ゲームシーンダイジェスト  vol. 6

Review

『あつまれ どうぶつの森』がゲーム市場を席巻! コロナに対するメーカー各社の試みに希望

『あつまれ どうぶつの森』がゲーム市場を席巻! コロナに対するメーカー各社の試みに希望

桜も咲いた一方で、関東では雪も降った3月後半。ゲームシーンではNintendo Switch™(以下、Switch)用ソフト『あつまれ どうぶつの森』の話題で持ち切りでした。また、ラップをテーマにしたコンテンツ『ヒプノシスマイク』がゲームに進出したり、『ニーア』シリーズや『信長』シリーズなど節目を迎えた作品にも動きが。そんな要チェックな3月後半のニュースを集めました。

文・構成 / WHAT’s IN? tokyo編集部


『あつ森』で無人島移住者急増!?『ヒプマイ』がついにゲームに進出

スローライフを楽しむ『どうぶつの森』シリーズ最新作『あつまれ どうぶつの森』が3月20日に発売。初週で188万本を売り上げるという、まさにケタ違いの強さを見せつけました。この初週販売本数は、これまで発売されたSwitchタイトルのなかでトップ。さらに本体の売れ行きも牽引しているとか。本作では無人島に移住して道具から家具まで自分でDIYしたり、島の地形などを自由にデザインできるなどの新要素が加わっています。

人気の背景には、シリーズの本筋の作品としては2012年発売のニンテンドー3DSソフト『とびだせ どうぶつの森』(※2016年に『とびだせ どうぶつの森 amiibo+』としてアップデート)から約8年ぶりであり、ファンが待ち望んだ作品であったことが伺えます。また、スピンオフ作品として2017年から配信中のスマホアプリ『どうぶつの森 ポケットキャンプ』で新規ファンを獲得していること、そして今回の外出自粛による家での娯楽の需要が増したことなども影響しているようです。その『とび森』の累計販売本数は約500万本でしたが、『あつ森』はそれ以上に売り上げを伸ばしそうな予感……?
『ニーア』シリーズが10周年を迎え、それを記念した10時間生放送が行われました。番組ではオーケストラコンサートと舞台『ヨルハ』の無観客公演、そしてさまざまな発表もされました。まずは『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』が世界累計出荷・ダウンロード販売本数が450万本を突破したことが報告されました。同作品は2020年4月2日から定額サービス“Xboxゲームパス”にも対応。

さらにシリーズの原点である『ニーア レプリカント』が“バージョンアップ”としてPlayStation®4(以下、PS4)、Xbox One、Steam®で発売予定であること、新作『ニーア リィンカーネーション』がスマホアプリとして配信されることが発表されました。

記念といえば3月30日は“信長の野望の日”ということで、コーエーテクモゲームスの『信長の野望』シリーズタイトルで合同キャンペーンが行われました。ゲームのログインボーナスやセールが行われるほか、公式ツイッターで12日間連続でクイズが出題されるイベントも。

毎日正解者1名に好きなゲームコードがプレゼントされるというもので、歴史ファンならピンとくる問題から『信長の野望』シリーズに関するマニアックな問題まで出題されています。
同じく3月30日にはセガから重要なお知らせが届きました。その案内人はエガちゃんこと江頭2:50さん。告知の内容はセガゲームスとセガ・インタラクティブが合併して“株式会社セガ”となるというもの。動画ではエガちゃんらしいセガ愛溢れる応援メッセージも。

なお、セガゲームス、セガ・インタラクティブが設立されたのは2015年のこと。5年ぶり(?)のセガ爆誕となりました。
ラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』の音楽ゲームアプリ『ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-』が配信されました。楽曲をリズムアクションゲームでプレイできるだけでなく、オリジナルストーリーも体験できる作品になっています。プレイヤーは有名DJの弟子となり、ラップバトルに出場するラッパーたちと交流を深めていきます。

そもそも『ヒプノシスマイク』とは、キングレコードによる“音楽原作キャラクターラッププロジェクト”で、18人の男性声優がキャラクターボイスとラップを担当しています。本作の舞台は武器が根絶された世界で、キャラクターたちは池袋や新宿、横浜などのディビジョン(区画)に属しています。彼らは“ヒプノシスマイク”という歌詞が相手の神経に作用する特殊なマイクを武器に、領土を懸けたラップバトルをくり広げていきます。
彼らが歌う楽曲の制作にはラップ界のレジェンドZeebraさんを始め、UZIさん、Creepy Nutsさん、サイプレス上野さん、nobodyknows+さん、ラッパ我リヤさんなどそうそうたるラッパーやDJが参加。彼らのお墨付きだけあって、声優陣のラップもハイクオリティです。
そんな『ヒプマイ』は2017年の始動以来、楽曲リリースやライブ、コミカライズを展開しながら飛ぶ鳥を落とす勢いで成長し、2020年の7月からはアニメも放送予定。その人気のほどは先日AbemaTVで放送されたライブで同時視聴数30,000を突破したことからも伺えます。放送日にはTwitterで#アベマでヒプマイライブが世界トレンド1位にもなりました。

ちなみに本作には女性キャラクターである東方天乙統女(CV:小林ゆう)、勘解由小路無花果(CV:たかはし智秋)、碧棺合歓(CV:山本希望)も登場します。今後発売されるオフィシャルブックの初回限定版には彼女たちの初の音源とドラマトラックも収録されるとか。男性ファンも注目ですね。
2月後半を取り上げた先日の記事で伝えたシミュレーションゲーム『Plague Inc.』ですが、“逆モード”が制作中であると明らかになりました。本作は病原体で人類を滅亡させるゲームでしたが、開発中のモードはそれと真逆の防疫を目的としたもので、WHOの専門家の協力も得ながら作られているそう。こちらは無料でリリース予定で、さらに開発スタジオのNdemic Creationsは疫病対策イノベーション連合とWHOのCOVID-19連帯対応基金に25万ドルの寄付を行ったとも。

COVID-19と戦う人々のため寄付を行っているゲームメーカーは同社だけでなく、『League of Legends』で知られるRiot Gamesがロサンゼルス市に150万ドルを寄付、『ウィッチャー3』のCD ProjektはポーランドのNGOに95万ドルを寄付しています。Nintendo of Americaもワシントン州の消防署にマスクを寄付したとのこと。そのほか現在発表されているおもな企業の取り組みを下記にまとめました。

【ゲーム関連企業のおもな動き】
・シンガポールのアプリメーカーIGGが25万枚のマスクを日本の医療機関に寄付。中国、韓国、イタリアにも支援
・ゲーミングマウスなど周辺機器メーカーのRazerが保健機関に100万枚の手術用マスクを寄付
・Unityなど18社の企業が正しい感染症予防を周知する取り組み#PlayApartTogetherキャンペーンに参加

また、寄付やチャリティーに限らずゲームの無料配布やスプリングセールで在宅を支援するメーカーも。ここでは期間が終了したものも含めて掲載します。コロナ災禍を受け身だけで済ませず、各社がユーザーのために行ったアクションは胸が熱くなります。

【在宅支援セールなどおもな取り組み】
・PCゲームのHumble Storeが30ドルでPCゲーム45本、電子書籍など25冊が買えるチャリティーバンドルを開始。売上は国際救済委員会などの機関に寄付
・UbisoftはUbisoft Free Eventsとして1ヶ月に渡り、数日ごとに無料でゲームを配布。第1弾は『Rayman Legends』
・Steam®にて『Drawful 2』が無料配布(現在は期間終了)
・アークシステムワークス が対象作品が100円となる“おうちでじっくり遊ぼう!!セール”を実施、売上の一部を寄付。セールは25万人が利用(現在は期間終了)
・スクウェア・エニックスがSteam®にて『トゥームレイダー』と『ララ・クロフト アンド テンプル オブ オシリス』を無料配布(現在は期間終了)
・Epic Gamesストア で『World War Z』が無料配布 (現在は期間終了)
・Paradox InteractiveがSteam®で『Hearts of Iron IV』などが最大80%オフになるセールを実施。その売上はCOVID-19連帯対応基金に寄付(現在は期間終了)

こうした動きは続くメーカーもありそうです。セールや無料配布の期間は短めの場合もあるので、まめにチェックしてください。
『あつまれ どうぶつの森』の大ヒットだけでなく、Steam®の最大同時接続数が更新されるなど記録的な出来事があった3月後半。外出自粛ムードの高まりによる部分も大きいかもしれませんが、不安を和らげたり、リフレッシュしたりと日々の拠り所としてゲームが活用されたと言えるかもしれませんね。4月前半は今年の大本命の一作『ファイナルファンタジーVII リメイク』が発売されます。どんな風に生まれ変わっているのか、期待が高まりますね。

※記事中の一部画像・動画は、公式YouTubeおよび公式Twitter、公式リリースから使用

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