Interview

『いとしのニーナ』で初のヘタレ役に挑む岡田健史。デビューから2年でたどり着いた、”かっこ悪さを見せるかっこよさ”という境地

『いとしのニーナ』で初のヘタレ役に挑む岡田健史。デビューから2年でたどり着いた、”かっこ悪さを見せるかっこよさ”という境地

多くの名作を世に送り出し、女性ファンを中心に絶大な支持を集めている人気漫画家・いくえみ綾の『いとしのニーナ』が待望の実写ドラマ化。フジテレビが運営する動画配信サービス「FOD」で、5月18日(月)より配信される。

高校生の外山厚志は、幼なじみのマサが加担した拉致事件をきっかけに、憧れの美少女・青田新名(通称ニーナ)のボディーガードをすることになった。事件の主犯格である牛島に怯えながらも、心に傷を負ったニーナの力になりたいと思ううちに、いつしか恋心を抱くように。ヘタレな男子高校生が恋や友情、それに対する歯がゆさや葛藤などを経験し、ひとりの男として成長していく姿を描く。

主人公の厚志を演じるのは、2018年のデビュー以降めざましい活躍を見せ、今年映画初出演も果たした岡田健史。インタビューでは、厚志に共感できる部分や今ハマっていること、俳優としての心境の変化など、本作のことからプライベートに関することまで幅広く語ってもらった。

取材・文 / 上條真由美 撮影 / 増永彩子


まっすぐなだけじゃなくなった今の自分だからこそ、演じることを楽しめた。

本作の主人公・厚志をどんな人物だととらえましたか?

厚志は、はたから見たらヘタレ。いや実際にヘタレな行動ばかりするのですが、僕は自分自身にとても誠実な男の子だと思いました。あれほど自分の弱い部分やダメな部分と真剣に向き合い、自分と戦いながら変えていける人ってなかなかいない気がします。実は彼のような人間が一番強いのではないかと思いますね。

役づくりはどのように?

役づくりは特にしていなくて、厚志がどういう人間なのかを考えながら演じていたらできあがった感じです。クランクインする前に考えたのは、「厚志の日常は”ニーナ一色”なんだろうな」ということだけ。例えば、朝ごはんを食べているときに「ニーナが食べたらどんな顔をするかな」とか、空を見上げているときに「ニーナの目にはどう映るのかな」とか。厚志は何をしているときでもニーナを想うのだろうと想像しました。あらかじめ役づくりをするのも大切ですが、今回のように役をつくりあげていくのもひとつの方法だと知りました。なにより、その作業や時間がすごく楽しかったです。

いとしのニーナ 岡田健史 WHAT's IN? tokyoインタビュー

厚志は正義感が強くて、まっすぐな感情をそのまま行動に移せるタイプ。それゆえに偽善者だと思われたり、嫉妬されたりしてしまいますね。

「偽善者だ」というマサの気持ちも、「お前にそんなことを言われたくない」という厚志の気持ちも理解できました。最近、僕自身がまっすぐなだけじゃなくなってきたからかな(笑)。よく言えば、わかってきた。悪く言えば、染まってきた。でも、これまでは自分の役だけを見て全力で演じていましたが、視野が広がったぶん、「マサはあんな風に言いながらも、実はこう思っているんだろうな」とか、他のキャラクターの気持ちを裏読みしたりなど、以前よりお芝居を楽しめるようになりました。

幼なじみのマサを演じられた望月 歩さんとは初共演ですよね。

はい。初めてだったので、物理的にも精神的にも距離を縮めたいと考えていたところ、もっちー(望月)もそうだったみたいで、彼のほうから積極的にコミュニケーションを取りにきてくれました。おかげですごく仲良くなって、それを厚志とマサの関係性として表出することができたのではないかと思います。ドラマの軸は厚志とニーナのラブストーリーですが、男同士の友情や「男ってバカだな」って部分もうまく表現できていると思うので、ぜひそこにも注目してほしいです。

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厚志はニーナのボディーガードになりますが、岡田さんも女性のことを守りたいと思う瞬間はありますか?

(少し顔を赤くさせて)ありますよ。男は守りたがりというか、強く見せたがりなので、僕も無責任に「君を守るよ」とか言いたくなります。守りたいし、独占したくなっちゃいます。

これまで頭の中が”〇〇一色”となった経験は?

学生時代は甲子園を目指して野球に没頭していたので、他のことを考えられない時期がありました。

では、今はハマっていることは?

『日本で一番悪い奴ら』という映画が大好きで、以前主演の綾野 剛さんにお会いしたときに「最高です」と伝えました。今、TBS系ドラマ『MIU404』で剛さんとご一緒させていただいているので、もう一度感想を伝えようと思ったのですが、すでに帰られてしまっていて残念でした(笑)。映画は、この作品に限らず、ずっとハマっています。昨年は忙しくてあまり観られなかったのですが、今年に入って少し落ち着いたので、家でDVDを観たり、久しぶりに映画館にも行けました。今はなかなか映画館に行くのも難しいですけど、チケットをもぎってもらって座席について、周りにはポップコーンの匂いが漂っていて。大画面・高音質で作品を観たときに、「やっぱり僕は映画が好きだ」とあらためて思いました。

いとしのニーナ 岡田健史 WHAT's IN? tokyoインタビュー

岡田さんは観た映画に対しての評価やコメントをメモしているんですよね。最近高評価をつけた作品はありましたか?

東日本大震災によって福島第一原発事故が発生したときに、現場に残って日本のために奮闘してくださった作業員の方々の姿を描いた『Fukushima 50』がすばらしかったです。観終わった瞬間に出てきたのは、「今日亡くなっていく方も、今生まれた赤ん坊も、これは観るべきだ」という言葉。戦争や震災など、歴史的な出来事は後世に伝えていかなければならないと強く感じ、同時に僕にできることは、映画というツールを通して発信していくことだとも思いました。ひさしぶりに嗚咽するほど泣きました。お客さんがみんな出て行っても、立ち上がることができなくて。目は真っ赤だし、顔がほてっているのもわかったので、余韻に浸りながらしばらく座っていました。

自分を解放したらラクになった。いつまでも人の心に残り続ける作品をつくりたい。

2018年のデビューから変化したことはありますか?

かっこつけることをやめました。以前はかっこつけていたし、かっこつけていることを隠そうとしていたのですが、大きな舞台や貴重な現場を経験させていただく中で、変な見栄は自分にとってブレーキになるものだと気づいたんです。邪魔なものを取り払って、自分を開放したことですごくラクになったし、それが少なからずお芝居にも生きていると思います。

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何かきっかけがあったのでしょうか?

大きなきっかけがあったわけではないですが、映画や実際にお会いした方々から、かっこ悪いところを見せるかっこよさがあることを学びました。この話題のときに、よく頭に浮かぶのが大泉 洋さん。”開いている”という表現がぴったりな方で、観ている人をいつも楽しく、幸せな気持ちにさせてくれますよね。それはやっぱり、かっこつけていないからだと思うんです。ほかにも、イ・ビョンホンさんや山田孝之さん、菅田将暉さんといった尊敬する先輩たちの作品を観ていても、僕が魅力を感じるのはそういう部分だと気づいて、マインドを変えようと思いました。そのあたりから、考え方や人との接し方も少しずつ変わってきた実感があります。

もしかしたら、以前の僕が好きだったと言ってくださる方もいるかもしれませんが、人は確実に変化していきます。だから、こうやって僕が「まっすぐなだけじゃなくなった」とか「マインドを変えた」と語っている記事を読んで、どうか「あぁ、岡田くんは変わってしまった…」と思わず、引き続き応援していただけたらうれしいです(笑)。

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演じることがより楽しくなったとおっしゃっていましたが、岡田さんが思う俳優という仕事の魅力とは?

今回、いくえみ綾さんの『いとしのニーナ』が時を経て実写ドラマ化されたのと同じように、作品がずっと残り続けて、それを観た誰かに影響を与えられることです。リアルタイムで観てくださる方はもちろん、数年経ってから観てくださる方にも、「こんな風に生きたい」とか、逆に「こういう人間にはなりたくない」とか、「勇気をもらった」「恋をしたくなった」と、何かしらの感情が芽生えたらうれしいです。

実際に僕も、自分が生まれる前の作品に魅了されたり、お会いしたことがない俳優さんのお芝居に「すごい」と唸ったりすることがあります。そんな風にいつまでも人の心に残り続ける作品をつくりたいですね。それが決して簡単なことではないことはわかっていますが、俳優をやっている以上、この情熱は絶やすことなく持っていたいなと思います。

衣装協力 / UMBER、WEWILL、BUTTERO


【募集終了】抽選で1名様に岡田健史さんの直筆サイン入りチェキをプレゼント!

岡田健史さん直筆サイン入りチェキ
応募期間

※募集期間は終了致しました。

5月15日(金)~5月22日(金)23:59


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岡田健史

1999年、福岡県生まれ。2018年、ドラマ『中学聖日記』(TBS)で俳優デビュー。すぐに、ドラマ『博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?』『フォローされたら終わり』で主演に抜擢。今後は出演映画『劇場版 奥様は、取り扱い注意』『ドクター・デスの遺産 -BLACK FILE-』の公開、ドラマ『MIU404』の放送を控えているほか、主演ドラマ『大江戸もののけ物語』(NHK BSプレミアム)が7月17日より放送予定。

オフィシャルサイト
http://www.spicepower.jp/profile/kenshi_okada.html

オフィシャルinstagram
@kenshi_okada_official

フォトギャラリー

FODドラマ『いとしのニーナ』(全8話)

配信:5月18日(月)0時スタート(毎週月曜に最新話を配信)

原作:いくえみ綾『いとしのニーナ』(幻冬舎コミックス刊)
出演:岡田健史、堀田真由、望月 歩、長見玲亜、笠松 将 ほか

【STORY】
ある日突然、厚志の幼なじみで親友のマサから「青田新名を拉致った」と告げられた厚志。新名(通称・ニーナ)は、マサが通学中に一目惚れした清流女学園の女子生徒だった。にわかには信じ難い厚志が、マサのアパートへ行くとニーナが拘束されていた。しかも間もなく学校一の不良・牛島がやって来ると言う。とっさに厚志はニーナを連れてアパートから逃げ出す。事件後、厚志はニーナに事件の主犯はマサではなく牛島だったことを伝えるが、ニーナは事件のトラウマで夜も寝られず、厚志に責任をとってボディーガードをしろと言い放つ。

オフィシャルサイト
https://www.fujitv.co.jp/itoshinonina/

FOD配信ページ
https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4n49/

©いくえみ綾/幻冬舎コミックス