが実機でデモをしながら解説という場面もあったかもしれません。こうしたイベント合わせで情報が解禁されることが多いゲーム業界ですが、今年は各メーカーのタイミングに委ねられることになり、思いがけないときにサプライズがあるかも……? 5月後半にはファンの期待を集める『Minecraft Dungeons(マインクラフト ダンジョン)』が発売を控えています。『ベヨネッタ&ヴァンキッシュ』や『ボーダーランズ レジェンダリー・コレクション』など、名作をひとつに収録したお得なタイトルが多く発売されるのも見逃せませんね。

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